11月19日

 起きたら10時だった。久しぶりに激しく寝坊。もちろん出勤しなくてはならない日である。土日もなく働いて、昨日はまっすぐ東京から帰ってきたにもかかわらず午前様になっちゃったのだから、少しぐらい寝坊してもかまわないだろう。ま、出先でアポを取った時間に遅れなければあとは、どうだっていいのだ。

 疲れが取れないので楽をしようとロードスターで出勤した。冷え込んできたら、エンジンがなかなかうまく始動しなくなった。どうも、始動時の噴射時間が長すぎてかぶりかけている雰囲気である。以前にも、噴射時間が長すぎていた雰囲気だったので、かなり削った。しかし、水温別に時間を設定しなくてはならないので、面倒だから夏では関係ない水温30度以下の領域を削っていなかったのだ。

 水温10度付近の噴射時間を短く設定する。改善されているか知るためには、エンジンが冷め切らないといけない。噴射マップと違ってすぐに変化が分からないのが面倒である。

 エンジンは相変わらず、猛烈に吹ける。本体ノーマルにもかかわらず、派手にチューンしたエンジンのような回り方。なかなか、具合がよいので、エンジン本体をいじる気が失せてしまうぐらいである。

 ハードに寝坊して11時すぎに出勤したにもかかわらず、いかにも仕事をしてから出社したような何食わぬ顔で席に着くと、案の定、だれも声すらかけてこない。やくざな仕事場である。

 どうも、我がロードスターは街なかで燃費が悪い。エンジンを回すのが快感なので、信号のたびにフル加速を繰り返しているから。

11月18日

 なんとなく東京に用事があったので、日曜日の午前中に家を出た。1時から永田町あたりに行かねばならなかったのだけれど、新幹線の時間が合わずに、東京駅に1時に到着。ささっと小走りに構内を駆け抜け、丸の内線で国会議事堂駅に。

 案内図に書いてあった出口を目指すも、なんだかおかしい。ホームの端っこのほうからまた別の路線のホームにでて、それからそのホームを端から端まで歩いて、地上に上がる。一駅分ぐらい歩かされた。いやあ、東京って歩かされる場所なんだねえ。

 夕方、車野郎2人とメシを食べることに。池袋で待ち合わせすると、赤いロードスターがやってきた。何度か通ってちょっとだけ東京の街のいかれ具合が分かってきたけれど、都心に車が置ける家を持つというのは、なかなかできそうにないことである。親の家とはいうものの、ちょっとうらやましい。

 デニーズで夕食。正しい車野郎のミーティングである。なんだかマニアックな話題ばかりを交わした。

 火曜日に泊めてもらった部屋に再び転がり込む。夜遅くまで2人でひたすらバーチャルに人を殺めていた。

 今日は夜から仕事であるので、昼間は暇なものである。名古屋から東京に移った友人がいるので、お昼頃、川崎にある部屋を訪問した。月曜日の昼から、勤めている男どもが暇そうにして会っているのだから、この2人は堅気の仕事ではないことが分かる。

 今はその川崎の部屋で1人でこれを書いている。日没まであと少しというところか。また、永田町あたりに行き、午後10時ののぞみで名古屋に戻る。なんだか、気ぜわしい。

11月16日

 む、忙しい。書いている余裕もないので、写真をば。

 日曜日の松本風景。美ヶ原に上っていったら、標高1800m付近で雪に阻まれた。スタッドレスタイヤであったらさらに上に行けたのだが。

 あきらめて下りてくると雪化粧した北アルプス。すでに終わりかけた紅葉とともに、ぱちり。

11月15日

 先週の土曜日、群馬に行った後に松本に寄った。異動に伴って大変お世話になった人もいるし、そろそろ松本の街並みが恋しい。群馬へ行くついでに寄りましょう、と段取りを付けて置いた。

 この季節なら鍋、ということで、市役所近くのお店に入ってイノシシ鍋を頼んだ。

 ケモノの肉というのは一般的に、独特のケモノ臭があって食べられたものじゃないものが多い。特に、古くなった熊の肉などは、煮込むと家中にケモノ臭が充満し、煮た鍋はケモノのにおいが取れなくなって捨てざるを得ないというぐらい強烈なのだ。

 しかし、新鮮な肉であると、独特の臭みが風味となって良い頃合いの味になる。このお店で食べさせるイノシシ鍋は、「臭い」の一歩手前で、肉の風味が鍋に投入する食材すべてに行き渡って、鍋から取り出すすべてのものがうまいのだ。

 4人で行ったのだが2人前で十分な量である。まず、イノシシの肉を鍋で焼いてから、味噌ベースの汁を注ぎ、野菜を投入する。乳臭い牛肉よりも、こくがあるだしが出て、ぐつぐつとケモノエキスで煮込まれた野菜は、もはや別の食べ物へと変わっている。ちょいと大げさなのだが、これくらいほめたくなるほどの味である。

 その後、最盛期は週に3回ぐらい通っていたショットバーに行った。先頭に立って店の扉を開けたら、こちらを見たマスターの目が点になっていた。座っておしぼりでゴシゴシと顔を拭いて(もはや行動様式が親父化している)いたら、後ろから抱きつかれてしまった。ちょっとおかまっぽいと思っていたのだが、やっぱり、と一人合点していたら、マスターの彼女とかいう人がカウンターに立っていたので、なんだか訳の分からないことになってしまった。マスターの高校生の娘が手伝っていたり、マスターのファンだというお姉さんがバイトをしていたり、いろいろ複雑な店である。しかし、居心地は最高によい。

 名古屋ではまだ良い店を見つけていない。何しろ街が中途半端に大きいから悪いのだ。

11月14日

 いくら疲れていようが、勤めは果たさなければならないのがサラリーマンの悲しい宿命であり、今日は市場に行かねばならなかったので午前5時半に起きた。昨日の書き込みが1時すぎにアップした覚えがあるので、4時間ぐらいしか寝られなかったことになる。

 さすがに体力の限界、疲れがピークに達している。少しでも回復させようと風呂に入り、当然、時間がなくなるので、ロードスターで出勤した。このゆっくりできる10分か20分の差が1日の幸福度を左右する。

 何とか市場に時間通りにたどり着き、仕事をしていったん仕事場へ。今日は午後1時半に三重県の津に行く予定があった。寝不足で疲れているときは電車で行って、途中寝ているのが一番良いのだが、ここで会社員でありつつ、車野郎でもある悲しい宿命が頭をもたげ、天気が良いからロードスターで向かうことにした。

 自腹で高速料金を払っていたら割に合わないので、下道で。国道23号を通ったのが間違いで2時間近くかかってしまった。

 津での仕事を終え、国道306号を北上する。亀山に入り、そういえば、オリーブボールさんがあるな、と思った途端、正に道沿いにお店があったので、反射的に寄ることにした。

 仕事中の時間をハードにさいて、車談義に話が弾む。明日、モーターランド鈴鹿で走行会を開くのだが、残念ながら仕事があるため行けない。その悔しさを車トークに炸裂させていたら、2時間あまりがあっという間にすぎてしまった。

 すぐにでも帰って寝たかったのだが、会社の同期の人間から飲みに誘われていた。意識を失いそうになりながらも何とかロードスターを運転し、飲み会に参加。さすがに、酒は飲めるわけがなく、ウーロン茶ばかりのんで3時間ほどをすごした。

 こうやって書いていながら、意識がぶっ飛んでしまいそう。寝なければ。

11月12日

 つまらない会議のために、東京へ行く羽目になった。これだけで1日つぶれてしまうから、朝からやる気が出ない。午後2時からの会議なので正午前に名古屋駅を出れば間に合う計算。どうせ午前中だけでは中途半端な時間になるのだから、まとまった仕事ができるわけもなく、10時半ごろやる気なく出勤。

 のぞみで向かう。1時間半。本当に速い。筑波までロードスターで走ったからどれくらい離れているか実感があるけれど、新幹線だけで移動していると、東京との距離の感覚が麻痺してしまうだろう。

 新幹線に乗っていたら、アポの回答の電話があり、明日11時、六本木に来いという。どうせ会議後にはおきまりの「懇親会」と称した飲み会があるに決まっているのだから、帰るのは午後10時の終電になるはずだ。もし帰って出直すとすると、家に午前1時前に着いて、寝て、翌日再び8時には出かけなければならぬ。急きょ、諏訪に住んでいた某氏に、最近使うようになった携帯メールを送る。すぐ返事が返ってきてOKとのこと。持つべきものは良い車野郎仲間である。

 久しぶりの東京泊だ。よく考えるとここ数年は日帰りしかしたことがない。4年ぶりぐらいになるのかも。

11月10日

 土曜日は朝6時に起きだして、下道で群馬に向かった。国道153号をずっと北上し、岡谷へ抜けて和田峠、内山峡と抜けて群馬入りする予定であった。素直に高速道路を使えば良かったのだが、財布が寂しいので下道を走ろうと思ったのが間違いであった。

 出発時の天候は曇り時々雨。峠での雪が心配だったが、国道であれば融雪剤がまいてあるし、交通量もあるから夏タイヤでも対丈夫だろうと、甘く考えて失敗した。

 まず、愛知県を抜ける前に道に迷ってしまった。いつも使う国道の裏道を走ったら、なんと国道へ抜ける箇所が工事で通行止め! 仕方なく、勘で走ったのがいけなかった。迷いに迷いまくって、さらに通行止め箇所に出くわし、ついには旭高原というえらい高いところにまで上らされ、下ったら矢作ダム周辺の恐ろしく入り組んだ車がすれ違えるかどうかの細い道に迷い込み、本当にどこにいるのか分からなくなって、べそをかいた。タイムロスすること40分ぐらい。

 なんとか国道257号に出ることができ、稲武へ向かって無事国道153号に乗ることができた。ところが、この153号が無事ではなかった。

 電光掲示で「雪 チェーン必要」と出ていたのだが、日も出ていることだし、そろそろ解けている頃だろうと高をくくっていた。しかし、県境を越えて長野県に入り、ロードスター中部ミーティングが開かれる治部坂高原の手前で圧雪路に出くわす。タイヤがネオバでは、雪道の、しかも上り坂は走りようがない。仕方なくUターンする。

 冬の信州に向かって走るなどというなめたまねをするから、こういう羽目に陥る。素直に帰ってスタッドレスタイヤにしようか考えるも、帰るだけで1時間はかかってしまう。

 土曜日に泊まる予定の松本の天気予報を聞いてみる。天気は回復し、日曜日は晴れという。帰りは雪の心配はしなくて良いらしい。なので、257号を岐阜県恵那市に向かって走ることにした。中央道を使おう。こんなことなら最初から高速で向かえば良かった。高速代数千円を浮かせようと考えて、2時間ぐらいの時間と10リットル以上のガソリンを損した。

 高速な何事もなかった。飯田の南あたりに雪が降っているだけであった。岡谷で下りて、和田峠に向かう。山頂の料金所の手前から雪雲の中に突入し、大粒の雪が舞う中をノーマルタイヤで走ることに。まだ、路面に積もる前だったのが幸いして、峠は越えられた。峠を下ると晴れ間がのぞく。本当に峠の周辺しか雪が降っていないのだ。

 厚い雲の合間から見える浅間山の山腹は、薄く雪化粧している。とても11月上旬の風景には見えない。周りの山はすっかり紅葉していて、すでに美しい盛りは過ぎてしまっていた。紅葉の美しさ、というよりは冬の寒々しさを感じる風景だが、それはそれで美しい。ああ、信州って素敵。

 内山峡の上空だけは晴れているので、こちらの峠越えは大丈夫そうである。案の定、群馬側に抜けると晴天であった。山岳地帯は高原ごとに天候が変わる。当たり前のことだが、車で走っていくつも連続して体験すると、面白い。

 肉を食べて、語らった。

11月8日

 何とか仕事を片づけて土日を確保した。明日は群馬で肉を喰らった後、夜は松本で飲むのだ。日曜日はどうしようかしらん。

 例年だとこの時期は考えられないことなのだが、今年は雪を心配しなくてはならない。去年であれば、ぎりぎり美ヶ原に上がれた時期だと思うのだが。安房峠など、長野の標高の高いところでは雪が降っているらしい。スタッドレスタイヤで走ってさえ怖いのに、ノーマルタイヤだと下手をすれば引き返さなければならない。

 天気図をみると強い冬型の気圧配置らしい。雪が降ったらどうしよう。