日常

5月22日

 明日、嫌いな人物の顔を再び見ないといけない。田中康夫・長野県知事である。この前、激多忙だったのも、この人のせいなんだけれど、あまりいい感情を持っていないだけに、余計に疲れてしまう。

 初めて見たのは昨年の9月ごろか。一目見て、自分とは相容れない雰囲気を感じた。人と会ったとき、その人から受ける「印象」というものがある。「におい」といってもいいかもしれない。この人から受ける印象は、最悪だった。

 何とか宣言、だとか、普段言っていることはきわめて「正論」だから、余計にしゃくにさわるんだけれど。

5月21日

 知っている人が逮捕されちゃった。4月に松本に来たばかりで、あまり親しくなかったけれど、名刺交換しているから、その名刺を手に取ったりして見て、なんだか不思議な気分になった。

 それまでは普通に仕事していたのに、今日からしばらく松本署での暮らし。今ごろ、松本署で泣いているかも。起訴された時点で、懲戒免職になって、故郷に帰るんだろうか。人生って、分からないね。不法行為をしてしまった本人が悪いと言えば悪いのだけれど。

 もう会うこともないんだろうな。

5月10日

 なぜか仕事場にあるカラー現像機が先日、ぶっこわれた。予兆はあった。ここ1、2年、フィルムを現像に掛けると、「ぶぉんぶぉん」とものすごい騒音がしていた。こんなものだろうと、だましだまし使っていたのだが、先日、ついに音を上げてしまったのだ。変なエラーが続出。フィルムの乾燥には200Vの電源を使っているのだが、この電源が来てないと言うようなエラーが出る。電話で技術者に聞いてみると「ブレーカーが落ちていないか」とのこと。ねじを外して電源部を見ると、案の定ブレーカーが落ちていた。

 通電すると、エラーがぴたりとやんだ。よかったよかったと、フィルムを現像する。すると、間もなくとんでもなくまずそうな、焦げ臭いにおいが仕事場内に立ちこめた。いまにも燃え出しそうなにおい。これはやばいやばいと、電源の100Vと200Vのブレーカー両方を落として、修理を依頼する。

 修理に来たおじさんは「乾燥部に水を掛けたんじゃないの? よくあるトラブルよ」と言って、ちょいちょいっと調整してテスト現像を始めた。すると「ガガガガガ」と、尋常ではない音が発生。おじさんもようやく事の重大性に気づいた。

 どうやら、現像液をくぐって濡れたフィルムを乾燥する、ドライヤーのようなモーターが焼け付いたらしい。ここ1、2年の騒音はこいつが原因だ。ベアリングにでもがたが来ていたらしく、たたいたり蹴ったりしてだましだまし使っていたのがついに降参して、モーターが焼き付いてしまったのだ。ブレーカーが落ちたのは、焼き付く前兆の過電流のためか。その後の焦げ臭いにおいは、完全にモーターが死亡したにおいだと思う。

 このおかげで、1日中仕事もせずに現像機にかかりっきりなってしまった。まず、スペアのモーターを受け取るために仕事場に待機。ターボチャージャーみたいな形の送風モーターが届くと、すぐ修理のおじさんもやってきたので、修理を手伝う。

 30分もあれば終わりそうな作業。しかし、トラブルが続出する。まず、届いたモーターの寸法が微妙に違って、他の部分と干渉し、取り付けができない。現像液の一部を抜いて、大胆にばらす。このとき、長年現像液の攻撃を受けていたねじが腐って、なかなか外れないものがあった。おじさんは電車で来たのであまり工具を持っていない。仕事場に横付けしてあったロードスターからおもむろに工具を取り出して貸してあげる。車からさまざまな工具が取り出されたのを見ておじさん、びっくりしていた。

 腐ったねじはKNIPEXのウオーターポンププライヤー(アリゲーター)でゆるめることができた。干渉している部分を対策。モーターは付いた。

 やれやれ、と再び現像機を組み立てていく。すると、新しく来たモーターの電源部分のコネクターの形状が違う。仕方なく、配線をぶち切って古いコネクターと付け替えることに。電線を確実につなぐため、半田付けをした。

 ようやく付いて、やれやれと現像機の暖気をする。現像液は39度まで暖めなければならない。スイッチを入れると20度ちょっとしかない。30分以上待つ。

 現像液もあたたまり、テスト現像をしようと思ったら、先ほど外した現像液のタンクの中身が少なくなっていることに気づいた。開けてみると、現像機の中は洪水状態。タンクに穴が開いていた。ちょうどロードスターに積んであったバンパー用パテで修理。どうやら、腐って穴が開きかけていたのが、修理でいじった拍子に開通してしまったらしい。

 ようやくテスト現像。うまくいった。やれやれと、仕事で使うフィルムを現像する。すると、また変なエラーが。ヒーターのヒューズが切れていた。それの修理も終わって、気が付くと午後3時すぎ。機械を相手にしただけでなんの仕事もできなかった。

 おじさんの話によると、この現像機は他のものより故障が少なかったらしい。機械って、1カ所が壊れると、同時多発的にいろいろな部分が壊れる。

 で、なんでこんなわけのわからないことを長々と書いているのかというと、連日あまり仕事をしていない後ろめたさに対する、いいわけなのです。

5月6日

名古屋でクレージーな食べ物を喰らうところを見学した。正確には津島市というところ。「キャッツカフェ」という喫茶店に置いてある「ネバーギブアップ」と名付けられたパフェである。

このパフェ、容器が半端でない。何と、ビールのピッチャーにチョコレートアイスやら生クリームやらを満載したイカレた食い物なのである。生クリームの上にはケーキや果物が突き刺さっている。

普通は、数人でつついて喰らう食い物らしいのだが、 男数人が一つのパフェを喰らっているのは、どう見てもいい景色ではない。カップルで仲良く食べるには大きすぎ。こんなものをペロリと食べるカップルなんて、見たくない。

こんな異常な食べ物に、仲間2人が挑戦した。2つ注文しちゃったわけ。こんなもの1人で平らげたら、凍死しそう。

と文章で引っ張っておいて、ようやく実物の披露である。2つ並んだ姿は空恐ろしい。ああ、考えた人間はなんて罪な人なんだ。それを2つ頼む集団も、罪深い。

これです↓

僕は一目見ただけでギブアップなんだけど、いかがでしょう? ちなみに、頼んだ2人は平らげちゃいました。人間じゃない。1人は45分ほど(馬鹿)。「夕食をおかわりしちゃったから」といいわけを言っていたもう1人は2時間ほどですべて胃袋に収めていた。最後は片手にピッチャーを抱え、一気のみのような仕草で溶けたチョコレートアイスを飲み込んでいた。見ているこちらの方がトラウマになっちゃうぐらいすごい光景だった。

 愛知県近郊に来たらぜひ、キャッツカフェでネバーギブアップに挑戦を。名神高速の一宮インター北にも1軒あります。

5月3日

 ゴールデンウイークにもかかわらず、仕事。仕事だっていったにもかかわらず名古屋で開かれる飲み会に誘われた。早めに終えて来い、だって。

 高速道路が込んでいるだろうからかなり時間がかかりそう。めんどくさいことこの上ない。

 午後7時に出て10時までには着くかしら。呼ぶ方も呼ぶ方だが、行く方もかなりアホかな。

 

4月30日

 仕事場の人と兄貴と同い年の後輩(0.11t)と3人で夕食に行った。行けばもちろん、アルコールが入ることは言うまでもない。

 しこたま飲んで、2次会。白木屋グループの寿司屋に行き、あまりうまくもないねたの寿司を喰らう。生ビールを頼んだが珍しく半分しか飲めなかった。リミッターが作動するなんてここ数年なかった気がする。

 日付が変わり、ふと、兄貴の同い年の後輩(0.11t)の誕生日であることに気づいた。28歳。別にめでたくともなんともないが、話題に出たら帰りにケーキを買っていくことになった。

 深夜にケーキを買える場所と言えばコンビニだけだ。数軒回ったものの、カップに入った「モンブラン」とかしかない。仕方なく、それを購入。この際、ローソクも買おうと、店内を探したら、あった。「毎日ローソク」。仏壇に立てる白くてなんの飾り気もないやつだ。しかも、ケーキに刺すようになっていない。

 仕事場に戻り、セレモニーである。約10センチ四方のモンブランにぶすぶすとローソクを立てていく。もちろん、ちゃんと28本立てる。無理がある、と言われようが立てるのである。ケーキの表面が見えないくらいぎっしりローソクが立ち並んだ。剣山のようだ。

 問答無用でチャッカマンですべてのローソクに火を付けてやった。びっしり並ぶローソクはごうごうと燃え、一つの火のよう。さらに雰囲気を出すよう、明かりを消した。後輩曰く「護摩焚き法要みたいですねえ」。

 0.11tの四角い顔が赤々と照らされて笑っているのは、不気味という以外形容のしようがない。ふふっと3吹きぐらいして、火を消した。ローソクが溶け、すべてが一体化。ケーキの表面もロウだらけである。

 そんなありがたいケーキ、後輩はすべて平らげたことは言うまでもない。

4月13日

 例年より桜が早く咲いた、と思ったら、あっという間に散り始めちゃった。4月にしては異常に暑かったものだから。盆地は熱がこもると、なかなか冷えない。気圧配置の関係で、天気がものすごく左右される。

 せっかくロードスターで桜並木の下をオープンで走ろうと思っていたのに、と少し残念だが、ここは山国。ちょこっと高度を変えれば、5月中旬まで桜を楽しむことができるのだ。

 いわゆる、桜の名所のような場所では観られる時期が限られるが、ちょっとした桜並木や学校の校庭に生えている桜ぐらいなら、ちょっと山道を走って高度を上げれば、簡単に観ることができる。1日のうちで、季節をいくつも楽しめる。

 気の赴くままにワインディングを走って、道ばたに生えている2、3本の桜の下に車を止め、上を見上げて、缶コーヒーでも飲みながら桜を観る。ちょっとしたことだけれど、幸せ。なんて安い幸福感だろ。

 ああ、信州ってステキ。

4月6日

 富山で仲間が集まるというので、ロードスターで行って来る。今シーズン初の本格的なドライブで楽しみ。安房トンネルで岐阜に抜け、神岡を通って富山に行く予定。途中、面白そうな道があったら、寄り道していこう。雨が降らなければ、オープン。下界に下りて行くにつれ、桜がだんだんと咲いていく様子を楽しむとしよう。

4月5日

 朝起きたら、腰に激痛が走った。動けない。少しずつ体勢を変えて起きあがる。左側。うかつに動くと、ぴりりと痛みが走る。

 昨日のポート研磨作業のせいだ。夕方から6時間ぐらい座ったまま作業していた。肩も凝っている。いくらつらくても、仕事に行かねばならないのがサラリーマンのつらいところ。まあ、フレックスタイムみたいな仕事だから、遅くに出勤したけれど。

 体がなまっているなあ。