未分類

2月3日

 ヤフオク詐欺ばかりでなく、世の中にはいろんな詐欺が存在する。おもしろい詐欺を昨日知った。その名も「レーシング詐欺」である。

 ドリキンの名を語って、架空のレーシングチームを作ったことにしてドライバーを募集し、集まってきた人に、「借金がないかどうか、信用情報を調べる」と称して、消費者金融のカードを5枚ばかり作らせる。それを集めて一気に金を借りてドロン。90人以上から1億円ほどだましとったというから、うまいことだましちゃったんだろう。

 名前を使われた方もたまったもんじゃない。悪徳商法をはじめ、人をだまそうとする人間の多さに、閉口する今日このごろ。

1月14日

 感染性胃腸炎だって、世の中で騒いでいる。はっきり言って、騒ぎすぎだ。いや、騒ぐのはかまわないのだが、的を射た騒ぎ方をしなくてはならない。2年前に東京の偉い人にお話を聞いたことがあるが、そのころと発生件数自体はそれほど大差はないのだ。

 ノロウイルスという聞き慣れないウイルスの名前が出てきたから、なにか新しい病気が発生したとでも勘違いしてしまいそうなのだが、昔から「胃腸風邪」と言われる症状が出たら、多くの場合がこのウイルスの仕業だったと思われる。なぜ、最近になって騒がれ始めたか、といえば非常に小さくて顕微鏡ではあまり見えなかったのが、遺伝子検査の普及で、原因物質が特定できるようになっただけのことだ。

 ノロウイルスと名前が確定したのも一昨年ぐらいのことである。それまでは小型球形ウイルス、SRSVと呼ばれていた。食中毒の原因物質として統計に登場した途端、トップに躍り出たほどのありふれたウイルスなのである。

 ひどい下痢を起こすが、死に至ることはまれだ。このウイルス、律儀に人の腸管の中でしか増殖できない。人間を根絶やしにしてしまったら自分の存続が危ぶまれるから、宿主が死に至るまでの悪さはしないのだ。ここら辺はインフルエンザと同じ、ウイルスの宿命である。

 人の腸管でしか増えないから、感染経路も限られている。天然の食材からの感染は、カキなどの二枚貝がほとんどだ。人の排泄物が下水を流れて川を下り、海に至ってそこにすむ貝たちがえさのプランクトンとともに、ウイルスを取り込んで濃縮するからである。昔から「カキは当たると怖い」と言われてきたが、原因の多くがこのウイルスだったに違いない。

 あとは、飲食店などでウイルスに汚染された手で調理して集団食中毒を起こす場合もある。ウイルスによって食中毒を起こした人のうんちや逆噴射物にも多く潜んでいて、下手をすると空気感染するから注意が必要だ。この時期は赤ちゃんが感染することもある。そのおしめを交換する親もウイルス感染の危険がある。乾くと空気中に飛ぶから汚物が乾かないうちに適切に消毒して処理することも大切。食品は85℃以上で1分間以上加熱すれば感染性はなくなるという。

 もともと胃腸風邪の原因としてありふれていたのだから、数だけ強調して「集団発生だ」と騒いでもあまり意味がない。ほとんどの人にとっては下痢でひどい目にあうだけで死んでしまうことはないのだが、やはり体力が衰えたお年寄りは気を付けなければならない。騒ぐのならば、そういったウイルスがあることを知らずに感染を広げてしまっている高齢者施設の感染対策のずさんさをあげつらうべきなのだ。

 「お年寄りに死をもたらす病気」としての認識が広まってきたインフルエンザ同様、給食やおむつの処理時など、感染が広がらないように徹底した対策を取ろう。そうやって騒ぐのならとても有意義なのだが。

5月7日

 忙しすぎて、ここを更新する時間もない状態。3日にばらばらになったFJは無事復活し、明日、明後日と2日間の強化練習に打ち込むことになる。15、16日に開かれるスーパー耐久の書類が届いた。前座のレースなのだが、エントリーリストで織戸、谷口、中谷など、ビデオで見ている面々とまるで肩を並べているかのように自分の名前が載っているのがなんとなくうれしい今日この頃。

4月30日

 今日も市場へ。最近、市場に行くことが多い。

 いつものように仕事を終わった後、魚屋さんとFJ談義となる。次回も応援に来てくれるとのこと。大変ありがたい。

 魚屋さんは、昔サニーを駆って鈴鹿で走っていたり、ちょっと前、息子をバイクトライヤルで走らせていたりしたこともあり、レース話には目がない。遠征のためにランクルを買っただとか、仕事が終わってから栃木まで運転してレースに備えただとか、自らの経験を話してくれるのだが、大変おもしろく、また僕のモチベーションアップにもつながってありがたい。

4月29日

 今日は午前中にフォーミュラが走れる枠が3つある日であったが、さすがにがんがん練習すると、お金もがんがん使うことになるので、今回はパスすることにした。その代わり、ほかの人がスプーンでどう走っているかを見に行くことに。Dさんも見学するというので一緒に見て、アドバイスしてもらおうと思った。

 が、仕事の疲労がたまって朝寝坊。8時半に飛び起きて「まだ2枠目から見られる」とロードスターで向かうも、連休恒例の渋滞が発生していて桑名インターで降りる。ようやく西コースにたどり着いたと思ったら、ちょうどチェッカーが振られていた。

 そのまま歩いてスプーンのところまで行き、ハコ車の走りを見学する。ピンク色の早いランエボが弾丸のように200Rを立ち上がってきて、なかなか速かった。タイムは1分22秒台。赤いポルシェもなかなかの走りで、こちらは1分24秒ぐらいで走っていた。7、8台しか走っていないから、ほとんど貸し切りのようなものだ。

 そして、フォーミュラの枠になった。FJが走ってくる。ハコ車に比べると、とても小さく見える。ウイングも何もついていないけれど、やっぱり格好良い。やはり、速い人が走っている。レースで速い人は、やはりそれだけ走っている。Dさんのアドバイスを受けて、かなりのヒントは得たのだが、頭で分かったところで実際できるかどうかはまた別の話だ。

 ガレージに寄ったら、ちょうど僕のマシンの整備が終わったところであった。「今からでも走れるぞ」とレース屋さん。連休の3、4日の午後、走ることになる。

 帰りは高速代を浮かすために、下道で。国道306号から多度神社に出て、津島を通って仕事場に。10時ぐらいまで仕事をしていた。

4月27日

 ゴールデンウイークが迫り、殺人的なスケジュールを強要される羽目になってしまった。連休は休むことはできるのだが、その分、前倒しで仕事をしなければならず、うれしいんだか、つらいんだか、よく分からないことになってしまう。

 眠たい目をこすりつつ、午前6時すぎに市場に到着した。大雨と暴風が吹き荒れる中である。突風でよろけたら、暴走軽トラにひき殺されかねないので慎重に歩かねばならない。あちこち回って、朝ご飯を食べて、仕事場に戻る。

 とっても眠かったので、暴風雨のさなか、ロードスターの中で仮眠を取る。突風で車高が低くてバネが固いロードスターですらぐらぐらと揺れるほどで、何度も目を覚ましてしまった。ひざがちょっと濡れていたところを見ると、雨漏りがしていたのであろう。

 寝た分、昼メシを食べる間がなくなり、あたふたとさまざまな仕事をこなす。急がねばならないのは、午後4時すぎの新幹線で東京に行かねばならないからである。

 3時半ぐらいになって、新幹線が停電で運休していたことを知る。ダイヤは乱れまくりに違いない。定刻通りに行っても、狙いの新幹線には乗れないだろう、と勝手に高をくくって、少し遅れて名古屋駅に行くと、ちょうど新幹線が発車したところ。次の列車は25分遅れでしばらくしないと入ってこない様子だった。東京での仕事に間に合わないことに決定。

 ダイヤが乱れまくっているのだから座れないのは当たり前である。自由席券を買う。こんなとき、自由席のところに並ぶのは素人で、どうしたって座れないに決まっていて、デッキで過ごすことになるのだから、なるべく空いていると思われる反対側の車両に乗り込む。案の定、座る場所がなかったので、デッキの場所取りをして、お尻に紙を敷いて座り込んでやった。しばらくするうちに、込んできて同じデッキでも立っている人がいるほどの混み具合であった。

 新横浜までは順調だったのだが、ちっとも品川に到着しない。新横浜から20分以上かかってようやく到着する。せっかく東京まで来たのに、目的が果たせなかったらつまらないから、かなり焦った。たぶん、東京駅のホームが込んでいるから、下り線の新幹線が出発しない限り、ホームに入れないのだろう。

 ようやく品川に到着し、ちょっと迷ったが飛び出して、山手線に乗り込んだ。動かない可能性のある新幹線よりはましだろうと思ったから。案の定、山手線の方が先に出発した。が、新橋にさしかかったところで、乗っていた新幹線に追い抜かれてしまう。しかし、やっぱり東京駅のホームが空かないらしく、有楽町で再び抜き返した。ナイス判断である。

 時間がないので、タクシーで目的地へ。1時間ほどでまた東京へとんぼ返りして新幹線のチケットを予約する。今度は指定席が取れた。む改札の内側にある回転ずしに行って、昼夜兼用のご飯を食べる。

 帰りの新幹線でも「日常」を書いたり、仕事をしたり、うとうとしたりしているうちに名古屋に到着する。日付が変わったころ、再び仕事場に戻ってきた。明日が納期の仕事が2つもあるから、仕方なしに机に向かった。

 仕事が終わったのが午前5時ごろ。さすがに眠い。返ろうか、とも思ったが、市場で用事があったので、遠回りだが帰る途中に寄った。魚屋さんに会い、おにぎりとはんぺんをもらって食べる。お土産にハタハタをもらった。一日のうちで2回も市場に行くのは、これで2回目ぐらいだろうか。ただれた生活である。

 ちょっとだけの仮眠を挟んで24時間ぶっ通して働いていたことになる。さすがに疲れちゃったのだけれど、なんとなく神経が高ぶっているので、寝る前に「日常」としてまとめちゃった次第である。

4月26日

 消費税が総額表示になって、ガソリンの値段が上がったような気分になったと思っていたら、本当に上がっているのだから、嫌になる。いつも入れているガソリンスタンドの場合、総額表示で1リッター当たりレギュラー106円、ハイオク117円ほどだ。3月までは税抜きでレギュラー95円、ハイオク105円ぐらいで入れていた。ちょっと前なんか、ハイオクが103円だったのだけれど。

 消費税5%を抜いてみると、5、6円上がったらしい。総額表示にかこつけて便乗値上げしたんじゃないか、と勘ぐってしまうが、なんでも原油価格が湾岸戦争以来の高値になっているらしく、石油元売り各社が卸値を2円50銭〜3円値上げしたためだという。タイヤもこのあおりで5、6%値上げになるらしい。

 とはいえ、元売りの値上げ分にさらに2、3円上乗せした額になっているのだから、やっぱり便乗値上げのにおいが漂う。だから自己防衛する、ということではなく、ただ単にお金がないだけなのだが、ロードスターの燃料をハイオクからレギュラーに切り替えることにした。ハイオクを使うのはFJだけで十分だ。

 圧縮比11.7とはいえ、オーバーラップが70度以上なので、アイドル時や低回転時の実圧縮はノーマルより低いと思われる。その分、点火時期を上げてあるのから調整は必要だけれど、サーキットで走ったり、山道を攻めたりしない限り、エンジンがつぶれることはなかろう、と勝手に判断した。

 セルフスタンドで久々にレギュラーを給油する。最初から満タンだと、ノッキングがばりばりになってしまうと怖いので、20リットルだけ。タンクの残りが7、8リットルぐらいだったと思うから、かなりオクタン価は下がったことになる。

 緊張のエンジン始動。何事もないようにかかった。念のために、高負荷時の点火時期を下げておく。クラッチを乱暴につないだときに、がりがりっと強めのノックが出るが、ま、大丈夫だろう。アクセルを踏み込むと、点火時期を下げた分、トルク感が薄くなったが、ノッキングはしない。走りながらノッキングが出そうなところまで進角させたら、トルク感やレスポンスも申し分ないほどになった。

 なんだ、普通に走るじゃない、というのがレギュラー化の感想。さすがに、全開で高回転を常用するような走り方は怖くてできないが、省燃費運転に努めるから、問題ないのだ。

4月25日

 ロードスターのオイルを全然変えていなかったので、久しぶりに交換した。これまでRSファクトリーSTAGEで買ったCALTEXのハボリンを入れていたのだが、在庫が切れてしまったこともあり、違うオイルを試してみる。

 レースのエントリーネームにも入っている「アップワード」のオイルだ。どうやったら手に入るのかは知らないが、聞くところによれば流通経路を通った場合、4リットルで1万円はくだらないらしい。添加剤が贅沢らしく、使っているうちにエンジンの回り方も変わってくるという。

 とりあえず、ジャッキアップして、廃油捨て箱にオイルをぶちまけておく。オイルが落ちている間、ある作業をした。

 AE101の4連スロットルの口径は43mmぐらいだったか。NBのインマニが可変機構を持っていて、低回転と高回転で吸気管の長さを変えて低速トルクと高回転のパワーを両立させようとしていることを引き合いに出すまでもなく、吸気管の長さと太さってエンジンの特性にかなり関係しているらしい。どうも、僕のエンジンの場合、43mmの口径だとちょっと大きすぎる気が、最初からしていた。「低速トルクなんていらないぜ」と極論を言っていたから別に良かったのだが、低回転でなるべく燃料を使わない運転をしてガソリン代を節約したいので、もうちょっと低速トルクをなんとかしたい。吸気管の長さを長くしてもちょっと変化があるかもしれないが、スペース的に難しい。カムを変えてバルブタイミングを見直せば良いのだが、カムをもっていない。一番手っ取り早いのが、吸気管の口径を変えることである。

 マツダスピードの4連キットに付いていた口径を絞るプラスチック製のカラーを手に入れていたので、それを装着する。ファンネルを外してはめ込むだけのとってもお手軽なものである。

 この上にファンネルを装着する。このまま装着すると、吸気の経路に思いっきり段付きができてしまい、ファンネルの意味が半減する気がするが、今回は気にしないことにする。

 とりあえず、エンジン側からの吹き返しでスロットルが真っ黒に汚れていたのでキャブクリーナーで綺麗にする。かけるだけで面白いように汚れが落ちる。が、あまり揮発しないので、スロットル上流にクリーナーの水たまりができてしまった。清掃の邪魔だったので、エンジンを始動する。

 きゅきゅ、ぶうおおおおおおぉぉ

ぶうおおおおおおぉぉ

変だったので、2秒ぐらいですぐエンジンストップ。そういえば、ISCVの配管を付け忘れていたので、そこからエアを吸ってアイドルが高くなってしまったのだ。いじるの、久しぶりだから忘れていたよ…、と、ISCVの配管(写真の青いパイプ)をねじ込む。ぎゅぎゅっと作業しながら、重大なミスをしていたのに気が付いた……。

 オ、オイル交換の最中だった…

オ、オイル交換の最中だった…

 エンジンオイルを抜いた状態でエンジンを始動しちゃったのである。ま、2秒ぐらいだけだし、大丈夫だろう、とアップワードの高級オイルをぶち込む。ハボリンに比べて粘度が柔らかい感じ。名古屋弁で言うと「しゃびしゃび」である。

 が、エンジンを暖機してみて驚いた。ばんばん油圧がかかるのだ。さすが高級オイル。固いオイルの方が油圧が上がるという固定観念があったのだが、改めなければならないらしい。

 キャブクリーナーで洗浄したせいでアイドリングの回転数が上がってしまったのでアジャストスクリューを全閉にして調整。ファンネルとエアクリーナーも取り付けてみて、最初に分かった違いは吸気圧である。平均520mmHgぐらいだったのが、490mmHgに変わった。

 簡単にカラーを差し込んだだけの吸気系路の変更でさえ、これだけの変化が出てしまう。吸気圧でエンジンを制御するDジェトロの場合、スロットルを閉じたときの吸気圧の変化が致命的でセッティングがぐちゃぐちゃにずれてしまう。このエンジンを組んでから、一度もバルブタイミングを変えていないのだが、それもバルタイを変えたら一からセッティングをやり直すのが面倒だからである。スロポジ制御ならこんな悩みはないのだろうけれど。

 変化があるのか半信半疑だったのだが、やっぱり低速トルクが出て扱いやすくなった。これまで高速道路を5速で100キロで巡航するとき、走れないことはないのだが、少し上り坂になっただけでつらかった(ぬうわキロぐらいだと調子が良かった)のだが普通に走れるようになった感じ。ついでにスロポジのアイドル接点をきちっと出したこともあり、ぎくしゃくしなくなって街乗りがかなり楽になった。

 カラーを入れることによって、狙い通りの効果があった。もちろん、高回転でのパワーは犠牲になっているだろう。が、しばらくロードスターでは全開で走らないから、これで良いのだ。