クルマ

6月6日

 「ハイオク満タン」

と久しぶりに言ってしまった。ロードスターにコスモの「スーパーマグナム」を入れたのだ。シリンダーヘッドを載せ替えるための下準備である。圧縮比が10.0:1を超えるはずで、カムシャフトもしばらくノーマルを使うので、レギュラーのままではノッキングが発生する可能性が高い。載せ替えてからハイオクを入れたのでは遅いので、事前に切り替えるのだ。

 38リットル入ったので、タンクの中の85%ほどはハイオクになったことになる。オクタン価は90後半になったかな? このままヘッドを載せ替えても、ノッキングは発生しないかもしれない。

 しかし、松本はガソリンが高い。だいたい1リットル119円。レギュラーでも106円/Lする。実家(愛知県)に帰ると、レギュラーで90円台前半で入れられるのに、あまりにも格差がありすぎる。ちなみに、諏訪地方ではレギュラーで108円/Lだった。

 レギュラーを入れていて1回の給油で4000円弱払っていたのが、今回は4500円を超えたので、とても割高に感じる。作用角の大きなカムにすればレギュラーで何とか回るのかな。けれども、これから腰下のチューニングをはじめてさらに圧縮比を上げる予定なので、もうレギュラーを入れることはないかもしれない。

 しかし、今回は燃費が悪すぎた。6.3km/Lぐらい。ワースト記録達成。ターボ車じゃないんだから。ビーナスラインを走ったのが効いた。標高差1300mを1速を多用して一気に駆け上がり、気持ちのいい高原道路を2往復もしてしまったのだから仕方がないか。一番燃費がよかったときの半分も走っていない。

 レギュラー仕様のエンジンにハイオクを使うのはとてももったいない。エンジン洗浄剤の効き目ぐらいしかメリットがない。早めに載せ替えよう。載せ替える前に富山に行く予定があるので、ROMを書き換えて点火時期を早めてやろうかしら。体感できるほどは変わらないだろうけれど。

6月5日

 マツダスピードスポーツファクトリーで頼りにしていた「チューニングアドバイザー」のお兄さんが、ファクトリーが移転したことを機に、退職して他の工場に移ってしまった。

 移転で、ファクトリーは松本市のかなり南の方に行ってしまったのだが、スタッフは全員そちらのお店に異動したので、遠いのを我慢すれば、車をいじってもらうのには不便はない。けれども、ほとんどの整備や改良をまかせられるぐらい信頼していた人が、やめてしまったのは痛い。

 理由を聞くと、スタッフにさえ閉店する1週間前ぐらいにその事実を知らされた会社の方針が気にいらなかったことと、アドバイザー業務中心の仕事から、本格的に車を整備できる仕事に移って、腕を磨きたい、ということだった。希望退職を募って優秀な人材を流出させてしまうようなマツダを見限ったのかもしれない。

 いろいろな事業をやっている企業の一部門の、大型車を整備するところへ行くらしい。スポーツカーを扱っていたこれまでとはがらりと仕事の内容が変わる。

 この人はM2を持っている。だから、スポーツカー好きには違いない。なぜ、スポーツカーをチューニングできるような店に行かないのか、と聞いたら、「いい加減な店が多いから」とのこと。

 持ち主が車について知らないことをいいことに、かなりいい加減なことをしている店がある、というような噂は聞いたことがある。この人は信用第一のディーラー系のお店で働いていたこともあり、しっかりした知識に裏打ちされた作業をしてくれたし、はっきりいって商売が下手だと思うくらい、まじめにやってくれた。だから、松本のスポーツファクトリーに関しては、僕は信頼している。今度、前店長にバルブすりあわせを伝授してもらうし。

 車をうまく維持するには信頼できる店を探すしかない。会社から「異動攻撃」を喰らったら、どうしようかな、と考えている今日この頃である。

6月2日

 バルブ各部の名称についてとんでもない勘違いをしていた。バルブフェース(Valve Face)と聞いて、てっきり燃焼室側から見た「Face(表面)」だと思っていたら、バルブシートと当たるところが、フェースと呼ぶのだった。皿の形をしているところは「バルブヘッド」または「バルブクラウン」と呼ぶ。恥ずかしい。「バルブ研磨」を訂正しておいた。

 間違ってもバルブフェースをがりがり削ってはいけません。そんなことをしたら、再びシートとの当たりを取るのに、ひどい手間がかかりそう。

 今日は休み。インマニを磨いていたら、「バーベキューやるから来い」との電話があった。アルコール類を異常に摂取して、半ば意識不明状態になりながら、6年以上ぶりのボーリングに行ったら、70台ぐらいしかスコアが取れなかった気がする。正直なところ、あまり覚えていない。

 ボーリングは素面の時にやりましょう。

6月1日

 仕事をさぼって、読者からの情報提供で知った工具屋に行った。読者からメールがもらえるだけでも感動的なのに、さらに情報まで教えてもらえるなんて涙が出そう。

 「メカキチ」という名前の輸入工具屋である。今日の昼に受信した電子メールで名前だけ教えてもらい、タウンページを見て、さっそく夕方、仕事を切り上げて向かったのだ。

 ところが見たタウンページが古かった。松本電鉄新村駅のすぐ南側だと書いてあったので、その通り向かったら、何と閉店していた。「つぶれたのか」と一瞬狼狽したものの、閉じたシャッターに掲げてある看板には新しい場所が地図で示してあった。ちょっと東側の田んぼの中に移転していた。

 期待を胸に中にはいると、予想を裏切る充実度! まず入り口をくぐった正面にWAKOSのケミカル類がずらり。ジャンボブレーキクリーナーも、メタルコンパウンドも、その他、物欲を刺激するさまざまなケミカル類がそろっていた。工具も充実。スナップオンをはじめ、ファコムやスタビレー、ハゼット、日本のものはKTCやKokenなどなど、メガネやコンビネーションレンチ、ドライバー類がずらりとディスプレーされていた。にぎりものも、バーコにKNIPEXと、もれなく並ぶ。工具の製作過程を紹介するオブジェもあった。店内を一巡して思わず、うなり声を上げた。

 他にも、ガレージジャッキやウマ、エアツールなど、車をいじるのに使う工具はだいたいそろっている。変わり種は、KNIPEXの電卓やスナップオンの灰皿など。グッズもちゃんとある。ポート研磨などに使った先端工具類は扱ってなかったけれど。

 今まで工具を買っていたのは、アストロの名古屋店。実家に帰ったついでに寄っていた。基本工具のラインナップは、アストロ名古屋店に勝っているのではないか。この店さえ近場にあれば、わざわざアストロに行かなくても大丈夫そう。ただしアストロは、オリジナルの工具が充実していて、妖しい魅力に満ちているが。800円のピストンリングコンプレッサーとか。

 長野県内で、本格的に輸入工具を変えるのは、長野市のアストロと、ここだけじゃないか、とここの店員。そのおかげで、田んぼの真ん中での営業でも食って行けている、とのこと。

 いい工具屋を教えてもらった。ちなみに耐熱液体ガスケットと、WAKOSのさびおとし(名前を忘れた)を衝動買いした。

5月31日

 事故で愛車のデミオがつぶれてしまった兄貴と同い年の後輩(0.11t)に、どう処理したかを聞いた。

 信号無視の相手の側面にぶつかったしまった事故。過失の割合は100:0なのだそう。相手は完全に悪いと認めている。前部が見事ぐちゃぐちゃになったデミオを修理して、仕事に使うのははっきり言って怖い。高速道路をまともに走るかさえ分からない。完全に向こうが悪いことだし、新車にしてもらったら、とアドバイスしていた。

 しかし、修理代は80数万という見積もりが出たらしい。Aピラーまで変形していれば、修理不可能で見積もりも出せなかっただろうに、微妙な金額が算出されたもんだ。

 80数万と言うと、デミオの新古車あたりを買った場合の車両価格ぐらい。諸経費を入れると、110万円くらいにはなる。何と、27万円ぐらい後輩が自己負担するらしい。何か納得行かないが、後輩曰く「3万キロ近かった車が新車になるし、車検がまた3年後になるし、それくらいいいかなと思った」。いい人だ。

 世の中には、痛くなくても「首が…」などと訴えて、物損ですんだところを人身事故した挙げ句、入院しちゃったり、「衝突の衝撃で10万円のサングラスが壊れた」なんて言っちゃったりして、ごねまくる人だっているのに。赤信号でぶつかってきて、物損事故ですんでいるんだから、相手も27万ぐらい払えばいいのに、とも思うが、これは保険会社が相手のことだから、無理か。

 デミオは後輩が赴任してきたときに、僕がディーラーに行って探してきた車。再びデミオを買うぐらい気に入っているらしいのは、悪い気はしないけれど。

5月30日

 最近、タイヤのグリップ力が下がってきた気がする。ヘアピンカーブでリアが滑りやすくなったし、緩やかなコーナーを速めに走っていたとき、突然「ぐらり」と姿勢が崩れかけて焦ったことがある。もしかすると、ショックが抜けてきたためかもしれない。コーナーで巻き込むようなオーバーステアも以前より出る気がする。

 はいているのは、ブリジストンのRE711。前はいていたのがダンロップのFM901だったので、同じタイヤでもつまらないし、ハイグリップなやつを選んだ。変えたのは昨年の7月末。走行距離は100000キロで、タイミングベルトとともに変えたので、請求金額の高さに泣いた覚えがある。ディーラーで確か工賃含めて6万円ぐらいだったか。

 それが、今ではスリップサインが出始めている。あと1、2ミリといったところ。現在走行距離は113000キロ。冬はスタッドレスタイヤをはいているので、まだ1万キロしか走っていない。

 1万キロちょっと走るたびに6万円の投資はちょっと高い気がする。サーキットに行くわけでもないし、RE711は僕に取ってはオーバークオリティーかも。FM901に比べて路面に食らいつく、というぐらいは分かるけれど、それを生かして何かするわけでもなし、タイムを削っているわけでも、他の人と競走しているわけでもない。タイヤの限界に合わせて走ればよいだけのこと。

 けれども、最近発売されたのがRE711の後継RE01。新しい、というだけで欲しくなってしまうのは車野郎の馬鹿なところ。このタイヤ、サーキットでの走行会ぐらいの走りに対応しているんだろうから、ストリートが前提の僕には必要ないと言えば必要ない。しかし、FM901はまだ新しく、モデルチェンジしていない。一つ前と同じタイヤをはくのも…。でも、RE01は高い上にライフが短い。困ったことだ。こうなったら、ヨコハマあたりを攻めてみるか。悩みはつきない。

 困ったことに車検が6月末に迫っている。もう工場に出してもいい期限だ。最低10万かかる。タイヤは車検に通らないかもしれない。5万くらいは見積もった方がいいか? まだ一度も変えていなくて、最近異音がし出したクラッチもやばい。ディーラーに説得されて交換するとしたら、フライホイールもいっちゃうに決まっている。すでに10万近い。足回りは? KONIが手には入ったら、すぐ変えちゃうかもしれない。バネと合わせて15万弱……。

 不満なところにすべて手を入れたら、いったいいくらかかるんだろう(涙)。

5月28日

 ジムニーの税金とJAFの年会費を払った。ジムニーの税金はなんと4000円。さすが、軽貨物だととっても安い。ロードスターと重量や燃費があまり変わらないのに。排気量だけで決める税金ってちょっとおかしい。ちなみにJAFの年会費も4000円。こちらはいつロードスターで谷に落ちるか分からないので、絶対入ることにしている。

 JAFと言えば、友人が働いている。この友人、めちゃくちゃな野郎で、何と車の免許をJAF就職が内定してから、ぎりぎりで取ったのだ。免許もなく車に興味もないくせに試験を受ける方も変だが、採用する方もおかしい。車好きで入りたくて仕方なかった人が落ちたかもしれないのに。

 現在、会員を増やすため、中古車屋の営業を担当しているが、入ってから1年ちょっと、修行のためロードサービスにも出ていた。事故したり故障したりして、せっぱ詰まって#8139に電話し、さんざん待った挙げ句に、若葉マークが張ってあるJAFの車が来たら、かなりショックだと思うんだけれど。

 去年の更新まで、勧誘成績を上げるため、この友人を通してJAFに入り直していた。毎年2000円の入会金を払っていたのだ。友人のためなら別に痛くもかゆくもないが。さすがに期限切れの近い会員証と、新しい会員証をだぶって持ったときには苦笑した。

 更新の手紙が来たので、今年も成績に貢献してやろうと電話したら「どっちでもいい」と言われた。ロードサービスを担当していた頃のノルマと、営業を担当している現在では、ノルマが桁違い。一人ぐらい増えたって、あまり変わらないのだそう。だから今日、ちょっと寂しさを覚えながら、銀行で振り込んだ。

 友人によると、やはりロードサービスは危険きわまりないらしい。最近も、兵庫支部の隊員が高速で作業中にトレーラーにはねられ、亡くなったそう。こういう話を聞くと、呼ぶ方も心構えをしなくては、と思う。ぶつけたり、故障したりしたら、ちゃんと車を路肩に寄せて、安全確保しなければ。

5月20日

 仕事が激多忙だった上、3日間連続で飲み会だった。昨日も夜の10時から呼び出されて、明け方まで。ひどく酔っぱらって帰宅し、昼過ぎまで睡眠。午後景色がぐるぐる回るまま、修理途中でほったらかしにしてあったロードスターのバンパーを塗装した。

 適当に新聞紙でマスキングし、スプレーを手にする。しゅしゅっと何度か吹き付けると、なんだか様子がおかしい。塗装面がざらざらごわごわなのだ。

 あれれ、と思うも手遅れ。二日酔いで判断能力が著しく低下していたため、「クリアを吹けば少しはきれいになるだろう」なんて考えて、たれるぐらいに重ね塗りをしちゃって、さらに汚くしてしまった。

 どうやら、気温が高すぎたらしい。今日の松本は31度まで上がった。塗装をしたのは午後2時ぐらいだから、30度を超えていたのは間違いない。駐車場での塗装だし、塗装面もかなりの温度だったに違いない。

 頭がボーっとしていたから、気温が高すぎるとも感じなかった。信州って気温が高くてもさわやかだし。炎天下で塗装すれば、失敗するに決まっている。飛んでいった塗装のつぶつぶが、バンパーになじむ前に固まっちゃうのだ。

 一度塗装をはがして、もう一度早朝にでもトライするしかない。そう思って、塗装をはがしにかかった。ここで、再び馬鹿なことをやった。シリンダーヘッドを載せ替えするとき、ガスケットをきれいにはがすため買っておいたWAKOSの剥離剤を塗装で試したくなっちゃったのだ。しゅっと少し掛けると、ぶわっと泡が立って、塗装が浮き上がってきた。強力すぎ。あわててウエスで拭き取ったら、目も当てられない状態になった。

 素人の企んだ板金塗装は失敗に終わったのである(涙)。

5月17日

 ツーリングで同じ趣味の人たちと一緒に走るのは、とても気持ちがよろしい。

 僕の周りには同じ趣味の人がいない。ジムニーと2台持っていることがばれたりして、いつも肩身の狭い思いをしていると同時に、車のことを相談したり、「談義」したりする人がいないので、変なストレスがたまってしまう。

 だって、女の子もいる酒席で、「悩みうち明けタイム」となったときに、

 「僕のロードスター、高回転のパンチ力がもっと欲しいんだよね。カムを変えるほどの回転数まで使うわけじゃないし、いっそのこと、カムスプロケットのキー溝をちょっと削ってオーバーラップを…」

 なんて語り出したら、次から声をかけてもらえなくなっちゃう。いくら、僕が高回転のパンチ力について純粋に真剣に悩んでいても、関係ないのである。やはり「車好き」は、「音楽好き」「映画好き」とは違って、社会的に認知されていない。いや、それどころか「反社会的」な見方さえされることがある。「音楽好き」「映画好き」はマニアックな話をすると周りから尊敬されることが多いから、うらやましい。

 ところが、ツーリングに行って、初めて会った人に、

 「僕、ヘッドを加工しているんだけれど、燃焼室の形状をどうするか悩んでるんだよね」

 とうち明けたら、多くの場合、僕の勝ちである。いくら僕のロードスターが遅かろうが、運転が下手であろうが、「何となく」優位に立ってしまうのである。優位に立つとはいえ「どちらの方がより変態か」という尺度だからあまり自慢にならないんだけれど。所詮、自己満足の世界だから、お互いの自慢をし合って、お互いに「よくぞそこまで堕ちた」と讃え合えばいいのだ。

 このページを作り始めてから、そういう知り合いができはじめたのでうれしい。どんどん仲間を増やさなきゃ。

5月11日

 兄貴と同い年の後輩(0.11t)のデミオがつぶれた。松本市内で青信号を直進したら、信号無視のエスティマが突然右から現れ、回避行動をする余裕もなく衝突したらしい。

 松本は城下町なので、道は狭く見通しが悪い。あまりスピードは出ない場所なので、後輩にけがはなかった。エスティマの横っ腹につっこんで、そのままもつれて止まった、とのことだったので、正面衝突のように突然スピードがゼロになったわけではなかったらしいのが、不幸中の幸いだったか。デジカメで撮影した写真を見たら、ラジエーターがぐちゃぐちゃになるぐらいまでのダメージ。心なしか、タイヤの位置もおかしい。エンジンを掛けようと、キーを回したら、回らなかったということなので、かなりダメージが大きいと思われる。全損扱いかな。

 このデミオ、昨年1月に後輩が赴任したときに、僕がマツダのディーラーを走り回って見つけた新古車だった。ちょうどマイナーチェンジがあったときで、型落ちの在庫が県内で10数台あったときだったので、ほぼ新車の車をお得な値段で買えたのだ。ちなみに、ディーラーからは「紹介」の謝礼として数千円もらった。

 0.11tを乗せて息も絶え絶えがんばっていたのに、1年数カ月2万キロちょっとの命だった。冥福を祈ろう。

 いくら安全運転していても、無法者の相手があれば事故になってしまう。気を付けないと。