ドライブ

9月23日

 21日は、ど〜だロールバーの取り付けに、群馬県へ。Vスペシャルにロールバーなど付けたくはなかったのだが、M2-1001を見てから考え方が変わった。なで肩の形状や、溶接されてすっきりた形状がかっこいい、と思うようになった。基本的にM2-1001のレプリカのこのロールバー、限定生産ということもあり、取り付けを予約してあったのだ。

 この日に走りに行こうと約束していた、東京の某氏と車屋で合流し、オイルクーラーの取り付けに伴い、不要になったラムコのオイルブロックと大森の機械式油温計をあげた。さっそく、この車屋さんに付けてもらったら、オイルがだだ漏れ。結局、オイルブロックを捨てることになり、某氏には無駄なオイル交換をさせてしまった。反省。油回りはけっこう、シビア。

 夜に松本に戻って来る途中に電話があり、突然「明日休め」とのこと。22日夜に、名古屋で仲間の飲み会がある予定だったので、その日のうちに愛知の実家に戻った。さっそく取り付けた光り物を見せびらかしたくて、小雨の中を開幌状態。しかし、木曽の国道19号は気温10度前後。雨が少しひどくなったので、残念ながら閉幌した。結局この日は、群馬−松本往復と、愛知行きで、400キロほど走った。

 22日は名古屋でも秋晴れでさわやかな日だった。こんな日にドライブに行かないのは、人生の17分の13ぐらいの楽しみを放棄したことになる。知り合いと100キロほど、瀬戸や東濃地方の丘陵地帯へドライブに出掛ける。光り輝くロールバーがあって、なんとなく心が躍る。夜、飲み会に出て、今日は仕事だったにもかかわらず、名古屋近郊で8時に起床した。中央道は秋の行楽に出掛ける車でものすごく混雑。

 結局、この3日間で800キロほど走った。オイル消費は0.8リットルほど。国道の流れに乗って燃費が12km/Lぐらい。これくらいの走りなら、あまり減らないはずなのに、少しひどくなってきているのか。29日の走行会、大丈夫か?

 しかし、松本は寒い。夜になって外に出たら、息がうっすら白い。今のうちに走らなければ。

9月19日

 嫌なことがあったので、昨日の夜は仕事を早めに切り上げ、ロードスターで出掛けた。29日にサーキットに走るので、練習のつもり。いつもの山道をとろとろ走っているだけだから、あまり練習にもならないんだけれど。

 山道を1往復して、まだ何となく帰りたくなかったので、そのまま美ヶ原高原に駆け上る。真っ暗な心細い山道。もし何かあっても、だれも助けに来てくれない。里を離れるにつれ、星空がだんだんと見えてくる。しかし、夜中に人里を離れ、おねえちゃんと2人で空を見上げたのなら、ロマンチックなんだろうけれど、ただ独り、見上げていると、空恐ろしくなってくる。未確認飛行物体が飛んできて、連れ去られたとしても、だれにも知られることがない。

 山道を駆け上っていると、木々の間に2つの光るものが。何かは分からないが、獣らしい。夜の美ヶ原は動物と走り屋(僕は違います)の世界となる。

 峠を越える。松本の美ヶ原林道を駆け上っても、ビーナスラインには通じていない。「台上」と呼ばれる地域は1970年代、自然保護運動があったため、自動車の通行が禁止されたのだ。車で通れば数分の距離なのだが、舗装もされてなく、通行止めとなっているので、回り道が必要。とても遠くなる。

 なんとなく、ビーナスラインを走りたかったので、峠を松本と反対方向に下り、再び駆け上がる。途中、道路工事をして信号機が設置されているも、対向車などあるわけがなく、無視。ぐんぐん上っていき、ビーナスラインに至る。標高は2000メートル。気温は10度少しぐらいか。

 霧(この標高だと雲か)がかかっていたので、思いっきりは走れなかった。霧ヶ峰まで走り、諏訪側に下りた。そのまま国道などを通り、松本に戻る。100キロ以上は走ったか。

 今朝、ロードスターのエンジンを始動したら、ラッシュ音が。レベルゲージにオイルがついていない。もしかして、オイル食いがひどくなっているかも知れない。

 サーキット、走れるのかな?

9月16日

 シリンダーブロックを固定するエンジンスタンドを組み立てた。簡単に組み上がったのだが、スタンドにシリンダブロックを固定する適当なボルトが見あたらない。ホームセンターで買って来るも、ピッチがあわずに無駄となってしまった。自動車のボルトって特殊なのかな。ディーラーに行って相談しよう。

 親を連れてドライブに出た。運転したのはトヨタのクラウン。移動して運ぶ、という用途としては、何とも快適で申し分ないけれど、あまりにもつまらない。この種の車にドライビングプレジャーを求めるのは、そもそも間違っているのかも知れないが、ロードスターなら爽快なワインディングで、眠くなってしまうのは勘弁してもらいたい。

 目的地は清里高原。これまでは国道を通り過ぎたことしかなかった。清里駅近くに行くと、いかにも高原の観光地、という雑多な街並みが現れた。西欧を意識したものや、意味不明な形のもの、いかにもセンスのないものなど、さまざまな建物がごった煮のように集まり、そこを多くの人が歩いていた。僕とはあまり縁のなさそうな場所だ。高原にはソフトクリーム屋が多い。

 他の車に浮気していると、たまらなく乗りたくなってくる。そんな車が、我らがロードスター。

9月13日

昨日、休みがぶっ飛んでしまったので、今日はあまり仕事がないことだし、強制的に休むことにした。腰下のパーツを注文する必要があったから、何が何でも休まなければならないのだ。分解したシリンダーブロックをロードスターのトランクに詰めて、お世話になっている某自動車屋に向かう。

重量物をトランクに積んでいるため、かなり車の姿勢が後ろに傾く。ところがこの状態がとても乗りやすかった。足回りはもう少しいじる余地がありそう。

どうせ隣県まで行くのだから、楽しんでいくのだ。美ヶ原高原の標高1800メートルを経由する、いつものドライブコースを開幌状態で走る。松本は天気が良かったのだが、峠を越えた途端、2、300メートル下に雲が厚くたれこめていた。下の方で雨が降っていなければ良いのだが。

駆け下りていくと、いまにも雨が降り出しそうな天気。けれども雨は降っていないので、そのまま開幌状態で走る。車があまり走っていない広域農道を走り、群馬県との県境の峠を登っていくと、厚い霧が出てきた。霧と言うよりは、雲の中に突っ込んだ感じ。雨粒がフロントガラスに付くが、大したことがないのでそのまま開幌。ほどなくして、某自動車屋に到着する。

シリンダーは側圧方向が少々摩耗しているものの、ボーリングせずにこのまま組んでしまっても問題ないのでは、との意見。加工すると1カ所1万円で4万円がかかってしまうので、このまま使うことにした。排気量を増やす気がなければ、ボーリングはコストから考えると、あまり気が進まない。そのお金をカムにでも回した方がいいと思ってしまう。

部品を注文。純正のピストンにメタル類、ガスケットなどなど。クラッチとフライホイールも頼んだ。

いくら掛かっているかは、ご想像にお任せする。

9月9日

 朝5時に起きてシャワーを浴び、まだ薄暗い中を出発した。諏訪のB氏とビーナスラインで走る約束をしたのだ。松本の平らは薄曇りの天候。山の上は濃い霧がかかっているか、雨が降っているに違いない。それでも、山は稜線を越えると天候ががらりとちがう。諏訪側がどんな天候か、半ば期待しながら開幌状態で出発する。

 すると、家の近くでSLKがぶっつぶれていた。全損確実のダメージ。城下町の狭い道を飛ばしすぎ。もったいない。

 6時前、ビーナスラインに到着。山を駆け上るにつれて、だんだんと霧が出てきていたのだが、頂上に登った途端、小雨となった。他の車も少なく、快調に飛ばしているから、開幌でも濡れない。けれども、すれ違う車の人はかなり奇異な目で見るに違いない。

 諏訪の方へ向けて走っていたら、B氏とすれ違った。B氏も当然のようにオープン。急ブレーキしてUターンし、合流する。諏訪の方はまだ天候がよい、とのことなので、霧ヶ峰方面へ向かう。すると、こちらは曇り程度の天候だった。しかし、路面は濡れているので思いっきり走ることはできない。お互いの車を乗り比べたりして、過ごす。虹が出てきれいだった。NBもいいかも。

 有料時間が迫ってきたので、山を下り、諏訪のファミレスで朝食。B氏は午後、松本にアライメント(9800円!)を取りに来るというものの、せっかく諏訪に来たことだし、スープラを買った甲府の友達に会いに行くことにする。

 携帯に電話をするも、出ない。国道20号をひた走り、韮崎でもう一度連絡するが、出ない。甲府まで行って空振りするのもいやだったので、そのまま進路を清里に向ける。半ば放心状態のドライブ。小雨が時折降ったものの、濡れるほどではないので、ずっと開幌状態。すれ違うオープンカーはすべて屋根を閉じている。軟弱な奴らだ。まあ、独りで走っている僕も寂しいやつだけれど。

 再び長野入り。佐久を通り、千曲川ビューラインを走って松本へ向かう。松本へ通じる国道は有料道路。500円を払うのが嫌で、美ヶ原高原の標高1800m地点を経由して松本に下る。

 ニュースなどによると、佐久の東側や塩尻峠は大雨が降ったらしいが、不思議なことに道中の路面はかなり濡れていたのだが、雨は降らなかった。美ヶ原の峠を越えて松本側に出るまで、ずっと開幌状態を維持できた。

 B氏がアライメントを取っているお店へ行き、再び合流。スポーツファクトリーやら工具屋に行く。

 午後3時すぎに家に帰ってきて、さすがに早くに起きて300キロ以上走った疲れが出てダウン、意識を失う。夕方、起きてみると、意外と体力が回復していたので、ホームセンターで買い物をし、夕飯を食べて、エンジン加工部屋にこもる。オイル食いで死にそうなエンジンを早く復活させたい。腰下の分解に入る。

 オイルパンを外して、クランクを剥き出しにする。エンジンの摩耗をチェックするため、クランクのガタやら、コンロッド大端部のクリアランスを測っていたら、午後11時半。作業を中止する。

 かなり濃い1日でした。

9月6日

 夜勤をさぼって、職場の人とロードスターでドライブに行ってしまった。開幌状態で走ると、少々肌寒い。弱くヒーターを入れると、足下がぽかぽかして気持ちがよろしい。途中、運転を代わってもらう。ロードスターの助手席も最高! ほどんど運転席に座っているので、なかなか助手席でのほほんと座っていることがない。気持ちいい風を受けながら、景色を見ていられるのは、何と気持ちのいいことか。

 帰り、沖縄料理屋に行き、ゴーヤー茶とゴーヤーチャンプルー、名前は忘れたがそばのような食い物を喰らう。なかなかおいしい。今度は、車を置いて歩きで行こう。古酒が飲みたい。

 ばれなきゃさぼりじゃないよね。

9月2日

 今日は、仕事だったにもかかわらず、ロードスターを開幌状態にして、美ヶ原高原へ駆け上がった。

 昨日、ディーラーに頼んであったドライビングの手袋を取りに行き、ついでに、ミッションとデフのオイルを交換してもらった。そのとき、リフトを少しの間かしてもらい、リアの車高を少し下げたのだ。手袋も車高下げもオイル交換も、今月下旬のサーキット対策である。

 ショックが抜けているにしろ、もう少しマシなセッティングにならないものか、と思い、若干尻上がり気味の車高を調整した。どうもリアの挙動が気に入らない。ちょっと強引な曲がり方をすると、巻き込むような感じになる。車高を下げたからと言って、これが直るとも思わないのだが、リフトもあることだし、試行錯誤してみることにしたのだ。

 車高を下げた足回りで、狭い林道を標高2000メートルの美ヶ原をめざし、駆け上る。手袋をした運転にも慣れようと、装着した。はたから見たら、攻める気満々の危険人物である。途中きついヘアピンが連続する区間は1速ホールドで6000〜8000回転キープ。後ろの白煙がものすごい。けれども、油温は100度弱。水温も95度ぐらい。サーキットでは油圧さえ気にしていれば、踏み続けられそう。

 美ヶ原ではごみを拾いながら1時間ちょっと歩き、王ヶ鼻という場所まで歩いていった。これだけ環境保護が叫ばれていても、まだまだ自分のゴミさえ持って帰ることができない連中がいる。ことし復活させたという登山道では、30年ぐらい前のファンタの空き缶や牛乳瓶、ビニール製のむしろが落ちていた。一昔前の人の環境意識が分かるというもの。

 王ヶ鼻は松本平が一望できる、絶景。雲が多くて北アルプスの稜線が見えないのが残念である。一緒に歩いていった一行と別れ、急ぎ足でロードスターまで歩く。一応、仕事中。のんびりはしていられない。

 美ヶ原林道を下ると、いつもの山道である。まだ足回りに腰砕け感があったので、フロントの減衰力を最強にしてやったら、気に入る動きになった。下りの山道でも、安心して走ることができた。

 オイル食いさえなければなあ。

8月19日

 夜勤をさぼってビアガーデンに行ったダメージで、午前中は寝て過ごす。昼前まで寝ていても大丈夫。やはり真夏は過ぎ去ろうとしている。

 寝ていてはもったいないので、久しぶりに「でたらめドライブ」に出掛けることにした。出発したのは午後1時半。

 ひところの暑さではないとはいえ、開幌状態にすると、刺すような日差しでたちまち汗だくとなる。でたらめドライブなので行き先はない。とりあえず進路を北に取る。長野県の東部や南部は良く走るのだが、北部は新潟へ行くときに通過したことぐらいしかなかった。まだまだ暑いことだし、長野県北部の高原を目指すことにした。高原で景色の良い静かなところが見つかれば、しばし止まって本でも読んでいたい。

 松本の北、筑北と呼ばれる地域の走り慣れた道をゆく。松本と長野の境とも言える聖高原を抜け、長野市へ入る。善光寺の横を抜け、七曲がりという急坂を上ると、飯綱高原へ出る。ごみごみしたリゾート地ばかりで、いいところはあまりない。野尻湖を見たくなったので、向かう。

 ちょっと脇道をすると、黒姫高原。黒姫山が迫って見えて、なかなか景色がよいが、あまり標高が高くないので涼しくない。野尻湖畔でのんびりしようかな、と思ったものの、湖上にスワンの遊覧船が大量に浮かんでいるのが目に入り、一瞥をくれただけで走り抜ける。こうなったら、目標は高原巡り、ということにして、斑尾高原に向かう。この時点で午後4時前。

 斑尾は、そこそこ標高が高く、飯山の街を見下ろす景色はなかなか良いのだが、やはりありきたりの観光地。リゾートホテルに乗用車がずらりと並び、テニスコートにうじゃうじゃ人がいるような場所。車を降りる気にすらならない。

 千曲川に向かって急坂を下る途中で地図を見る。志賀高原はまだ行ったことがない。野沢温泉村から奥志賀高原に入ることにする。地図を見ると、いかにも心細い道。走りたい放題だろう。

 野沢温泉村の温泉街を抜け、山を上り始めたのが午後5時すぎ。林道のような心細い道が50キロほど続いている。暗くなる前に走り抜けたい。なんせ、携帯電話も通じないし、崖から落ちたら、だれも救助に来てくれない。路肩には「自信のある人だけ入山してください」などと、空恐ろしい言葉の看板が立っている。

 標高1200〜1300メートルほど。くねくねした細い道が延々と続く。対向車もほとんどいない。走っているうちに、雷雲へ向かっていることに気付く。これぐらいの標高になると、雲が近い。いかにも電気を発生しそうな不気味な雲が真っ正面に見えて、しかもそこへ突っ込もうとしているのだから、不安になる。せめて幌でも閉めようかしら、とも思ったが、面倒なのでそのまま走る。

 しばらく走ってようやく奥志賀のスキー場やホテルが現れた。人気のないところをしばらく走ったので、人の気配を感じてホッとする。

 志賀高原へ。国道292号に入り、横手山のわきをすり抜けると群馬県。ここら辺は実に標高2200メートル。森林を抜け、切り立った岩がつくり出す絶景を横目に、走る。雲が多かったのが残念。改めて来てみたい。

 万座ハイウエイに入った頃には辺りが暗くなって来た。しかも、分厚い雲の中に突入。厚い霧で前がよく見えない。霧がフロントガラスにぶつかって水滴となる。まだ開幌状態。稲妻が光らないことを祈る。標高が下がってきて、小雨となっても、意地で開幌状態。料金所のおじさんが変な顔をしていた。

 国道144号に入り、小雨の中、一般車と走りながらも、まだ開幌。鳥居峠を越え、長野県の真田町に入った頃には雨もやんでいた。さすがに菅平高原に寄る気にはならず。上田市内で給油。燃費が悪い。

 国道143号で松本に向かう。青木峠に地蔵峠。国道とは思えない心細い道。街頭すらないので、突然現れるヘアピンカーブに驚きながら、走り抜ける。

 ようやく松本に戻る。そういえば、朝から飯を食べていないことに気付き、中華料理屋で回鍋肉定食を喰らう。店の前でようやく幌を閉めた。午後9時すぎ帰宅。

 さすがに、6つの高原を回り、曲がりくねった道ばかり350キロほど走ると疲れます。さあ、オイル、どのくらい減っているかな。

7月16日

 実は今日も仕事が休みだったのだが、仕事場を見回すと激多忙。独り、のほほんと休みを享受したら、闇夜に襲撃されそうなぐらい殺気だった雰囲気なので、仕方なく「サービス出勤」。

 それでも、午後からは遊ぶのである。下品になったエンジン音を味わいに、午後2時半ごろ、開幌状態で出発。標高2000メートルの峠を越え、東信地域の丘陵地帯を抜ける、いつものコースをひた走る。薄曇りなのがちょうどいい。2日連続で焼いたら、皮膚ガンになっちまう。

 佐久市でふと思い立って、コスモス街道に進路を取る。峠の向こう側は、群馬県下仁田町。なぜか、スライドカムプーリーを手に入れた。一つ6000円。

 カム回りのトルク管理に甘さがあるのは、致命的にまずいことが判明。せっかく、トルクフルな「実用エンジン(涙)」になったのに、壊れちゃったら意味がない。スライドカムプーリーの組み込みとともに、もう一度組み直すことを決意する。今のところ、トルクの出方に不満はないので、しばらくノーマルカムで行くことになりそう。

 帰り道、不安な事態となった。ノーマルの油圧計は、5000回転あたりで、0kg/cm2を指すという致命的な故障があったのだが、大森の機械式油圧計の様子もおかしい。もしかすると、本当にエンジンの油圧が不安定になっているのかもしれない。これは、まずい。

 コンビニに寄り、エンジンを始動したら、「カシャカシャ」っとタペット音がした。こんなことは初めて。やはり、油圧に問題が出ている可能性がある。

 とりあえず、オイル交換。それでも油圧計の表示がおかしかったら、ノーマルの油圧計を正常なものに付け替える。それでも油圧が変だったら、もう専門家に見せるしかない。それまでに、エンジンブローするかも。

 「素人のエンジンチューンは2000キロで失敗に終わりました」ってなことになってりして(涙)。

7月15日

 伊那ツーリングに出掛ける。

 エンジンルームの輝きを増そうと、クスコのアルミインテークパイプを昨日付けた。細かいインプレッションは本編で。しかし、豪快な吸気音がものすごい。必要ないのにアクセルを踏んで「がぼぼぼおぉぉ」という下品な音を出して楽しみながら集合場所へ。

 仲間とともに走るのはやはりとっても楽しい。しかし、刺さるように照りつける日光が厳しい。夏場のオープンは、やせがまん。この車に乗るからには、涼しい顔して、何ごともないようにこなすのだ。

 しかし、ここ2、3日の蒸し暑さは信州とは思えない。外に出れば暑いのだけれど、蒸すことはあまりないのに。夏のさわやかさと引き替えに、冬の厳しい寒さに耐えているのに、これじゃあ、詐欺だ。

 車を運転しながら、スローシャッターで前を走る車を撮ってみた。ワインディングが多く、なかなか撮れない。数枚撮ったが、あまりうまくいかなかったみたい。

 楽しく会話しながらイタリアンな昼飯を喰らった後で、松本に戻る。なぜか、松本城に襲来した小泉総理を迎撃する。主催者によると10000人だが、6000人ぐらいだろう。それでも、大量の人が集まっていた。

 小泉総理の話すことは、いちいちもっともで、筋も通っている。ちょっと具体性に欠けるけれど、リーダーなんて、夢を語れればいいのだ。具体的なことは役人に任せれば、いい。

 しかし、集会に参加した多くの人(うち1000人は自民党の動員と思われる)は、小泉総理の言っていることがきちっと分かって、集まったんだろうか、と疑問に思う。都議選では黄色い声を上げたり、泣いちゃったり、気絶したりした人たちがいたんだとか。「おいおい、相手はビートルズじゃねえぞ」と思う。

 相手は政治家なんだから、言っていることに賛同して集まってほしい。人気があるから、時の人だから、だけで集まっただけ、という人が大部分な気がする。

 これで、投票日に同じノリで投票しちゃう人が多いんだろうな。これが有権者のレベル、とあきらめるしかない。民意は民意。