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11月23日

 知多の先端で友だちが泊まりがけの宴会をやる、というので、土曜日に名古屋市内で仕事を片づけてから、向かった。

 バブルのときに完成したような某施設でフグを食べて部屋で宴会。なぜか飲み比べのようなことになり、ビールに泡盛などなどチャンポンで流し込んでいたら、いつの間にか意識を失っていた。朝、全身がじりじりとクソ暑いので目を覚ますと、カーテンすら閉まってなかったので、直射日光を浴びていた。25階の部屋だったので、日間賀島や渥美半島が見渡せてなかなか良い展望だった。

 風呂に入ってチェックアウトし、せっかく知多に来たのだからと正しくミカン狩りをする。食べ放題なのだが、ミカンなんて2、3個も食べれば腹がいっぱいだ。

 半田のすし屋で昼ご飯を食べて、解散。午後2時すぎに予定がなくなった状態になってしまった。

 翌日も休みであるし、予定もない。うむ、どうしようと考えて、富山に行くことにした。

 家に戻ってROMチューンセットなどを持って名古屋インターから東海北陸自動車道で飛騨清美、国道360号、41号で午後7時、富山に至る。2日連続で宴会に突入してしまった。

11月21日

 昼から赤坂で仕事があったので、10時5分ののぞみに乗る。新ダイヤになってから著しく指定席が取りにくくなってしまったので、前日に名古屋駅までわざわざ行き、席取りをしてあった。いつもは大体、本を読んでいたり、ここに出しているくだらない文章を書いていたりするのだが、窓の外のずいぶん見慣れてきた景色をずっと見てボーっとしていたら、東京に着いてしまった。

 東京駅から地下鉄・丸の内線で赤坂見附。仕事をする。なぜか桂三枝や長門裕之を見た。

 仕事を終えて、築地へ行く。名古屋の中央市場のおっちゃんに買い物を頼まれていたのだ。板裏草履というもので、長靴ができる前、市場の人たちが使っていた履き物らしい。文字通り、草履の裏に木の板が張ってあって、ごちゃごちゃした市場でガラス片などを踏んでも大丈夫なよう、さらに草履に水がしみこまないようにする、というものらしい。築地のファッションを発信する平山商店というところで扱っている、という。

 丸の内線から銀座で日比谷線に乗り換えて築地駅まで行く。駅からすぐに市場があった。場外市場がごちゃごちゃと広がり、すし屋がやたらとある。割烹の材料屋だとか、ワサビ屋だとか、鮮魚屋だとか、かまぼこ屋だとか調理器具屋だとかがずらり。狭い間口に良くもまあ、こんなにものを並べるな、と感心するぐらいの店ばかりである。すでに午後3時であり、市場からしたら12時間も時間がずれているわけで、多くの店がシャッターを閉じていた。

 平山商店は場内らしいので、勘を頼りにうろうろ歩く。うろうろ歩いて迷うのが楽しい。歩いてその場の空気や雰囲気を満喫できるから。それにしても、使えるかどうか分からない秤が山積みになっている店だとか、小汚いけれども、味は良さそうな定食屋だとかが雑然と並んでいて、面白い場所である。ここなら毎朝通っても、違った発見があって面白いだろう。

 しばらくうろうろしていたら、平山商店を発見。店を閉める寸前だった。板裏草履ありますか、と聞いたら、「あるけれど出せない」という。たぶん、営業中は店の前の狭い通りまで屋台のようにずらりとものが並んでいるに違いない。順番に片づけていくと、店の中がぎっしりと商品で埋まってしまい、次に開店して順番に出していかない限り、店の中には入れない。板裏草履はどうやら、奥の方にあるらしかった。せっかく足を運んだので、送ってもらうことにした。

 用事をすませてまた場外市場へ。昼メシを食べていなかったので、すしを食べることにした。カウンターに座り、お好みで注文。もちろん、生中ジョッキ。生マグロ、ヤリイカ、アジ、赤貝と2かんずつ食べて、最後に中トロ1かん。ビールもがりもすべて平らげてさっと席を立つ。時間にして15分。

 ほろよい気分で東京駅まで歩く。満腹で幸せ。

 夜に用事があるので、すぐ帰らねばならない。指定席を取ろうとしたら、すべて満席である。金曜午後は、かなり込むみたい。仕方がないのでのぞみ自由席を狙ったら、長蛇の列。とっても座れないのであきらめて、多目的室とかの設備がある11号車に行き、通路で立ちっぱなしで名古屋へ。くたびれた。

 夜はビートルズバンドの練習を見学。リーダーであり、会社の上役でもある人と差しで飲んだら午前2時。

11月20日

 バリバリバリ、とものすごい騒音がエンジンから響き渡った。強烈ノッキングである。ヘッド裏側のメクラキャップをいじった際、クランク角センサーを外したのだが、マーキングもせずに、えい、っといい加減に付けてしまったのでかなり点火時期が進んでしまったらしい。アクセル開度20%ぐらいで盛大な音がこだました。いくら進んでいたとしても最大10度ぐらいだから、ノーマルエンジン+ECUであればそこまでの音が出るほどの異常な進角じゃない。高圧縮ユニットであることを改めて実感した。素人がいい加減につくったエンジンだから、実圧縮出てない、と勝手に思いこんでいたので、新鮮な驚きである。

 アクセル開度20%程度までならノッキングがでないのだから、逆に言えばそこまでの領域はもうちょっと進めることができる、ということでもある。空ぶかしのレスポンスも明らかに良いから、要見直しである。アイドリングも850回転から1100回転ぐらいに上がり、負圧が270mmHgから300mmHgへと上がった。が、非常に危なげな回り方である。なにしろ、idleしていれば良いのだから、がんばってもらったって困る。どろっどろっどろっと、かろうじて回っているぐらいがちょうど良いのだ。

 とりあえず、ノッキングばりばりエンジンでは困るので、点火時期を調整する。わざわざタイミングライトを取り出すのは面倒なので、アイドリングの音で判断。こんなもんだろう、と調整した。少し走ってみたが、7、8度ぐらいのちょっと遅くしすぎた感じである。微調整はタイミングライトでやるしかない。

11月19日

 悪夢を見た。10時までに会社に行かねばならないのに、時計を見たら11時を回っている…。どうしよう、と思ったら目が覚めた。おお、夢だったか、良かった、と思い時計を見ると、9時30分。今日は本当に10時に会社に行かねばならない日だったので、やばい! と、飛び起きた。

 まだ、ラジエーターの水が抜いたままだったのでパジャマ姿のまま外に飛び出し、ボンネットを開けて、ラジエーターキャップを外し、ホースを突っ込む。水がたまってきたところでエンジンを掛けてそのまま放置し、家の中に戻って着替えてまた飛び出した頃にはラジエーターから湯気が上がっていた。リザーバータンクを満タンにしてホースも片づけずにダッシュする。

 ここまで10分。普通の行き方では間に合わないから、東名阪大森インターから楠、名古屋高速に入るという贅沢なルートを選択。が、まだ込んでいたので思ったより時間が稼げない。10分ほど遅刻したものの、だれにも気づかれずに、滑り込んだ。

 昼から、半田へ行かねばならなかったので、ロードスターに乗り込む。きちんとガスケットを交換したんだから、もう減っていることはないだろう、とリザーバータンクのふたを開けてのぞき込むと、、、空っぽ………(ioi)ガーン。

 ラジエーターキャップを開けて覗くと、、、、水が見えない……(ioi)ど〜ん。

 車内に積んであった水を入れると、ラジエーターに1リットルぐらい入った。出社で20キロほど走っただけでこれだけなくなった。リザーバータンクと合わせて3リットルほどがなくなった計算。ガソリンより消費している。

 時間がなかったので、水を満タンにして走り出す。名古屋高速から知多半島道路へ。阿久比のサービスエリアで止まったら、同じぐらいなくなっていた。やばいぐらいの消費量である。ガスケットが原因ではなかった!

 ヘッド裏側をのぞき込んで、スロットルを開けると、じょぼじょぼと出ている。ガスケットは間違いなくきちっと付いているのだから、後はなにがある? ヘッドが割れてる?

 とりあえず半田市内で仕事をする。水を補充して再び知多半島道路に乗り、大府のサービスエリアに車を止める。ボンネットを開けて、おもむろに工具を取り出し、点火コイルを取り外す。とっても熱いから、水をかけて冷ましてからやる。

 こういう作業は普通だったら人目の付かない隅の方でやるのだろうが、一番人通りのある、休憩所の真ん前で始めてしまった。だって、水場から遠くなるんだもん。僕の車の回りを横切る人々。小雨の中、スーツ姿でエンジンルームに頭を突っ込んでいる姿は、奇怪以外のなにものでもない。

 確かにヘッド後ろにクーラントがだだ濡れした跡がある。手探りすると、メクラキャップを発見。そういえば、こんなところに一つあったな、と思いながら手探りすると、湿っている。ぐいぐいともんでみると、じゅるじゅると熱湯が出てきた。水漏れの原因はここのパンクだったのか…。

 とりあえず、尋常じゃない量が漏れているので、ここで応急手当てをするしかない。接着剤や液体ガスケットを外側から塗っただけではたぶん止まらない。キャップを止めているクリップを外そうと思ったら、ラジオペンチがないことに気が付く。どうしよう、と工具入れを覗くと、バイスグリップを発見。クランク角センサーや配線を外して置いて作業スペースを確保する。かなり手こずったがあれこれ工夫してクリップははずれた。

 こういうホースは長年の使用で縮んで変形して、抜けにくいのが常だ。ウオーターポンププライヤで、つまんでぐりぐりやると外れるのだが、そんなスペースはない。仕方がないから、指でつまんでクソ力でぐりぐりと回していたら、徐々に抜けてきて外れた。やっぱり、キャップの頭の半分ぐらいがちぎれていた。そりゃあ、水だって漏れて行くに決まっている。

 これをボンドや液体ガスケットで固めて取り付けても、少し走ったら水漏れが復活する気がする。どうしようか、とトランクをあさると、インマニ回りに使われていたとみられるホースを発見。おお、これを使おう。

 とりあえず、これを取り付けてクリップで固定し、ホースを折り曲げてバイスグリップでつまむ。これで漏れることはあるまい。

 時間を見るとすでに4時30分。1時間ちょっと格闘していたことになる。名古屋高速を走って仕事場に戻ったが、冷却水は減っていなかった。

11月18日

 午前11時34分博多行きののぞみ自由席に乗り、向かうは新神戸。一緒に向かった人がスモーカーであったので喫煙車に座ったのだが、僕にとってはガス室みたいなものだった。駅でタクシーに乗り、ダッシュで三宮の高速バス乗り場にたどり着き、向かったのは淡路島。

 名古屋は曇りで寒かったのだが、神戸は暖かく快晴だった。明石海峡大橋は見晴らしが素晴らしい。北部の山岳地帯を抜ける。山を最大限利用した棚田が有機的な曲線の模様を描いていて、これまた素晴らしい風景。高速道路が横に通っているのが残念に思われるぐらいである。

 淡路島はかなり前に一度、通ったことがある。ただ、通り抜けただけであまり印象に残っていないのだが、かなり標高があって、起伏に富む。三原町に至り、町内をあちこちまわって仕事をする。巨大な鳥居が目に入った。おのころ島神社といって、国生み伝説の中心地なのだそう。日本書紀などによると、ここから日本が誕生した、ということになっているらしい。真偽は別にして、三原平野の真ん中にこんもりと山があって、鎮守の森がそれを覆っている姿は、霊験あらたかなたたずまいがある。

 2時間ちょっと町内をはいずり回り、5時すぎの高速バスでとんぼ返り。名古屋着が午後8時。土地の名物を味わう余裕すらない。

 あまりパッとしない様子だったが、大阪、神戸の大都市圏からすぐ来られる場所に豊かな自然があるのだから、ちょっとうまくやれば、人が集まりそうな島であった。残念なのは、その土地の良さは、昔から住んでいる人にはあまり感じられない、ということだ。都市に疲れた人の癒しの場というコンセプトで、地元の味を生かして儲け抜きであれこれ仕掛けを作ると、ひと化けするのに。

11月17日

 冷却水漏れが最近の悩みの種であった。

 ことの始まりは筑波決戦。2本目まではまったく問題なかったのだが、3本目のコースインのときに、異変に気づく。いつもなら95度は絶対に超えることがない水温計が100度ぐらいになっていたのである。大森φ45の水温計で100度といったら真上に針があるので、ちらっと見たときはかなり焦った。巨大オイルクーラーが付いているし、5月に新エンジンを積んだときに、富山の車屋さんの工場に落ちていた(後に保管してあっただけであることが判明)マツダスピードの激冷えラジエーターに交換してあったから、夏でも走っていれば水温は90度以下の快適生活。アイドリングでも94度以上となったのは見たことがないから、どこかに異常が起きたことは疑いもない事実であった。

 走っていれば問題ないのだが、街中などで信号待ちをしていると、ずんずんと水温が100度を超えてくる状態。エンジンルームをのぞくと、水温が高くなってもラジエーターのファンが回っていない。エアコンを付けてみると、両方とも回ることを考えると、サーモスタットのところに付いている、ファンのスイッチがいかれてしまったらしいことが判明した。

 日曜日の馬鹿げた工事で大渋滞してしまった環7のせいで症状が悪化してしまった気がする。普段ならスムーズに抜けるのに、東京インター手前10キロほどの地点で30分ぐらい渋滞にはまり、水温がぐいぐい上がるのでヒーターを付けたり、エアコンを入れてファンを強制的に回したりと、大変な努力をしたのだが、水温は高いままになってしまった。ラジエーターのアッパーホースで100度を超えるぐらいなのだから、ヘッドの後ろ側のヒーターへと繋がる部分は110度を超えていたのかも知れない。

 名古屋までは無事に戻り、しばらくはファンが回らないまま、だましだまし乗っていた。が、ここでさらなる異常が。ヒーターやエアコンのONで下がっていた水温が下がらなくなった。おかしい、と思い、リザーバータンクをチェックすると、空っぽ。これはやばい、と思い、ラジエーターキャップを外すと、水が入っていない。ラジエーターに1リットル以上入る状態だったので、かなり冷却効率が下がっていたに違いない。

 それでも、エンジンの調子は別に悪くなく、そのまま乗っていた。が、冷却水が微妙に減る。いろいろチェックするがよく分からない。飛騨に行ったついでに、ラジエーターファンのスイッチをもらい、付け替えてファンは復活した。しかし、冷却水が減る症状は前よりひどくなったようである。

 サーモスタットケースからウオーターポンプに向かう、細いホースがラジエーターの圧が上がったときにパンクした形跡があったので、たぶんここを変えてしまえば直るだろうと楽観していたのだが、やっぱり異常な量が減っていく。かなりの量が減っているのだから、アイドリングをしていれば、漏れている場所からもくもくと水蒸気が上がるはずだ、と思ったのだが、いくらラジエーターやホースなどを見ても、漏れている場所が分からない。

 それでも、だましだまし乗っていた。この日曜日、瑞浪へ遊びに行く前、満タンにしておいた冷却水がやっぱり減っていて、700mlぐらい継ぎ足した。瑞浪まで50キロぐらいなのでかなりの消費量である。おかしいおかしい、と言っていたら、「ここから漏れてる」と指摘されたのは、ヘッドの裏側。ヒーターへ向かうホースやら、水温センサーが付いているウオーターアウトレットの部分のガスケットが抜けてしまったらしい。ぽたぽたと落ちているのが見えたから、かなりの量だ。てっきり、ホースが破れているのだと思いこんでいたので、盲点であった。

 たぶん、抜けてしまった理由は、メタルクリーンにある。ヘッドをチューニングする前、加工前のヘッドをきちっと写真で抑えておこうと、いつもより念入りに掃除をした。メタルクリーンに漬けたのは良いのだが、取り出す暇がなくて、長い時間、放置してしまったのだ。ところどころが錆びたりして反省したのだが、たぶん、このとき紙でできたガスケットもちょっとおかしくなっていたのだろう。ラジエーターのファンスイッチが壊れ、高音になって圧が上がったのをきっかけに、もろくなった部分が破れてしまった、というのが今のところの推測。

 こまったのが、瑞浪から掛川に行かねばならない、というスケジュールだったこと。かなり深刻な漏れ方なのだし、一気にガスケットが崩壊して目の前が真っ白になったら、それこそ自走不可能だ。

 でも、行かねばならない場所だったので、向かう。下道を使って奥三河から天竜に抜けるコースを取ったのはご愛敬。途中、50キロも走ったら、ラジエーターの下半分の水位になるほどの消費量だから、三河の山奥で不動車になるかもしれない、という恐怖と戦いながらの走行。ペットボトルなどに入れて持ち歩いた水は計6リットルほど。が、すぐなくなる。今回、身に染みたのだが、水の確保もけっこう大変なのである。

 時間に余裕があるからと思って選んだ下道だったのだが、そんな事情で水を探しながらの旅になってしまい、天竜にたどり着く頃には、辺りは真っ暗。やばい遅刻する、と焦りつつ、回転を上げてしまうと、漏れる量が多くなってしまうに決まっているから、そっと走る。

 なんとか掛川までは無事到着。市内で迷ったこともあり、仕事が始まる1分前ぎりぎりの到着となった。午後9時半ごろ名古屋に向けて出発。途中、サービスエリア3カ所に止まって冷却水を補充し、やっとのことで家にたどり着いた。

 ガスケットを交換しなければならないのだが、非常に手の入りにくい場所である。もし、できない場合はヘッドを外してしまうのが、一番手っ取り早い方法かもしれない。

11月15日

 午前3時に栄あたりにいたのは覚えている。で、気が付いたら午前9時。は、やばいと起き出してぱぱっと着替えて出かけた。10時から仕事なのである。

 酒臭いに違いないのだが、息を殺して涙ぐましい努力。指摘されなかったから大丈夫だろう。(本当か?) 夕方になってもまだ気分が悪い。火曜日からずっと毎日飲んでいる。反省。

 とはいえ、ウイスキー飲みながら書いているんだけれど。

11月14日

 「焼き肉を食わしてやる」というので、しっぽ振って岐阜まで行ってしまった。お医者さんである。お金をたくさん持っていそうだから、甘えるだけ甘えてしまえばよいのだ。

 柳ヶ瀬のステーキハウスに行ってがしがし肉を喰らう。乾杯!と言って、かちんとグラスを鳴らした1秒後には空いていたのには驚いた。まあまあひとつ、と注いでも再び1秒。あっという間に瓶が空っぽになってしまった。

 気さくで良い人なのだが、すごい人らしい。ヒトの肝臓を移し替えてしまうような人なのだ。移植するなら心臓の方が血管も太くて簡単なのだとか。ただ、心臓は移植するとなると、提供する人が脳死になっていなければならないのだが。動脈や胆管などがぐちゃぐちゃしている肝臓を移植には医師や看護婦十人がかりで12時間から20時間ぐらいかかるのだが、その診療報酬は63万円ぐらいと恐ろしいほど安いらしいのに憤慨していた。

 酔っていたからただ喰らっていたのだが、焼き肉くらいながら、微妙な内容の話をしていたな、と思う。心臓は落としても(落とさないけれど)使えるほど強い臓器だが、肝臓はつぶれちゃって無理、だとか、手術後に止めていた心臓がうまいこと動かなくても電極付けちゃえば動くんだとか。刺し身でも牛肉を食べたのだが幸い、レバーやハツは出てこなかった。

 最終1本前のJRで名古屋に戻り、地下鉄。座ったと思ったら藤ヶ丘だった。

11月13日

 気が付いたら風呂桶につかっていた。手足がしわしわ。慌てて風呂から出て、時間を見たら4時半だった。何時に入ったかまったく記憶がないので、何時間つかっていたかも定かではない。

 仕事場のボスのお金で飲んでしまおうと企んで、居酒屋へ行き、「軽く」飲むつもりだったのだが、生ビールの後、二合とっくりが次々と空っぽになっていった。最低5本は開けたので、2人で1升は軽く飲んだに違いない。そのまま家に帰って、風呂に入って意識を失ったらしい。溺死しなくて良かった。

 1時間後には起き出して、市場へ向かう。兄貴の車に便乗し、藤ヶ丘から栄へ。ずっと寝ていた。栄から名城線に乗り換えて、金山で名港行きに乗り換える。ちょっと時間が早かったので金山のホームのベンチに座ってもう一寝入りしたら、一瞬にして30分が経過していた。

 仕事場に上がっても酒臭い、と言われた。反省。