作業

6月18日

 土曜日は足りないガスケットやらパーツクリーナやらをかき集めて一日すごし、マツダスピードスポーツファクトリーの店長と1時間ぐらい話して、ヘッド周りの構造についてレクチャーを受ける。

 夜、ルマンを見ながら、作業。いつの間にか、午前5時45分だった。明るくなったので、外で作業。愛するロードスターを不動車にしてしまった。フェンダーに少し傷が付き、ブルーな気分となる。昼頃、一休みしようと家に入ったら意識を失う。午後4時ごろ、再び作業開始。夜11時ぐらいに再び昏睡状態となるまで続いた。

 飯を食べるのを忘れていた。この日はアクエリアス2リットルで命をつないだ。

 朝、5時起床。仕事前にやっておきたいことをやる。何たって梅雨だ。ピストンむき出しのまま雨が降ったら最悪の事態となる。

 仕事をさぼって作文。体中が痛い。

6月6日

 「ハイオク満タン」

と久しぶりに言ってしまった。ロードスターにコスモの「スーパーマグナム」を入れたのだ。シリンダーヘッドを載せ替えるための下準備である。圧縮比が10.0:1を超えるはずで、カムシャフトもしばらくノーマルを使うので、レギュラーのままではノッキングが発生する可能性が高い。載せ替えてからハイオクを入れたのでは遅いので、事前に切り替えるのだ。

 38リットル入ったので、タンクの中の85%ほどはハイオクになったことになる。オクタン価は90後半になったかな? このままヘッドを載せ替えても、ノッキングは発生しないかもしれない。

 しかし、松本はガソリンが高い。だいたい1リットル119円。レギュラーでも106円/Lする。実家(愛知県)に帰ると、レギュラーで90円台前半で入れられるのに、あまりにも格差がありすぎる。ちなみに、諏訪地方ではレギュラーで108円/Lだった。

 レギュラーを入れていて1回の給油で4000円弱払っていたのが、今回は4500円を超えたので、とても割高に感じる。作用角の大きなカムにすればレギュラーで何とか回るのかな。けれども、これから腰下のチューニングをはじめてさらに圧縮比を上げる予定なので、もうレギュラーを入れることはないかもしれない。

 しかし、今回は燃費が悪すぎた。6.3km/Lぐらい。ワースト記録達成。ターボ車じゃないんだから。ビーナスラインを走ったのが効いた。標高差1300mを1速を多用して一気に駆け上がり、気持ちのいい高原道路を2往復もしてしまったのだから仕方がないか。一番燃費がよかったときの半分も走っていない。

 レギュラー仕様のエンジンにハイオクを使うのはとてももったいない。エンジン洗浄剤の効き目ぐらいしかメリットがない。早めに載せ替えよう。載せ替える前に富山に行く予定があるので、ROMを書き換えて点火時期を早めてやろうかしら。体感できるほどは変わらないだろうけれど。

6月2日

 バルブ各部の名称についてとんでもない勘違いをしていた。バルブフェース(Valve Face)と聞いて、てっきり燃焼室側から見た「Face(表面)」だと思っていたら、バルブシートと当たるところが、フェースと呼ぶのだった。皿の形をしているところは「バルブヘッド」または「バルブクラウン」と呼ぶ。恥ずかしい。「バルブ研磨」を訂正しておいた。

 間違ってもバルブフェースをがりがり削ってはいけません。そんなことをしたら、再びシートとの当たりを取るのに、ひどい手間がかかりそう。

 今日は休み。インマニを磨いていたら、「バーベキューやるから来い」との電話があった。アルコール類を異常に摂取して、半ば意識不明状態になりながら、6年以上ぶりのボーリングに行ったら、70台ぐらいしかスコアが取れなかった気がする。正直なところ、あまり覚えていない。

 ボーリングは素面の時にやりましょう。

5月24日

 エンジン加工部屋で使っていたCDプレーヤーが壊れた。

 いつものように作業していたときのこと。それまで何事もなく音楽を奏でていたのに、音飛びをするようになった。最初は、気にならないレベルだったのが、だんだんひどくなってきた。

 ポート研磨で発生した粉塵にへこたれたんだろう、と思って無視していたのだが、まともに再生できなくなってきた。軟弱なやつだ。

 レンズに付いた(であろう)粉塵を落とせば直るかな、と馬鹿な考えをした。傍らにあったパーツクリーナーを手に取り、レンズに向けてシュシュっと。

 乾いたころにCDをセット。だが、液晶画面は「no disc」。

 以来、沈黙したままなのである(涙)。

5月20日

 仕事が激多忙だった上、3日間連続で飲み会だった。昨日も夜の10時から呼び出されて、明け方まで。ひどく酔っぱらって帰宅し、昼過ぎまで睡眠。午後景色がぐるぐる回るまま、修理途中でほったらかしにしてあったロードスターのバンパーを塗装した。

 適当に新聞紙でマスキングし、スプレーを手にする。しゅしゅっと何度か吹き付けると、なんだか様子がおかしい。塗装面がざらざらごわごわなのだ。

 あれれ、と思うも手遅れ。二日酔いで判断能力が著しく低下していたため、「クリアを吹けば少しはきれいになるだろう」なんて考えて、たれるぐらいに重ね塗りをしちゃって、さらに汚くしてしまった。

 どうやら、気温が高すぎたらしい。今日の松本は31度まで上がった。塗装をしたのは午後2時ぐらいだから、30度を超えていたのは間違いない。駐車場での塗装だし、塗装面もかなりの温度だったに違いない。

 頭がボーっとしていたから、気温が高すぎるとも感じなかった。信州って気温が高くてもさわやかだし。炎天下で塗装すれば、失敗するに決まっている。飛んでいった塗装のつぶつぶが、バンパーになじむ前に固まっちゃうのだ。

 一度塗装をはがして、もう一度早朝にでもトライするしかない。そう思って、塗装をはがしにかかった。ここで、再び馬鹿なことをやった。シリンダーヘッドを載せ替えするとき、ガスケットをきれいにはがすため買っておいたWAKOSの剥離剤を塗装で試したくなっちゃったのだ。しゅっと少し掛けると、ぶわっと泡が立って、塗装が浮き上がってきた。強力すぎ。あわててウエスで拭き取ったら、目も当てられない状態になった。

 素人の企んだ板金塗装は失敗に終わったのである(涙)。

3月12日

 日曜日は久しぶりの休暇だったので、朝早くからロードスターでドライブ。3月になったというのに、真冬並みの寒さ、国道の峠部分はまだまだ凍っている。今日も雪が降っているし。早く峠道を思う存分走りたいぞ。

 軽く200キロちょっと走って、帰宅。部屋にこもって、ポート研磨を久しぶりに再開する。インテークポートが80%ぐらいの仕上がりになった。あとは、細かい部分の修正と、鏡面仕上げだけ。本当は、ホームページと同期させたいのだが、なかなか暇がなくて、制作が追いつかない。がんばらないと。

 しかし、研磨時のアルミの粉がものすごい。電気ドリルで削ると、どんどんと粉塵が舞う。最初やったときは、ゴーグルさえ着けていなかったので、目の中がざらざらした。今回は、ゴーグルの上、タオルを口と鼻とに当てながら作業したのだが、終わってから鼻をかんだら、銀色の鼻水が出た。かなりまずい状態かも。アルミが体内に蓄積したらいかにも体に良くなさそう。それより以前に、塵肺になって肺がぼろぼろになるかも。

 きっちりしたマスクを買ってきた方が良さそうである。

2月24日

 仕事が休みだったので、ヘッドカバー磨きをやった。

 現在、エンジンはポート研磨の途中。けれども、ホームページの制作と同時進行で加工を進めたいので、一時休止している。しかし、せっかくの休み、腕がうずうずするので、ヘッドカバーを磨いてみることにした。

 サンドペーパーで削っていたら、時間がいくらあっても足りないので、電動工具の力を借りる。リョービのジスクグラインダである。

 砥石やバフなど、さまざまなディスクを取り付けて回転させ、金属の切断や研磨をするこの工具。使うのは初めて。まず、ヘッドカバーを荒削りするため、120番のペーパーディスクを取り付け、スイッチを入れる。

 12000rpmを、なめてはいけない。スイッチを入れると、ものすごい騒音をたてながら、凶暴な回転を始める。気を付けて使わないと、けがしちゃう。削られたアルミの切り粉が飛んだり舞ったりするため、ゴーグルは必須装備である。軍手も着けないと危険。間違っても夜中はできない作業である。

 軽く当てただけで、見る見る間に削れていく。ちょっと、力加減を間違えると、削りすぎてしまう。最初は慣れないので、でこぼこになってしまった。力加減や、ディスクの当て方がとても難しい。ディスクの届く範囲をだいたい削った後、電気ドリルにフラップホイルの120番を付け、細かいところやでこぼこになっちゃった場所を削る。

 そして鏡面に仕上げるのが、ロードスター好きなら知る人ぞ知る、オフセットサイザルである。研磨剤を付けて、ヘッドカバーに当てると、あっという間に磨かれ銀色で美しい地肌となる。

 今日は夕方から用事があったので途中までで中断。また、次の機会に仕上げようと思う。