4月16日

 いつものショットバーでしこたま飲んじゃって、ふらふらのままこんなものをしたためている次第である。

 昨日、ノーマルエンジンでいつもの山道へ走りに行った。最近、仕事をさぼり気味なことは内緒にしておこう。

 軽量フライホイールとビッグスロットルが付いているし、ROMもいじってあるので明らかにノーマルとは違う回り方をする。それに、どうやら前のエンジンよりは「当たり」らしく、高回転でもいやな感じの振動はない。

 ノーマルカムのままで、エンジン始動もアイドリングもとっても安定している。前のエンジンでは、空ぶかしすると、エンストしそうになったものだが、やはりノーマルは全然そんな気配もない。静かだし、排ガスも臭くない。オーバーラップが20度だしね。

 走り出すと、3000回転あたりのトルクはなかなかあって、もしかすると、前のエンジンと同じぐらい出ているかも知れない。フライホイールの軽量化でパワーバンドが少し高回転に上がったためか、5000回転あたりでは、なかなかの吹け上がりをする。

 ところが、だめなのである。7000回転あたりで、やはり、苦しそうに回転が頭打ちになる。8000回転まですかーんと回っていた前のエンジンに慣れてしまった僕にとって、ちょっと耐えられない事態である。ノーマル圧縮だけれど、カムだけ変えてしまうか? 急ブレーキとともに2速にシフトダウンし、7000回転をキープしたままコーナーを抜け、そこから8000オーバーまで回して駆け抜ける、という快感を覚えてしまうと、やはり7000回転シフトは物足りないのである。わずか1000回転。されど1000回転なのである。

 ところが、エンジンがノーマルになって遅くなったか、と言えば、どうなんでしょう、と言うしかない。いつもの山道で走る分には、コーナーを曲がる「感覚」はなんら変わるところがないからである。直線が長い上、上り坂である間瀬のようなコースを走らない限り、タイムに差は出ないのじゃないかしら。

 そう言えば、チューニングヘッドに載せ替えたのが昨年の6月中旬だったから1年足らずでノーマルに戻ってしまったことになる。ヘッドを変えるだけで大変苦労していたのに、1年後には木曜日にエンジンをばらしはじめて、日曜日に積み替えが終了してしまうおかしな人間になってしまった。

 エンジン載せ替えは、手伝ってくれる仲間がいないと無理なこと。手を貸してくれる人がいることを感謝しないとね。

4月14日

 ドライブがてらに作業を見学に来る、という風変わりな方がいたので、朝からフライホイールとクラッチを移植しながら待っていた。来たいという人も変わっていれば、それを待つ人も変わったことをしていた。

 きれいなNBに乗って現れ、エンジンルームにぽっかり穴が空いたロードスターとぐちゃぐちゃに工具やら部品屋らが転がっている軒下を見て、あまりにも想像を絶する光景に、絶句した様子。しかし、作業着まで持ってきてやる気満々だったので、エンジン積み込みという軽作業を手伝ってもらう。軽い簡単な作業であるが、1人ではなかなかできない。簡単、というのはもちろん冗談である。手伝ってもらえて、ラッキーであった。

 途中、突風。立てかけてあったボンネットがあおられて、どかん、と倒れてしまう。2カ所がへこんでしまった(涙)。一番きれいに磨く場所なのに、思いっきり目立つ傷が無惨にもついてしまったのである。「立てかけておけば倒れるに決まっているでしょ」と、正しいおしかりを受ける。素人とは言え、かなりいい加減に作業をしているのを見て、あきれていた様子であった。(それでも、今回自分の組み付けたエンジンを外してみて、意外にもきちんと部品が付いていてびっくりした)。

 ボンネットがへこみ、僕もへこんだ。直さなければ。いくら落ち込んでいようと、エンジンは動くようにしなければならないのだ。作業を再開する。

 2時間ぐらい格闘して、エンジンとミッションのドッキングに成功した。ここまでこれば後は早い。一人で狭いところに手を突っ込んだり、車の下に潜ったりすれば終わる。近くのカフェレストで、メシを喰らい、いつもの山道へ走りに行った。「こんな近所にいい道があってうらやましい」との感想。僕もそう思っています。

 NBの方がビーナスライン方面へ走り去り、再び淡々とした作業に戻る。ミッションとエンジンをとめるボルトを締め、エキマニを付け、インマニ、ラジエーター、エアフロ、吸気管。配線をつないだころ、あたりは暗くなっていた。

 アンダーカバー以外、すべて終わったので、オイルと水を入れ、バッテリーをつなぎ、プラグを抜いて、きゅいいいいいんと、しばらくクランキングをすると、油圧計が2kg/cmを指す。マツダ純正オイルなので、こんなものであろう。

 プラグを付けて、プラグコードを配線し、クランク角センサーの配線を付け、エンジン始動。何の感動もなく、エンジンが始動した。HLAのラッシュ音すらしない。

 圧縮比9.4、吸気236度排気249度カムで回るノーマルエンジンのアイドリングは本当に静か。インジェクターの音しかしないぐらいである。空燃比も、ピタッと同じ数値を示し続ける。負圧も500mHg! 吸排気264度のカムから100mHg以上上がっている。平地なら530mHgぐらいを示すんだろう。3.7kgのフライホイールでも、まったくエンストしそうにならない。乗りやすい車になったことは確か。

 しかし、排気に手をかざすと、やはり勢いが足りないのである。音も迫力がなくなってしまった。物足りない。何の感動もないエンジンである。

 実感した。普通のエンジンでは満足できない。我が病の根の深さ。

4月13日

 人は見かけじゃない。これはたぶん、真実なんであろう。

 ところが今日はさすがに自分の身なりの貧しさを反省した。土曜日だし、仕事の予定を考えると、スーツを着るまでもないだろうと、お気楽にジーンズで出勤することにした。

 いつもの調子でジーンズをはくと、黒いまだら模様が付いていた。ヘッドを外したとき、オイルが付いてしまったのである。さすがに、そんなズボンで人前に出るわけにもいかず、もう一本のジーンズをはいたら、これもまた、酷使されてすり切れる寸前、色もほとんどはがれ落ちたような、みっともない代物だった。

 膝のあたりがやぶれたような、ぼろぼろのジーンズをはくのもファッションの一つなのかもしれないが、このジーンズはなんだか、違う。貧乏くさいのである。まあ、仕方あるまい、とそれをはくことにする。

 適当に着た上着も、エンジンをいじるときに何度か着たものだったらしく、袖口が黒く汚れていた。もう破れかぶれになって、どうせ着てしまったのだからと、そのまま外出しようとし、いつもの皮靴を履き、その靴も、ヘッドからたれたオイルで黒く水玉模様が付き、おまけに地面に寝そべったときにこすれてしまって、茶色がほとんどはがれてしまっている始末。さすがに、これはまずい、と苦笑してしまった。ちゃちゃっと、クリームを塗ってごまかすも、かえって黒色の水玉が強調されてしまったようである。

 外を歩きながら、やはりこんな身なりで歩いているのはまずい、さすがに学生じゃあるまいし、いつまでもこんな格好でうろうろするわけにも行かないかな、と思い、そのうち服でも買いに行こうかしら、との考えが頭をよぎるも、

 いや、その前にピストン

 いや、その前にピストン

と考えてしまうから、僕の病気も末期症状と言って良いだろう。

4月11日

 勢い余ってヘッドをはがしてしまった。やはり不気味なオイル食いがあるならば原因を知りたい。それに、今回は1気筒だけ不具合が出ているようなので、なおさら不気味なのである。腰下がばらばらになっても作るのはそれほど手間じゃないが、ヘッドはもう一度加工すると異常なぐらいの時間と根気とやる気が必要だ。たぶん挫折してしまう。ヘッドが壊れる前に外してしまおうかな、と思ったら、外れたヘッドを力一杯持ち上げている自分がいた。

 4番シリンダーのバルブにカーボンが付き(なぜか、吸気と排気一つずつ同じ側のバルブだけカーボンが付いていた)、やはり予想通りオイル食いが発生していたことは分かったのだが、どこから漏れているのかが分からない。ノッキングが出ていた時期があるので、ピストントップを見れば、溶けかけたりしているかもしれない、と思ったがきれいなものであった。シリンダーも目立った傷はない。ポートをのぞくと吸気バルブが他のバルブより汚れているので、もしかしたらバルブシールかもしれないが、点火プラグがオイルで濡れるぐらい、燃焼室にオイルが入っていたのだから、吸気ポートに吹き返してバルブが汚れても不思議じゃない。

 あとは、ピストンリング。カーボンの付き方から見ると、どうもここが怪しい気がするのだが。でも、ピストンリングってどんな不具合が出るだろう。

4月10日

 我が大切なロードスターがエンジンに問題を抱えてしまったのなら、それはただ事ではないのである。何で、こんな仰々しい書き方をするか、と言えば、今日も仕事を早めに切り上げて、エンジンをいじってしまった照れ隠しのためである。

 外したインマニのインジェクターを取り替えて、もう一度組み付けた。4番気筒のプラグがかぶるのはインジェクターの不良じゃないかしら、という最後の希望にかけていたのだ。4本取り替えて、いつもの山道に走りに行く。作業は1時間ほどで終わったから、やはりインマニの着脱も慣れてしまったのであろう。

 思いっきり走って、美鈴湖のほとりでプラグを外すと、4番気筒のプラグもきれいに焼けていた。結局、何が原因なのか分からず、少しむしゃくしゃして走り出したところに、白いFDとすれ違った。

 ただでさえ、いらいらしているのである。ぶっ飛ばしたらすかっとするだろうと、そんな訳の分からないことを考えながら、ゆっくり走っていたら、果たしてFDが後ろから付いてきた。フルスロットルをくれてやったのは言うまでもない。

 FDは本気でなかったみたいで、あっという間に見えなくなった。物足りない思いで下り、女鳥羽川沿いの堤防道路と交わる交差点で信号待ちをして、堤防道路方面に左折したら、対向車線側にいたシビックが後ろにぴたりと張り付いた。ぷつりと、頭のどこかがぶち切れちゃった。

 2速2000回転ぐらいからフルスロットルをくれる。加速のタイミングが遅かったので、後ろのシビックがぴたりと、バンパーから50センチぐらいのところを付いてくる。たぶん抜きたいに違いない。虫の居所が悪かった、抜かせてなるものか、とフル加速をしてしまった。

 ぴったりと付いてくるシビック。それを確認してぶち切れる僕。アクセルベタ踏みで、4速に入ったあたりで、ゆるやかな左コーナー。まだまだいけると、ベタ踏みのまま抜けたら、シビック、少し離れた。

 それでも、まだまだ付いてくる。フル加速のまま、ギアが5速に入った。そんな異常な速度領域で、シビックが対向車線側にはみ出して威嚇してくる。白いラインだから、抜いても悪くはない場所だが、相手が悪かった。異常な速度に突入しながらも、抜いてみやがれ、とアクセルベタ踏みしたままの、変態だったからである。間瀬のZコーナー前の右カーブのようなコーナーを抜けたら、赤信号が見えた。シビックは直線は異常に速いが、コーナーが少し苦手みたいで、車間がまた少し広がり、ざまあみろ、とブレーキを踏む。信号待ちでシビックは、ぶおんぶおんと空ぶかしして威嚇して来るものの、青信号になったら、サッと左折していった。こんなことをしていたら、命がいくつあっても足らないナと、反省する。

 街中を走ったら、4番シリンダーのプラグが黒くすすけていた。やはり、オイルがシリンダー内に侵入しているようである。オイル消費量からみて、バルブシールではなさそう。排気ガスは目立った白煙が交じらないところをみると、コンスタントにオイルが燃えている感じだ。

 14日、友人Kも仕事が休み、というので、ノーマルエンジンに積み替えようと思う。しばらくの辛抱だ。

4月9日

 仕事を早めに切り上げて、庭に入れてあったロードスターのボンネットをおもむろに開け、インマニを外しに掛かった。以前は泣きながら外した部分であるが、さすがに何度もやっているとコツがつかめてくる。30分もしないうちに燃料ホース以外の部分が外れた。

 冷却水が完全に抜けていなくて、肝心の4番のポート内に激しく浸水してしまった。幸い、バルブが閉じていたので、燃焼室に水が入るのは免れた。

 オイルで汚れているのかを見たいのに、冷却水が入ってしまってはまったく意味がなかったかも。水を吸い取って、のぞき込んでみると、かなり汚れていた。また、バルブシールか?と思うも、他のポートを見ても同じように汚れている。オーバーラップが大きくなっているから、汚れやすいのだろうか。

 1番と2番のポートをのぞいたら、黒い液体が見えたので、オイルか?と緊張するが、紙で吸い取りにおいをかぐと、どうやらガソリンらしい。インジェクターからたれた? ポート内にたまるぐらいインジェクターからガソリンがたれるなんてことがあるんだろうか。

 すでに暗い時間で、ハロゲンランプの明かりで見ているのでよく見えないが、4番だけ特別に汚れている、というわけでもなさそう。やはり腰下か。

 と、インマニがなくなったおかげで、オイルクーラーのホースが丸見えになっていたのを見たら、オイルが漏れた跡があった。リットル単位で流れていれば、回りがかなり汚れているはずなので、これだけがオイル喰いの原因ではないだろう。

 結局、インマニを外しただけではよく分からなかった。ヘッドを外したい誘惑に駆られるが、インジェクターを取り替えてもう一度エンジンをかけてみようかしら。

4月8日

 間瀬での走行が終わり、まだまだ走りたいな、と、もの足らない思いで片付けをしていたら「雅さんですよね」と声をかけられた。はあ、そうですけれど、と工具やらごみやらを片付ける手を止めて見ると知らない人。なんでも、このページを読んでもらっている人で、友人と間瀬の走行会を見学に来たので僕の車を見つけて声をかけてくれたそうである。

 同じ長野県なのだが、北部の須坂市に住んでいるという。同じ県でも南北に異常に長いので、高速を使っても1時間半ほどかかるぐらい離れている。間瀬で初めて会うなんて、車好きならではだね。

 やはりこのページの読者。エンジンをずっと見ている様子だった。次の予定も入っていたので、ろくに話もできずに、申し訳ない思いをした。どうも4番シリンダーがブロー気味、という話だけはしておいたけれど。

 もしかしたら、掲示板に書いてくれた方だろうか。そうだったら、ハンドルネームを言ってもらったらピンと来たのに。もし、書いたことがない方だったら、これを読んだらすぐ掲示板に書き込んでください。仲間になれます(笑)。

 今日も仕事をさぼって、いつもの山道へテスト走行してきた。白煙がもくもく上がった前のようなひどさはないけれど、高回転で煙が出ている感じ。プラグを見ても、4番だけ黒くすすが付いていたし、ねじの部分にオイルが付いていた。まず、インマニを外してインテークバルブを観察し、オイルが付いていないようだったら、シリンダー側のトラブルであることが確定する。すべてのインテークバルブからオイルが侵入していた以前のトラブルと比べてオイル消費量はあまり変わらない。4番シリンダーだけでそれほどの量が消費している、ということは、バルブシールのトラブルではないと思う。シールのトラブルだけならこれだけ消費しないはずだから。

 あれこれ考えたところでばらしてみないと、やはり分からないのである。思い立ったらやってしまう性格だから、インマニをばらしていたと思ったら、宙づりになっているエンジンが目の前にあった、という状況になりかねない。ロードスターを持っているのに今の季節を走れなかったら、非常に悔しいので軒先に転がっているエンジンを積み込むかも。

 ここで思い出されるのが、エンジンができたら乗せてあげる、と約束していた人たちの顔である。とりあえず、オイルさえ入っていれば8000回転まで回してもすぐには問題ないと思われるので、今の状態でも乗りたい人がいたら、乗ってもらいたいのである。

 とりあえず、乗りたい人たちってどれぐらいいらっしゃるんでしょう。そんなに大したトルクも出ていないけれど、せっかくなので。

 希望者は掲示板に書いてもらえるとありがたいです。それを見てばらす時期を考えます。

4月7日

 4番シリンダーが逝っちゃった!

4番シリンダーが逝っちゃった!

 間瀬走行会へ向かう途中、松本スペシャルROMから低地ROMに差し替えるため、エンジンを停止。再びエンジンを始動したら、不吉なラッシュ音がした。3月末にサーキットへ行ったときも、エンジン始動のたびにラッシュ音がしていたのを思いだし、自分でばらしたHLA、やはりおかしくなっているんだろうか、と思った。

 しばらくしたらラッシュ音もなくなったので、高速に乗る。少し仕様を変更したので、空燃比が狂っていないか見るためだ。

 高回転まで回すと、少し濃くなっているようだった。サービスエリアでおもむろにパソコンをいじり、ROMを焼く。2回止まって書き換えてどうやら空燃比は決まったのだが、相変わらずラッシュ音が鳴る。少しひどい。

 高速を走っていてあることに気が付いた。油圧が安定しない。油圧計の針が低すぎるところでふらふらしているのだ。考えられるのは、オイルポンプ不良、油圧計不良、オイル不足のどれか。油圧計の不良だったらいいな、と思いつつ、頭の中では以前の悪夢が思い出された。ヘッド載せ替え後、バルブシールの組み付け不良で大量の白煙を出していたにもかかわらず、オイル量を注意していなかったため(これも無茶だった)、危うくオイルが空っぽになるところだったことがあった。最近、オイル量をチェックするのをさぼっているので、もしかして、再びオイル食いエンジンになってしまったのでは…、と。

 とりあえずサービスエリアで止まって、レベルゲージを見ると、見事になにもつかなかった。悪夢は現実になったのである。オイル交換をしてから、まだ2週間。レベルゲージのFよりも上まで入っていたから、2リットルぐらい消えてしまった計算になる。

 これで、前日に出た不具合の原因が分かった。不具合とは、4番シリンダーのプラグがくすぶって、3気筒状態になる症状だ。このときは点火系の問題だろう、と思って、なぜか庭に転がっていた点火コイルと部屋に転がっていたプラグコードに交換し、点火プラグも新品にして一応は直った。点火が悪かったんじゃない、オイルが激しく燃焼室内に進入しているので、プラグがかぶってしまっていたのだ。不具合が出だしたのが最近ということは、徐々に症状が悪化して、最近になって目に見える症状が出るようになったのだと思われる。

 サーキット走行でも加速時に白煙が出ていたと指摘された。始動直後に、かなり多めの白煙が出続ける。後ろを注意しながら加速すると、6000回転以上で煙を噴いているようである。いろんなことを総合して、どうやら、シリンダー側が傷が付いたり、偏摩耗したりして、オイルが上がっているよう。あくまで想像だけれど。ピストンリングの組み付け不良ためか、シリンダーをボーリングせずにそのまま使ったのがまずかったのか。せっかくオイルが漏れないエンジンができたと思ったのに、もうおかしくなってしまった。この3カ月ちょっとで、すでに10000キロ弱走行した。慣らしもあったから、前のサーキット走行以降に不具合が出た、と考えれば完全に動いていた時期は5000キロぐらいだった、ということになる。せめて3、4万キロは普通に動いていて欲しかったのだが。

 これで再びエンジンを組むことが確定してしまったのである。実に惜しい。なぜ惜しいか、と言えば、今の状態でかなりいいトルクが出ているからである。最近の仕様変更で、フタが外れたような感じになって、エンジン本来のパワーが出たと思われる。間瀬の走行会で、ストレートで1028をぶち抜いたぐらいのポテンシャルがあるのだ(そのわりにはタイムが遅いじゃないか、という問題はこの際わきに置いておく)。これで抜けの良いマフラーを付けたらどうなるか、と考えていたのだが、それどころではなくなってしまった。

 オイルをつぎ足して走れればまだましなのだが、プラグがくすぶってしまう症状がたびたび出るようならば、すぐに手を打たなければならない。今のプラグが8番だから、7番のプラグにしてもまだくるぶるようなら、とりあえず、庭に転がっているノーマルエンジンに積み替えて、ばらしてみて原因を探ることになると思う。

 素人が企むエンジンチューンは一筋縄ではいかないのである。

4月5日

 満開の桜に、そろそろ葉がぽつりぽつりと生えてきているようである。2、3日後に花びらが散って風で飛ばされるぐらいが一番見ごろなのかも知れない。お城の堀は花びらが落ちて一面、うす紅色に染まる。1週間もすると、色が変わって見られたものじゃなくなるのだが。

 今日も昨日に続き、春霞がなく山がくっきり見えた。桜も満開だし、ある場所に行って、絵はがきのような写真を撮ってきた。松本ではありきたりの構図である。

 午後、時間があったので、我がロードスターを磨いた。ホイールも洗ってぴかぴかになり、気分はグランプリカーである。すごく遅いけれど。

 いよいよ、明日は間瀬だ。下道を使うので午前3時ぐらいに起きないと。初めて走るし、どんなコースかも知らないから、事故をしないように気を付けよう。