作業

火花ギャップ

 先日、富山で間瀬の耐久レースに出ていたクルマ「雅久号」(朽ちかけ)をあさっていたら、何と未使用のIRIWAY7を見つけた。すぐに取り付け、もともと付いていたプラグはバモちゃん(ホンダ・バモス2008年)に流用することにする。

 取り外したプラグがこちら、イリジウムMAXプラグのBKR6ERX-11P。バモスホビオHM4のE7ZエンジンのターボはBKR6EIX-Pが指定されていて、微妙に違う。同じバモスでもNAエンジンならBKR6ERX-11Pが指定されている。

 11はなんだと調べたら火花ギャップが1.1mmだということだった。NAは広くてターボは狭い。ターボ車は吸入空気が過給されるため、プラグの要求電圧がノンターボ車よりも高く、ギャップを狭くして要求電圧を低く抑えているらしい。

 そのまま付けちゃってもエンジンは普通に回りそうな感じだが、ギャップだけの差なら狭めればよろしい。ギャップゲージは手元にないので、シックネスゲージを重ねまくって0.9mmぐらいにギャップを狭めた。

 取り付けたらエンジンは調子良く回った。トルクが厚く(なった気がする)、高回転がスムーズに(回るようになった気がする)。

2月17日

 間瀬サーキットの耐久レース・クーマックカップを走った雅久号は最初、アンダーコートは手を着けなかった。ナンバー付きだったこともあるし、始まったころは「ノーマルで参加できるレース」という触れ込みだったから、雅久号にもナンバーを取って、自走でサーキットまで走っていた。早朝にサーキットに到着すると「儀式」として、ジャッキアップして触媒をストレートパイプに交換していた。そうしなければならなかったから、当たり前のようにしていた。

 その仕様のままでも良かったのだが、ともに参戦していたシビックがとっても速かった! 予選では1秒半ぐらい引き離されていて、絶望的な差があった。それでも何とかレースになったのは、ロードスターが安定してタイムを刻めたことだ。前後、ローテーションが必要がないほど均一にタイヤが減ったし、スタート直後からゴールまでほとんどタイムが同じだった。

 とはいえ、あるとき、バージョンアップしていかないと、勝負にならない感じになってきた。ということで、やったことといえば軽量化だ。トランクに積んだバッテリーをエンジンルームに移設してハーネスを間引いたり、内装もクラッシュパッドは残してあとは裏側を削ったりして限界まで軽くした。細かいステーなども切り取ってちまちまと軽量化。

 で、アンダーコートもはがしたのだけれど、たぶん、それで一桁キロぐらいしか軽くはならなかったと思う。少しでも速くしたければ、通過儀礼的にやるしかないのだけれど、労力と得られたタイムが比例はしない世界ではある。

 日曜日に作業していて、雅久号での試行錯誤を思い出した。で、何が書きたかったというと、最近、おなか周りを中心に自分自身の軽量化が進んだ。間瀬を走っているときに軽くなっていれば、明らかにタイムが変わるぐらいに。

 数キロであんなに苦労したのに、なんということだ!

2月16日

土曜日から富山入りして、おおとろ亭にてビールを大量摂取し、意識を失う。独身のときは当たり前だった振る舞いも、子どもができて土日はたいてい、用事をこなすようになると、とても贅沢な時間だ。

日曜日は朝から工場へ。何をする、というわけでもないので、とりあえず、一宿一飯の恩義を体で返そうと、カーベキューになったNA6CEのアンダーコートはがしをば。

いわゆるカーベキューになって、工場に鎮座したNA6CEのシャシーさま。防錆や防音のためにフロアーに塗られたコーキング類を、スクレーパーなどを使ってちまちまはがしていくのだ。

雅久号のアンダーコートをはがした当時(今から6、7年前?)はカーベキューセットがなかったので、フロア下に潜って腕を上げて削りまくっていた。削ったかすがぼろぼろ落ちるし、腕はだるいしで、とても大変だった覚えがある。カーベキューはリフトに載せて下からのぞき込んでいた部分を目の前にすることができるので、新鮮な光景だ。ロードスターの下っ腹が見られる場所といったら、間瀬サーキットのZコー
%&'(‘&TR$%&Y、、、。

カーベキューになったら、確かに楽にはなるのだが、その分、徹底的な作業をしないといけない気分になるので、良し悪しのところはあるかもしれない。アンダーコートは冷えているとかちかちに固まっているので、巨大な電気ストーブ(さすが板金もできるショップだ!)で、あぶりながらの作業となる。ボディの裏側からあぶっているとはいえ、強烈な熱源の前で作業をしているので、なんだか自分がバーベキューの肉になって調理されている気分になる。

リアのタイヤハウスの中の作業をしていたのだが、曲面なのでとってもやりづらい。お客さんの車でもあるので、下地の塗装をなるべく傷つけないようにちまちま進める。自分の車だと「後から塗ればいいや」とがんがん削っていくところなのだけれど。

最初の1、2時間は少し作業してはため息をついて、だらだらしながらやっていたが、午後になると、考えるのも疲れたのか、もくもくと作業が進む。とはいえ、目に見えて進んでいくわけではなく、ちまちまと。朝9時から夕方4時までやったころには、手の握力がなくなっていた。

鉄板むき出しにするのでかまわなければ、薬品でも使って一気に進めるのだけれど、防錆に有効なので、電着塗装は残す。そのためにちまちま。いちおう、仕事として引き受けた作業の一環なのだけれど、真っ当な費用は請求しづらいみたい。フルレストアの車がん百万というのは、それなりの理由があるってことですね。ロードスターもそのうち、そういう市場ができるのかも。

1月16日

 松本唯一の自動車専門工具屋さんから、2割引セールのメールが届いたので仕事をさぼって行ってきた。もう車を組み立ててしまったから、当面は追加の工具はいらないのだが、車の下に潜っていて、とっても欲しい物があったのだ。それは、ギアレンチである。

 ラチェットだと分厚すぎて入らないすき間のねじはそれほどあるわけでもないけれど、数カ所あるだけでとっても時間が掛かる。寝っ転がりながらメガネでちまちまやるのは、不器用でもあるし、頭に血が上っているしで、脳みその血管がぶち切れそうになるのだ。

 ギアレンチは、メガネの形で、ラチェット機構が付いているもの。とっても便利なはずだ。これを目当てに工具屋を襲撃する。

 いろいろ探してみるが、SIGNETのGEARWRENCHセットが目に付いた。メガネタイプではなく、コンビネーションレンチなのだが、10、12、13、14、17ミリの5本と小物が付いて、特価で4500円程度。安いけれど、ぴかぴかのメッキ仕上げで、KTCの工具を使っている者としては、まばゆいばかりの輝きである。ギアの動作も軽快な音がして気持ちがいい。買うしかあるまい。

 その他にも衝動買いしようと、店内をうろつく。Kokenのロングソケット1つと、KTCブランドのVISE GRIPが2000円に値引きされていたので、思わず手に取り、さらにギアレンチが増えた分、まとめておくものを一つと思い、USAGのレンチホルダー(650円)を選んだ。

 特価品が2つあって気が引けたものの、ダメで元々、怪しい眼光で「2割引ってメールが来たから、足を運んだんだよ」と言い放ったら、「このSIGNETのレンチセットだけはちょっと…」と最初とまどった店員さんだったが「ま、いいでしょう」と2割引いてくれた。言ってみるものだ。

 ちなみに、2割引セールはメールが届いた人のみ。松本近郊の人は、登録してみると得するかも。

12月25日

 宗教にまつわる日本人の感覚について、学校の先輩に同じような話をしたら、面白い話がメールで届いた。この人、三重のカトリック系の学校の先生である。以下引用。

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 某カトリック系私学に勤めているI氏は、本業が神主。 傍目からは、明らかに矛盾しているように見える。彼の息子が思春期を迎えたとき、 父親のその生き様に疑問を抱いたのは当然だった。

 「親父よ、その極端な2足のわらじに疑問や矛盾を感じないのか」と。

 父親はその時、軽くこう答えたそうな。

 「そんなもん、神さんみたい何でも一緒やわさ。」

 なにしろ8,000,000いるんですから、神さん。 8,000,001になったって、それは誤差の範囲。

 ちなみにこの神主氏、 毎年、神社でつく鏡餅を上司である神父の住む修道院に届けるそうで、神父は神父で喜んで食ってるそうです。

 上出の某カトリック校には、 本業真宗僧侶という人もいます。

 カオスの時代なのです。

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 以上。馬鹿馬鹿しくていいね。休みだったので一日中作業していた。久しぶりに排気音聞いたぜ。

12月22日

 雪の中、諏訪から来た某氏の目当てはいつものショットバーで飲むことであった。朝から飯を喰らっていないことに気が付いたので、とりあえず何か食べに行こうと松本の街中をうろうろ歩き、適当なお店を探して歩くものの、どこも満員の状態。さすが忘年会シーズンだ。

 地元のものを食べさせてくれる店に行ったら、カウンター席が空いていた。この店に来たら、食わねばならぬものは猪鍋である。猪は松本から一番近い山の美ヶ原産である。店にはマスターが狩ってきたときの写真や道具が飾ってある。新鮮なのだ。

 その猪鍋やら鹿刺やらを頼みビールを飲む。猪鍋は一押しの食い物。気に入ってもらったようで何よりだった。猪鍋は僕のおごりで食べてもらい、いつものショットバーへ。もちろん体で払ってもらう。

 極寒の部屋に泊まってもらい、昼前から強制労働に従事させる。車をいじる人の助力のおかげで作業がはかどり、エンジンが車に載った。年内には火が入るかな。

12月14日

 寒波がやってきて、長野県北部では大雪が降るらしい。松本でも、どんよりと重たい雪雲が盆地の西側を覆い、雪がちらついた。でも、路面が濡れるほどじゃない。内陸で北アルプスの絶壁に守られた松本は、雪があまり降らないのだ。冬型の気圧配置が強まると、からりと晴れて、恐ろしく冷えるだけ。

 いくら降らないとは言え、さすがに夏タイヤじゃまずいと思い、仕事をさぼってジムニーのタイヤを付け替えた。スーツ姿のままである。用意するのは、75センチのブレーカーバーと十字レンチ、19ミリのソケットと、安物のトルクレンチ、フロアジャッキである。

 タイヤを替えるときは、いつもだいたいの時間を計る。用意ドンで、死にものぐるいで作業をするのだ。75センチのブレーカーバーで一気に20個のナットをゆるめる。すかさずジャッキアップして1輪を浮かせ、十字レンチを回転させてナットをすべて外し、タイヤをスタッドレスにして、再び締める。ナットは仮止め。4回繰り返して、20本のナットをトルクレンチで本締めしたら、20分弱が経過していた。まあまあかな。

 スタッドレスだと、すこしハンドルが軽くなる。固くなっていそうな表面をちょっと削ってやろうと、いつもの山道をジムニーで攻めた(笑)。とっても遅い車でも、ちゃんと操作してやると、なかなか面白い。

 自分でもいつ仕事をしているのか、不思議なのである。

11月28日

 12月1日に新エンジンを積み込もうと思っていたものの、仕事が入ったり、付き合いが入ったりで、不可能となった。せっかく、車好きが集まるのに、絶好なチャンスを一つ見送ることになっちゃった。

 正直言うと、体力も限界。日、月と2日連続のハードな作業後に、午前3時までヘッド組み立て。さらに、翌日仕事で遠出したから、昨日は家に帰るなり、ストーブの前で意識不明となってしまった。昏睡すること2時間ほど。

 急ぎすぎて、致命的なエラーを犯してもつまらない。現在、ヘッドは組み上がった状態だけれど、腰下がクランクを組み付けただけ。1日まで作業は中断になるかな。

 それに、インマニ&スロットルと、オルタネーター、スターターが今手元にない。加工とオーバーホールに出してしまったのだ。

 今の車がそろそろ10年。ちゃんと組み上がれば、あと10年そのまま乗れるな。

11月26日

 昨日と今日は連休であった。昨日の夕方に腰下を降ろして、今日はばらばらにした腰下を家の中にしまい込んで、スロットルとインマニを拡大加工すべく、クロネコに持ち込んだ。また、オルタネーターとセルモーターをオーバーホールしてもらおうとディーラーに依頼し、さらに、コンロッドを削り(重量が10g以上違っていてめちゃくちゃ大変でした)、ピストンにリセス加工をして、バルブを磨き、ヘッドを組み立てちゃった。夜に仕事があって、一度外に出て、午後11時すぎからヘッドを組み立て始め、カムスプロケットまで組んで午前3時に終わった。明日仕事だというのに。HLAを分解したので、現在すべてのバルブが開いている状態。一度始めちゃうと、なかなか終われない性格なんです。

 現在午前4時近く。早く寝なきゃ。 

11月25日

 ロードスターに潜っての作業が終了したので、友人Kに電話した。

 「今日休み?」

 ちょうど休みであった。「今すぐ来てくれない? 軍手は用意するから」

 友人Kは逃れられない、とあきらめている様子。「いま、ちょっと離れたところにいるから、待っていろ」。意外と早くやってきた。

 エンジンを吊るため、4メートルの足場用鉄パイプを立てる。ちょっと1人ではできない作業だ。3メートル以上の高さにチェーンブロックを吊るさなくてはならないのに、持ち合わせの脚立は1メートルほど。届かない。ジムニーのスタッドレスタイヤを4つ重ねて、その上に脚立を置いて、その上に立ってみたら、僕の身長では届かなかった。僕より背の高い友人K、見事にチェーンブロックをフックにかけてくれた。

 ボルトに鎖を通し、エンジンを吊る。ミッションとの連結がなかなか外れなくて、往生した。30分くらいあれこれやっている間、従順にも待つ友人K。何とか外すことができ、腰下を運ぶのも手伝ってもらった。電話1本で来てくれる。やはり、持つべきものは友達である。お礼に夜、ファミレスの「バーミヤン」でごちそうした。12月1日に松本駅隣で開店するホテルに転職した友人K。研修の話で盛り上がる。

 午後9時半に帰り、軒下で腰下の分解。何と、ピストンだけで5gの差があった! しかも、1番と4番。どうりで高回転での振動が多かったわけだ。