4点式シートベルトを取り付けて、10月4日、土曜日の日本海間瀬サーキットであとは走るだけだった。平日の休みなんて自分からとったのはこれまでの会社員生活で冠婚葬祭ぐらいじゃないだろうか。朝イチで仕事関係の不吉な連絡があったものの、1年以上かけて車を復活させてもらって、いろいろ装備を整えて富山へ行く日なのだから、その仕事は他の人に任せることにして、東海北陸道を北上した。
富山の車屋さんでシートベルトを着けてもらう。ほかにもいろいろやることはある。その間にも仕事の状況は悪くなっていくばかりで、せっかくの休みも気が全然休まらない。シートベルトを着け終わった夕方、結局、伊賀に戻ることにした。休みだから、と押し通すこともできるのだが、そういう人間だね、と働き方改革に逆行した間違ったレッテルを貼られて立場がなくなることは明白だし、職業倫理上も戻るのが最善だろうと判断。それに、集中できないのにサーキットで走ったらきっと事故をする。
夜に伊賀に到着。とりあえず、1日中飯も食べずに駆け回ってへとへとの若い衆をファミレスに連れていき、飯を食べさせた。立場もあるけれど、いちばんやりたかったのは飯を食べさせることだったかもしれない。
そこら中に走れるサーキットがあるのだから、暇を見つけて行けばよい話なんだけれど、僕にとって間瀬で走ることに意義があったのだ。普段起こらないことがちょうどその日に起こるなんて、何のために働いているのか分からなくなってしまう。今週は悔しくて悔しくて夜しか寝られなかった。
