「飲んだくれてしまった」などと、深酒して失敗したことを痛く反省したような素振りを見せて置いて、ここを読んだ人や、周りの人は「今回こそ懲りただろう」などと思ったに違いないのに、夜になると、そんなことはコロリと忘れて、いつものショットバーへの階段を上がっている僕は、「救いようがない」と言われても仕方がないかもしれない。
たった4日で再び、職場の人とともに、いつもの席で、いつものバーボンが注がれたグラスを傾けていた。いや違った。かぱかぱ飲んでいた。そんなに上品じゃない。
11時ぐらいに仕事場を出て、「今日はこれくらいにしておきます」などと、前とほとんど変わらないくらい飲んじゃったくせにいかにも平然を装い、千鳥足がばれないように床の木目を見ながら歩き、それでもドアに肩が当たったりつまずいたり、とにかく、なっていない姿で店を出たのが午前2時。なぜか飽きたらずに、中華料理屋に入り、ラーメンをすすった。餃子も食べた。頼んだ青島ビールは口に合わなかった。
朝、気が付いたら、ストーブの前で転がっていた。