5月9日

 毎週恒例の市場に顔を出し、クルマ好きなおっちゃんにエンジンの進ちょく状況を報告する。今度乗ってきて、100メートル道路をぶっ飛ばそうと約束する。

 この土日に再び富山に乗り込んで、エンジンを積んじゃおうと思っていたのだが、土曜日に友人の結婚式の2次会があるという、どう考えても外せない予定が入ったので、あきらめる。翌週は車屋さんが新潟遠征に出てしまうし、すると、軽井沢まで間に合わないのではないか、と焦る今日この頃である。

 夜は仕事場の人と久しぶりにのみに出る。ふらふらになって帰宅。

5月7日

 東京に行く用事があったので、松本時代、一緒に仕事をしてその後甲府に行き、この5月から東京で仕事をすることになった友人に電話を入れた。仕事の前に昼メシでも食おうと、東京駅の新幹線の改札口で待ち合わせをすることに。松本時代は晩飯を喰らったり、ビリヤードにいったりと散々遊んだ友人である。

 本当なら、異動前に甲府に行く考えだったのだが、ロードスターが動かない状態ではそれもかなわなかった。名古屋から見れば、甲府より新幹線で行ける東京の方が近い。今後もたびたび会うことになるだろう。

 名古屋では分厚い雲がたれ込める悪天候だったのだが、東京は晴天であった。それぞれ別の改札口に向かってしまい、危うくすれ違うところだったが、携帯があるから便利な時代である。久しぶりに会ったのでさまざまな話をする。アンマンで迷惑をかけた某氏と知り合いなのだそう。ものすごくいい人なんだって。

 1時間ばかり暇をつぶして、霞ヶ関の某所に行く。6階にある某所へ行ったところ、異常な蒸し暑さ。仕事は汗をだらだら流し、机上に置いた書類が汗にまみれるぐらいであった。建物に熱気がこもってしまっていた。

 さんざん汗をかいて要件が終わり、「どうもこんな暑い場所ですみませんでした」と相手が説明するには、「上の階が環境省だから、あまりクーラーを効かすことができないんですよ」とのこと。さすが、二酸化炭素削減の旗振りをしているだけあって、自ら手本を示す、ということなのであろう。妙に納得行く説明であった。

 4時10分ごろ表に出て、4時26分のひかりに飛び乗った。6時半には仕事場に到着し、会議へ突入。3日間のエンジン製作の苦行のダメージが残っていることもあって、さすがに体にこたえた。

5月6日

 朝7時に富山を出発。昨日まで白い人たちがいた場所近くに向かう。プライベートな用事と仕事をドッキングさせてしまう僕の得意技である。本当なら昨日は作業を早めに切り上げて帰宅しなければならなかったのだが、帰り道に仕事を作ってしまえば、帰る手間と仕事へ行く手間が省けるという寸法だ。これで会社に仕事の往復分の交通費を請求してしまう、という話はやばいのでここでは言うまい。

 国道41号に抜けるまでの新しいルートを発見。何回か信号に引っかかる場所を通らなくて済むようになり、10分は時間が短縮できるようになった。また、富山が近くなったぜ。

 高山と郡上八幡を結ぶせせらぎ街道という道をひた走る。街道の名の通り、川の横を走るとても気持ちの良い道で、ジムニーで走っているのがとても残念であった。標高7、800メートルぐらいでまだ午前9時ぐらいだったから風が冷たく、肌寒いほど。1枚多めに着こんで、ヒーターを付けながら、ひんやりとした風と斜めから照りつけるお日様の暖かさを感じながら走るのが、ロードスターでもっとも気に入っているシチュエーションである。夏の午前5時ぐらいも気持ちが良いが、8時ぐらいになった途端に空気が重苦しく暑くなってきて、不快だからやはりこの時期の午前中がよろしい。

 なぜか、とあるワサビ田に行った。長靴を履いて、けもの道を歩き、岩を伝って川を渡り、400坪ほどの広さのワサビ田に至る。脱サラした人がやっている場所で、話を聞いているといかに自然を愛しているかが伝わってくる。営業成績を競う生活から、ガマガエルやアオダイショウ、イノシシ、猿、カモシカ、イワナとおつきあいする生活に飛び込んだのである。なかなかできることじゃないね。

 山菜のレクチャーを受けた。周りの斜面を歩いて、トウキチロウと岐阜では呼ばれているモミジガサという山菜をぷちぷちと採って回る。木下にたくさん生えているから木下藤吉郎。豊臣秀吉の若いときの名前をもじったしゃれたネーミングである。このほか、山ウド、フキなども採って全部もらった。

 恐縮なことに栽培していたワサビも、もらってしまった。配っちゃったら商売にならないのに。

5月5日

 早朝に家を出て渋滞を避けようと考えていた。が、コンロッドを削っていたらいつの間にか午前1時を回り、ガレージを片づけて親父の車が入るようにしたら午前3時を回っていた。

 ゴールデンウイーク中であり、3連休の初日であるのだから、各地の道路は込むことは分かり切っていることであり、最初は午前5時代に起きようと思っていたのだが、さすがに睡眠は4時間は必要であるから、午前8時に起きることにした。

 午前8時に起きられたのは奇跡なのだが、出発して東名・名古屋インターに向かったら30kmぐららいの渋滞であった。さすがにそんなに込んでいる道に行く気にもなれず、下道を駆使しして、一宮から東海北陸自動車道に乗る。

 んが、渋滞17kmにはまった。歩く方が早い渋滞。さすがにいやになって、1時間はまった後、美濃インターを降りた。国道156号は込んでいるにきまっているので、地図もなくあてもなく別のルートを走り出す。

 午後1時ぐらいに富山にたどり着こうと考えていたのだが、渋滞にはまった時点であきらめた。しかも、迂回路に選んだ道がある峠で通行止めになっており、引き返さざるを得なくなって2時間時間をロスしてしまった。

 結局到着したのは午後3時40分。ロードスターであれば4時間弱で到着するのだが、やはり連休中、着いた

 

 と5月4日の夜にここまで書いて眠くなって寝てしまった。エンジン作った後、そみかいに突入する日々だから、だるくなった。

 この3日、なにも考えずにエンジンを組んで、夜はビールを飲んで過ぎた。とってもよい休日の過ごし方である。3日間で積み込みまでやってしまおうという考えだったが、来るのに手間取って積み込みまではできなかった。

 来週あたり、時間があれば電車で来ることにしよう。動くかな新しいエンジン。

5月2日

 やはり左足中指が痛いのでジムニーで出勤。掲示板では「通風では」という指摘があったが、いくらなんでも通風になる歳じゃない、とはいえ、普段の乱れた生活を考えると全否定もできず、もんもんと過ごした1日であった。たぶん、3日に大量のビールを飲むことになるから、それで症状が悪化したら、プリン体レスな食事に努めることにしよう。

 富山のある方から物を買ってほしい旨の依頼があったので、仕事をさぼって名古屋駅の東急ハンズ行く。ここってホームセンターよりもちょっと良い品をそろえました、という趣旨の店なので、普通に売っていないものが買えて重宝するときもある。しかし、専門店に比べれば品揃え面で甘いのは否めず、中途半端なところもある。頼まれた品はなかった。

 仕方がないから、夕方、名古屋港のスーパーオートバックスに行った。もちろん、上司やそのほかの人は当然、仕事に出ていると思うように装ったことはいうまでもない。

 ターボやら足回りやら、普通の車用品店では置いていないものがあり、しかも取り付けてくれるから便利ではあるのだが、所詮エンジン内部には手出しをしない部品ばかりである。街のカー用品店でハイコンプピストンやら、オーダーコンロッドやらを頼めるようになれば、日本でも車文化が成熟したと言えるのだろうけれど、もちろんそんなことはなく、安易なパーツばかりが並ぶ。

 だだっ広い店内をくまなく探しても依頼された品がないから、店員に聞いたところ「在庫はまったくなく、取り寄せになる」との説明だったのであきらめた。

 早めに帰宅。昨日と同じくパスタを作って喰らい、作業に入る。明日から3日間富山に行き、エンジンを組み立てるのでその準備である。

 さて、どこまでできるものやら。

5月1日

 なぜか左足の中指が痛い。左足を引きずりながらゆっくり歩くことしかできず、仕方がないからジムニーで出勤する。通常の半分の約30分しか、かからない。

 原因不明の痛みに首を傾げるしかない。本格的に痛いから、ゆっくり歩くしかない。明日もジムニーで出勤することになるかもしれない。

 早めに仕事を切り上げて、午後8時に帰宅。晩飯がなかったのでペペロンチーノを作り、午後9時から部品がそろったヘッドの組み立てをする。バルブのコッターにグリスを付けて、ピンセットで取り付ける作業がなかなかうまく行かない。不器用だから。16個のバルブを組み付けるのに、3時間近くかかった。バルブシールの取り付けやら、バルブ回りの取り付けやら、洗浄やらでけっこう時間がかかってしまう。とりあえず、インナーシムの厚さを測定しておき、272度と288度のカムシャフトを仮組みして置いた。気が付いたら午前零時半であった。

 シムの厚さは0.4mmもの差があった。タペット調整が大変そうな予感。

4月30日

 朝から自宅で仕事に取りかかる。昼過ぎから、家の近くで仕事が入っているものだから、わざわざ名古屋の真ん中まで行って戻って来るのでは時間の無駄である。うだうだとパソコンに向かって過ごし、昼ご飯を食べて出発。

 そして今度は仕事を提出する時間までに余裕がないから、家で仕事をすることになった。再びパソコン前に座って1時間半ほど。インターネット経由で仕事を提出し、電話を入れて夕方からは昨日の用事の続きで豊橋に向かうことにした。いちおう、ボスに断りの電話を入れる。一度も出社しなくたって、仕事はできる。いつもこれができたら、エンジン製作もはかどるのだが。往復2時間を拘束されるのってけっこう時間がもったいない。

 思い立ったら、缶コーヒーを買いに、富山のO山町のローソンまでふらり行くことができるぐらい距離感覚が麻痺しているので、豊橋なんて近いものである。親父のクラウンで出発し、帰りはジムニーに乗って帰ってきた。やはり、高い車は運転が楽であった。

4月29日

 部品が届いていなくて作業ができないと思っていたら、午前中に相次いで届いた。これでヘッド回りの組み立てに入れるのである。

 とりあえず必要なものを買い出しに、ホームセンターに向かう。いろいろ買い込んできて戻ってきて、さっそくヘッドと対面する。いちおう、今の状態を写真に撮っておこうとじっくり見ていたら、吸気ポートが気に入らない。シートリングを打ち込んだときの微妙な段差にシートカットをしてできた段差。これは捨て置けない、と回転砥石を取り出してがりがりと削った。病気だ。

 一通り削って、表面を適当に磨いてやった。鏡面化はあきらめているので気が楽である。せっかく洗浄してあったのに、元の木阿弥になってしまったので、車に積んで洗車場に行き、強烈スチームをぶっかけて洗ってやった。燃焼室を狙うと、吸排気ポートから豪快に水が噴射する。前後の水穴にぶち込むと、各水穴から噴射する。これは面白い。

 水を付けてしまうと、シートリング、バルブガイドはあっという間に錆び出すのですかさずパーツクリーナー&CRCをぶっかけて錆び止めをする。この前は、湿度の高い日に、パーツクリーナーを大量にかけて洗浄したら、クリーナーによって冷えたヘッドに結露して、ものの10分ほどでシートリングやバルブガイドが錆び出していた。注意が必要なのである。

 さて組み立てに入ろうか、と思ったときに思わぬことが起きて、母を連れて豊橋に走ることになってしまった。その後、奥三河まで行って、再び豊橋に。帰ってきたときは午後11時半。ということで作業がまったく進まなかった。

4月28日

 午後3時半に堂々と出勤した。すでに夕方であるからして、席に座ってそのまま立ち上がって帰りたい衝動に駆られたが、夜にちょこっと用事があったのでそういうわけにもいかなかった。

 昨日はヘッドカバーの加工をした後、夕方6時から仕事。終わったのが午前3時半だったから、遅い出勤も文句はないだろう。

 エンジン製作は部品がそろわないとこれ以上の作業が進められない状態。明日は休みにして作業に打ち込もうと思っていたのだが、どうやらかなわないようである。そんなときに限ってタイミング良く、仕事が入る。次の3連休は富山でエンジン組み立てをしようと企んでいるのだが、果たして行けるのか?

4月27日

 この土日はエンジン製作の詰めの作業をしていた。まず燃焼室容積測定。注射器ではお話にならないぐらい誤差があるのが悩みだったのだが、名古屋駅の東急ハンズで10mlのピペットを発見! 2回測ってもその差が0.1〜0.2ccだからかなり正確に測れているとみていいだろう。

 シリンダーもボーリングが終了し、ピストンとともに届いている。ノーマル78mmから81mmのものを組み込み、排気量は1722ccとなる。出し惜しみをしようとも思ったのだがここで公開しよう。選択したピストンはこれだ!

 エスコートというメーカーの鋳造ピストン。ピストンのスカートの形に注目。ピストン自体とピストンピンの軽量化を目指して、こんないかした形をしている。ピストントップはNB2のピストンのような形を想像していたのだが、思ったよりも出っ張りが少なかった。インテーク側の出っ張りがスキッシュの近くまで及んでいるので、ヘッド側燃焼室のスキッシュとの段差を削ったのは正解だったかもしれない。

 このピストン、ピストンリング込みで40000円ちょっとだからとっても安い。ノーマルを買っても25000円ぐらいするから。トヨタやホンダの純正品を流用する手もあるが、ピストンやコンロッドの加工代がかかることを考えると、このピストンの方がコストパフォーマンスが高い。

 燃焼室容積の平均は37.1ccだった。削りすぎて39cc近くになっていたと勘違いしていたのだが、正確に測れていないだけであった。容積の差は0.2cc程度で豪快に加工した割にはかなりぴったりとそろっていた。人間の勘も馬鹿にできない。

 ブロック側の燃焼室の容積も計測する。ここで問題になるのが、ロードスターのB6エンジンはピストンがブロックからちょいと飛び出しているへんてこな設計になっていることである。エスコートのピストンがB6エンジンのピストンの寸法をそのままコピーしたのであれば、同じように飛び出してしまう。

 1番気筒だけピストンを仮組みしてみたが、どう目を凝らしてもピストンがツライチより少し下がっている。指で触っても確認できる。飛び出しているとどれだけ飛び出しているのかを測る羽目になる。ガスケットも戸田レーシングの0.8mmの薄いものを選択していたから、まずは一安心である。あまりに隙間が狭いとカーボンをかみ込んで異音の原因になるのだ。

ピストンを3mm下げて、14.3ccほど入った。3mm下げた体積は15.45ccである。ガスケットは戸田の0.8mm分が4.17cc(81.5mm)。すると燃焼室の容積は、37.1+4.17cc-1.15=40.12cc。シリンダーの体積は430.57cc。すると圧縮比は(430.57cc+40.12cc)/40.12=11.73。誤差を考えても、11.5は確実に確保している。鋳造ピストンだし、これくらいがちょうど良いかもしれない。でも説明書にはピストントップで燃焼室容積が-2.8ccぐらい(うろ覚え)になると書いてあるんだよね。今回自分で計測して出した数値だが、説明書通りだとすると、燃焼室容積が38.47ccということになり、12.19という圧縮比になってしまう。ま、どっちでもよいけれど。

 部品がそろうまでに、やることがなくなってきたので、ヘッドカバーを加工する。タイミングベルト剥き出しだぜい。