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9月24日

 昨夜、帰ってきたのが午後10時すぎ。ちょっと前までなら翌日も元気いっぱいだったのだが、さすがに元気いっぱいというわけにはいかず、仕事の日なのに午前11時半ぐらいまで寝ていた。

 遅くまで寝ていたのがばれなければよい、というかばれても苦しい言い逃れさえすれば何とかなってしまうのが僕の仕事。「いまどこにいるんだ!」と問いつめられようが、「仕事場にいます」と答えられるのが、強制的に仕事場に住まわされる者の特権である。

9月23日

 東京のホテルで宿泊し、朝からランドの方へ行く。平日でシーだった昨日は人込みもあまりなく快適だったのだが、休日のランドは朝からものすごい人。正直、なめていた。時間を追うごとに満員電車のようになっていく。夕方、おみやげ屋に入ったときは、笑うしかないぐらいの人込みだった。

 それでも、頭にくることが万博より少なかったのはなぜだろう。

 万博は、黄土色した警備員が常にほえまくっている。「走らないで」「階段を下りたら右側に向かって歩いて」などと、機械的に大声を上げている警備員のなんと多いことか。半年間だけのイベント、急ごしらえのスタッフだから、マニュアル通り動くことを徹底しているのだろう。そのマニュアルには、「〜させない」と制限することばかりが書かれているらしく「世界から集まった人たちに気持ちよく帰ってもらいましょう」とは一切書かれていないみたい。

 基本的に「〜するな」というのが万博会場。合理的とは思えないような制限をされると、人間腹が立つ。

 特にペットボトルの持ち込み。テロを防ぐ、というのが表向きの理由なんだそうだ。唖然とするしかない。水曜日に行ったとき、持ち込み禁止を忘れていて、会場内で買えないと困るからと、西ゲート近くの自販機でペットボトル飲料をがしがしと3本も買ってしまった。

 あ、そういえば入り口で没収されるんだった、と思い出し、あわててリュックの底に3本並べて上に汗拭きタオルを載せ、その上にデジカメやらポケットに入っていた財布やら、携帯電話やらを放り込んで、たくさん物が入っているように装った。西ゲートの荷物検査場でリュックの口を開けて警備員に中身を見せる。「タオルの下も見せて」と手を伸ばしてきたら、ペットボトル3本450円をあきらめるしかなかったが、そんなこともなく易々と通ることができた。テロを防ぐ、といったって所詮、この程度のチェックしかしていない。

 ディズニーランドでは万博会場を上回る、半端じゃない人口密度だったが、会場スタッフに腹を立てたことはあまりない。基本的には教育が行き届いていた。なにをするにも行列を作らせるのには、閉口したけれど。やっぱりリピーターがあっての経営だから、いかに客を楽しませ、気持ちよく帰ってもらうかに、神経を使っていると思った。「ホスピタリティー」の発想を、良く心得ていると思う。

 万博との基本的な考えの違いを痛感したのが、丸太のいかだに乗って、滝を下る「スプラッシュ・マウンテン」の行列待ちの時。壁にびしょびしょに濡れたキャラクターの絵とともに「濡れたらごめんね」と、注意書きが書いてあった。「ごめんね」という注意書きや「荷物に気を付けて」とさえ言っておけば、濡れたって荷物がどこかへ飛んでいったって笑う人はいても、怒る人などいない。

 確かに万博ではいっさいの事故がないのかもしれないけれど、訪れた人のうち、8割ぐらいは腹を立てて帰っている。この違いはやっぱり「ホスピタリティー」というものがなんたるかを接客に取り入れているかどうかの差じゃないだろうか。「事故さえなく会期末を迎えられれば」「とにかく開催して帳尻だけ合えば良い」。そんなこっすい(名古屋弁。標準語では「けち」「ずるい」)考えが、ディズニーランドに来て余計に見え透いてしまった。

9月22日

 かねてから計画していたディズニーランド行きを実行。8月に政局が混乱して、総選挙という不確定要素があったものの、何とか乗り越えて計画通りに実行ができてホッとひと安心。

 ディズニーランドと言えば、地方では中学校の修学旅行で行く定番だ。んが、なぜか中学の修学旅行先は信州だった。大都会へ行くのが定番だが、正反対。なので、1度もディズニーランドには行ったことがなく、「それなら1度は」と行くことにしたのである。

 1日目はディズニーシー。2日目はディズニーランドという日程。前日には万博に行っているから、まるで人込み好きみたいだ。

 ディズニーシーでは普通にアトラクションを楽しんだ。内容についてはどこにでもありふれた話だから取り立てて書くことはないが、一つだけ気づいたことがある。

 センター・オブ・ジ・アースとレイジングスピリッツというアトラクション。いずれも、コースター系なのだが、過去を思い返してみても、ジェットコースター系に乗った覚えのない僕は、非常に怖い思いをした。

 車で走っていて、Gには慣れているけれど、ブレーキングや加速時の前後Gとコーナリング時の左右Gだけ。上下Gというのは飛行機やジェットコースターに乗らない限り体験できない。上下Gでも上昇Gは飛行機で体験していてなんとなく体が付いていけるが、下降Gというか落ちる感覚はまったく慣れていない。

 センター・オブ・ジ・アースに乗ったとき、どんなアトラクションかまったく知らなかったので、それまでゆっくり動いていた乗り物が突然、急加速して左右にぐねぐねと回った後、突然屋外に飛び出して、がくんとそのまま直滑降のような形で落ち、体が半ば無重力状態の状態に投げ出されたときには死ぬかと思った。

 同じように、レイジングスピリッツで、くるりと宙返りしたときは、すでに夜だったので、左右に振られて上昇して落ちてと次々と変化するGが体を襲い、自分がどんな状況になったのか脳みそが理解できず、全身がこわばってしまった。なめてると首が痛くなるのは間違いない。

 それでも次に乗れば、もう慣れているので怖くないかもしれない。初回限定の恐怖。それが体験できただけでも収穫か。

8月22日

 人と会ってじっくりお話を聞く仕事を2件やった。字数が少ない中で、人となりをどう表現するのか。軽率な表現をしてしまったら、その人の人生すべてを否定することにもなりかねないので、いくら行数が少なかろうがじっくり話しを聞くことになる。それを2件やり、しかもすぐ字にしなければならかったので、非常に疲れた。

8月21日

 なぜか一宮駅前で民主党の岡田代表を見た。演説を聞いていたが、なんだか華がない。まじめなのは伝わってくるが、今回の選挙では相手が悪いとしか言いようがない。「選挙に負けたら責任を取って辞める」といい切ったのは格好が良いのだが、小泉さんが言った翌日となるとインパクトが弱い。ごてごてで仕方なく言わされた印象になってしまう。解散した5分後ぐらいに会見を開いてそう宣言するぐらいでないと意味がなかった。

 それにしても小泉さん、郵政法案否決から解散、その後の刺客まで、練りに練ったシナリオがあったとしたら、ものすごい政治センスだ。肉を切らせて骨をたつ、という言葉がこれほどしっくりくる状況もないだろう。自民党、という組織を生かすための、最大の効果を発揮するシナリオを誰かが書いたんだろうか?

8月19日

 労働組合の活動でお呼ばれしたので、名古屋の本社へ。つい最近まで働いていた場所なのだが、なぜか地方にでちゃうとよそよそしい場所に感じてしまう。ひがみ根性かしら。

 古巣に戻って懐かしい面々とお話をする。たった半年だが、いろいろ変わっていた。

8月18日

 家から近くの短大で、教授がブドウの収穫をすると聞いたので、出かける。夏休みのキャンパスの一角の土地を3年前に借りて、耕して育てているのだ。

 収穫していたのはメルロとカルベネ種。3年前に植えて、初めての収穫。病気にやられたり、直前にムクドリの大群に実を食べられたりと不運が重なって、数量にしたらちょこっと。それでも、喜々として収穫する教授。実は一流ホテルでソムリエをしていた経歴を持つ。そんな人が教えている大学が近くにあるのはうれしい。ソムリエのときはぱりっとした格好をして粋に振る舞っているに違いないのだが、作業着を着て剪定ばさみを持って、喜々とブドウを収穫している姿はお百姓さんそのもの。

 もちろん、ブドウはワインを造るために育てている。「消費する側の出口は極めたから、造る側の入り口を極めたい」という。きわめて正しい。

 んが、採れたブドウはほんのちょこっと。それでも、塩尻のイヅツワインに持っていって、醸造してもらうという。「これを持っていって『これだけじゃできないよ』と笑われてもいいんだ」と教授。わざわざ、車で運ぶのだから、コストで言えばまったく合理的じゃない。

 「いいんだ、お金じゃないんだ」という教授。将来、地ワインをみんなでつくりこの地にブドウの文化を根付かせたいという。お金じゃない、と言い切って目標に突き進む人は見ていてすがすがしい。

8月17日

 使っている携帯電話の登録住所が、前の住所になっているので、NTTドコモに行く。FOMAだとiモードでちょちょいと住所変更できるみたいなのだが、MOVAな僕の携帯はどうもできないみたい。いっそのことFOMAに変えたい気分なのだが、業務電話の通話料を負担している会社はFOMAへの変更を認めない。けちだ。

 ドコモの営業所に行き、おねいさんに頼んで、出された書類にちょちょいと記入し住所変更完了。「ぴったり料金プラン診断」という張り紙が目に入ったので、「ほかになにかございますか」と話したおねえさんに、「そういえば」と切り出した。

 仕事で使った電話代は会社が負担するシステムになっている。私用電話代のほか、基本料やiモードの基本料、超過パケット代は自分で負担する。ということは、基本料をできるだけ下げた方が得なのだ。

 料金プランを調べてもらうと、基本料が1000円安くなるプランがあることを知る。が、通話料は高くなる。それでも、基本料が下がれば僕の負担額は減る。迷わず「こちらのプランにしてください」とお願いする。が、相手もプロ。「現在のご使用状況ですと、こちらのプランに切り替えると、総支払額はかえって高くなりますが…」

 「基本料が下がれば良いんです」とかまわずお願いする。けげんな顔をしながら、端末を操作してプランを変更するおねえさん。こっすい(せこいを表す名古屋弁)自分にちょっと後ろめたさを感じてしまった。

8月16日

 放置しているとどんどん悪くなるかもしれないと思い、車検切れのロードスターのエンジンをかけてみる。まずはボンネットを開けて、オイルの点検。オイルレベルゲージのHをはるかに超える量のオイルが入っていて、オイル減りエンジンとしてはばっちりである。作ってから4万キロを超えたエンジンはオイルが減る。ある人曰く「エスコートのピストンが減ってるんだろ」。セットで4万円ちょっとのピストンだから、十分あり得る話である。ものすごい手間を掛けてエンジンを組むのだから、部品はケチらない方がよいかもしれない。戸田にしておくべきだったか。

 クランキング一発でエンジンは始動。それにしてもin272ex288度のカムだと振動がひどい。こんなにぶるぶるしている車で普通に街乗りしていたんだな、と今さら思う。

 半年以上ぶりにFCSSを起動してみる。目標アイドリング回転数を見ると900回転。大オーバーラップのバルブタイミングによる吹き返しの影響がほぼない4連だからこそこの回転数でもアイドリングする。シングルスロットルであれば、軽すぎるフライホイールを入れちゃうと、264度のカムでもおいしいバルブタイミングにすることはできない。アイドリングしないから。

 試しにアイドル回転数を1100回転まで上げてみる。かなり安定するけれど、やっぱりぶるぶると不快なことには変わりがない。

 そういえば、Dジェトロだったので、スロポジ制御に変更してみる。アイドリングのままスロポジ制御のデータをFreedomに転送すると、途中でエンジンがストールする。転送を終え、セルを回すと、ちょっとかかりにくい。アクセルを少しあおりながら、長めのクランキングでばっちりアイドリング。なぜか、Dジェトロよりもアイドリングは安定している。たぶん、一定しない負圧で制御するのと、ずっと一定の信号で制御するのとの違いだろう。なまし量を増やせばましになるかもしれない。エアコンを入れればばっちりアイドルアップ。空燃比も空燃比計連動はしていなくても14台で安定する。それでも、スロポジ制御は、スロポジの信号はときどき狂うので使えない。なにが原因なのかつきとめることができれば、絶対スロポジ制御で回すのだけれど。

 街に繰り出してセッティングしたい気分。んが、車検切れなので、敷地から出られない。