5月29日

 8時前のあずさに何とか間に合って、揺られること2時間半。新宿に到着。憂鬱な気分になる。いつも北アルプスの山や、広い空を見ている人間にとって、東京の街並みは圧迫感を覚えるだけである。狭い空に、コンクリート、都会臭。田舎育ちの僕の体には、合わない。ジトジトっとした空気が体にまつわりつくようで気分が悪くなる。

 学生時代の先輩と赤坂見附で落ち合って、昼飯を喰らう。少ししゃれた感じの定食屋に入って、食べたのは、いわしのどんぶり。正午になった途端、えらく込み始めたので、スターバックスでコーヒーを飲む。見事にお上りさん風の行動を取ってしまった。

 先輩と別れて、なぜか霞ヶ関へ。眠たい思いをして、夕方、学生時代の別の友人の携帯に電話を入れる。神谷町が仕事場だというので、霞ヶ関から歩いて移動する。そういえば、東京タワーを近くでじっくり見たのは、生まれてこの方初めてのことかな、と思う。正真正銘の田舎者である。

 焼鳥屋に行き、ビール。午後8時半まで飲んで、新宿へ。帰りのあずさでは、ほとんど意識がなかった。あっという間にワープして松本に帰ってきた感覚を覚える。

 零時前に松本駅前にいるのだから、いつものショットバーに行かねばなるまい、と、しつこい客引きを振り払いつつ、向かう。ジュースのようなカクテル2杯。このショットバーで知り合った名古屋生まれの若者が偶然座っていた。先月、中央道の駒ヶ岳サービスエリア付近でタヌキに遭遇し、自損事故をしてしまったらしい。「ひいてしまえば良かったのに」と言うものの、人間、とっさのことには反射で動いてしまうものである。ぶつけてしまうのも仕方がないか。

 急ハンドルを切ってタコ踊りをして、中央分離帯に衝突。もう少しで死ぬところだった。この事故で営業職なのに会社の車に乗せてもらえなくなり、気まずくなって転職を考えているのだとか。何の仕事をしようか、と考え中という。

 東京にも住んでみたい、という。田舎が一番、と考えている僕は、やはり普通の感覚じゃないのかしら。

5月28日

 なぜか、また生康夫を見てしまった。なぜか、いつもの山道を一緒に走ってしまった。とはいえ、彼は知事専用のプリウスで、僕はジムニーだったんだけれど。火事に遭ったいつもの山道は、根が焼けてしまった木々が枯れ始め、赤くなって、ふもとから見てもとても目立つようになってしまった。枯れた木は伐採されると思うから、松本から見上げる浅間温泉の山々が、はげ山になってしまうだろう。復旧に10年単位で時間が掛かることを考えると、山火事の被害の大きさを改めて感じてしまう。

 明日は8時前のあずさに乗って、なぜか東京へ。友人と昼飯を喰らう予定。

5月27日

 半端じゃない台数のロードスターが集まった軽井沢ミーティング。そもそもミーティングに来る人たちは、相当の思い入れがあるに決まっているので、並んでいる車は多種多様。センターストライプやエアロ、全塗装、車高短、豪華アルミ、ロールバー、マフラーなどなど、手を入れられていないロードスターは探さなければ見つからないほどであった。

 そんな中、目を引いたのが、リアのコンビネーションランプをアルテッツァ風にした「ユーロテール」。1組3万円ほどの部品だが、これを付けている人の多いこと。個人的にロードスターのデザインの中で一番気に入っているのがコンビネーションランプなので、ユーロテールのロードスターは少しなじめないところもあるのだけれど、手軽に雰囲気が変えられるのが重宝されているんだろう。

 多種多様のロードスターが並ぶ中で、ぽつんとノーマル車高で外見ノーマル、しかもぴかぴかのロードスターがあると、とってもカッコ良い。改めてノーマルデザインのバランスの良さを感じてしまう。

 ミーティングのお楽しみの一つと言えば、掘り出し物の部品が転がっていないか、「軽井沢価格」でお得に買えるものがないかを探し回るショッピングである。今回、買うことを確定していたのは、ブレーキパッド。すでに左フロントが、悲鳴を上げているので、替えなければならないのだ。

 お得なブレーキパッドがないか探し回ったが、本当にお得なものというのは、たぶん朝一番で消えてしまうのだろう。見つからなかったので、新潟県長岡市のショップ「RSファクトリーSTAGE」のブレーキパッドを買った。新品で前後合わせてなんと13500円! もう2000円ぐらい上乗せして売っても、売れるだろうに、たぶん一定の利幅しか取らないんだろう。大変お得な価格である。リアの効きを強くして、バランスを良くした、というポイントが気に入って掘り出し物がなかったら購入することを決意していたのだが、予想外に安くてとても得した気分である。

RSファクトリーSTAGE

 温度の範囲は550度?までで、間瀬サーキットなら1分14秒台あたりまでの走りなら対応できるという。Sタイヤでも履かない限り、僕の走りにはほど遠いタイムなので、まったく問題ない。リアの利きが強いこともあって、減りもそれなりに早い、という話も聞いたけれど、何と言っても13500円。2回替えても、他のパッドの1回分なのだから、素晴らしい。

 その他、鏡面化工具と、怪しいビデオを購入した。怪しいビデオはモナコグランプリの前に堪能したのはいうまでもない。

5月26日

 軽井沢ミーティングを初体験してきた。とはいえ、今回はミーティングよりも、土曜日に開かれた結婚式の方がメインだった。前日で燃え尽きてしまっていたので、ミーティングの方は不完全燃焼だったかも。

 何と言っても、「脇役」たちの一番のお楽しみはパレードだろう。ロードスターばかりが15台ぐらい連なって、軽井沢のプリンス通りを走り抜けたのだ。

 ここぞとばかりに写真で出しゃばった。僕のロードスターの運転をお願いし、助手席を倒して、後ろに立って、撮影した。片側2車線の部分で隊列から外れて遊軍的に動いて撮った。

 運転している限り、フロントガラスの上に頭を出すことはない。これがとっても気持ちがいいのだ。思っている以上に風圧は強い。ロールバーにしがみつき、レーンチェンジや加減速で振り落とされないように注意しながら、撮影する。右レーンを走って、ずらりと並ぶロードスターの隊列を撮ったり、新郎新婦の車に横付けしてアップを撮ったり。とってもスリリングで楽しかったのだが、後ろ向きで乗って風を受けていたせいか、どうも少し車酔いをしたみたい。

 次の山場は、夜である。「雅スポ」の現地発行。レーザープリンターを持ち込んじゃった。カラーバージョンも作ろうと、カラープリンターを持ってきてもらったのだが、ドライバーを読むCDROMドライブを持ってくるのを忘れる、という初歩的なミスで挫折した。モノクロバージョンだけで物足りなかったが、大宴会会場に持ち込んだらみなさん喜んでいたので、OKとしよう。

 思いっきり道交法違反をしている場面がある気がするが、もちろん白昼夢である。

5月25日

 すごい晴れ方をしている。絶好のツーリング日和とは今日の日のようなことを言うのだろう。これから軽井沢へ向かい、夕方、結婚式に参戦し、夜は阿鼻叫喚の披露パーティーである。体力持つかしら。

5月24日

 体がだるくて、意識が飛んでしまいそうになるぐらい眠いのは、やはり仕事場のソファーで2晩を寝てしまったからだろう。こう書くと、ものすごく忙しくてばりばり仕事をしているように見えるが、飲んだくれてふらふらになって仕事場にようやくたどり着き、ばたんと倒れて、気が付いたら朝だった、というだけなのである。同期がずっと松本へ出張しているので、彼の誘いを断るほど僕は薄情ではないのだ。いや、ただビールが飲みたいだけなのか。

 飲んだくれて、仕事もほったらかしで寝てしまい、やらねばならないこともやらずに放置してしまった結果、まだ終わらずに残っているのだ。明日は朝から軽井沢へ向けてみなさんを先導しなければならないにもかかわらず、下手したら徹夜である。しわ寄せが思いっきり来てしまっている。すべては日ごろの行いが悪いせいか。

 いくら体がだるくて、意識が飛んでしまいそうになるぐらい眠くても、仕事を終わらせなければ軽井沢に行くことはできない。はっきりいって、こんなものを書いているような余裕はまったくないのだが、それでも書いてしまうのは、もう、病気とでも言うべきか。だんだんと眠さが募って徹夜明けのような精神状態になってきたのに加え、思いっきり楽しみな明日が近づいている、という思いも募りつつあるので、はっきりいってハイな状態である。だから書いてしまうのか。わははっはは。

 ハイになりすぎてのぼせて、頭に血が上ってばたんと倒れる前に、やはり仕事は終わらせないと。

5月23日

 松本から軽井沢までのごきげんな道順をテキストに起こしてみた。地図に落とすと、何ページにも渡ってしまう上、地図で見ても実際はどこで曲がれば良いのかよく分からない道なので、念のために。助手席に人を乗せていれば、どこで曲がればよいのかすぐに分かるはず。

 基本は国道254号「三才山トンネル」を通り、「千曲ビューライン」という広域農道を走って軽井沢に至るコース。この「千曲ビューライン」が最近できたばかりで少し古い地図には載っていないばかりか、農道なのであまり目立たないのだ。

 道の駅「風穴の里」でみなさんと合流後、国道158号から新島々駅付近でたんぼ道に入る。これは、将来、国道158号バイパスにしようと企んでいる道で、信号も数カ所だけで、信号だらけの国道158号よりも、とっても走りよい道。地元民ならではのショートカットコースだ。

 松本トンネルを通ると時間が短縮できるのだが、1台300円。直後に三才山トンネル(500円)も通るので、時間がない場合を除き、避けることにする。料金所のほんの手前で突然右折するのだ。料金所のおじさんも、目の前を10数台のロードスターが右折していったら目を丸くするに違いない。つづら折れを登る道で、安曇野と北アルプスがとても美しく見える。

 国道254号はトラックも走る道で他に迂回路もないので、気持ちよく走ることができない。松本市内から国道152号まで1時間ほどは我慢の時間である。

 その後、丸子町に入る直前で山に向かって走る。お勧めルートは地図上で見ると、遠回りしているように見えるのだが、信号がなく走りやすい道を優先した。太字にしたところが肝である。峠をすぎて、国道254号に合流してしまったら、行き過ぎ。200m手前のごく細い道を曲がらなければならない。ここが分かればあとは、千曲ビューラインと合流するだけ。リンゴ畑を抜けて山道に入り、道がまっすぐかなりの勾配で下りだしたら、千曲ビューラインが立体交差しているので分かる。右手の公衆トイレが目印。あとは、看板に従ってご機嫌のツーリングである。

 軽井沢ミーティングに関係なく「千曲ビューライン」はお勧め! 機会があったら是非走ってほしい。北海道に似た風景で、1キロぐらい続く直線もある。最後尾の人にロードスターがずらりと走っていく光景を撮ってもらいたいなあ。

 コースは以下の通り。

安曇村・道の駅「風穴の里」→国道158号→松本電鉄・新島々駅直後の「セブンイレブン」直前で左折→たんぼ道→県道48号→「倭橋南」で右折→梓川堤防道路→平瀬橋→国道254号→松本トンネル直前で右折(有料道路を回避 展望も良い)→通称「こまくさ道路」に合流 左折→「浅間橋」で左折→女鳥羽川堤防道路(県道284)→国道254号三才山トンネル国道152号との交差点「腰越上」で左折→交差点「腰越」で右折→すぐ次のT字路を右折 「信州丸子高原グリーンヒル」の看板が目印→峠を越え、たんぼ道から集落に入ったところで左手に青い看板のある交差点(分かりにくい)で「東部・小諸」方面へ左折(細い道)→坂を下り、一時停止で左折県道147へ)→大きな青い看板が上に有「東部」方面に向け右折(実は道なり)→道路右側にある「明神館」という小さな看板を目印に右折(千曲ビューラインと立体交差 右手の公衆トイレが目印)→広域農道「千曲ビューライン」で右折(以後、「広域農道」「千曲ビューライン」の看板を目印に走行)→千曲ビューライン終点で国道141号と合流 左折(セブンイレブンが目印)→交差点「御影新田池の前」で右折(県道137)→交差点「小田井」で左折(正面のローソンが目印 県道9)→交差点「小田井北」で右折→交差点「旭町」で左折→洋食屋「八ヶ倉」で昼食→国道18号に合流→国道18号軽井沢バイパス→ミーティング会場へ

国道158号県道48号倭橋南国道254号通称「こまくさ道路」浅間橋県道284国道254号三才山トンネル国道152号腰越上腰越すぐ次のT字路を右折→峠を越え、たんぼ道から集落に入ったところで左手に青い看板のある交差点(分かりにくい)で「東部・小諸」方面へ左折→坂を下り、一時停止で左折県道147→道路右側にある「明神館」という小さな看板を目印に右折広域農道「千曲ビューライン」国道141号御影新田池の前県道137小田井県道9小田井北国道18号国道18号軽井沢バイパス

5月22日

 軽井沢ミーティングのチケット?やらステッカーが送られてきた。僕は気合の土曜日参戦である。午前9時半ごろ、安曇村の国道158号沿いの道の駅「風穴の里」で富山のRSクラブの方々と合流し、僭越ながら先導させてもらうのだ。信州に来てまで、街の中を通る排ガス臭くて暑くていらいらする道を走ってもらいたくないのである。

 何と、人数は計24人。10数台のロードスターが連なる先頭を走るのだから、なんだか晴れがましい気分でもある。一番、楽しいのは最後尾なんだが。群れて走る場合、同じ車がいつまでたっても走ってくる姿に驚いた、対向車のドライバーの表情を見るのが楽しい。

 午後5時から、軽井沢の教会で結婚式が開かれ、そのカメラマンとして参戦する。その後はパレード。夕方の軽井沢の街並みを、ずらりとロードスターが走って祝うのだから壮観だろう。今から想像するだけでうきうきする。

 土曜日に軽井沢ミーティングに行き、しかもパーティーに出ない人がいたら、パレードに参戦してください。松本経由で土曜日に行ける人がいたら、一緒に気持ちよいツーリングはいかが?

 興味のある人はメールを。

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5月21日

 昨日は同期と飲みに行ったものの、ビール4杯に留めて置いたから今日の朝はそれほど不快ではなかったのだが、なぜか長野県知事の田中康夫の顔を見てしまったから、一日中不快な気分になってしまった。

 ある場所で独りでしゃべりまくっていたのを嫌々聞いていたのだが、昨年あたりに話していた内容とそれほど変わっていない。別に彼のすべてを否定している訳ではないのだから、実現してほしい政策だってあるのだけれど、なかなか県政が変わっていかないのは、行政という組織に問題があると考えるのが妥当か。

 昨年から変わったことと言えば、彼の支持率が落ちている、ということである。大きな変化も達成しないまま、任期が来て、彼が知事を投げ出すか、落選してしまったとしたら、いよいよ、長野県民が不幸になるだけである。結局、「おいしい」公共事業にまつわる税金を一方的に国に突き返しただけで終わってしまうことになる。

 おいしい公共事業と言えば、今松本市でホットな話題は、市民会館の建て替え工事である。総事業費145億。あまりにも巨額であまりピンと来ないけれど、確かマツダが昨年度出した黒字よりは多いはず。駅前の大通りにどーんと馬鹿でかい建物があと2年もすれば出現する。世界的な指揮者・小沢征爾が監督を務めるオペラが上演できるのが売りである。昨年11月に起工式があったのだが、今頃になって反対運動が活発化し、「一時中止を」という声を上げている。

 「市民に説明のないまま着工したのはおかしい」「145億円も使うのなら、福祉に使うべき」「市がオペラホールを作るのはおかしい」といったのが主な反対意見。反対運動は2年ぐらい前からずっと継続してあったのだが、市民の共感を得るようなムーブメントにはならなかった。最近再び盛り上がったのも「今さらなにさ」という感じである。すでに予算は市議会を通り、起工式だって済んでいる。本気で反対するなら、事業が決定される前に効果的にやらなければ意味がない。

 それでも、反対運動を受けて、市は現在、説明会を開いている。「説明が足らないならしましょう」と、市長をはじめ、助役、収入役、関係部長といった市のトップが勢揃いして、200人ぐらいの住民を前に、くそまじめに説明する。単なる「アリバイ作り」「セレモニー」にすぎないのだけれど、その内容は市長の後援会の構成員とおぼしき人が集まった翼賛会である。「市民会館賛成! 早く造れ」という意見に拍手喝采が起こるのだから、茶番を通り越してあきれるしかない。

 裏側をのぞいてしまうと、すべてが茶番に見えてくる。

5月20日

 同期の奴が仕事で来ているので、もちろん飲みに行った。お酒の量を減らす決意も、「飲みに行こうぜ」の一声でぶっ飛んでしまうのである。

 日曜日はさすがに閉まっている店が多い。若者向けの居酒屋に腰を落ち着けビール。4杯ぐらい飲んだだろうか。次に行くことにして、いつものショットバーまで歩いていくと、看板の電気が消えていた。こつこつと階段を上がり、扉を開けると、マスターがグラスを拭きながら顔をゆがめて「もう締めたのに」。問答無用でカウンターに座り、飲みを再開する。良いお店だ。

 ちょっと飲み過ぎた。反省。