日常

8月5日

 松本の三城牧場というところで、コテージ泊。炭火で焼き肉を焼いたり、仲間の作ってくれるパスタを食べたりして騒いですごす。当然、アルコールが入る。ワインにビール。大量。

 今日は朝から二日酔い。それほどひどくはないが、少々気分が悪い。なぜか午前11時から、コテージの下流部に当たる河原で、送別会があった。再び炭火で肉を焼いたり、ビールやワインを飲む。だから、この土日はエンドレスで肉を焼いて飲んでいたことになる。

 結局、暗くなるまで飲んだ。明日も「歓迎会」という名目で飲まねばならない雰囲気が漂う。死ぬかも。

8月4日

 朝、息苦しさと人の気配で目が覚めたら、大家さんらしき人が庭に大量の除草剤を散布していた。クーラーも扇風機もないので、部屋のサッシは全開にしてあった。人が寝ている頭上2メートルのところで、除草剤をまいていたわけで、無神経さに閉口した。いくら大家さんとは言え、人の家の庭に勝手に入ってきて、しかもあまり体に良くなさそうなものを散布するわけだから、一言ぐらい、伝えてくれたっていいじゃないか。部屋の中には嫌なにおいが充満し、のどや目が少々痛い。うがいをした。

 気を取り直して、外に出る。今日はロードスター仲間と遊びに行くのである。すると、ロードスターが泥まみれ。真横でアパートの建設をしている(同じ大家による仕業かどうかは分からない)ので、その作業で出た粉塵が大量に付着した上、昨日か一昨日の夕立で、どろどろに汚れてしまったのだ。しかも、その泥の上を猫ちゃんが歩いていたらしく、足跡やら寝た跡やらが派手に付いていた。極めつけはフロントガラスの上を滑って下りた、二筋の長い足跡が。

 気を取り直して、洗車場に行く。小銭がないことに気づき、両替のため、缶コーヒーを購入する。すると、出るわ出るわ、10円玉ばかり23枚。欲しいのは100円玉なのに。1枚出れば事足りたので、何とか気を静める。ぽっけの中をじゃらじゃら言わせながら洗車。

 自販機荒らし、猫殺し、人殺し。案外、些細なことの積み重ねが原因なのかもしれない。

8月3日

 朝、オーストラリアからの電話で目が覚めた。現地でWeb経由で@Niftyを使っていたら、突然パソコンが不調になった。ログアウトしていないけれど、大丈夫か、という内容。確か昔はアイドル状態が数分続くと勝手に切断された気がしたので、「大丈夫じゃない」と答えたものの、相手が不安を訴えるので、IDとパスワードを聞いて僕のパソコンからログインしてみたら、問題なくできた。切断されていなかったら「二重ログインです」と怒られるはずなので、「大丈夫だよ」と答えて電話を切った。

 オーストラリアと日本でこんな会話をする時代って、なんだかすごい。

8月2日

 今年の暑さはただ事ではない。松本の夜で蒸し暑いなんて、丸3年住んでいるけれど、あまり感じたことがなかった。なのに、今年は蒸し暑い夜が続く。

 家にはエアコンどころか扇風機すらない。いや、うちわも。昼間はほとんどいることがなく、夜帰ってきても10時以降なので、あまり必要性を感じてこなかった。

 だが、今年は違う。夜だろうが暑い。日付が変わる頃でも汗が出るくらい。扇風機買っちゃおうかな。

 湿気がなくてさわやかな夏を楽しみに、冬の寒さを耐えているのに、これは詐欺のようなもの。しかも、松本は冬に雪が降ることはあまりなかったのに、近年は1メートル近く積もるような大雪が多くなった。

 いいところがなくなっちゃう。名古屋近郊の実家は狂ったような暑さなんだろうな。でもエアコンがあるだけいいや。

 それでも、外では鈴虫が鳴き始めた。そのうち、ましになる、か。

8月1日

 なぜか2日連続の送別会。さすがに体力と肝臓の限界なので、2軒目のショットバーでは「スペシャルカクテル」を注文した。

 ここのマスター心得ていて、茶色の飲み物、すなわち「ウーロン茶」を何気なく出してくれるのだ。

7月31日

 ちゃんと睡眠を取ったのに、眠い。体全身がけだるい。やはり、肝臓が夏ばてを起こしているのだろうか? 一時期、肝臓マニアだったことがあるので、少々知識があるだけに、なんとなく不安を覚える。

 一番の不安は、これから歓送迎会があるということ。飲まない、というわけにもいかず、そこそこはつきあわないと行けない。

 ちゃんと家の布団までたどり着けるんだろうか?

7月30日

 昨日はなぜか長野で仕事をしていた。午前3時ぐらいまで仕事して、そのまま仕事場で飲みモードになってしまった。鬱陶しい仕事が終わったうれしさに、連日の飲みでかなり肝臓がやられてきているのを忘れ、缶ビールを飲んじゃった。7、8本ぐらい。

 ホテルに向かったのが午前4時ごろだったと思う。歩いて行ったのは覚えているが、途中、どうやって歩いたのかは覚えていない。フロントでカギを受け取ったのはおぼろげながら覚えている。

 朝、起きたら浴槽の中だった。スーツ姿のままで。なんでそんなところに寝ていたのか、不思議に思う間もなく、景色がぐるぐる回っていたので、そのままベッドに向かい、倒れ込む。

 目が覚めたら11時すぎ。景色は依然としてぐるぐる回っていたが、松本で11時半に仕事があることを思い出し、体にむち打ってチェックアウト。超過料金は取られなかった。

 1日中仕事にならなかった当たり前として、夜になってもけだるく、食欲もないのは、いよいよ肝臓がへこたれてきたからかもしれない。しばらく、控える必要あり。

 あ、明日歓送迎会だった(涙)。

7月29日

 仕事が重なったり、8月に異動する人間がいたりで、毎晩飲み明かす毎日。そろそろ肝臓の回復力も落ちてきた。かなりやばい状況かも。

 この時期に選挙が来ると、どうしても忙しい。今日も深夜まで仕事。

 更新しなきゃ。

7月23日

サーキットでは「流し撮り」という撮影方法を練習した。

通常、写真を撮るときには、画面がぶれないように、なるべくシャッターが開いている露出時間を短くする。手持ちで撮影する場合、だいたい60分の1秒より短ければ、手ぶれが出ない。30分の1になると、慣れていない人だとちょっと手ぶれが気になりだす。15分の1だと、ぶれないようにカメラを持っているつもりでも手ぶれが出る。8分の1秒だと、プロでない限り、腕を机などで固定するか、壁にもたれかかってじっとしていないと、クリアな写真を撮ることができない。それより露出を長くすると、三脚なしではまともな写真が撮れない。

車を撮るときには、500分の1秒あたりでシャッターを切れば、ピタッと車が止まって見える写真が撮れる。野球でもここら辺の露出で撮影すると、さすがにボールやバットがぶれるが、きれいに撮ることができる。F1になると、4000分の1秒とかで撮るんでしょうか。

たとえば、三脚にカメラを固定して、15分の1秒のシャッタースピードで走っている車を撮ると、風景はくっきり写るけれど、車は動いているので、ぶれて長くのびたような格好に写る。「流し撮り」は、動いている車をレンズ上で追いながら、スローシャッターを切る撮り方。すると、車はピタッと止まって写るのだが、周りの風景が流れているように写るので、スピード感や躍動感あふれる写真となるのだ。間瀬サーキットで写真を撮ろうとすると、この撮り方じゃないと、コースの内側にある畑や農作業風景が写ってしまうので、間抜けな写真となってしまう。背景をぶれさせて、畑を消すのだ。

今回は「流し撮り大会」と称して、この撮影法を練習した。走っている車をレンズで正確に追いながら撮影する高度なテクニックだが、「下手な鉄砲も数打てば当たる」で、素人でもたくさん撮れば中には1枚ぐらいまともなやつがあるだろう、いう考えで、なぜか仕事場にあった不要なフイルムを100本ぐらい持ち込み、しかもこれまたなぜか仕事場にあるカラー現像機で現像して、費用のことをまったく考えずにシャッターを切りまくる、というのが趣旨。来る車すべてをレンズで追って、とにかくシャッターを切る。それこそ、サルのように切りまくる。

参加者は僕を含め3人。僕は仕事で写真を撮る程度。1人はコンテストにも出品する写真好き(本業だったりして?)。もう1人は、写真を撮ることに人生の意義の1つを見いだそうと苦悩するプチ思想家。

写真好きの人は自分のフィルムを含めて24枚撮り換算で、10本ほど撮影。僕は20本。プチ思想家は何と30本。枚数にしたら、720枚も撮っちゃった。サルです。

2日間、さんざん遊びまくって、富山から松本の仕事場に着いたのが土曜日の午後11時半前。へとへとだったが、何となく現像を開始した。

血反吐を吐きながらプチ思想家の30本を現像したあたりで、意識を失った。たぶん午前2時前ぐらいだったんだろう、覚えがない。再び朝、起き出して、残りの30本ほどを現像をする。日曜日は仕事。

今度、だれがどんな写真を撮ったのか品評会をやるのだ。

とりあえず、どんな写真を撮ったのかは、以下の通り。ほとんど15分の1秒で切ったのだけれど、僕の腕では30分の1や60分の1の方が良かったかもしれない。

7月15日

 伊那ツーリングに出掛ける。

 エンジンルームの輝きを増そうと、クスコのアルミインテークパイプを昨日付けた。細かいインプレッションは本編で。しかし、豪快な吸気音がものすごい。必要ないのにアクセルを踏んで「がぼぼぼおぉぉ」という下品な音を出して楽しみながら集合場所へ。

 仲間とともに走るのはやはりとっても楽しい。しかし、刺さるように照りつける日光が厳しい。夏場のオープンは、やせがまん。この車に乗るからには、涼しい顔して、何ごともないようにこなすのだ。

 しかし、ここ2、3日の蒸し暑さは信州とは思えない。外に出れば暑いのだけれど、蒸すことはあまりないのに。夏のさわやかさと引き替えに、冬の厳しい寒さに耐えているのに、これじゃあ、詐欺だ。

 車を運転しながら、スローシャッターで前を走る車を撮ってみた。ワインディングが多く、なかなか撮れない。数枚撮ったが、あまりうまくいかなかったみたい。

 楽しく会話しながらイタリアンな昼飯を喰らった後で、松本に戻る。なぜか、松本城に襲来した小泉総理を迎撃する。主催者によると10000人だが、6000人ぐらいだろう。それでも、大量の人が集まっていた。

 小泉総理の話すことは、いちいちもっともで、筋も通っている。ちょっと具体性に欠けるけれど、リーダーなんて、夢を語れればいいのだ。具体的なことは役人に任せれば、いい。

 しかし、集会に参加した多くの人(うち1000人は自民党の動員と思われる)は、小泉総理の言っていることがきちっと分かって、集まったんだろうか、と疑問に思う。都議選では黄色い声を上げたり、泣いちゃったり、気絶したりした人たちがいたんだとか。「おいおい、相手はビートルズじゃねえぞ」と思う。

 相手は政治家なんだから、言っていることに賛同して集まってほしい。人気があるから、時の人だから、だけで集まっただけ、という人が大部分な気がする。

 これで、投票日に同じノリで投票しちゃう人が多いんだろうな。これが有権者のレベル、とあきらめるしかない。民意は民意。