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6月7日

 なぜか、いろいろなことに巻き込まれる仕事なので、明日は「シンドラーのリスト」作り。

 今は、江南市という、愛知県でも碧南市とどっちがどっちだか分からないぐらい、存在感がないところに住んでいる。一宮市の東側、岐阜県境にあるベッドタウン。なんとも特徴がないのが特徴なのだが、最近、おもしろい会社に出かけた。

 江南特殊産業という会社。ここの得意技は自動車のダッシュボードやドアトリムの表面の型作り。電気鋳造(電鋳)という技術を駆使して、自由自在に作る技術を持っているのだ。

 型作りの流れはこんな感じ。メーカーからダッシュボードの形のデータと表面の皮が送られてくる。コンピュータでその形を起こして、そのモデルの上に皮を張る。いわゆるシボ張りという技術である。職人さんが、ぴたっと完璧に皮を張っていく。

 それの表面に電気が流れる加工をして、40度の水槽にどぼんと放り込まれる。そこで、モデルに厚さ5ミリぐらいのニッケルのめっきを施して、モデルをはずすと、モデルの表面に張った皮がそのまま転写された「型」ができあがる。これをダッシュボードの表面の成形に使うのだ。

 ここまでならどこの会社でもできるのだが、この会社がすごいのはこれから。電鋳に一工夫加えた「ポーラス電鋳」という特殊技術を持っているのだ。

 普通、ダッシュボードの表面のようなプラスチック成形は型をあたためて材料となるプラスチックの粉末みたいなものを流し込んで溶かして成形するのが一般的。が、ここが作る型には光に透かすとようやく見えるぐらいの小さな穴が無数に開いている。空気だけを通すので、裏側を真空状態にすると、材料を吸引することができる。なので、型ではなくて材料側をあたためてシボを転写できるのだ。

 型をあたためるのと比べて14分の1のカロリーで加工ができるというからすごい技術。さらに、生産にかかる時間もかなり短くなるというから、省エネ、低コストの車作りには欠かせない技術になりつつある。

 社長のセルシオの助手席に乗せてもらい、試しに「この部品の型も江南製ですか」と聞いたらそのとおりという。工場のショールームに行くと、インプレッサやらサーフやら、カムリやらのダッシュボードがずらりと並べられていた。フォードが採用してから海外メーカーの採用が相次いでいるという。実際、工場内を見学したら、韓国車の新型車のダッシュボードの型が作られていた。車種はもちろん、教えてくれない。秘密だらけの工場なのだ。

 シボ張り技術は国内でもトップクラスらしく、例えば東京モーターショーとかで出品されるコンセプトカーの内装の皮張りをしたりするという。おもしろいと思ったのは、新型車が発売されるとき、発売の1年ぐらい前にすでにパンフレット用の写真撮影があるそうな。だから、パンフレットに載っている新型車のダッシュボードとかは、大量生産品ではなくて、職人さんがモデルに皮を張ったものでとりあえず撮影するという。ここら辺は業界の関係者に聞かないとまったく分からない世界。

 で、ここの会社の重役さん曰く、コストを抑えていかに質を高くしていくか、という最近の車産業のトレンドの中で、やっぱりトヨタが一番の技術を持っているらしい。

 強い企業にはちゃんと理由がある。

6月5日

 夜にパーティーがあるので休みを取った。

 んが、やっぱり仕事をまったくしない、というわけにはいかず、朝から岩倉の小学校に。子どもがお花を植えている写真を撮る。

 10日に結婚式を挙げる会社の同期のために「結婚新聞」を作ることを引き受けた。すでに3週間が経過したものの、原稿は半分以上できあがっていない。やばい、と後ろめたさを感じつつ、せっかくの休日だから散髪に行くことにする。独身時代、1回1500円の床屋に年4回ぐらいしか行かなかったのが、ここ1年は美容院に1カ月ちょっとの間隔で通っている。この落差。

 夜は飲むから電車で名古屋市西区の美容院に行き、髪を切ってもらう。1時半すぎに終了。すてきなランチタイムを求めて江川線を浅間町まで歩くが昼飯を食べるお店が見あたらない。仕方ないから、浅間町のマクドナルド。昔は「貧しい食生活の源」などと毛嫌いしてマクドナルドには行かなかったが、お小遣い月3万円時代になって通うようになっちゃった。1週間に1回は食べている気がする。

 バーガーやポテトを食べながら、同期の結婚新聞の記事をぱちぱちと書く。今日、原稿を出さないと10日の結婚式に間に合わないから、こちらも必死。頼まれたのに完成できなかったら「人でなし」と言われてしまう。なんとか書き終えて、本社に。一緒に新聞を作っている同期と昼過ぎに会う約束だったのだが、子どもが熱を出したからと夕方まで顔を出せないという。

 仕方ないので、書いた原稿をレイアウトできる形に加工したりしてすごす。夕方、同期に合流し、原稿などを渡す。レイアウトは僕の範疇じゃないから、げたを預けて金山のホテルで開かれているパーティーへ。

 日本ソムリエ協会東海支部が主催する「ワインとジャズの夕べ」。なぜか知り合ったシニア・ソムリエのおじさんから1枚、チケットをもらったのだ。1枚8000円!

 さまざまなワインを試飲し、おいしい料理をわしわしと食べて満腹。僕らと違って、回りはなんとなくセレブな雰囲気を持った大人ばかりだった。こういう場に顔を出すのも、たまにだったら悪くない。

 パーティーが終了し、同期に電話したらまだレイアウト作業中だという。お手伝いのために本社へ。校閲作業などをお手伝いした。

 努力したかいあり、結婚新聞ができあがった。プロが本気を出すとこんな感じになる、というぐらいのすばらしい出来栄え。新郎新婦の喜ぶ姿が目に浮かぶようである。

6月3日

 軽井沢以来の休みだと思ってたら、朝っぱらから呼び出された。一宮で中学生がカッターナイフで切り付けられたらしい。幸い軽傷。そんなにややこしいことにはならなかった。

 休みなのにそれから仕事を2件こなし、行きつけのガソリンスタンドへ。2年半以上つけているネオバがそろそろ限界。「内側が減ってるからとりあえず、タイヤを左右入れ替えてよ」とお願いしたら、タイヤの状態をチェックしたお兄さん、タイヤをのぞき込んですかさず「ワイヤー出てます。使い続けるのはお勧めできません」だと。けち。

 新品のタイヤの見積もりを取ってもらうが、やはりガソリンスタンド。安いとはお世辞にも言えない。ブリヂストンが取引先らしいので、カタログを見る。サーキットで走るわけでもないので、RE01Rはオーバースペック。というか、減りが早すぎる。RE050を見積もってもらったら195/50R15は生産していなかった。RE01Rは工賃込みで6万ぐらい。Playzも微妙な値段である。デミオが1本1500円の中古タイヤだけに、10倍の差が。ギャップが激しすぎる。「また考えてきます」とごまかして帰ってきた。

 帰宅し、ブレーキの利きに疑問があったので、エア抜きをすることに。なぜか、ブレーキフルードの買い置きがあった。エア抜きのためのツールを買ってあったはずなのだが、道具箱をあさってみても見あたらない。困った。手伝ってもらう人がいない。

 さらに道具箱をあさると、燃焼室の容積を測ろうとして買ってきた注射器を発見する。ちょうど良い太さのゴムホースも発見。おお、これを使えば何とかなる、とさっそく作業開始。

 すでに茶色っぽく変色しはじめているブレーキフルードを見たら、全部替えたくなったので、おもむろに左リアのブレーキから始める。ブリーダーと注射器をゴムホースで接続し、抜けないようにホースをタイラップで固定。ブレーキペダル5ストローク半で50ccの注射器が満タンになる。5ストロークごとに注射器のフルードを捨てないといけないからかなり面倒だが、1人でフルードの継ぎ足しもやるならちょうど良いぐらいの手間かもしれない。

 4輪分繰り返して終了。たぶん、エアはかんでないと思う…。試乗にでかけるが、若干ブレーキの利きが良くなった感じはしたが、根本的な解決にはなっていない。やはり、パッドを替えるしかないのか。

5月29日

 軽井沢ミーティング会場に到着し、座席を倒して、大きな口を開けてうとうとしていたら「この車ってもしかして」という声が聞こえたので、あわてて外に逃げ出した。ナンバーをさらしているので、このページを見ている人だと一目瞭然なのかもしれない。

 会場ではターボやキャブ、4連、マツダスピードのBスペックなどなど、エンジンをいじっていた人たちはエンジンルームを誇らしげに見せていた。僕の車は、と言えば使いすぎで崩壊寸前のエアクリーナーだとか、オイル染みだらけのヘッドカバーとか、みすぼらしいので見せるようなものじゃない。普通に止めていれば、ロールバーが付いている以外はノーマルである。目立たないのが格好よい。

 それにしても、実に多くの人に声をかけてもらった。けっこうこんなところでも見ている人っているんだ、と実感。「仮ナンバー取ってましたよね」とか「車検取ったの?」とか、聞かれるってことは、長いこと更新していない間にも、チェックをしてくれていた、ということだ。反省。車検も取ったことだし、「日常」ぐらいはまめに更新するようにしないと。

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5月28日

 起きられなかったら行かなかったかもしれないのだが、3時に無理矢理起きて準備する。心配の雨は降っていない。

 ちゃちゃっと着替えをして颯爽と出発し、下道で軽井沢に向かいかけたら携帯電話を持っていないことに気が付いた。仕事の電話もかかってくるので、忘れるのは言語道断である。仕方ないから引き返す。

 戻る途中で雨も降り出し、気合いが一気に萎えてしまう。再スタート後は小牧インターから高速へ。中津川から国道19号というルートも考えたのだが、時間を考えると、激しく間に合わないことに気づく。恵那山トンネルを越えるんだったら、なるべく高速で走った方が得である。諏訪インターまで行くことにする。

 長野県に入った途端に土砂降りに遭遇。タイヤの内側の溝がない状態なので、至るところでハイドロプレーニング。轍を踏むと数センチ単位で左右に振られるので、路面を凝視して水がたまっていないところを踏むように走ったら疲れた。飛ばしすぎだという至極もっともな批判は聞かないことにする。高速代4600円。月30000円のお小遣いの実に6分の1も使ってしまった。

 諏訪で降り、霧ヶ峰経由ビーナスラインで白樺湖へ。女神湖を通り、旧望月町へ下る道を転がるように走り抜ける。1年ぶりにまともにロードスターを運転したが、デミオと比べるととっても速くて体がついていけない。

 裏道経由で軽井沢にたどり着く。予定外に高速をかなり長い区間使ったので、ゲートオープンが8時半のところ、7時30分すぎに到着してしまった。とりあえず、会場周辺でのんびりしようと思ったら、すでにゲートオープンしていて、かなりの台数が入場済みだった。みなさん、早いこと。

 「晴れ伝説」があるミーティングだから、会場の上空だけ青空じゃないかしら、などと甘い考えでいたのだが、ガスが低くたれ込めて雨というか大きな霧の粒が降っているような感じ。傘を差していても前身に霧吹きをされているような状態で服が濡れてしまうやっかいな天気。

 とここで、カメラすら持ってきてないことに気が付く。我ながらやる気のなさに苦笑する。会社の上司にばれたら、罵倒されそうなシチュエーションだが、ばれなきゃいいのだ。(上の画像は携帯電話のカメラで撮影)

 富山から一人参加した人と、一人参加者同士合流し、まずしたことと言えば会場の外に出てショッピングモールのスターバックスで朝食。雨が降っていると居場所がないから。到着した途端に会場の外に出る、この不真面目さ。

 お店が開く午前10時までうだうだと過ごし、そこからさらに足を伸ばして軽井沢駅前の腸詰屋さんでソーセージとマスタードを購入。このころには霧のような雨も上がり、時折青空すら見える天気となる。さすが、伝説があるだけはある。ようやくミーティング会場に戻り、各ショップをぶらぶらっと回ったり、個性あるロードスターを見て回ったり。

 ショップはNCの開発に焦点が移ったらしく、シートやミラー、足回りといった車好きならとりあえず替えてしまいたい部品が持ち込まれていた。

 オリーブボールのブースに車検で無理を聞いてもらったお礼を言いに行く。まず目を引くのがポルシェのシートのレプリカである。バケットなのに革張りで低反発クッションを使い、まるでソファに座っているかのようなシート。本家ポルシェよりも欲張っているのに、価格は5分の1という。なかなかの逸品。

オリーブボール

 もう一つがビルシュタインダンパー。車高調全盛時代なのにノーマル形状。アイバッハのバネとの組み合わせ。ストロークを確保するために、ケースを短く、ロッドを長くしてある。

 まだ車検制度が厳しく、足回りの交換が許されなかった時代、NAロードスターが発売された直後に流行したような組み合わせである。しかも、寸法を並べてようやく分かるぐらいに変更してある。渋い。

 猫も杓子も車高調という時代だが、バネを受けるお皿がねじ式になっていようが、サーキットでバネにプリロードをかけるセッティングを追いつめているとか、そうでもない限りはそれほど使わない機構である。車検のときだけ車高を上げたいのであればCリングで十分(車検に通らないような車高じゃ、足は全然動かないだろうけれど)。バネの選択肢が多くなるという利点はあるけれど、タイムを追い求めているわけではないのに、バネのレートを変える人もいないでしょう。

 格好だけで車高調を入れたって宝の持ち腐れ。ノーマル形状のショックで良いバネがあって良い結果が出ているのなら、必要十分なのである。しかも、価格は他の車高調の足回りの3分の2。利益や売れ行きを考えたらそれなりの車高調を作って売るのがショップとしては手っ取り早いと思うのだが、こういう渋い選択肢を作るところに良心を感じる。

 と、話がずれたが、NCの展示が熱く盛り上がっていた。

 眉毛がかっこよくなった二日酔いのSTAGEさんに皮のキーホルダーをもらったり、雑誌ROAD&STERのパンフレットと景品をもらったり。

 そして、「心の針の会」のちびTシャツを、重ね着した衣服の上から着たR-Junkieの角さんに出会う。普通の人だったら、怖くて有名すぎてちょっと声がかけられないかもしれないが、以前お会いしたことがあるので、普通に話しかける。Freedom談義を少々。Garage502さんとも会い、変態談義をする。そのほかこの世界では有名な方々と濃密な時間を過ごす。

R-Junkie怖くてGarage502

 お相手していただいた方、ありがとうございました。

 帰りは、裏道を駆使し、Junkieな人たちを岡谷インターまで先導。僕は高速代がもったいないので、塩尻経由で国道19号で帰宅。ご飯も食べて、午後11時すぎに到着。モナコグランプリを観て風呂に入ってビールを飲んだら気を失った。

5月27日

 夜勤を交代してもらってまで車を取りに行き、保険屋さんを実家に走らせてまでして任意保険に入れた。そして、なんの問題もなく公道を走れる愛車がある。

 記念のツーリングは軽井沢にしよう。STAGEさんの眉毛を見に行きに。もちろん、高速代はないから下道である。

5月22日

 ロードスターはクランキング1発で快調に始動。デミオより圧倒的に低い運転席に座っていよいよスタート。

 1年以上、まともにマニュアルを運転したことがないから、運転できるのかしらと不安を覚える。なによりもオートマのデミオで2本足運転をしているので、ブレーキと思ってクラッチを蹴るおそれがある。

 と、不安いっぱいだったのだが、まったくなんの問題もなく走り出すことができて拍子抜け。さすが、20万キロ近く運転した車だけのことはある。一切違和感がない。1年放置してあった車もご機嫌でまったく問題なく走る。

 とりあえず先ほどのガソリンスタンドへ。1年前のガソリンと混ぜるのもまずいと思い、携行缶に20リットル。これで準備完了。

 木曽川の堤防に向かいがてら、車載パソコンであるThinkpad535を起動するも、途中でフリーズしてしまう。こいつも1年間放置で機嫌を悪くしているらしい。これでは、Dジェで回っているのかスロポジ制御で回っているのかさえ分からないではないか。割と乗りやすいから、勝手にDジェトロと想像。

 とりあえず、堤防上の駐車場に車を止め、パソコンの復旧を試みる。試しにセーフモードで起動してみると、普通に起動した。ディスクエラーではなさそう。ここでひらめく。535の弱点は増設メモリーだった。なぜかチップを抜き差しするとエラーが直ることがしばしば。ちゃちゃっと分解してチップを抜き差し。スイッチを入れると普通に起動した。ビンゴである。

 アイドリング中の愛車はなにか様子がおかしい。アイドリングが1300回転ぐらいで、なんとなく苦しそうな壊れそうな回り方をしている。FCSSの画面をのぞくと、ISCVのカウントは70ぐらいで、普通の値。エアコンを入れてみると、100以上にカウントが増える。問題ないみたい。水温別の目標アイドル回転数をみると950回転になっている。はて。

 ここで異常を発見。点火時期が30度以上。あっ、と思い、アイドル安定化補正をモニターすると、まったく働いていない。アイドル接点がONになってないらしい。スロポジのねじをゆるめて、微妙に動かすとすぐにアイドルが落ち着いた。

 やれやれと思い、ここでDジェかどうか調べてみたら、見事にスロポジ制御だった。乗りにくさもなくエアコンもきちんと動いていたのでなんとなく意外に思う。

 古いガソリンも問題ないみたいなので、木曽川の堤防をひたすら下っていく。東海大橋で木曽川左岸から長良川右岸に移り、そのまま長島まで。桑名から国道421号に乗り、国道306号へ。普通なら国道1号を直進するんだろうけれど、ここら辺のコース取りは趣味みたいなものだ。

 山麓を走る国道306号をひたすら南下。菰野町で国道477号の交差点でむらむらっと来たので右折。目指すは御在所岳の鈴鹿スカイラインである。

 仮ナンバーの怪しい車が峠攻め。さすがに1年ブランクがあると攻め込む、という訳にはいかない。んが、生やさしい運転でもデミオに比べたら恐ろしいほどの旋回スピード。横Gも段違いである。車的には、ネオバのグリップと今着けているバネのマッチングが悪く、柔らかすぎてリアが底突きをしてしまう。

 滋賀県側まで行き、ここで友達に四日市のTEL。月曜が定休日のオリーブボールまで迎えに来てください、というわがままなお願いをしたのだが、快く迎えに来てくれるとのこと。持つべきものは友達である。

 再び306号を南下。友人との約束の時間までまだ時間があったので、古いガソリンを少しでも減らそうとオリーブボールを素通り。鈴鹿ツインサーキットの前を通り、津市に入ったあたりで関に向かい、再び亀山へ。ガス欠で止まるかと思い期待していたのだが、なくなる寸前にオリーブボールに到着。休業日のお店の一角に、勝手ながら車を置かせてもらった。

 

 おんぼろな車が仮ナンバーを付けて、自動車屋さんの一角に置いてあると、見るからに廃車のようで悲しくなる。

5月21日

 久しぶりに本屋で立ち読みしていたら、ホットバージョンがハチロクのN2決戦を取り上げていたので、衝動的に買う。

 プライベーターたちが、日頃のチューンを自ら車を駆って競う舞台ってなかなかない。ハチロクにこだわる土屋圭一のおかげでそんな舞台が毎年用意される。2002年?のN2決戦はすばらしかった。それぞれの出場者が決戦に向けて準備する姿を取材し、その思いを伝えていた。プライベーター亀田が圧倒的な強さを見せて勝利。それぞれのエンジンを紹介する場面があるのだが、亀田号だけレーシングカーの音がしていた。その後は亀田が出場していないのが残念。あわせて、土屋TRD号が毎回壊れるのが残念。プロなら完走する車作れよ。

 はやる気持ちを抑えつつ、買ってきたDVDをプレーヤーに入れようとすると、プレーヤーの中にDVDが入れっぱなしだった。

 EJECTボタンを押して出てきたのはホットバージョン74号。一年前のハチロクN2決戦が収録されたDVDだった。

 この1年間、DVDさえ観ていないこの不毛な生活を反省。

5月14日

 休日なのに仕事。しかも、朝早い時間に。こんなときに限って、F1の予選を見てしまったり、その後、にわかに始まった映画を最後まで見てしまったりする。休日勤務&寝不足の2重苦。

 午後は会社の同期に会いに長久手に行く。結婚する、ということでついては結婚式や2次会で配布する「結婚新聞」を作ってくれないか、という依頼。社内で結婚する者があれば、新聞を作るというおかしな伝統がある会社なのだ。

 記事に必要な情報を聞いていく。「取材」と言えば聞こえは良いが、要するにのろけ話を聞いているだけである。もう、おなか一杯。

5月6日

 なぜか、はだか祭で有名な国府宮へ。馬が走るところを写真に収めた。

 参道を馬が駆け抜けていく。江戸時代に雨乞いのために馬を奉納したのが始まりという「馬まつり」である。参道に200メートルぐらいやぐらを組んで、その中を馬がけっこうなスピードで走る。人間が乗って操っているわけではないので、ゴール地点で壁に激突しないかしら、と冷や冷やしていたのだが、待ちかまえた男どもが両手を振って馬を制止すると、それまで猛スピードで突っ走っていた馬もきちっと急ブレーキをかけて止まっていた。やっぱり生き物、心と心は通じ合うもんだ。

 お祭りはいい。