クルマ

9月10日

 昨日、諏訪のB氏のNBに乗せてもらって、NAからの進化のほどを体感した。別の車です。ボディ剛性があるし、エンジンもトルクフル。楽にドライブができる。

 ただ、パワステが怖かった。重ステに慣れていると、少ない力でクイックに曲がるステアリングは、感覚のずれが大きくて、怖い。慣れの問題だけれど。ブレーキも踏み込んでから利いてくる感覚が、僕の車よりかなり唐突で、これも違和感が。逆に言えば、NBのブレーキがしっかり利いているということなんだろうけれど。でも、タッチはNA6CEに、NA8Cのキャリパーを移植し、マツダスピードのブレーキパッドを付けた僕のロードスターの方が好き。

 エンジンは、やはり進化していた。ノーマルのB6は6000を越えると、回すのが嫌になってくるけれど、NBのエンジンは6500(人の車だから遠慮した)まで回しても、もう少し回したくなるフィールだった。まあ、B6でもロムチューンさえすれば、7500ぐらいまではどかんと回るけれど。

 NA6CEの荒々しい、いかにも原始的な、いかにも運転してやっています、というにおいがする感覚もいい、と断言しちゃったら、ただの強がり。NBの快適さはやはり、うらやましい。絶対的な速さも上だし。けれどもすでに9万キロをともにしてしまった僕のNA6CEは、ただの車ではなくなっている。手に入れて4年。いろいろあったとき、いつもそばにあったのが、僕のNA6CE。いろいろお世話になった。「相棒」という言葉がぴったりくるかな。くたびれてきたし、もっといい車があるから乗り換えよう、という考えはあまり働かない。

 NBはうらやましい。けれども、僕のNA6CEの方が好き。

9月8日

 我がロードスターのメーターの走行距離が12万キロに達した。10万キロのときにNA8Cシリーズ1前期のトルセンデフを移植して、正確には2万キロに5%を足した21000キロを走行しているはずだから、実走行距離はすでに12万キロを超えているのだが、やはり数字で目の前に現れた距離の方が重みがある。

 97年7月に走行距離3万キロで買って4年ちょっと。9万キロも走った。1年前の今頃はちょうど10万キロに到達したところ。1年に2万キロといえば、中古車の査定で過走行車かどうかの瀬戸際である。それが、そこからもう一年さかのぼると、7万キロちょうどぐらいだったんですね。

 ああ、いろいろあったな。

8月31日

巨大オイルクーラーを装着した。「雑談」で某氏が指摘しているように「アライブ石井自動車」のオイルクーラーセット。ど〜だロールバーの現状を探りに遊びにいった7月中旬、「ついているとこんなに安心だよ」と勧められて意識を失い、次の瞬間、メモに住所と氏名を書いている自分がいた。

詳しいことは本編に書くが、効果は絶大。群馬県下仁田町から長野県佐久市に抜ける国道254号の峠はかなり急な坂なのだが、油温計の針は80度に張り付いたまま。逆に、水温が高くなる始末。フロントバンパー回りを大幅に加工して、ラジエーターに風が抜けにくくなったからか、少し水温が上昇気味になった気がする。

これで9月末のサーキット走行は安心して踏めるのだ。注意するのは、後ろの白い煙と油圧のみ!

あ、ぜんぜん、安心して踏めないじゃん。

8月26日

 日本海RSミーティングはとても楽しかった。1つとして同じ仕様がないロードスターが同じ駐車場に50台以上ずらりと並んでいる、ただそれだけで興奮します。外見も中身もほぼノーマルの僕の車が、かえって浮いた存在になっちゃう。

 クラブに所属しているわけでもない僕に、わざわざ声をかけてくださったのは、感謝。しかも、ミーティングで、我が家にはこれまでなかった冷房器具が手に入った。

 うちわ! さらに、文明の利器、扇風機ももらったのだ! 単三乾電池2本で駆動するやつ。1度に2つの冷房器具が導入された。ことしの夏は、これで無事乗り切ったようなもの。

 明日から3日間、大町に出張。田中康夫知事を見なければならない。憂鬱。

8月24日

 日曜日はとても楽しみにしている日本海RSミーティング。石川県の某所で開かれるらしい。土曜日の夜に仕事が終わってから、富山県内で合宿することになっている。ああ、楽しみ。

 現在、25日に変わる直前の時間帯。これから、明日の午前中までに仕上げなければならない仕事に取りかかる。こりゃ、朝まで掛かる。朝の早い時間に、猫の足跡でドロドロに汚れたロードスターを洗いたい。ついでにワックスを掛けることができたら完璧。

 徹夜して、仕事して、富山へ行って、深夜まで合宿。翌日は石川へ行って、1日楽しく過ごし、その日の夜遅く、松本に向かわなければならない。

 次、寝るのはいつ?

8月11日

 左の後ろのフェンダーに赤く豪快な傷が付いているのに気付いた。泥よけも割れていた。

 「すわ当て逃げか!」と、体中の血がにわかに沸き立ち、臨戦態勢に入ったものの、傷の様子がどうもおかしい。明らかに他の車に当てられたのではなく、どこか樹脂製のものに、こすってしまった感じ。走っていてぶつけたような物音がした覚えもないし、とっても不思議な傷。いつ、なににこすってできたんだろう。ボディは薄皮一枚程度の傷なのだが、泥よけはかなり激しく割れてしまっている。ちょっとした出っ張りに、けっこうなスピードでこすりつけちゃったんだろう。

 赤い傷は、ぶつけた相手のプラスチックがこびりついているだけで、コンパウンドで落ちた。若干、へこんでいるような気もするが、言われなければ分からない程度。一文字に塗装がはがれてしまったが、目立つ傷でなかったので、タッチアップペンでさび止めをしておいた。泥よけは割れてしまっているので、再生は不能か。

 実は、我がロードスターの泥よけはNA6CEのものと、NA8Cのもの2種類が付いている。泥よけは、NA6CEとNA8Cでは形が違うのだ。NA8Cのものは、NA6CEよりも、タイヤハウスに沿う形で長くなっている。車の後ろからよく見ると、左右の泥よけの形が違うのが分かって変なのだが、NA8Cを解体したとき、泥よけをわざわざ左右で見比べる人もいないだろうと、程度の良かった右側を移植したのだ。

 今度壊れたのはNA6CE型。確か実家にNA8Cのものが転がっているはずなので、交換してしまおう。少々、変形していた覚えがあるが、修正すれば問題ないはず。

 発見したときはかなり深刻な傷に見えてブルーになってしまったけれど、手当てしてみたら、それほど大したものではなかったので胸をなで下ろした。しかし、無意識のうちにどこかにぶつけた、ということになるのだから、気を付けなければ。

7月27日

 今日、休みだったがなぜか出勤。こういう場合は、ロードスターで出掛けることにしている。車に乗っているときぐらいは楽しんでいたいから。

 ある駐車場に停車し、用事を済ませて戻ってくると、ボディになにやら見慣れぬシミが…。よく見てみると、シミなんかじゃなく、キーか何かでひっかいたような傷だった(涙)。右のリアフェンダーに幅2ミリ、長さ3センチほどに渡って、縦方向に傷が付いていた。わざとか知らないが、ひどいことしやがる。塗装が完全にはがれ、下の鉄板にも傷が付いていた。

 雨が降るとあっという間にさびてしまうので、タッチアップペンで塗っておいた。リアフェンダーの曲面が一番美しいところに、無惨にも目立つ傷がついてしまった。

 いくら9年落ちで塗装もそろそろぼろぼろだとは言え、大切にしている車に傷を付けられると、がっかり。板金して直すほどでもなし、このままずっとこの傷とつきあうことになりそう。

 最近ついてない。

7月2日

 足回りのリフレッシュが緊急課題となった。

 現在の足は、マツダスピードの車高調。1998年11月ごろ、50000キロのときにブッシュ打ち換えなどと合わせて交換した。最近、「抜けかけてきたかな」とこの「日常」の中でも書いたけれど、昨日、ちゃんとした腕を持つ人に運転してもらって、やはり「ほとんど終わりかけ」であることが確認された。

 減衰力がダイヤルで4段階に調整できるこのショック。しばらく、前を3番目の固さに、後ろを2番目の固さにしていた。それでしばらくは良かったのだが、最近はタイヤをぎゅーんに変えたこととも合わせて、やけにワンテンポ遅れるような、ぐにゃぐにゃしたハンドリングになっているな、と自覚していた。

 もともと、ど〜だバーを付けてボディーがしっかりし、ステアリングがアンダー気味になった上、重ステ化が加わって、ロードスター特有の「ひらり感」が全然ないセッティングになっていたのだ。もう少し、ロードスターらしい「味」をハンドリングに持たせたい。昨日3台を運転してみて、今の僕の車のハンドリングが、ただごとではなくなっていることに、改めて気付いた。いい言葉で納得すれば「弱アンダーで運転しやすい。乗りやすい車」。痛い言葉で表現すると「乗用車」。

 「後ろのショックが弱い」との指摘を受け、減衰力ダイヤルを最強の4に合わせた。「かなり良くなった」とのことだったが、へたったショックをダイヤル調整でカバーしたにすぎず、寿命を迎えていることには変わりがない。

 峠道を走ってもらい、僕には今ぐらいの足回りが合っているのだろうと認識したので、同じ感じの足を組みたい。

 方向性は見えた。あとは、突き進むのだ。

7月1日

 起きたら天気が良かったので、ロードスターを簡単に洗って、幌を開けてふらりと出発した。ちょっと富山までオイル交換に出掛けたのだ。

 富山、金沢のロードスター乗りのたまり場となっている車屋さんへ。いろんなロードスターが集まっていて、3台運転させてもらった。

 1台は店長の車。4連スロットルのフリーダム制御。小石をエンジンに吸ってしまい、最初よりパワーが落ちている、とのことだが、異次元の加速だった。同じB6なのにあそこまで違うと、驚くのを通り越して笑うしかない。低い車高で決まった足といい、やる気になっちゃう音といい、ため息が出ます。

 もう1台は3.5キロのフライホイールが入った車。13万キロのノーマルエンジンで吸排気系ぐらいしかやってなのに、とっても回るエンジンだった。フライホイールであそこまで変わるものだとは思わなかった。エンジンもいわゆる「当たり」のものみたい。

 もう一台はハイカムを組んだ車。吸排気とも264度。低回転がすかすかじゃないの? と偏見を持っていたが、ちゃんと太いトルクが出ていた。このあたりのカムを入れても、ぜんぜん問題なさそう。そう言えば数ヶ月前にYahoo!で出てたな。手に入れておけば良かった。

 一日中走り回って疲れたので、この辺で。