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12月5日

 部屋を片づけていたら、床に散らばった本やゴミの地層の奥から、一冊の本が見つかった。いや、9月号だからつい最近出た本なのだが、行方不明なってから久しぶりに発見されたので、感慨深かっただけなのだ。ああ、こんな本も買ったな、と。

 ある車いじり雑誌の増刊号。プロのメカニックの方がエンジンを元気にするために何が効果があるのかを解説している本だ。何が効いて、何が効かないか、が具体的にばっさりとした口調で書かれている。例えば「インターネット情報の落とし穴」という項目では「誰もが即座に情報を配信できるため根拠がない情報も多い」と、実に正しいことが書いてある。その通り! こんなサイトに書いてある情報など信頼しちゃあ、いけないのだ。

 チューニング業界で真実として流通している情報について「ちょっと待った!」という感じで反論しているところは面白いかもしれない。が、中には「反論のための反論じゃないか」と思ってしまう部分もある。例えば、「チューニングを始める人は『必ずポート研磨が効く』と信じて疑わない。『規則の厳しいノーマルカーレースはポート研磨などできないのだよ』と言いたくなる」と書いてあり、「無駄な作業はやめておきな」と締めくくっているのだが、それはポート研磨の効果云々の話ではなく、レギュレーションだろ!と突っ込みたくなる。が、まあいい。参考になることも書いてあるから。

 が、「アースチューニングこそ燃焼改善に大きく貢献するチューニングアイテム」「トルマリンはかなり効果が得られる」「最近注目すべきは波動処理製品!」とか書いてあると、本に載っていることのすべてが信じられなくなってくる。ま、それらのグッズに何らかの効果がある可能性は否定しないのだが、きちんと根拠を示してもらいたい。自らインターネット上にあふれる情報について正しく批判しているのだから。

 プロで責任持って書いている本であるのなら、「『何でこんなに変わるの?』と驚く製品もある」といった抽象的な表現ではなく、データで示さなくては駄目だと思う。はっきり言って人の体感はまったく当てにならない指標だ。思いこみで、ころころと人の「感じ方」は変わってしまう。「特効薬デス」と医者から勧められて、うどん粉を丸めたものを飲んだって、効果が出るのだから。さらに、費用対効果の検証もまったくない。オイルや燃料添加剤は効くのかもしれないが、トータルでいくらかかるかを検証してみたら、素直にシリンダーヘッドを面研して圧縮比アップした方が安くより高い効果を得られるかもしれない。

 ま、出版にあたってはさまざまな利害関係もあるだろうから、仕方がないところがあるのだろう。それでも、5月にエンジンを組んだときに、油圧が上がらなかった現象について、ばっちり言い当てた部分があった。「セルモーターを長時間、キュルキュルと回してもオイルが吹き出さないというトラブルも結構発生し、アマはパニック状態に陥る。この場合の多くの原因はオイルポンプにある。オイルポンプは分解して組み立てる際は、当然ながらオイルを塗布して組み立てるが、最後のカバーと付ける前とかに呼び水になるように少し多めにオイルを入れておかなくてはいけない。これを怠るとオイルポンプは空回りし、オイルは圧送されなくなるのだ」と実に的確に紹介されていた。エンジンをいじったことがなければ絶対得られない情報がきっちり書いてある半面、おや?っと思うことも書いてある。

 大切なのは、なにが本物なのかを見分ける目なんだろう。

12月4日

 スキャナーとプリンターをパソコンにつないで動くようにした。最近はUSBにつないでしまえば良いだけだから、設定がとっても楽。さっそく、9月に富山で開かれた走行会の写真をがしがしと入力する…、と思ったら、けっこうスキャンに時間がかかる。ま、一回セットすれば12枚まで自動で読み込んでくれるので、楽ではある。

 27枚撮りフィルム8本ぐらい撮ったので枚数が半端じゃない。スキャンしている間、ネットサーフィンでもしていればよいのだが、それも飽きたのでどろどろに汚れた部屋を片づける。スキャナーの導入で、これまであったフラットベッドスキャナ(EPSON
GT-5000WINS)とフィルムスキャナ(CANON FS2700)が余ってしまった。欲しい人がいればあげるのだけれど、こんな古いものだと誰もいらないか。オークションにでも出してみようかしら。

 とにかく、松本から持ってきてそのまま置いてある段ボール箱を何とかしなくてはならない。ぐちゃぐちゃになっていた中身を整理して、多くを捨てる。が、微妙に捨てられない仕事がらみの書類がけっこうあって、大変。こっちに入っていたガラクタをこちらの箱に移し替えただけ、という感じで不毛な作業だ。

 夜に始めてビールを飲みながらやっていたらいつの間にか意識を失い、朝起きても出勤もせず、スキャンと片づけを続けていた。そのうちに、ピンポーンと呼び鈴が鳴って、クロネコさんがやってきた。届けられた品物を見て絶句したのである。

 なんじゃこりゃ!

なんじゃこりゃ!

12月2日

 栄にて仕事をした後、丸善、マナハウスに寄って本をあさりまくる。頭の中がレーシング一色になっているので、関連書籍を探してみたが、これといったものはなかった。仕事をする気もないので、新書などを買い込んで、マナハウス内のカフェでさぼって遅い昼メシのカレーライスを食べながら、本を読み、仕事場に上がる。頭がレーシングなのでインターネットで関連情報をあさる。

 夜に「魚を食べに行こう」と誘われた。新栄にあるお店に向かう。旬のブリを食べてみた。大きめに切られてきて期待が高まったが、歯ごたえもなく、ちょっと残念。カワハギの刺身を頼んだら、肝がたくさん付いてきた。カワハギなんて身自体はそんなに味がしない。一番の食べどころはやはり肝だ。しょう油をつけてそのまま食べても良し、しょう油にといて、いろいろな刺身を絡めて食べても良し。たっぷり食べて堪能した。ぺらぺらにケチ臭く切られてくるフグの刺身をありがたがって食べるぐらいなら、カワハギを食べた方が安いし、楽しめると思うのだが。いや、高いフグを食べたことがないだけかもしれない。

12月1日

 Freedomコンピューターが調子が悪い。最悪なことに、パソコンとの通信ができなくなってしまったのだ。ほかに、ISCVが固定されたままになっているようで、冷間時のアイドルアップはもちろん、エアコンONのときのアイドルアップもしない。最近、ちょっと寒くなってきたので、アイドルアップしてくれないと、キーをひねっただけではエンジンが回ってくれない。仕方がないから、アクセルを踏んでマニュアルアイドルアップで対応する。5秒も踏んでいれば良いのだけれど。

 日ごろの酷使ぶりが気にさわってストライキでもしているんだろうか、僕のFreedom。エンジンは回るが、通信はしてくれない。家事は普段通りやってくれるが、突然口をきいてくれなくなった奥さんのように、いや、いつも通りを装って実は裏で何かを工作している裏切り者のように。悪いことをしたのなら、謝るよ、ごめんよ、と言っても何の反応もしてくれないので、手のほどこしようがない。

 とりあえず走るのだが、パソコンと通信してくれないとなんとも不安である。エンジンが不調になったらどうやって走ればよいのか。旅先で困ったことになったら、どうしよう。例えば、サーキットなどでバキュームセンサーがやられたら、その場でスロポジ制御に切り替えれば、そのまま乗って帰ることが可能だが、何よりも通信ができなければ、あきらめるしかない。

 こんな場合、まず、疑うのがケーブル。次にパソコン。パソコンは、家にあった予備のThinkpad535につないでみたがだめ。COMポートの番号をいろいろいじってみたが、まったく反応がない。土曜日に、三重のオリーブボールさんでケーブルとパソコンを借りてつないでみたものの、まったく反応無し。最悪なことに、Freedom本体に問題を抱えてしまったみたいである。

オリーブボール

 以前、Freedomを修理に出したことがある人に聞くと、3週間かかったという。その間、車が不動になるわけで、これはもうたまらん事態である。あわてて、富山の車屋さんに電話して、使っていないFreedomを1つ借りて送ってもらうことにした。

 昨日、家に帰ってきた時点でFreedomを取り外して、箱に梱包し、今朝に製造元のE&Eシステムへ送る気満々でいた。で、朝一番で電話。向こうでは怪訝な様子である。症状を伝えたところ、故障じゃない、と思っているらしい。が、現に動かないのだ。「ISCVも動いていないんですよ」というと、「だったら、やっぱり内部でエラーが起こっている可能性が高い」という。

 Freedomは内部でマルチタスクになっている、という。たぶん点火をする部分、噴射をする部分、各種補正をする部分、ISCVを動かす部分、パソコンと通信する部分などが各自独立したプログラムとして動いていて、何らかのエラーが発生してある特定のプログラムが致命的なダメージを受けても、他のタスクはそのまま動くようになっているらしい。一カ所がやられたら、コンピューター全体が停止してしまうようなプログラムだったら、簡単に車が不動になってしまう。純正ECUのようにフェールセーフ機能は持っていないのだが、一応は防御を考えた高度な設計であることに、へえ、と感心した。

 今回は、なにかの拍子に、パソコンと通信をする部分とISCVの制御部分がバグって機能を停止した。たぶん、パソコンとつないでいたケーブルが動作中に外れたことがあるから、それがきっかけになったんだろう。

 で、一度バグってしまったプログラムを復活させるには、Freedomを初期化する必要があるという。僕もプログラムがバグっただけだろう、と思って、パラメーターの切り替えはしていた。パラメーターとは、別のセッティングを呼び出すことができる機能である。Freedomは4つまで覚えていて、スイッチ一つで切り替えることができるのだ。

 オリーブボールでFreedomの不調が確定した時点で、他のパラメーターに切り替えてみたのだが、やっぱり通信はせず、ISCVも動かなかったから、これはだめだ、と思い込んでいた。が、E&E曰く、一度バッテリーを外したりして、電源を完全にOFFにしてから、初期化するのが重要なのだそうだ。さすがにそこまではやっていなかったので、ちょうどFreedomを車から取り出して、完全に電源を切った状態に一晩置いたことだし、再び取り付けて初期化をしてみることにした。

 僕はパラメーター「0」しか使わないからスイッチを「4」にして電源をONにする。30秒ほど待つと初期化が終わっている。そのまま、パソコンをつなぎ、FCSSを立ち上げると、何事もなかったかのように、内部のバージョンとシリアルナンバーが表示され、起動した。

 どうやら、パラメーターを切り替えて変わるデータと、Freedom内部に読み込んでいるプログラムは別らしい。データはイグニッションをONにすると毎回、読み込むが、プログラムの領域は変わらないのだろう。パソコンに例えれば、エンジンを止めるとレジューム状態に入るだけで、再起動するには、ハーネスから切り離したり、バッテリーを外したりして電源を切ってやり、改めて初期化する必要がある、ということか。

 そういえば、エンジンを組んだ直後の5月にISCVの数値が255のままに張り付いたときがあったが、あのときも直ったのは、電源OFF後の初期化をして直後だった覚えがある。

教訓:「故障かな」と思ったら、まずは電源OFF後の初期化を

教訓:「故障かな」と思ったら、まずは電源OFF後の初期化を

 ようやく動いたのが午前11時ぐらい。そうしたら携帯に電話が。「お前、今日10時から電話番だろ」。ぐげ、そうだったんですか、まったく頭の中に入っていなかった。しまったと、すぐさまロードスターで飛び出し、高速を駆使して仕事場にたどり着いたが、エンジンはまったく普通に動いていた。

 今日は夜に神楽坂で仕事だったので午後4時24分ののぞみで東京へ。6時すぎに到着し、最終のひかりで帰ったから、4時間弱の滞在だった。ただいま、ひかりの車中である。

11月30日

 鈴鹿サーキットでレースに参戦する人から誘われたので、土日の2日間、遊びに行ってきた。僕が行ったところで写真を撮るぐらいしかできないんだけれど。ピット内に入ることができるパスをもらえると言うことなので、もう興奮状態。

 土曜日は、朝から大雨の中、鈴鹿に向かう。サーキット入り口に車を止め、参戦する人にパスを持ってきてもらって入場。そういえば、一昨年にF1見に来たときに歩いたなあ、という場所を抜けて、ピット方面へ。

 待機場所になったのは、ピットの一番端っこ。後でフェラーリの使っている場所だということを知る。おお、あのミハエルシューマッハが使っている場所か! すげえ、同じ場所で同じモニターを見ていたのか! ここにフェラーリが置いてあったのか! と叫んで暴れていたら、いや、たぶんそこはバリチェロだ、ルーベンスだ、と冷や水を浴びせかけられた。いや、バリチェロもなかなかいかしているんだけれど。

 この土日は今年の鈴鹿クラブマンレース最終戦だった。さまざまなカテゴリーのレースが同じ日にあるのでなかなか楽しい。が、観客はまばらで、カテゴリーによっては参加台数が極端に少なくて、レース業界の厳しい状況が肌に伝わってきた。やはり、景気が悪い。

 RSやネオヒストリック、F4のレーシングカーがいい音で走ってゆく。FFチャレンジやシビックレースのシビックの速さにはただただびっくりする。マシンの車高が高いので巨大な物体に見える。それが冗談みたいな速度で走り抜けていく。35台ぐらい参戦しており、それが一気にずらずらと走り抜けていくから、ど迫力である。ものすごい爆音に違いないのだが、鈴鹿のような場所では普通に聞こえるから不思議だ。間近で体験すると、自分の車も「いい音」にしたくなってくる。やっちゃったら、家に帰れなくなるけど。

 FJ1600が格好良かった。マシンの形がカッコイイかどうかは別にして、本物の勝負の世界がある。スバルの水平対抗1600ccに、細めのタイヤ、走っているだけで折れそうなサスペンションのアームなどなど。レギュレーション内で妥協なく車を仕上げて腕を競うことができる、身近な勝負の世界だ。参戦したい! と思うのだが、いくら身近とはいえ、マシンが250万円。1年フル参戦して、タイヤ代やメンテナンス、エンジンオーバーホールで250万円。さしあたって500万円は用意する必要があるという。用意できたら走りたい、がしがないサラリーマンには無理な金額である。いや、無理すれば何とかなるかもしれないが、人生をなげうって走るだけの勇気がないだけかもしれない。自分が遅いのは分かっているのだけれど、最後尾でもいいから、あんな世界に身を置いてみたい。

 レース屋さんにも連れて行ってもらった。大将にお話を聞いたのだが、なんだかレベルが高すぎてちょこっとも理解できない話ばかりだった。分かったことは、速く走るためにはやはりブレーキングができなければならない、ということと、イメージトレーニングが大切だ、ということ。さらに、やっぱりサーキットに足を運び、実際走っている車を見ることの重要性、ぐらい。

 この2日間で、レースの世界というものをちょこっとかいま見た気がする。レースしたいぞ!

11月28日

 フィルムで撮影した富山の走行会の写真を、フィルムスキャナで取り込んで配布したりいたずらしたり、あれこれ楽しもうと思っていたら、うまいこと付かない。99年の正月あたりに買ったCanoScan2700Fである。今となっては旧型すぎるぐらい旧型だが、このサイトに使った写真を取り込むなど、それなりの活躍はした。でも、4万ぐらいした覚えがあるから、元は取っていない気がする。

 うまいこと付かないのは、以前使っていたPCMCIAのSCSIインターフェースカードをWindows2000が認識してくれなかったからだ。ネットをあさってあれこれドライバーを試したが、だめだった。

 仕方がないので東京に行ったついでに秋葉原に立ち寄り、USBをSCSIに変換するコネクターを買ってきて付けてみた。んが、ばかばかしいエラーなのだが、コネクターの形状が違ったので付かなかった。スキャナーに付いているコネクタがマック用SCSIのD-SUB25pinメス。これをアンフェノールハーフピッチ50pinに変換するケーブルを使っていた。昔は王道だったNECのPC9801シリーズで使っていた規格。が、USBからSCSIに変換するコネクターはD-SUBハーフピッチ50pin。これは最近のSCSIに使われている規格。まったく付かない。

 仕方がないから、とアンフェノールハーフピッチ50pinからD-SUBハーフピッチ50pinに変換するコネクタを買ってきた。んが、変換後はD-SUBハーフピッチ50pinのメス。メスメス同士で付きやしない。ケアレスミスに頭に来たが、仕方がないのでアンフェノールハーフピッチ50pinからD-SUBハーフピッチ50pinオスに変換するコネクターを買ってきてようやく使っているパソコンにフィルムスキャナーが繋がったのである。はい、たぶんだれも読んでいませんね。でも、書くのだ。

 んが、繋がった様子があるのだが、うまいこと認識しない。これはおかしい、とこれまで粘ってきたUSB→SCSI変換コネクターはあきらめて、PCMCIAのSCSI-2インターフェースカードを買ってきて付けてやった。

 が、同じエラーが出て、動きやしない。この時点でフィルムスキャナーを使うことをあきらめていたのである。

 で、今日、Jornada728用のATOKを買おうと仕事をさぼって大須の街をふらついていたら、イメージデバイスが異常に安いことを知った。フラットベッドスキャナーなんて、安いものだと7、8000円で買えてしまう。新品なのに。さらに驚いたのが、フラットベッドで35mmフィルムの取り込みに対応していることだ。おお、欲しいかもと思って、廉価バージョンからハイエンドまで見比べてみて驚いた。ハイエンド機には「24枚連続取り込み」の機能があるのである! エントリーモデルは3枚連続で、価格が上がれば上がるほど、一括取り込みの枚数が増える。

 興奮しながら、あれこれ比べてみた。この時点で物欲モード突入。物欲が煮えたぎっている状態である。EPSONのGT-9400UFは3200dpi。dpiなんてけっこういい加減な数値だからほっておくにしても「12枚連続取り込み」が目に入った。うむ、24枚までとはいかないでも12枚も一発だったら、楽だなあ。

 値段を見ると27000円ぐらい。ちょっと高いけれど、手の届く範囲である。いろいろ心の中でせめぎ合ったのだけれど、比較的あっさりと店員さんを呼んでしまった。

 で、CANONのレーザープリンタが紙詰まりでご臨終していたので、プリンターも買うことに。これは会社からインクを%&ることができる、EPSONのPM-740DUに決定。物欲大魔王な自分にちょっと嫌悪感を感じつつも、新しい機械がいじれる期待の方が大きかった。

 ロードスターだったので、助手席に積む。仕事に戻り、路上駐車しなければならなくなった。剥き出しだったら幌をカッターで切られて一発で盗られるだろう。トランクから雨合羽を取り出し、かぶせて置いた。が、箱の形が四角くくっきりでていて怪しい。どうしよう、と思い、おもむろにトランクからヘルメットを取り出して、その上においておいた。これなら、下の箱が未開封のプリンターとスキャナであることは想像すらできないに違いない。

 家に戻ってでかい箱2つ、玄関に置いて、物欲を抑えられなかったそのオサルぶりに、やっぱりちょっと反省した。

11月27日

 なぜだか突然、Freedomとパソコンとの通信ができなくなってしまった。別にセッティングをいじらなければならないわけじゃないし、いいや、と思っていたら、始動性が極端に悪い。ぎゅぎゅん、ぼーんと回っていたのだが、ぎゅぎゅん、ぼぼ、ぶすんとエンストする。それほど気温が低いわけでもないし、おかしい。

 なんだろ、と思っていたら、エアコンを付けて判明した。アイドルアップするはずが、アイドルダウンする。ISCVが動いていない。

 また配線か、と思ってボンネットを開け、スーツ姿のままスロットル下に付けたISCVをいじったり、配線をいじったが、調子は変わらない。カプラーを外すと1500回転ぐらいになっているので、動作はしている様子。これ以上の様子を知りたければ、FCSS上であれこれいじってみるしかない。が、接続できない。Freedomの内部のバージョンとシリアルナンバーすら表示しない状態だからまったくのアウト。

 コネクターの断線だったら、取っ替えればよいからマシ。Thinkpadが悪いのだったら、たぶんもう一度分解して組み直せば直りそう。

 最悪のケースはFreedomの故障…。

11月26日

 仕事で午後4時すぎ、名古屋市内の桜山へ行った。簡単な仕事であったのですぐに終了。4時半にはフリーになる。次の仕事は午後6時30分から。ちょっと時間があったので、たばこの煙が充満した仕事場ですごしているのも馬鹿らしいので、とことこと歩き出す。

 暇つぶしをかねて、アルコールでよどんだ体をリフレッシュするのだ。ずんずん歩いてゆき、御器所。古くからの商店街らしいのだが、ただ店が並んでいる、というだけで街としての一体感はあまりなかった。それでも、古い街並みだったらしく、新しい名古屋を発見した気分である。住宅地のすぐ横にある商店街がもうちょっと元気になると、街全体が明るくなるのに。

 御器所通りの鶴舞線・荒畑駅のわきを北へ横断して、さらに北上する。東畑町というらしい。たぶん、昔は畑だったんだろう。それでも街並みは昭和半ばぐらいに建ったぐらいの店があるから、宅地化は早かったのかも知れない。吹き上げホールを右手に見ながらとっとこ北上。名古屋高速が地下に潜る場所あたりで横切って、さらに北上。ちょっと道が東よりになっていたらしい。新栄辺りに出ようと思っていたら、河合塾本校にぶち当たって驚いた。

 千種駅をすぎ、メルパルクの北側を西に向かって車道。桜通を西に向かい、途中で再び北上し、代官町。真西に向かってテレビ塔の北側を通り、さらに西へ。それからちょっと北上して仕事場に戻った。

 早歩きでちょうど1時間半ぐらい歩いた。だいたい7キロぐらいか。

 栄や今池の繁華街が近いから、住宅地にある地元のお店が元気がまったくなかった。なんだか良くないことのような気がする。一体感を持って地域を愛して、歩き回るには「物語」が必要なのだが、それを伝える人たちが仕事をさぼっている気がしてならない。

11月25日

 午前6時に起きだして、名古屋に向け走り出す。あいにくの大雨。41号沿いのセルフ給油所でハイオクを満タンにしてからぶっ飛ばす。

 旧ネオバはウエット性能に問題があったけれど、新ネオバはまったく問題がないどころか、くねくね山道だろうが恐ろしいスピードで走っていけるのでかえって怖い。新コンパウンドとパターンでよっぽど良くなっちゃったらしい。

 高速道路でも、水がよっぽどたまっていない限りは安心。調子に乗ってぶっ飛ばし、家に戻ってきて車を降りて絶句した。

……。

11月24日

 酔っぱらって「日常」を書いていたら、そのまま寝たらしく、寒いので目が覚めたら富山の車屋さんの部屋のソファーだった。午前3時。慌てて客間の布団に潜り込む。けっこう、冷え込んできているから風邪をひいてしまうぞ。

 起きたら午前10時。久しぶりにきちんと寝た。さっそく作業に入り、まずはROMを焼く。高回転がちょいと濃い、とのことだったので薄くしたものを焼く。このROMは僕の車で空燃比計を使って合わせたROMである。やっぱりエアフロなどなど個体差がある話だから、1種類のROMでは絶対にセッティングは出ない。オークションなどで、さまざまなROMが売っているけれど、基本は現車合わせである。

 洗車して、幌の張り替えを手伝った。僕の車の幌もそろそろ限界だから、かなり参考になった。工場に転がっていたエンジンからヘッド裏のメクラキャップと、サーモスタットからウオーターポンプへ向かうホースをもらって自分の車に取り付ける。苦労して作業していたら、プロの人からさまざまに怒られた。「突っ込みどころ満載作業。なっとらん」と。

 とりあえず、修理はして、たぶん水漏れはなくなった。気温が低くなってきたためか、調子も良い。ラジエーターのファンが壊れてから、矢継ぎ早にさまざまなトラブルが出たが、たぶんこれで完治したはずである。

 のんびりとした時間をすごして夜、回りがビールを飲み出したら我慢が出来なくなった。まあ、いい。明日の朝に戻ることにして、ビールがぶ飲みの宴会に突入。