ドライブ

7月8日

 暑い。寝苦しくて、どうしても寝続けられなくなり、仕方なく起きたのが午後1時ぐらい。こんな時間までクーラーもなく寝ていられるということは、まだまだ真夏ではないんだろう。しばらく放心状態だったが、外はとっても良いお天気。やはり開幌状態のドライブに出掛けたくなった。

 出掛けたのが午後3時前。美ヶ原林道を通り、標高約1800メートルを経由して武石村に下りる。

 丸子町から北御牧村を通り、千曲ビューラインという、畑の中を走っているくせに、異常に整備されすぎた道を通る。トウモロコシ畑やら、千曲川、断崖絶壁の岩場などを見ながら、小諸市を走り、佐久市に至る。

 甲府の友達に電話したら、今日は暇、ということなので清里を通って、韮崎に出た。標高1300メートルほどの高原は、曇っていたこともあり、気温は20度。肌寒いくらいだ。ヒーターを入れる。

 韮崎にうまいラーメン屋がある、とのことなので、韮崎の近く、竜王町のバッティングセンターで待ち合わせた。バッティングセンターに着いたのが、午後6時半ごろ。しばらく、バットを振った。

 とんこつ味のうまいラーメンを喰らった後はビリヤード。11時すぎに切り上げて松本に向かう。中央道に乗れば1時間ほどだが、国道を通って帰った。

 トルクの増したエンジンは、きわめて楽ちんであることを、再び実感した。燃費はそれほど変わっていないみたい。効率は上がっているはずだが、アクセルの踏み過ぎか。

7月7日

 昨日までの気が狂うような暑さ(松本でも35度ぐらいまで上がった)と打ってかわり、今日は朝から空気がさわやか。こんな日にまじめに仕事をしていたら、バチが当たるってもんだ。ロードスターで出勤である。

 昼過ぎまでにちょこちょこっと仕事を終わらせ、ロードスターに乗って、美ヶ原林道を駆け上る。日差しが強いので、オープンはつらい。リアスクリーンを開けるだけにとどめて置いた。

 片道30キロほどで、標高2000メートルに到達する。曲がりくねった急坂を、1速までたたき込みながら走ったら、水温が99度、油温が120度ぐらいまで上がった。対策しないまま真夏のサーキットに行ったら、3、4周で音を上げてしまうかもしれない。

 2000メートルの高原は、さわやかな風なのだが、やはり日差しがとても強い。気温は20度ちょっとだと思われるものの、じりじりと照りつける日光で、体感温度はそれほど低くはなかった。

 それでも、気持ちいい空気。しばらく駐車場に車を止めて、冷たい缶コーヒーを飲みながら、ちょこちょこっと仕事をした。給料泥棒。

7月1日

 起きたら天気が良かったので、ロードスターを簡単に洗って、幌を開けてふらりと出発した。ちょっと富山までオイル交換に出掛けたのだ。

 富山、金沢のロードスター乗りのたまり場となっている車屋さんへ。いろんなロードスターが集まっていて、3台運転させてもらった。

 1台は店長の車。4連スロットルのフリーダム制御。小石をエンジンに吸ってしまい、最初よりパワーが落ちている、とのことだが、異次元の加速だった。同じB6なのにあそこまで違うと、驚くのを通り越して笑うしかない。低い車高で決まった足といい、やる気になっちゃう音といい、ため息が出ます。

 もう1台は3.5キロのフライホイールが入った車。13万キロのノーマルエンジンで吸排気系ぐらいしかやってなのに、とっても回るエンジンだった。フライホイールであそこまで変わるものだとは思わなかった。エンジンもいわゆる「当たり」のものみたい。

 もう一台はハイカムを組んだ車。吸排気とも264度。低回転がすかすかじゃないの? と偏見を持っていたが、ちゃんと太いトルクが出ていた。このあたりのカムを入れても、ぜんぜん問題なさそう。そう言えば数ヶ月前にYahoo!で出てたな。手に入れておけば良かった。

 一日中走り回って疲れたので、この辺で。

6月27日

 朝、珍しく早起きした。ネクタイしたまま友達の家の小さなソファーで寝ていたら、体温が異常上昇したらしく、寝汗でものすごいことになっていた。

 中央道に乗って松本へ向かう。途中、滝のような雨。ぎゅーんだとウエットな高速は少し心許なかった。新ヘッドでこれまで計650キロ走行したけれど、問題なし。すこぶる調子がいい。やはり、自分で組んだエンジンで動いている愛車は、これまでよりも思い入れを感じる。ああ、幸せ。

 だらだらと仕事をした。なぜか別所哲也と会った。とってもでかかった。

6月26日

 休みだったが、仕事のからみで人に会うことにする。長野県の南端に近い泰阜村というところまで行った。

 ガソリンがほとんどなかったので、給油する。40リットルも入った。走行距離は280キロちょっとだから、リッター7キロということになる。新しいヘッドを載せたばかりなのに、踏みすぎ。トルクの出方を確かめようと、アクセルのオンオフを繰り返したり、山道を中心に走ったりしていたので、ここまで悪化してしまった。反省。「慣らし」なんて言葉は僕の脳みそには記憶されてないらしい。

 給油後、新ヘッドで初の高速道路。塩尻インターから長野道に乗る。このインターから東京方面に向かうと、かなりの上り坂となる。ここで、全開テスト。3速8000回転近くまで回す。さすがに3速7000回転ぐらいになると、かなり苦しそうな回り方となる。6500回転から上の領域はこれまでとあまり変化が感じられない。それより下の領域だとかなりトルクフルになった気がするのに。実際は馬力が出ているのかもしれないけれど、体感的な違いが薄い。この領域を分かるぐらいに変えたければ、やはりカムを変えるしかないのか。

 一定の速度を維持するのに、アクセルの踏み方がこれまでより少ない気がする。負圧計が付いていないので、実際どのくらいの違いがあるのか数値としては表れないのが残念。とっても暑かったのでクーラーを付けながらの走行。高速を約90キロ走って中央道飯田インターで下りる。燃費は載せ替え前とあまり変わらない感じだ。

 用事を済ませて、飯田にいる友達に電話する。飯を一緒に喰らおうと思ったのだが、やはり仕事だとのこと。夜なら空いている、というので、3時間あまりをドライブして過ごすことにした。

 国道153号を愛知県稲武町まで走り、面の木峠という山道を超え、国道151号に乗って、再び飯田に戻るコースを取った。距離にして150キロぐらいか。ずっと山道。途中、とても細い峠道となる。

 実際、ドライブして分かったが、やはり新ヘッドを積んだおかげでトルクフル。アクセルを踏むと、これまでよりもぐっとトルクが出るので、かなり楽ちんに走ることができる。これまで2速に入れていた速度でも、3速のまま踏めば、十分気持ちいい加速をする。ハイコンプで値段が1割も高いハイオクを入れているのだから、こうでなくちゃ。

 今から、友達の飲みに入る。松本に帰るのは明日の朝。仕事なのに。

6月21日

 朝5時、なぜか仕事場でスーツ姿のまま目が覚めたので、そのままふらふらといつもの山へ。

 アクセルを少し開けたハーフスロットルの領域では、とても変化を感じる。ちょっと踏んだだけで、トルクがぐっと出る。街乗りだと、あまりアクセルを踏まなくても楽々加速しそう。しかし、急な上りで全開をくれてやったときは、いまひとつパワーが出ていない気がする。これまでと同じような吹け上がり方しかしていない。4000〜5500回転ぐらいはいい感じで吹け上がるのに、高回転はこれまでよりも回るのが重苦しい感じ。やはり、点火時期に問題があるのかも。

 山の上の方は霧がかかって視界が悪かったので、引き返す。下り坂を抑え気味のペースで走っていたら、なにやら焦げ臭いにおいが。やばい、冷却水漏れか? とあわてて車を止めたら、前後のブレーキパッドから煙が立ち上っていた。思いっきりフェード。

 前後は新品のブレーキパッド。こんな抑え気味のペースで煙が出るぐらいじゃ、サーキットに行ったら満足にブレーキが踏めない。エンジンと同時にブレーキも強化されたので、これまでとあまり違和感なく運転していても、少しペースが上がっていたのかもしれない。ブレーキが音を上げたのは初めて。

 作業道具で散らかったままのジムニーは置いておき、ロードスターで仕事をする。なぜか、乗っているうちにパワー感が出てきた気がする。バルブスプリングやらHLAやらが馴染んできたのか? 組んでから数十キロしか走っていないのに、高回転まで回したのは問題だったかも。

 やはりノーマルとは明らかに違う。素人としては、自分でやって普通に回っているだけでとても満足。

6月8日

 梅雨に入ったはずなのに、今日の松本は空気のさわやかな晴天。北アルプスにはさすがに雲がかかっていたものの、松本平上空は青い空。見ていると、むらむらとドライブに行きたくなってくる。やはり、ドライブはこの時期が一番気持ちがいい。

 さらに今日は、タイヤを替えたばかり。どんな違いがあるのか、いつもの山道に繰り出して、思いっきり走ってみたい。

 もんもんと考えたら、我慢できなくなっちゃった。仕事の途中、さぼって午後4時半ごろ、ジムニーからロードスターに乗り換える。自宅から10分で行けるいつもの山道に直行である。

 まず、ハンドルが異常に軽い。再びパワステを取り付けたよう。乗り心地もよろしい。路面のギャップをやわらかく吸収してくれる感じ。最近乗り心地が悪かったのもタイヤが減っていたのが一番大きな原因かもしれない。しかし、ハンドリングはぐにゃぐにゃと曖昧さが増した気がする。組んだばかりだから空気圧は適正だと思うが、ちゃんと測っておかないと。

 さて、山道の入り口である。いつものように入り口のヘアピンを曲がったら、タイヤが悲鳴を上げた。と、同時にどアンダー。こりゃいかんと、ブレーキを掛けて体勢を立て直す。次のヘアピンでも同じ。これまでと同じ感覚で操作すると、狙ったラインに乗らない。接地感がなく、ぬるぬるした感じ。コーナーの出口でアクセルを開けると、ずるずると外側にふくらんでいく。直線以外はタイヤが鳴りっぱなし。なんというタイヤだ。

 まだ新品で一皮むけていないせいだろうと思い直し、山道を2往復した。

 ぎゃーぎゃーうるさいのは最初と変わらない。「ぎゅーん」という愛称はこの鳴きを表しているのかしら。しかし、一皮むけて本来の性能が出てきた(であろう)ことと、慣れてきたせいで、思うようにコントロールできるようになった。タイヤが鳴き出してから、限界まではかなり余裕がある。どんなコーナーだろうがいつも鳴いているので、限界が分かりやすいかも。滑り出す感じも、唐突ではなくて、つるつるっと穏やか。分かりやすい。しかし、すべての操作にぐにゃぐにゃ感がつきまとう。空気圧が低い、もしくは足回りが柔らかくなっちゃったんじゃないか、と思うぐらい。やはり、空気圧がいくつか測らないといけない。

 一番感じたのは、RE711はやはり高いだけあって優秀なタイヤだったんだな、ということ。下手な僕でもコーナリングスピードの違いが体感できる。安心感も高い。富山の車屋さんによると、RE711の後継のRE-01は縦剛性が高いらしい。とすると、RE711も普通のタイヤよりは縦剛性が高かったとみてもいいだろう。縦剛性が高い、とはどんなことを言うのか、違うタイヤを付けてみて、少し分かった気がする。

 でも、限界が高いと、滑り出しちゃったらとても怖い。ぎゅーんは滑ったところでコーナースピードがRE711よりは少し低い。時速にしたらちょっとの差なんだろうけれど。でも、実際走っていると、この少しの違いが大きい。

 限界は高くないけれど、コントロールしやすいというのが正直な印象。重ステから伝わってくるインフォメーションに耳から入るインフォメーションが加わるので分かりやすい。RE711も鳴いたけれど、このタイヤが鳴くときはかなり攻めているときだから、危険と隣り合わせ。RE711の前に付けていたダンロップのFM901は全然鳴かないタイヤだった。半ばスピン状態となるまで、鳴かない。とことん鳴かない。分かりづらかった覚えがある。

 あとはウエット性能と高速道路かな。ウエットではFM901が安心感が高かった。RE711も同じくらいは安心感があった。高速道路ではFM901が時速ぬふわキロ付近で振動が出たのであまり良いイメージを持っていない。ホイールバランスを取り直しても、改善しなかった。不良品だったのかな。

 安いし、ちゃんとスポーツ走行できるので、「今のところ」十分満足。タイムを削るような走りなら、やはり高くてそれなりのタイヤを買った方がいいのだろうけれど、走って楽しいタイヤというなら、これでいい。

6月3日

 意識混濁状態でボーリングをやった後、家に帰ったらすぐに意識不明状態に推移していった。ひどい二日酔いで目覚めると午前2時すぎ。さまざまなホームページのチェックなど、ごそごそやっているうちに、だんだんと酔いも引いて、目がさえてきた。気が付くと、外から鳥の声が。窓の外を見ると、空が薄明状態。とても天気がいいらしい。

 最近、思う存分のドライブをしていないので、むらむらと変な気分になってきた。すかっと抜けるような青空の下、朝のさわやかな空気に包まれた高原を、オープンで走り抜けたい。

 と、考え出したら、いても立ってもいられなくなってきた。今日は仕事だったのだけれども、早朝、ほんの少し走りに行くぐらいなら、かまわない。5時すぎ、シャツでは少し肌寒いぐらいの外に飛び出し、運転席に座った。

 向かったのはビーナスライン。松本から蓼科までの高原を結ぶ有料道路だ。午前8時までなら料金所は開いていない。車もまばらな市内を一気に走り抜け、高原への道をひた走る。他にじゃまな車はいない。標高600メートルの松本盆地から標高2000メートル付近まで駆け上る急な坂道を、1速までたたき込みながら駆け上った。

 朝の高原道路は爽快の一言。朝靄に包まれる嶺々を横目に見ながら、自分の好きなペースで走る。八ヶ岳、蓼科山、北アルプス。コーナーを駆け抜けるたびに、青空をバックに、薄くなりつつある雪化粧をたたえた山岳のパノラマが左右から現れては消える。さっと視界が開けると、そこは霧ヶ峰。道も直線が多くなり、少々危険なスピードまで上がってしまう。

 気温はまだ低い。ヒーターを全開にしていれば、水温90度、油温110度で安定する。内側が丸坊主になったタイヤのグリップが少々あやしいが、思ったラインを描くぐらいの余裕はまだあった。

 結局、2往復した。ぐったりしつつも、妙な満足感を感じながら8時すぎ、下山する。燃料タンクからは半分以上のガソリンが消えた。

 愛知から親が来たので、昼食をともに食べる。午後、富山のけんさんがパーツを受け取りに遠征してきたので、左フロントのサスペンションと、フェンダーを渡す。

 先ほど、仕事場で、けんさんからもらった鱒寿司を夕食として食べた。とても美味。

 あれ、いつ仕事したんだろ?

5月27日

 軽井沢ミーティング。行きたかったのだけれど、仕事だった。土曜日だけの参加。高山のななおさんとお会いして、鬼チューンされたエンジンを見学した後、夕方はEscapeCafeの仲間に晩ご飯を食べさせてもらった。日付が変わる前に松本に帰る用事があったので、9時ぐらいには引き上げる予定だった。

 東京のひろき氏が来たのが遅く、焦りながら待って10時ごろ、ぎりぎりに会うことができた。あげる約束をしていた「格好悪い水温メーター」(大森の機械式の油温水温デュアルで油温の壊れたもの)の贈呈式を、無事、することができた。帰りは「千曲川ビューライン」という気味の悪いぐらい整備され、夜はほとんど車の走っていない広域農道を、とばして帰った。ふと気が付くと、燃料系の針が「E」の左側を指している。「三才山(みさやま)」という峠道が越えられないな、と思い、周辺でガソリンスタンドを探すものの、夜11時だったので、どこも閉まっていた。急いでるのに。

 仕方なく、JAFを呼ぶ覚悟で峠を登る。でも、松本で給油したら40リットルちょっとしか入らなかった。今まで最高は44.8リットル。タンクの容量はNA6CEだと、45リットルです。

 で、今日は仕事で何をしていたのかというと、嫌いな田中康夫知事の顔をまた見ちゃったのである(涙)。 

5月12日

 午前中、仕事をしていたら、前よりも雪化粧が薄くなった北アルプスの峰々がとてもくっきりと見えた。はっとするぐらい。

 ジムニーに乗っていたのだが、ちょうど悪いことに家に近いところにいた。土曜日で暇。1時間ぐらい自由になる時間があったので、ロードスターに乗り換え、いつもの山道へ。往復をちょっとハイペースで走った。満足。おかげで、午後は忙しい思いをしてしまった。馬鹿。

 明日は、他のロードスター乗りとツーリング。初めてなので、とても楽しみ。ホームページをつくり始めたことで、いろいろな人たちと出会いうことができた。バーチャルな出会いが明日、リアルな出会いになる。

 早く起きてロードスターを磨かなきゃ。