クルマ

6月23日

 飲んで午前3時ぐらいに帰って、8時半すぎ起床。そのまま出勤だ。いい加減、ちゃんと休まないと死んじゃうかもしれない。今日はちゃんと寝よう。

 久しぶりにジムニーに乗る。今日はロードスターに乗っていない。点火時期を煮詰めていきたいのだけれど、しばらく暇がなさそう。

 HKSのフライホイールを密かに狙っていたのだが、生産中止で在庫もなくなったため、もう手に入らないらしい。5.0kgという理性的な重量(ノーマルは確か8.1kg)と、なによりも34000円という良心的な値段で、クラッチを替えるときには絶対付けてやろうと狙っていたのに。また、違う部品を物色せねばならない。腰下の積み替えと同時にやろうと考えているので、来年のことになるかもしれない。

 HKSのカタログを見ると、「在庫がなくなり次第、販売中止」という部品がけっこうある。NA6CEも古い車の部類に入りつつあるから、仕方ないところか。要望を出しまくれば、また生産してくれるのかな。 

6月21日

 朝5時、なぜか仕事場でスーツ姿のまま目が覚めたので、そのままふらふらといつもの山へ。

 アクセルを少し開けたハーフスロットルの領域では、とても変化を感じる。ちょっと踏んだだけで、トルクがぐっと出る。街乗りだと、あまりアクセルを踏まなくても楽々加速しそう。しかし、急な上りで全開をくれてやったときは、いまひとつパワーが出ていない気がする。これまでと同じような吹け上がり方しかしていない。4000〜5500回転ぐらいはいい感じで吹け上がるのに、高回転はこれまでよりも回るのが重苦しい感じ。やはり、点火時期に問題があるのかも。

 山の上の方は霧がかかって視界が悪かったので、引き返す。下り坂を抑え気味のペースで走っていたら、なにやら焦げ臭いにおいが。やばい、冷却水漏れか? とあわてて車を止めたら、前後のブレーキパッドから煙が立ち上っていた。思いっきりフェード。

 前後は新品のブレーキパッド。こんな抑え気味のペースで煙が出るぐらいじゃ、サーキットに行ったら満足にブレーキが踏めない。エンジンと同時にブレーキも強化されたので、これまでとあまり違和感なく運転していても、少しペースが上がっていたのかもしれない。ブレーキが音を上げたのは初めて。

 作業道具で散らかったままのジムニーは置いておき、ロードスターで仕事をする。なぜか、乗っているうちにパワー感が出てきた気がする。バルブスプリングやらHLAやらが馴染んできたのか? 組んでから数十キロしか走っていないのに、高回転まで回したのは問題だったかも。

 やはりノーマルとは明らかに違う。素人としては、自分でやって普通に回っているだけでとても満足。

6月16日

 ロードスターが車検から帰ってきた。フロントに1.8のブレーキが移植され、リアもオーバーホールで不安はなくなった。完璧な状態である。

 工賃を見ると、なぜか異様に安い。一番心配していたブレーキオーバーホール。オーバーホールキットは3590円で、ブレーキフルードが1リットル2400円、マツダスピードのブレーキパッドがフロントとリアで3万円となっている。これは固定された料金。しかし、オーバーホールには所要時間が1カ所1時間強、2カ所で2〜3時間かかると思われるので、1カ所1万円で2万円を予想していた。しかし、請求書では5200円。何と。ただみたいな値段でオーバーホールやってもらっちゃった。自分でやろうかなとも考えていたが、この値段ならやってもらった方がいい。

 キャリパーとローターの移植作業は8000円。なぜかこちらの方が高くなっている。プロポーショニングバルブの交換は2000円。これだったら、絶対自分でやらない方がいいぞ。自分の素人作業で整備したブレーキなんて、安心して踏めない。

 一つ一つの値段は安くても、一気に請求されるとびっくりする額となる。タイヤ交換やヘッドガスケットセットなども含め、26万円ちょっと払った。ブレーキの不安がなくなったり、タイヤが新しくなったりで、とっても満足なんだけれど、一方で車にこんなお金つぎ込んで良いのかいな、という思いもある。

 でも最近、そのちょっとした「後ろめたさ」が気持ちよかったりして。変態です。

 さあ、ルマン見ながらヘッド組み立てよ。

6月14日

 昨日の夜、ロードスターの納税証明書がないことに気が付いた。現在は松本に住んでいるけれど、実家は愛知。ナンバーはまだ「尾張小牧」(格好悪い)で、自動車税の請求は実家に行く。お金を渡して払ってもらったのだけれど、証明書を取り寄せておくのを忘れた。今日の朝一番に速達で送るように親に頼む。

 工場には午前中連絡。車検ラインの予約がキャンセルとなった。迷惑をかけて本当に申し訳ない。あやまらないと。

 証明書を仕事場に送ってもらったので、受け取って明日の昼までに工場に届けないといけない。ちゃんと届くかな。

 車の書類関係は面倒なことが多い。しかし、それは車一台を保有することの社会的責任を意味するから、仕方ない。ちゃんとそろえておかなかった自分が悪い。

6月13日

 昨日の夜中、ごそごそとエンジン加工部屋を探し回って、1.8前ブレーキのローターとキャリパー、Pバルブをかき集める。さらに、シリンダブロックに突き刺さっている油圧センサーを外して、準備完了である。

 朝、仕事に出ているふりをして、9時にマツダのディーラーを襲撃。どんな作業をやってもらうか事細かに指示した。15日には終わるのではないかとのこと。結構早い。

 しかし、マツダスピードスポーツファクトリー松本の移転統合で、ディーラーがとんでもなく遠くなった。松本市の北部から渋滞する中心部を横切って、南部にあるディーラーに行かなくてはならない。今までより2倍は時間がかかる。不便。けれども、元店長がいるから、ここの店に任せるのである。

 車を工場に入れて、帰りはディーラーの人に自宅まで送っていってもらう。前の場所だったら、ちょっとした仕事だけれど、遠くなったため、それだけで1時間はかかる大仕事になってしまう。不便だ。

 長野のマツダディーラーは最近、統廃合が急ピッチで進められた。この店「長野マツダ松本村井店」は塩尻市にあったアンフィニと松本市北部にあったスポーツファクトリーの3店が合併した店だ。車で送ってもらった人はアンフィニの塩尻店の元店長。アンフィニ系と旧信濃マツダ系のディーラーの人間はやはり育ちが違うので、やりにくいことが多い、とのこと。

 塩尻の客は店が遠くなったので、多くが離れてしまったという。「営業マンの人のつながりだけでやっているようなものですよ」という。にもかかわらず、マツダは「1足す1は3だ」などと、数字を求めてくるらしい。「馬鹿なことを言っちゃいけない。1.5ぐらいにしかならないよ」と、元塩尻店長。話題はマツダが希望退職を募った話になり、「そんなことをしたら、自分に自信がある人はみんなやめてしまうに決まっている。何を考えているのかねえ」。

 希望者が殺到しすぎてあわてて締め切ったぐらいだから、よっぽど魅力がなくなっているのかな。ジムニーを運転しながら、ロードスターやRX7の行く末に考えが巡り、ため息が出た。

6月12日

 ロードスターを車検に出さなければならない。平成4年式を平成9年に買って2回目の車検。ついでにいろいろやってもらおう。

 まず企んでいるのが、ブレーキの完全1.8化。現在リアのみ1.8用のキャリパーとローターになっているのだが、フロントも移植してもらう。別にブレーキの効きに不満はないのだけれど、不良在庫のまま放置して腐らせてしまうのはもったいない。また、左後ろのキャリパーが固着しているので、リアのみオーバーホールしてもらう。ブレーキパッドや工賃で5万円オーバー決定(涙)。下手するとキャリパー交換。こちらはどうやら部品を分けてもらえそうなので、それほどの出費とはならない。これで、ブレーキの不安はしばらく解消する。もう11万5000キロだし、仕方のない出費か。

 純正の油圧計が壊れている。アイドリングだと1kg/cm2ぐらいを指している。走行中にへろへろっと0近くを指すこともある。大森の機械式が付いているので不具合はないのだが、いつも目に入っているものだけに、鬱陶しいので直したい。メーター側を交換したものの直らなかったので、センサーがいかれているものと思われる。部屋に転がっているブロックからセンサーを取り外して替えてもらおう。ついでに、大森の機械式油圧計もエンジン停止状態で0.2kg/cm2を指している。その分を差し引いて数字を読めば問題ないのだが、できれば直してもらいたい。

 「ピヨヨヨヨ」と鳴く虫がすんでいるクラッチは今回は涙を飲んで放置しよう。クラッチ板はまだ使えそうな感触。どこかのベアリングが鳴いているらしい。腰下を積み替えるときに、フライホイールとともに交換することにする。

 オルタネーターは次の車検までは大丈夫かな。「他には」といろいろ考えたが、タイヤも替えたことだし、直すところはないみたい。足回りはエンジンをやった後の課題として、今シーズンは見送ろう。

 思ったよりも手を入れなくても大丈夫そう。検査途中で深刻な故障が発見されない限りは。あ、排ガス検査に引っかかると困るので念のためROMはノーマルに戻しておこう。触媒は付いたままなので問題ないと思うけれど。

6月11日

 昨日は富山のジムカーナ大会を観戦。これが最高に楽しかった。「タイムをコンマ1秒でも削るぜ」というまじめな人ばかりではなくて、「滑らせてなんぼ」と最初から最後までぐるぐる回っている人もいる。それぞれがそれぞれの楽しみ方をしている楽しい大会だった。これまでドライブ中心であまり競技に目が向いていなかったけれど、開眼しました。機会があったら積極的にトライしよう。運転下手だけれど。

 このページを見てくれている人にも何人か会って、どうやら僕は「磨きマニア」で通っているらしいことが判明。別にマニアなつもりはなかったんだけれど。

 何か違うかな、と違和感を感じたけれど、すでにインマニがぴかぴかなことを思い出し、やはり端から見れば「磨きマニア」であるな、と苦笑した。富山インター近くの「カーマホームセンター」に寄って、磨き道具も買っちゃったし。今朝起きてまずしたことがヘッドカバー磨きだったし。堕ちていく…。

6月7日

 仕事を適当に終わらせて、午後7時ぐらいにディーラーに直行。タイヤを交換した。選んだのはトーヨーのトランピオF-08(エフゼロハチ)。なんて書くと格好良く聞こえるけれど、「GU:WN」(ぎゅーん)という愛称らしい。格好悪い。

 13日に車検に入れるので、ついでにやってもらえば良かったのだが、10日に富山に行く予定があるので、急きょ、タイヤだけを交換した。これまで付けていたRE711は、片減りを起こしていて、ショルダー部が丸坊主だった。雨でもまっすぐ走っている分には大丈夫だと思われるが、富山への道は北アルプスを貫いている安房トンネルを抜ける険しい道。曲がりくねっているし、路面の状態が悪い。雨が降っていると、間違いなくハンドルが取られて、下手するとスピン、谷底へ直行ということになりかねない。

 晴天でも、山岳地帯の道はところどころ沢水があふれてかなりの水が流れているところがある。気持ちのいい道をぶっ飛ばしていて、コーナーを曲がったら突然ウエット路面である可能性もある。すると、つるっとリアが滑ってスピン、谷底へ直行ということになりかねない。

 値段は4本で33200円。1本8300円。安い。タイヤ交換工賃と廃タイヤ処理料で10000円。コストパフォーマンスがよろしい。RE711と比べると、その分、グリップが落ちるのかもしれない。慣れるまで気を付けて走らなければ。RE711のときのような走り方をすると、コーナーの途中で突然リアが滑り出してスピン、谷底へ直行ということになりかねない。

 組み替え作業中に、店長にバルブのすりあわせを教えてもらった。これは本編で改めて書く。組み替えが終わって、新タイヤでさっそうと飛び出したら、なにか車が重い。リアキャリパーが固着、サイドブレーキが完全に戻らなくて、効いたままになっていた。ちょっと前にも出た症状が再発。店に戻って見てもらったら、キャリパーのオーバーホールが必要と言われた。もし開けてみて、中の金属部品が腐食していたら、キャリパー交換となるそう。また出費が重なる(涙)。ブレーキの整備だけは自信がないので自分ではやらないことにしている。オーバーホールの技術料は1カ所1万円を見た方がよいそう。フロントのキャリパーも1800用に交換する予定なので、車検代と合わせていくらかかるんだ? 5万キロちょっとの事故車からはぎ取って移植した後、まだ1万キロぐらいしか走っていないのに。

 とにかく、整備してもらう間はサイドブレーキを使わないようにしないと。片方のブレーキが効いたまま気づかず走ったら、片側だけフェード。調子よく走ってハードブレーキを掛けたとたん、片効きしてスピン、谷底へ直行ということになりかねない。

6月6日

 「ハイオク満タン」

と久しぶりに言ってしまった。ロードスターにコスモの「スーパーマグナム」を入れたのだ。シリンダーヘッドを載せ替えるための下準備である。圧縮比が10.0:1を超えるはずで、カムシャフトもしばらくノーマルを使うので、レギュラーのままではノッキングが発生する可能性が高い。載せ替えてからハイオクを入れたのでは遅いので、事前に切り替えるのだ。

 38リットル入ったので、タンクの中の85%ほどはハイオクになったことになる。オクタン価は90後半になったかな? このままヘッドを載せ替えても、ノッキングは発生しないかもしれない。

 しかし、松本はガソリンが高い。だいたい1リットル119円。レギュラーでも106円/Lする。実家(愛知県)に帰ると、レギュラーで90円台前半で入れられるのに、あまりにも格差がありすぎる。ちなみに、諏訪地方ではレギュラーで108円/Lだった。

 レギュラーを入れていて1回の給油で4000円弱払っていたのが、今回は4500円を超えたので、とても割高に感じる。作用角の大きなカムにすればレギュラーで何とか回るのかな。けれども、これから腰下のチューニングをはじめてさらに圧縮比を上げる予定なので、もうレギュラーを入れることはないかもしれない。

 しかし、今回は燃費が悪すぎた。6.3km/Lぐらい。ワースト記録達成。ターボ車じゃないんだから。ビーナスラインを走ったのが効いた。標高差1300mを1速を多用して一気に駆け上がり、気持ちのいい高原道路を2往復もしてしまったのだから仕方がないか。一番燃費がよかったときの半分も走っていない。

 レギュラー仕様のエンジンにハイオクを使うのはとてももったいない。エンジン洗浄剤の効き目ぐらいしかメリットがない。早めに載せ替えよう。載せ替える前に富山に行く予定があるので、ROMを書き換えて点火時期を早めてやろうかしら。体感できるほどは変わらないだろうけれど。

6月5日

 マツダスピードスポーツファクトリーで頼りにしていた「チューニングアドバイザー」のお兄さんが、ファクトリーが移転したことを機に、退職して他の工場に移ってしまった。

 移転で、ファクトリーは松本市のかなり南の方に行ってしまったのだが、スタッフは全員そちらのお店に異動したので、遠いのを我慢すれば、車をいじってもらうのには不便はない。けれども、ほとんどの整備や改良をまかせられるぐらい信頼していた人が、やめてしまったのは痛い。

 理由を聞くと、スタッフにさえ閉店する1週間前ぐらいにその事実を知らされた会社の方針が気にいらなかったことと、アドバイザー業務中心の仕事から、本格的に車を整備できる仕事に移って、腕を磨きたい、ということだった。希望退職を募って優秀な人材を流出させてしまうようなマツダを見限ったのかもしれない。

 いろいろな事業をやっている企業の一部門の、大型車を整備するところへ行くらしい。スポーツカーを扱っていたこれまでとはがらりと仕事の内容が変わる。

 この人はM2を持っている。だから、スポーツカー好きには違いない。なぜ、スポーツカーをチューニングできるような店に行かないのか、と聞いたら、「いい加減な店が多いから」とのこと。

 持ち主が車について知らないことをいいことに、かなりいい加減なことをしている店がある、というような噂は聞いたことがある。この人は信用第一のディーラー系のお店で働いていたこともあり、しっかりした知識に裏打ちされた作業をしてくれたし、はっきりいって商売が下手だと思うくらい、まじめにやってくれた。だから、松本のスポーツファクトリーに関しては、僕は信頼している。今度、前店長にバルブすりあわせを伝授してもらうし。

 車をうまく維持するには信頼できる店を探すしかない。会社から「異動攻撃」を喰らったら、どうしようかな、と考えている今日この頃である。