5月11日

 兄貴と同い年の後輩(0.11t)のデミオがつぶれた。松本市内で青信号を直進したら、信号無視のエスティマが突然右から現れ、回避行動をする余裕もなく衝突したらしい。

 松本は城下町なので、道は狭く見通しが悪い。あまりスピードは出ない場所なので、後輩にけがはなかった。エスティマの横っ腹につっこんで、そのままもつれて止まった、とのことだったので、正面衝突のように突然スピードがゼロになったわけではなかったらしいのが、不幸中の幸いだったか。デジカメで撮影した写真を見たら、ラジエーターがぐちゃぐちゃになるぐらいまでのダメージ。心なしか、タイヤの位置もおかしい。エンジンを掛けようと、キーを回したら、回らなかったということなので、かなりダメージが大きいと思われる。全損扱いかな。

 このデミオ、昨年1月に後輩が赴任したときに、僕がマツダのディーラーを走り回って見つけた新古車だった。ちょうどマイナーチェンジがあったときで、型落ちの在庫が県内で10数台あったときだったので、ほぼ新車の車をお得な値段で買えたのだ。ちなみに、ディーラーからは「紹介」の謝礼として数千円もらった。

 0.11tを乗せて息も絶え絶えがんばっていたのに、1年数カ月2万キロちょっとの命だった。冥福を祈ろう。

 いくら安全運転していても、無法者の相手があれば事故になってしまう。気を付けないと。

5月10日

 なぜか仕事場にあるカラー現像機が先日、ぶっこわれた。予兆はあった。ここ1、2年、フィルムを現像に掛けると、「ぶぉんぶぉん」とものすごい騒音がしていた。こんなものだろうと、だましだまし使っていたのだが、先日、ついに音を上げてしまったのだ。変なエラーが続出。フィルムの乾燥には200Vの電源を使っているのだが、この電源が来てないと言うようなエラーが出る。電話で技術者に聞いてみると「ブレーカーが落ちていないか」とのこと。ねじを外して電源部を見ると、案の定ブレーカーが落ちていた。

 通電すると、エラーがぴたりとやんだ。よかったよかったと、フィルムを現像する。すると、間もなくとんでもなくまずそうな、焦げ臭いにおいが仕事場内に立ちこめた。いまにも燃え出しそうなにおい。これはやばいやばいと、電源の100Vと200Vのブレーカー両方を落として、修理を依頼する。

 修理に来たおじさんは「乾燥部に水を掛けたんじゃないの? よくあるトラブルよ」と言って、ちょいちょいっと調整してテスト現像を始めた。すると「ガガガガガ」と、尋常ではない音が発生。おじさんもようやく事の重大性に気づいた。

 どうやら、現像液をくぐって濡れたフィルムを乾燥する、ドライヤーのようなモーターが焼け付いたらしい。ここ1、2年の騒音はこいつが原因だ。ベアリングにでもがたが来ていたらしく、たたいたり蹴ったりしてだましだまし使っていたのがついに降参して、モーターが焼き付いてしまったのだ。ブレーカーが落ちたのは、焼き付く前兆の過電流のためか。その後の焦げ臭いにおいは、完全にモーターが死亡したにおいだと思う。

 このおかげで、1日中仕事もせずに現像機にかかりっきりなってしまった。まず、スペアのモーターを受け取るために仕事場に待機。ターボチャージャーみたいな形の送風モーターが届くと、すぐ修理のおじさんもやってきたので、修理を手伝う。

 30分もあれば終わりそうな作業。しかし、トラブルが続出する。まず、届いたモーターの寸法が微妙に違って、他の部分と干渉し、取り付けができない。現像液の一部を抜いて、大胆にばらす。このとき、長年現像液の攻撃を受けていたねじが腐って、なかなか外れないものがあった。おじさんは電車で来たのであまり工具を持っていない。仕事場に横付けしてあったロードスターからおもむろに工具を取り出して貸してあげる。車からさまざまな工具が取り出されたのを見ておじさん、びっくりしていた。

 腐ったねじはKNIPEXのウオーターポンププライヤー(アリゲーター)でゆるめることができた。干渉している部分を対策。モーターは付いた。

 やれやれ、と再び現像機を組み立てていく。すると、新しく来たモーターの電源部分のコネクターの形状が違う。仕方なく、配線をぶち切って古いコネクターと付け替えることに。電線を確実につなぐため、半田付けをした。

 ようやく付いて、やれやれと現像機の暖気をする。現像液は39度まで暖めなければならない。スイッチを入れると20度ちょっとしかない。30分以上待つ。

 現像液もあたたまり、テスト現像をしようと思ったら、先ほど外した現像液のタンクの中身が少なくなっていることに気づいた。開けてみると、現像機の中は洪水状態。タンクに穴が開いていた。ちょうどロードスターに積んであったバンパー用パテで修理。どうやら、腐って穴が開きかけていたのが、修理でいじった拍子に開通してしまったらしい。

 ようやくテスト現像。うまくいった。やれやれと、仕事で使うフィルムを現像する。すると、また変なエラーが。ヒーターのヒューズが切れていた。それの修理も終わって、気が付くと午後3時すぎ。機械を相手にしただけでなんの仕事もできなかった。

 おじさんの話によると、この現像機は他のものより故障が少なかったらしい。機械って、1カ所が壊れると、同時多発的にいろいろな部分が壊れる。

 で、なんでこんなわけのわからないことを長々と書いているのかというと、連日あまり仕事をしていない後ろめたさに対する、いいわけなのです。

5月7日

 11万キロ以上の走行に耐えてきたクラッチが音を上げ始めた。ほんの少し(遊びの部分ぐらい)ペダルを踏むと、「キーッ」という音が出るようになった。ときどき「ピーヨロロロロ」というお洒落な音が出る。

 くせで、走っているときは、クラッチペダルに軽く足を載せているのだが、足を載せたぐらいの位置がもっとも音が出る。始めなんの音かわからず、他の車のベルトが鳴く音かとも思ったが、どうやら自分のロードスターから出ているらしいことが分かった。最近、サイドブレーキが戻りにくくなったことがあり、ブレーキを疑ったのだが、走行中にフルブレーキしても、サイドブレーキだけかけても、音は出っ放し。なんだなんだ、といろいろ試しているうちに、クラッチであることが分かった。

 クラッチレリーズシリンダーあたりだろうか。グリースアップで直ればありがたい。クラッチを変えるのは、組み直した腰下を積むときにしたい。あと1年ぐらいは持ってほしいな。

5月6日

名古屋でクレージーな食べ物を喰らうところを見学した。正確には津島市というところ。「キャッツカフェ」という喫茶店に置いてある「ネバーギブアップ」と名付けられたパフェである。

このパフェ、容器が半端でない。何と、ビールのピッチャーにチョコレートアイスやら生クリームやらを満載したイカレた食い物なのである。生クリームの上にはケーキや果物が突き刺さっている。

普通は、数人でつついて喰らう食い物らしいのだが、 男数人が一つのパフェを喰らっているのは、どう見てもいい景色ではない。カップルで仲良く食べるには大きすぎ。こんなものをペロリと食べるカップルなんて、見たくない。

こんな異常な食べ物に、仲間2人が挑戦した。2つ注文しちゃったわけ。こんなもの1人で平らげたら、凍死しそう。

と文章で引っ張っておいて、ようやく実物の披露である。2つ並んだ姿は空恐ろしい。ああ、考えた人間はなんて罪な人なんだ。それを2つ頼む集団も、罪深い。

これです↓

僕は一目見ただけでギブアップなんだけど、いかがでしょう? ちなみに、頼んだ2人は平らげちゃいました。人間じゃない。1人は45分ほど(馬鹿)。「夕食をおかわりしちゃったから」といいわけを言っていたもう1人は2時間ほどですべて胃袋に収めていた。最後は片手にピッチャーを抱え、一気のみのような仕草で溶けたチョコレートアイスを飲み込んでいた。見ているこちらの方がトラウマになっちゃうぐらいすごい光景だった。

 愛知県近郊に来たらぜひ、キャッツカフェでネバーギブアップに挑戦を。名神高速の一宮インター北にも1軒あります。

5月4日

 仕事が長引いて、松本を出発したのが午後11時。途中で買い物をして、午前1時すぎに飲み会会場に到着して、飲む。いつの間にかぶっ倒れて変なところで寝ていた。

 朝。ロードスターを運転して実家へ。駐車場に止めたら変な音が後ろからした。コンクリートブロックにバンパーをこすっちゃった。見ると、バンパーの下側に激しく何本もの筋が(涙)。

 とりあえず寝て、昼過ぎに起床。バンパーの処置を考える。このバンパー、事故車からはぎ取って付けたもの。こちらの方がきれいだったから。色も微妙に違うし、きれいに塗り直してもらおうかな、などと考えるが、下側であまり目立たない場所なので、自分で直すことにする。

 オードバックスで、補修用のパテやらを買う。マツダの緑色のスプレーがなんと200円で特売していた。

 家に帰り、ささくれだった傷をサンドペーパーで削り、パテを盛る。乾いたら再びサンドペーパー。実家に戻っても、やっぱりサンドペーパーが手放せないらしい(涙)。現在、作業途中でほったらかしてある。

5月3日

 ゴールデンウイークにもかかわらず、仕事。仕事だっていったにもかかわらず名古屋で開かれる飲み会に誘われた。早めに終えて来い、だって。

 高速道路が込んでいるだろうからかなり時間がかかりそう。めんどくさいことこの上ない。

 午後7時に出て10時までには着くかしら。呼ぶ方も呼ぶ方だが、行く方もかなりアホかな。

 

4月30日

 仕事場の人と兄貴と同い年の後輩(0.11t)と3人で夕食に行った。行けばもちろん、アルコールが入ることは言うまでもない。

 しこたま飲んで、2次会。白木屋グループの寿司屋に行き、あまりうまくもないねたの寿司を喰らう。生ビールを頼んだが珍しく半分しか飲めなかった。リミッターが作動するなんてここ数年なかった気がする。

 日付が変わり、ふと、兄貴の同い年の後輩(0.11t)の誕生日であることに気づいた。28歳。別にめでたくともなんともないが、話題に出たら帰りにケーキを買っていくことになった。

 深夜にケーキを買える場所と言えばコンビニだけだ。数軒回ったものの、カップに入った「モンブラン」とかしかない。仕方なく、それを購入。この際、ローソクも買おうと、店内を探したら、あった。「毎日ローソク」。仏壇に立てる白くてなんの飾り気もないやつだ。しかも、ケーキに刺すようになっていない。

 仕事場に戻り、セレモニーである。約10センチ四方のモンブランにぶすぶすとローソクを立てていく。もちろん、ちゃんと28本立てる。無理がある、と言われようが立てるのである。ケーキの表面が見えないくらいぎっしりローソクが立ち並んだ。剣山のようだ。

 問答無用でチャッカマンですべてのローソクに火を付けてやった。びっしり並ぶローソクはごうごうと燃え、一つの火のよう。さらに雰囲気を出すよう、明かりを消した。後輩曰く「護摩焚き法要みたいですねえ」。

 0.11tの四角い顔が赤々と照らされて笑っているのは、不気味という以外形容のしようがない。ふふっと3吹きぐらいして、火を消した。ローソクが溶け、すべてが一体化。ケーキの表面もロウだらけである。

 そんなありがたいケーキ、後輩はすべて平らげたことは言うまでもない。

4月29日

 朝からポート研磨。ゴールデンウイークとはいえ、休みが3日ぐらいしかないので、貴重な時間。気合を入れてやった。

 夕方、フラップホイルがなくなったので、ホームセンター回りに出かける。一番近いホームセンターは先端工具があまり充実していない。ちょっと離れたホームセンターには2つだけ置いてあった。さっそく購入。もう一軒のホームセンターに行く途中、マツダスピードスポーツファクトリーの移転先に寄る。4月でやめると言っていたなじみのアドバイザーがまだいるか確認をしに。

 なじみのアドバイザーは、いた。明日でやめるという。しかし、他の工場に移っても、しばらくはスポーツファクトリーに出入りするらしい。

 それなら、と考え、抜けている疑いのあるショックを診てもらう。分解しないと完全には分からない、としつつも、車を揺すってみて、「抜けかけだけれどまだ大丈夫では?」とのこと。まだ、バネの動きをショックが抑えて、ちゃんと揺れが収束している、という。しかし、以前と比べて戻り方が違うので、新しい足回りについて相談する。

 KONIが欲しいのだが、あまり情報がない。スポーツファクトリーにもカタログなどはなく、情報がない様子。なんでも、ロードスターが発売された当時はよく使われていたが、最近では付ける人もいなくなったという。TEINだとか、BILSTEINが主流だそう。

 けれどもKONIが欲しい。今、いくらでどんな製品が手に入るか、調べてもらうことにした。連休明けに回答をもらう予定。

 スポーツファクトリーを後にし、あと2軒のホームセンターに寄った。2軒目には電動工具のスピードコントローラーがおいてあり、衝動買い。9800円。購入したフラップホイルをフルに使い、夜までポート研磨。あと少し!

4月28日

 朝、ふとロードスターを見ると、黄砂にまみれてとても汚い。気に入らなかったので仕事をさぼってロードスターを洗った。

 土曜日だから、ホリデーな人たちが思い思いに、のんびりと車を洗っている洗車場で、一人スーツにネクタイで、革靴に水がしみこむのもお構いなし、水をぶっかけている姿はやはり異様だ。しかも、ぶっかけただけでなく、トランクからおもむろにバケツと洗車スポンジを取り出し、ごしごし、こすり始めた。ネクタイが濡れたボディーにへばりつくぜ。

 春にしては強い日差しを受けつつ、周りの目線も背中に突き刺さりつつ、さっと洗ってやった。きれいになったロードスターを見ると、なんだかむらむらしてきちゃって、そのままいつもの山道へ。開幌状態にして、駆け上り、あっという間に駆け下りた。

 ばれなきゃ、さぼりじゃないよね。

4月25日

 家族と能登半島へのほほんとした旅行に出かけておりました。

 一番下っ端の僕は、もちろんドライブ係。おやじのクラウンを数百キロ運転した。

 異常に楽ちんです。なんの抵抗もないステアリングに、ちょんと踏んだだけでかくんと利くブレーキ(コントロールしづらい)、硬いボディで、なにも考えずに運転ができる。目的地に行くことだけが目的なら、こんないい車はないかも。

 でも、僕は目的地に行くことよりも、移動することが目的だったりするから、あと30年ぐらいたたないとこんな車はいらないかも。手応えのあるステアリングと、かっちりしたブレーキで、軽い緊張感とともに思い描いたラインを好みのペースで走っていたいのだ。