12月25日

 宗教にまつわる日本人の感覚について、学校の先輩に同じような話をしたら、面白い話がメールで届いた。この人、三重のカトリック系の学校の先生である。以下引用。

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 某カトリック系私学に勤めているI氏は、本業が神主。 傍目からは、明らかに矛盾しているように見える。彼の息子が思春期を迎えたとき、 父親のその生き様に疑問を抱いたのは当然だった。

 「親父よ、その極端な2足のわらじに疑問や矛盾を感じないのか」と。

 父親はその時、軽くこう答えたそうな。

 「そんなもん、神さんみたい何でも一緒やわさ。」

 なにしろ8,000,000いるんですから、神さん。 8,000,001になったって、それは誤差の範囲。

 ちなみにこの神主氏、 毎年、神社でつく鏡餅を上司である神父の住む修道院に届けるそうで、神父は神父で喜んで食ってるそうです。

 上出の某カトリック校には、 本業真宗僧侶という人もいます。

 カオスの時代なのです。

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 以上。馬鹿馬鹿しくていいね。休みだったので一日中作業していた。久しぶりに排気音聞いたぜ。

12月24日

 世間がお祭り気分で華やいでいるときに出勤。どうせ休んでいてもなんの予定も入らないから、仕事をしていた方が気が紛れる、とも言える。ハードに車をいじった若者の、悲しい末路を暗示している気がする。

 クリスマスで騒いで、大晦日に除夜の鐘を付いた直後に、初詣に行く。何の矛盾も考えずに、ただお祭り騒ぎしている国民性が最近まで嫌いだった。だから、今日みたいな日に、街中で幸せそうに手をつないで歩いているカップルを見かけたりすると、わぁ、と叫んで走って間に割って入り、突然の蛮声にひるんだ2人の間で「馬鹿馬鹿しいからやめろ!」と奇声を上げ、どんどんと地団駄を踏んでやりたい気分になったものである。いや、これはただのひがみか。

 無宗教ならかまわないのだが、これだけの短期間に3つもまたいで騒いでいるのは閉口していた。ま、世間が騒いでいるときに、うつむき加減に、無邪気だねえ、と両手を挙げながらニヒルにつぶやいている人間はいやな奴だけれど。

 最近、ふとしたことから、これが日本人の感覚なんだな、と思うようになった。昔の人は北アルプスだとか、御嶽山だとか、ぶっとい大木だとか、巨大な岩だとかを「神」としてあがめていたんだな、と。自然全体が神でたくさんの神がいることが普通だったのだから、仏様がきてもキリスト様が来ても神の一つに組み込んじゃったのね。そう思ったら、さまざまな宗教の節目に騒いでいるにも悪くはないかな、と思い始めた。ホントに、つい最近。

 しかし、クリスマスだけは、騒いでいるのが許せないのである。なぜならば、ただひがんでいるからである。こんなことを言っておいて、来年あたり、無邪気に騒いでいたりして。

 ハードに車いじりしている限り、無理か。

12月23日

impressのPC Watchで今年の10大ニュースアンケートをやっていたので、答えてみた。ここ3年以上はほぼ毎日見てお世話になっているし、たまにはアンケートぐらい答えてやろうと思ったから。ここを見ているとパソコン雑誌を買う必要性がなくなります。買っているけれど。

アンケートはPC Watchが挙げたニュースの一覧の中から、これと思ったニュース5つまでにチェックする、というもの。ところが、これと言ったニュースがない。

苦悩してようやく挙げたのは、(1)「Sircam、Nimda、CodeRedなどウイルス蔓延」(2)「Microsoft、米司法省と和解」(3)「RDRAM普及せず、DDR
SDRAMが次世代の主流に」(4)「HPとCompaq、合併を発表」(5)「Yahoo! BBの登場を機にADSLが低価格化。ブロードバンドの普及進む」の順番。(1)は、ウイルスのまん延が実際に社会にダメージを与えうる、ということを実感させた、という意味で。僕の給料をドブに捨てている会社も致命的な影響を受けかけた。これは、文句なしの1番だと思う。

(2)(3)(4)は「これまでとはちょっと違うぞ」で、まとめてもいいかも知れない。ITバブルがはじけるなど、IT産業の成長が止まったり、力関係が変わったことを受けた動き。(2)の和解も、バブルがはじけ、アメリカの経済成長が止まったことを受けているし、(3)はIntelの主導権が失われ得つつあることを示しているし、(4)はもろに不況のせいの気がする。

(5)はブロードバンドが普及したから、というより、まだITに幻想を持ってえげつなく儲けようとしている人がいるんだなあ、と思ったから。幻想というときつく聞こえるけれど、本質を見分けないまま、成長神話を盲信している人が未だにいる気がする。少なくとも、現段階では、ブロードバンドは本質じゃない気がする。

でも、ニュースを見るとIT不況だということがよく分かる。ここ何年かは「Windows95発売で家庭にパソコンが普及」「携帯電話が普及」「インターネット接続が一般的に」「iモードが普及」とか、物が売れるニュースばかりだったのに。

でもITはまだ物(または情報)を大量に売り出す余地がある雰囲気がある気がする。

その「何か」が分かれば億万長者なのに。

12月22日

 雪の中、諏訪から来た某氏の目当てはいつものショットバーで飲むことであった。朝から飯を喰らっていないことに気が付いたので、とりあえず何か食べに行こうと松本の街中をうろうろ歩き、適当なお店を探して歩くものの、どこも満員の状態。さすが忘年会シーズンだ。

 地元のものを食べさせてくれる店に行ったら、カウンター席が空いていた。この店に来たら、食わねばならぬものは猪鍋である。猪は松本から一番近い山の美ヶ原産である。店にはマスターが狩ってきたときの写真や道具が飾ってある。新鮮なのだ。

 その猪鍋やら鹿刺やらを頼みビールを飲む。猪鍋は一押しの食い物。気に入ってもらったようで何よりだった。猪鍋は僕のおごりで食べてもらい、いつものショットバーへ。もちろん体で払ってもらう。

 極寒の部屋に泊まってもらい、昼前から強制労働に従事させる。車をいじる人の助力のおかげで作業がはかどり、エンジンが車に載った。年内には火が入るかな。

12月21日

松本にしてはちょっと早めの雪が降った。この時期、降水があれば必ず雪にはなるのだが、降水自体が少ない松本。朝方に降っていても午後から晴れて、積雪の半分ぐらいが消えるのがこの時期のはず。

どういうわけか、今日は15センチぐらい積もった。明日、エンジンを積もうと思ったのにこの有様。雪かきやらないと、作業ができないんですけれど…。車の下に潜る作業は雪が解けないうちにやった方がいいかも。

諏訪の某氏はこの雪の中、遊びに来るという。ジムニーだったら楽勝で移動できるけれど、ロードスターだとねえ。感心します。

4年前に100年ぶりと言われる大雪が降った。100センチぐらいの積雪があったらしい。ところが、同じ規模の大雪が去年にも降っている。このときは松本で一晩64センチ積もった。このときはなぜか、ロードスターで名古屋にいて、遭難しそうになりながら8時間かけて帰ってきた。

どうやら、松本でも少々の雪が降ることを覚悟しなくてはいけないらしい。気候が変わりつつあるのかも知れない。

12月20日

 気が付いたら、いつものショットバーのマスターが僕を揺り起こしていた。「送っていくから帰りましょ」と誘われ、思考能力がはがれ落ちていたので言われるままにのろのろと付いていき、すでに店前に置かれていた車の助手席に乗り込んだ。酔いつぶれて、マスターに自宅まで送ってもらうなんて、実に正しい飲んだくれである。

 マスターが帰る時間だったのだから、かなり遅い時間だったに違いない。でも酔っぱらうと時計を見なくなるから何時だったのかはまったく分からない。

 同業他社の人の水戸への転勤が決まり、その送別会だったのである。なぜか市のエライ人らも加わり、2次会でいつものショットバーになだれ込んだ。一次会でもビールにワインを浴びたのだが、さらに飲んだ。みなさん、次々と帰っていき、エライ人に「一緒にタクシー乗っていくか」と誘われたのだが、かなり遠回りになってしまうので、さすがに遠慮して「まだ飲んでます」と言ったのが運の尽き。見事につぶれてしまった。

 いったい、どれだけ寝てたんだろう。

12月19日

 WindowsXPを我が家のデスクトップ機に導入した。ヤマダ電気のパソコン専門館に寄ったら、ちょうど発売日だったらしい。衝動買いをしてしまったのだ。ネットワーク機能は必要ないだろうと、ホームエディションを選んだ。

 ホームページ作成や電子メールはノートパソコンのDynabookでやっている。このパソコンは会社から支給されたものだから、OSをいじるわけにはいかない。だから、デスクトップ機を遊び用に作った。ゲームを入れたり、変な実験をしたりするためのもので、いつ壊れても痛くもかゆくもない。95以来、個人向けのOSが久しぶりに大きく変わったので、ぜひ遊んでみたかった。

 Windows98からCD-ROMを読み込ませてやったら、セットアップ画面が起動し、数十分待ったら、XPへと進化していた。なかなか優秀なセットアッププログラムである。基本的に、98の環境がそのまま移行されている。Windows3.1から95へ乗り換えたころと比べると、かなり進歩したもんだ。95に移行したときは、NECのPC9821Aシリーズに採用されたローカルバス用のCanopus製グラフィックカードの対応ドライバーがなかなか出なくて、3.1用のドライバーを無理矢理95で動くようにあれこれした。今から考えると、すごく暇だったらしい。

 優秀であるが、2000円ぐらいで買ったサウンドカードを認識してくれなかった。バッタもんの無印カード。付属CDを見てもWindows2000用のドライバーが入っていない。メーカも不明。仕方ないので、同じサウンドチップを使っている他社製カードのドライバーを放り込んだら、音は出るようになった。けれども、妙にエコーがっかった変な音。おまけにジョイスティックを認識しない。手動で認識させようとすると、突然リセットが掛かるおかしな状態になった。

 だましだまし使っていたら、オンライン認証の期限が切れかけた。XPは1カ月以内にインターネットを通じて「認証」という手続きをしないと、使い続けられないのだ。某パソコン雑誌関係者の友人に聞くと、認証についてはマイクロソフトが仕組みを明らかにしていないが、どうやら認証した当時のハードウエア構成を記憶しておき、複数の機械に不正インストールをするのを防いでいるらしい。すると、デスクトップ機をいじって再インストールをしたときに認証ができない可能性があるわけだ。

 フライトシミュレーターをやりたいので、ジョイスティックはぜひ動いてほしいし、Windows98の時代から何となく不安定だったので、サウンドカードを新しく買ってきて再インストールをすることにした。クリエイティブのサウンドブラスターのバルク品を6400円ぐらいで。さらに、IBM製の40GBハードディスクを14000円ぐらいで買った。20MBが10万円していた時代と比べると、ただみたいな値段。340MBが100万円というのもあった覚えがあるぞ。

 セットアッププログラムがCD-ROMから起動できるのも、便利すぎるのである。昔は、MS-DOSを起動して、コマンドプロンプトからの操作でフォーマットしてFDISKして、さらにCD-ROMのドライバーをCONFIG.SYSに記述して、と大変だったのに。良い時代だ。

 40GBのハードディスクにセットアップしたら、ドライブレターがFになっていた。失敗。元々付いていたハードディスクの電源を抜き、もう一度セットアップ。楽ちんだから、あまり苦にならない。

 大容量化でディスクが速くなったこともあるけれど、全体的に快適。鬱陶しいビジュアル系なインターフェイスはすべて、OldWindowsスタイルにしてやった。余分な飾りはいらない。

12月18日

 B6エンジンがどうやら車に積み込めるところまで完成した。見かけはちゃんとエンジンの形をしているように見える。今回、問題だったのは同じ場所で2基のエンジンをばらしたため、部品が倍あること。組み忘れた部品があるのかまったく判断できない。

 現在、ヘッドカバーまで付いている。インマニはオイルクーラーの配管を組む関係でまだ外れたまま。ちゃんと載るだろうか。

 問題は、どうやって部屋から外に出すのか。2人ぐらい呼んで力ずくで運ぼうとも考えたのだが、来てもらうのも悪い気がする。エンジンスタンドごと、50センチほど下の地面に降ろす方法を考え中。コンクリートブロックを使えばできる気がする。

 次の土曜が休みだから、積み込もうかな。仕事が入らないことを祈るのみである。

 完成する前に、更新しなきゃ。

12月17日

 友人たちの忘年会に誘われて、穂高町の高台にある貸別荘でしこたま飲んできた。

 薫製作りにチャレンジしたらしく、スモークチーズやらタマゴやら、肉やらがたくさん燻されていた。なかなかいける。ビールにワインにシャンパンに、と飲み、冗談で買っていったアルコール96度のスピリタスをコップにあけて、火を付けたらかなり豪快な炎が。吹いても消えないくらい。

 皿でフタをしてようやく炎を消し少し温かくなったスピリタスを2、3口含んだら、我がシングルタスクの脳みそに不正なエラーが発生し、シャットダウンした。

 朝起きて、2日酔いの頭をシャキッとさせうと、−5度ぐらいと思われる外に出たら、薫製されたまま放置されていた豚肉が、固体になっていた。凶器になりそうなぐらい。高台とはいえ、まだ12月なのに激しく寒い。

 朝、高台から下ると、すっかり雪をいただいた常念岳が真横に。得した気分。そのままジムニーを板金に出した。勉強代払わなきゃ。

12月15日

ジムニーをぶつけちゃった。

雪雲にどんよりと覆われていた安曇野を高瀬川沿いに北上すると、松川村あたりから雪が強く降ってきた。大町市に入る頃には本降りとなり、路面は圧雪状態。4駆に切り替える。普段の遅さのイライラをここで解消するのだ。だてに175-80-R16のタイヤを履いているんじゃない。ロケットスタートだぜ。

街中ではさすがに飛ばせないけれど、山道に入ってしまえば遊び放題。目的地の美麻村に入った頃、再び2駆に戻した。積雪は30センチぐらいか。馬鹿である。コーナーでわざと姿勢を崩してみたり、急ブレーキをしたりと、はたから見たら狂った野郎だ。ジムニーはホイールベースが短いだけに後輪を滑らすと、一気にスピンモードに入ろうとする。なかなか難しい。

訪問先に電話したら、外出中だったので、3、40分待つことになった。滑らして遊ぶしかない。

信州新町の僻地へ通じる狭い道を走る。ところどころガードレールがなく、ふざけていると、2、30メートル落下してしまうので、あまり遊ぶことができない。Uターンして再び美麻村の少し広い道路でストレス発散。スラローム走行である。

アクセルを踏み込んで後輪を滑らせると同時にハンドル操作し、姿勢が傾きかけたところでカウンターとともにアクセルを抜いてやり、くるりと逆に向きが変わったところで再び踏み込む。この動作を連続させようとすると、ハンドル操作とアクセルの調和が難しい。だが、非力な車でも振り回せるのは雪道ならでは。面白い。

スキーのウェーデルンみたいな動きを目指して走っていたら、甘いアクセル操作をしてしまった。踏みすぎ、ぐらりと車体が左側に大きく傾く。とっさにハンドルを右に一杯切ってカウンターを当てたものの、操縦不能になった。直線でスピンモード。やばいと、パニックブレーキを踏んだら、壁に吸い込まれるように突き進み、鈍い音とともに激突。馬鹿。下手でごめんね、マイ・スイート・ジムニー。

バックしたら、ハンドルが切れないことに気が付いた。降りてみると、凹んだバンパーが前輪に食い込んでいた。近くでバールとごついハンマーを借りて、大雪の中、修復を試みるものの、一人では無理。訪問先から電話があったので、車で来てもらう。さすがに「スラロームをしていてぶつけました」とは言えなかった。ロープで引っ張ったり、たたいたりしてみたけれど、バンパーの裏側のフレームが食い込んでいるみたいで、びくともしない。結局、車屋を呼ぶことにして、訪問先で用事を過ごす。この家には、ロードスターの宿敵である猫ちゃんが10匹ぐらい生息している。

車屋が来たので外に出ようとしたら、僕の靴の中に猫ちゃんの嘔吐物がぶちまけられていた。想像するに、家の人と違う人のにおいがするので、クンクン、とかいでみたら、あまりにも異臭がしたので、ゲロしちゃったんじゃないだろうか。ゲロしながら逃げた後があった。泣きっ面に蜂とはこのことである。

長靴を借りて車屋さんとともに雪の中、現地で動けるようにする。修理代3000円。地獄に仏とはこのことである。正しく直すとしたら、バンパー交換、フェンダー板金で5万円ぐらいだろうか。痛い。自分で直すかな。

教訓:下手なくせに雪道で遊ばない