10月14日

 昨日の昼からすべてのニュースに触れないようにして、午後10時を待った。F1である。佐藤琢磨が予選7位と素晴らしい結果を出したので、録画とはいえ、かたずをのんで観戦しなければならないだろう。すると、やはり結果を知っていては台無しになってしまうのである。

 だいたいが、ニュースサイトで速報するのはいいのだけれど、テレビ放送があることも考えてほしい。F1をテレビで見る前に、何気なくインターネットのニュースサイトを開いてしまい、「ミハエルV」などと書かれていると、途端に「わくわく感」が80%ぐらいそがれてしまう。

 だから、インターネットも使わない。だが、ここを更新しなければならないな、と、くだらない文章を書いて、アップロードし、ちゃんとアップされているか確認しようとブラウザを開いたら、最初に開くようにしているasahi.comで、ちらりと琢磨の笑顔が見えた。あわてて違うページを開く。良い結果であることが分かってしまった。

 大興奮で幕を閉じたF1。男だぜ琢磨。素晴らしい走りを見せつけられると、ヒーローにあこがれる子どものごとく、自分も走りたくなっちゃうのである。思わず、今日のサーキットの予定を調べてしまうが、祭り・紅葉地帯の高山付近は大渋滞に決まっているので、あきらめる。

 結局、お昼近くに起き、尾張旭に引っ越してきたときに買って置いた物置の組み立てを親父とやった。ここに不要な物を詰め込んで、エンジンを作るスペースを確保するのだ!

 なかなか走ることができない。思い立ったら裏山で爆走できた松本の環境はなんと良かったことか。

10月13日

 頭の中で激しいノッキングが発生中。

 結婚式の2次会に出るため、東京に行った。松本の仕事つながりの知り合いの人が結婚したのだが、よく考えてみると、女性側の関係者という形であることに気が付いた。ダンナさんとも1度、河川敷でバーベキューを喰らったとはいえ、普通女性側は男は呼ばないんじゃないだろうか。僕のほかにも数人いたから、男友達を並べて誇示しようという魂胆なのだろうかと、勘ぐってしまう。

 まあ、僕が呼ばれるのは写真要員としてなのだけれど。F90にブラケットでフラッシュのSB-28を接続したごっついカメラを肩に提げ、会場をうろうろして雰囲気づくりに一役買う。何枚記念撮影しただろう。

 仕事つながりの人が集まって、2次会の2次会に行く。松本話に花を咲かせてひたすらビール。おなかがいっぱいだろうがビール。しこたまビール。

 夜は、知り合いの横浜の実家に泊めてもらうことに。家に上げてもらうと、親父さんが知り合いとともに酒盛りをしていた。そのままその酒盛りに加わることになってしまった。ウーロンハイをがぶ飲み。だいたい、東京人のおじさんたちに名古屋モンが割り込むと、話題は自然と名古屋の悪口へと流れていく。仕方がないのだ。名古屋モンの宿命である。

 なぜか意気投合してしまって、ハイテンションの会話が延々と続く。途中、フランスに留学している妹さんとネットミーティングで会話。少し音声が遅れるけれどまったく問題なく会話ができる。地球の裏側の人と冗談を言っ合って同じ時間をすごしているのだから、なんだかすごい時代だ。長野にいる兄の方が、疎遠な感じがするぐらいだという。

 ハイテンションの会話は果てしなく続き、気が付いたら午前2時。たまたま覚えていたのだが、ほとんど意識がぶっ飛びそうなくらいの酔っぱらいである。

 今、テレビでF1を見ながら書いているのだけれど、まだノッキングが発生する。

10月11日

 F1日本GPが始まった。去年は遠い松本からわざわざ観戦に行った。今だったら東名阪を走れば鈴鹿まで1時間ちょっとで着いてしまう。けれども、今年は行かないつもり。

 神速ミハエルがあまりにも強すぎて、総合優勝を決めたあたりから興味がなくなってしまった。やっぱり、プロ野球と同じで消化試合は面白味に欠ける。いや、引っ越しのばたばたで見なくなったんだっけか?

 トヨタサウンドと佐藤琢磨を見たい気はするけれども、狂ったような人混みの中をかき分けてまで行きたいという情熱がわかない。予選は皆が驚いた去年のタイムを上回るんだろうか。タイヤが良くなっているから1秒ぐらいは上がるのかな。

 人が走っているのを見るより、自分がどう走ればよいのかばかりを考えている今日この頃。走り込みが足りない。松本の山道が懐かしい。

10月10日

 やはり、水に浸かってしまったノートパソコン、IBMのThinkpad535は復活しない。3、4日前はハードディスクのモーターが回ったのだが、今は電源やハードディスクへのアクセスを示すLEDが点灯するだけ。電源部分は生きていて、アダプターの接続はちゃんと認識し、バッテリーへの充電もちゃんとする。どうやら、その先のBIOSあたりがやられてしまっているようだ。

 会社からもらったThinkpadX22はWindows2000モデルだからか、Freedomと接続するシリアルポートが後付だからかは分からないけれど、すこぶるFreedomと相性が悪い。動かないことはないのだけれど、何かの拍子にフリーズしてしまうのだ。それも頻繁に。

 仕方がないので、さくっとまったく同じThinkpad535をYahoo!のオークションで落札した。11750円で落札して、銀行振り込みや送料があったから13000円くらいかかったのか。今回の洪水被害額と言える。

 壊れたパソコンからハードディスクを摘出し、買ったパソコンに移植したら問題なく起動した。まったく同じパソコンだから当たり前なのだが。ハードディスクは水害から免れていたらしい。

 ところで、Thinkpad535は1996年に35万円!も出して買ったパソコンである。もう、清水の舞台から飛び降りるとはこのことで、貯金をすべて使い果たしてしまった。大いに使い倒したので元は取っているのだけれど、やはり大金を出して買った物が壊れてしまうと、大変損をした気分になる。

 で、まったく同じもの、いやそれどころかメモリーが増設済みだから、もう少しグレードアップしたものが、今は1万円で買えてしまうのだ。物の価値とは恐ろしい。パソコンを買うのは、馬鹿らしい。

 Thinkpad535にWindows95を入れると、とっても軽く動くし、レジュームも完璧に動く、ご機嫌なマシンとなる。Freedomを制御するFCSSWINも、少々のろいが実用上はまったく問題なく動く。FCSSはDOS版もあるから、Freedomはノートパソコンが必要とはいえ、そこら辺に落ちているパソコンで十分なのだ。

 今は助手席が付いているから、少々の洪水では水没しない予定。

10月9日

 再び知多へ行った。明日も知多。ビバ、知多。仕事をちゃちゃっと終わらせて、開幌状態で海岸線をドライブ。半島の先端である師崎まで行った。沈む夕陽と晴れ渡った空の、赤から青へのグラデーションが美しい。

 愛車のアイドリングがなくなってしまったので、今度こそはノートパソコンに巨大なドッキングベイを取り付けて、シリアルポートを使えるようにした。早速、Freedomに接続してみるものの、何が不調なのか分からない。どこもおかしいところは見あたらないのだ。

 何もおかしいところがないのに、挙動がおかしくなってしまっては、これはいただけないナ、などと考えていたら、ピンとひらめいた。試しにアクセルを全開にしてみると、アクセル開度が0%のままである。スロットルポジションセンターの不良に決定。

 NA6CEのスイッチ式スロポジだと、アイドルも走っているときもアクセル開度が0%である。全開のスイッチが入ると142%ちょっとを示す。リニア式スロポジであれば、画面を見れば一発で不調が分かったのだろうが、全開しか表示が変わらないので、なかなか見破れなかった。

 以前、美ヶ原の頂上でスロポジの配線が壊れたときの古傷が原因だった。あのときは、スロポジのコネクタを止めておく針金のようなものを紛失してしまい、手抜きでそのままはめ込んだだけにしておいたのが走行中に外れ、コネクタが配線ごと下に垂れ下がって、Vベルトに干渉し、配線の皮膜がぼろぼろに破れてしまったのだ。導線がむき出しになっていたので、ビニールテープで巻いておいたのだが、それがはがれてしまってショートしていたらしい。

 トランクからガムテープを取り出して、簡単に絶縁したらあっという間に直った。調子が悪くなるとすぐFreedomのせいにしてしまう。冤罪である。

 そういえば、最近エンストをしまくる。いろいろ数値を変えて試してみても改善しない。何しろ、信号などで止まろうとしてクラッチを切るだけで、スッとエンストしてしまうので、困ったものなのである。何度も書いているけれど、エンスト後はなぜかかかりづらい。惰性を利用して、ギアを入れてクラッチをつなげばかかるからいいのだけれど、速度が足りなくて失敗すると、「ばふっ」とか「ぱん」とか怪しげな音がエンジンからするから、勘弁してほしいのだ。

 数値をいろいろいじっていてそれでも止まってしまうから途方に暮れていたら、これもひらめいた。トランクからドライバーを取り出し、アイドルアジャストスクリューを回してみると、ほとんど全閉に近かった。確か、吸気管を外したらアイドリング時に「シューッ」という吸気音がうるさくなったから、締めてあったのだ。締めると音が止まるのである。

 豪快に開けてやった。これでエンストしないかな。

10月8日

 なぜか名古屋コーチンを育てているところへ行った。岩倉市というところである。

 名古屋コーチンとはニワトリの地鶏の名前である。名古屋と付くからにはやはり名古屋周辺が発祥の地なんだろう。

 2畳ばかりの広さのケージに、10数羽がひしめいていた。それが、数十並んでいるから、数百羽が飼われているのか。ブロイラーのような白色でなく、茶色で精悍な体と顔つきをしている。ここの養鶏場の特徴は、注文が入ってから精肉することである。普通は、ある程度まとまった数の鶏を、つぶして肉を冷凍することが多いのだそう。注文してから精肉するので、新鮮に決まっている。お肉は刺身で食べることができる。

 えさもきちんと気を配っていて、時には野菜なんかもやっているという。注文が入ってからつぶしていては大きな商いはできない。卵をふ化させて雛を売るのがもともとの商売で、こだわりの肉を食べてもらうために採算度外視で育てているらしい。それでも、100gで330円と言うから鶏肉としては破格値だ。

 ケージの中に転がっている卵を大小5つばかりもらった。良いえさを食べている名古屋コーチンの卵は黄身の色からして別格だという。これを明日の朝、筑波の走行会の抽選でもらった魚沼産コシヒカリにぶっかけて食べるのだ。

 シンプルであるからこそ、贅沢さが際だつ。むふ。

10月7日

 電車で行くには少しだけ面倒くさい知多半島で仕事があったのでロードスターで出勤したら、アイドリングが無かった。始動直後の制御が終わった途端にエンストするようになってしまったのである。

 アイドリング状態になると自動的にエンジンが止まるから、大変乗りにくい。直そうにも、車載パソコンはぶっ壊れてしまっている。仕事で使うノートパソコンにはシリアルポートが付いていないから、Freedomと接続できない。そのまま、アイドリングなしの状態で走り続けるしかなかった。

 何しろ、信号待ちで止まろうとしてクラッチを切るとエンジンが止まるわけだから、ブレーキをかけながらかかとでアクセルをあおる羽目になってしまう。周りの車は相当腹が立ったに違いない。

 気を抜くと、スコンとエンジンが止まるから、セルモーターを多用する。何度も使っているとバッテリーが上がりそうだ。仕方なく、惰性を利用してギアを入れて、クラッチをぽんっとつないでエンジンを始動する。Freedomはエンストすると、なぜかエンジンがかかりにくいから、こっちの方が手っ取り早い。

 しばらくして、何とかアイドリングするようになった。一度アイドリングするとかなり安定して、かなり良い状態なのだが、気を抜いているとまたアイドリングをさぼるようになる。仕方なく、信号待ちではアクセルを踏んで2000回転ぐらいのアイドリング。信号待ちごとにアクセルをあおったり、エンストしたり、セルを長い時間回したりと、後ろから付いてきた車は相当怪しく思ったに違いない。

 天気が良かったので開幌状態で畑の間を抜ける道を走る。知多半島は、海岸線は工場ばかりなのだが、山側に行くとツーリングに良い道があってなかなか楽しい。

 工業地帯の海を見た。そういえば、一週間前、朝起きて富山の日本海を見たんだった。水曜日には三重南紀の南国の海を見てきたし、今日までの間には筑波にも行ったんだった。ざっと計算して、1週間で2000キロぐらい走っているからでたらめな走行距離である。

 そりゃあ、お金だってなくなるよね。

10月6日

 さすがに、不眠不休でぶっ通しで走って名古屋からは若干遠い筑波サーキットまで到達し、サーキット走行をしてくる、というスケジュールは、ちょこっとだけ無理があったらしく、体のあちこちが痛い。今日は8時に起きたのだけれど、筑波報告を書いたら再び睡魔に襲われ、3時間ほど眠ってしまった。

 夕方起き出して、サーキット仕様になっている愛車を元に戻した。すなわち、排気系のいたずらを直して、タイヤを14インチ化、助手席を取り付けて、運転席のバケットシートも皮シートにしたのである。

 下に潜っていたら、マフラーの吊りゴムが1つちぎれているのを発見。段差でぼこぼこっという音がしていたのは、こいつが原因らしい。疲れているし、放置したいところなのだが、排気管の途中には5万円もするセンサーが付いているのであまり暴れてほしくない。イエローハットに行って、吊りゴムを買ってくる。カーショップに行くと強化品しか置いていないので、苦労して硬いゴムを取り付けた。

 乗ってみると、ふかふかのクッションがある皮シートがステキ。ドライビングポジションもこちらの方がしっくり来る。さらに、ぎゅーんからネオバにしてひどいくなっていた車の乗り心地が、何とか我慢できるレベルになった。ステアリングはタイヤが減っていることもあって、重くなった。タイヤがよれる分、14インチの方が重たい気がする。

 なんだか、車ばかりいじっている気がする。

10月4日

 いよいよ、明日筑波サーキットを走る。本格的な高速サーキットは春の間瀬以来半年ぶり。間瀬では圧縮比10.7と264度のハイカムエンジンで臨み、直線だけはかなり速かったのだけれど、今はノーマルエンジンに15インチ。直線で速いとは言えなくなり、ごまかしがきかないので腕のない僕にとってはつらい状況。頼みの綱はFreedom制御である。ほかの車とストレートで比べてみれば、速いか遅いか、何となく分かるだろう。フィーリングではかなり速いんだけれど。

 とりあえず、吸気管を外してしまったので、ISCV専用の小さいエアクリをバイクショップの「南海部品」で購入。ブローバイ垂れ流し状態になってしまうので、クスコのオイルキャッチタンクを取り付けた。月曜日に思い立って、その夜インターネットの通販サイトにオーダー。昨日届いたから、便利な時代になったものだ。

 オイルキャッチタンクは造りが良くてなかなか満足度が高い。なによりも光っているのがうれしい。専用ステーでばっちり簡単に取り付けることができた。

 問題は明日の朝6時に筑波に行かねばならないことである。早めに仕事場から逃げ出して、家に帰るのが午後8時すぎ。筑波まで高速道路を400キロぐらい走るのかな? 余裕を見て午前零時すぎには出発したい。準備とメシを食べてフロにはいると最低9時は回る。寝付くのが10時としても1時間半の睡眠でロングドライブだ。カフェインドーピングが必要だな。

 さて、無事に帰ってこられるしら。

10月3日

 今朝、市場へ行ったらおもしろいものを見つけた。その名も「フリーダム」。

 なんとキュウリの新しい品種の名前なのだ。キュウリにつきものの表面のぶつぶつをなくし、味と食感を良くしたのだという。今一番頭を占領しているものと名前が一緒なんて、因縁深い。

 市場のおじちゃんによると、現在流通しているキュウリは昔のキュウリに比べて味が劣っているんだという。これは、見た目と保存期間の長さが優先されたため。

 昔のキュウリは白いロウの粉を吹いていた。「ブルーム」と言って、キュウリの生理現象らしい。しかし、白い粉が農薬に間違われて嫌われるようになってきたので、品種改良をして新しく「ブルームレス」というタイプを作った。これが瞬く間に市場を席巻したのだという。それ以前のキュウリに比べて皮が厚く、果肉が柔らかい。味も薄いのだけれど、見た目重視なのだそうだ。キュウリも、最近の風潮に迎合しなければいけないんだな。

 ぶつぶつをなくして漬け物やサラダ業者の加工の手間をなくして、食感とキュウリ本来の味を出したのだフリーダムだそう。一見、よいことずくめに思えるのだが、これが、一般家庭に浸透するかどうかは分からない、というのが難しいところ。

 なんだか、フリーダムコンピューターの説明みたいだ。