クルマ

2月22日

 信州大の某教授が「アクティブトレーサー」という機械を開発した。

 万歩計を恐ろしく正確にしたと思えばいいかもしれない。大きさもポケベル程度で、XYZ3軸の加速度を正確に記録する。人間の腰に付けた場合、立った、歩いた走った、こけた、という動きが加速度として記録されていく。手で持って、少し振った程度でちゃんと反応するからかなり細かな動きも記録する。データはUSBを使ってパソコンに入力できるようになっている。

 この加速度の数値と体重が分かれば、消費したカロリーが正確に分かる。万歩計では走っても歩いていても、歩数しか出ないからどれだけの強度の運動をしたのかは分からない。アクティブトレーサーの場合は、加速度として記録しているから、とっても正確に消費カロリーが分かるのだ。

 この先生はスポーツ科学が専門。これを何に使っているかというと、お年寄りがどれだけ強さの運動をどれだけの量したら、健康を維持していられるか、ということを探るためだ。昔成人病と呼んでいた生活習慣病は、多くの場合、運動不足が原因という。だから、例えば高血圧で悩んでいる人が病院に来た場合、薬を渡すのではなく「あなたみたいな人が1カ月これぐらいの運動をしたら、血圧がこれぐらい下がります」と運動を処方するのだ。現在、実際に中高年の人を対象に健康教室を開いて、データを蓄積し始めたところ。

 このデータをグラフにしてのぞいてみると恐ろしいのだ。月単位で見れば、ある人が最初、どれだけ意気込んで運動をやり始め、時がたつにつれてだんだんさぼって運動しなくなり、けれどもデータを回収する直前はやはり運動をしないのも何だからと再び運動を始めた、というような様子が克明に分かる。さらに、もっと恐ろしいのが1日単位の動き。スイッチを切り忘れたらしい主婦の、運動をしていない間の動きも克明に記録されていた。ウオーキングから帰り、しばらく何やら家事ぐらいの強さの運動をやり、夕方になって、どうやら夕食の支度。その後、片付けて寝るに至るまでが、だいたい分かる。

 自分に付けられちゃった時を想像するととっても怖い。仕事していないのが一発でばれる。午後1時から3時までまったく動きがなければ、それは昼飯を喰らった後に、少し長めの昼寝をしたに違いない、ということが分かるのみならず、寝返りが多いから落ち着いて寝られなかったんだな、ということまで、詳しく分析すれば分かってきてしまうのだ。スポーツ選手だと劇的。ゲームの中でどれだけ動いていたか、さぼっていたかが露骨に分かる。これは、怖い。

 何でこんな装置を紹介したかと言えば、先生から話を聞きながら、車に積めば面白そう、と思ったからだ。車重を測っておき、回転数などのデータと合わせて計算すれば、エンジンの馬力が正確に分かる。サーキットに持ち込めば、どこどこのコーナーでアンダーだしちゃったとか、このドライバーとあのドライバーであのコーナーの攻め方がこんなに違う、だとかが分かりそう。あれこれ考えるだけでいろいろな使い方が浮かんでくる。

 ちなみに、加速度を測るセンサーは自動車用ABSのものだという。ロックしたかどうかを検知するセンサーがこんな使われ方をするとは。

 まだまだ試験段階だから、装置は1つ5万円。さらに、わけてほしい、と言って買える物ではないのが残念。

2月20日

 東京の某氏がロードスターで松本にやってきた。

 部品を取りに来たのだ。シリンダーヘッドにインマニ、ヘッドカバー。とんぼ返りではかわいそうなので、信州そばをともに喰らい、僕の車でいつもの山道へドライブした。

 やっぱり助手席に乗っていても3000回転あたりのトルクの落ち込みが気になる。やはりバルタイを工夫せねばなるまい。

 天気も良かったし、気持ちのいいドライブを堪能した。

 今日は、もちろん出勤日。僕が経営者なら、こんな社員はクビにする。

2月16日

 我がロードスターの走行距離が、メーター読みで13万キロを超えた。正確には130200キロちょっと。97年7月に買ったときは30200キロだから、乗り始めて10万キロを走破したことになる。正確には10万キロでファイナルが4.1になってしまったので、1500キロぐらいプラスしないといけないのだけれど。

 さすがに買った当時は、自分の車がこんな風になってしまうとは思いもよらず。ホームページ作って友達ができるなんて、想像すらしなかった。

 とりあえず、エンジンはOH直後。デフは8万キロ走行。あと10万は楽にいけそうだ。

 まだまだこの車には飽きていない。だんだん奥の深い世界が見えてきて、楽しいとともに、ちょっと空恐ろしくもある。どうなっちゃうんだろう。

 ことしも、走行距離が2万キロは伸びることが確実である。

2月11日

 室内から異音がして困っている。

 ある日、高速道路に乗って加速中、3速5000回転で「しゃりしゃりしゃりしゃり」という音がした。すわノッキングかとびっくりしたが、どうも音の発生源が近い。同じ回転数にしても音はでないのだが、フルスロットルにすると再び「しゃりしゃり」と音が出る。どうも、ダッシュボードの内側から聞こえるので、最初は雑多に物が詰まったグローブボックスの中で何かが暴れているのかと思った。しかし、空っぽにしてみるも、まだ音が出る。

 最初は3速5000回転フルスロットルでしかでなかったのが、2速5000回転でも出るようになった。やはりノッキングか、と思うのだが、アクセルをゆるめているときも若干「しゃり」っと聞こえるので、どうも何かの部品が外れ掛かって、エンジンの特定の回転数で共振しているらしい。

 コンビニの駐車場に車を止め、助手席の足下に頭を突っ込んでのぞいて見るもなにも分からない。そのときコンビニに立ち寄った人たちは、オープンカーの助手席から足が生えているのを見て、不気味に思ったに違いない。

 今日も、仕事をさぼっていつもの山道へ行きがてら、2速5000回転フルスロットルにしてみた。やはり異音は出る。以前より、簡単に出るようになってきた気がする。

 仕方なく、グローブボックスを外す。のぞき込んでも、ゆるんでいるところなど分からない。仕方なく、外したまま、助手席の足元に転がしておいた。これだけでひどくオンボロな車に見える。

 頻繁に出る異音。5000回転フルスロットルを頻繁に繰り返している方が問題、とも言う。

1月30日

 実家で暇だったので、久しぶりにロードスターを洗うことにした。最近、時間が取れればエンジン関係の作業をしていたから、まともに洗車した覚えがない。平成4年2月登録で、ちょうど10年選手となった。塗装面は、水滴が乾いた後やら、傷やらでひどい状態。とりあえず、カーシャンプーとは別に、水垢クリーナーをかけようと、実家近くのホームセンターで買ってきた。

 まずは、洗車場に行って、ボディーのほこりを吹き飛ばしてくる。家に戻り、ささっとカーシャンプーで洗う。その後、水垢クリーナーを塗った。ワックスみたいなもの。実際にワックス効果もあるらしい。

 塗ったクリーナーをボロボロになったTシャツで拭いてみると、あら不思議! あれほど悩まされた水滴後のまだら模様やら、虫が激突死したとみられるシミ、猫ちゃんが上で寝っ転がって付いたシミやらが、ほとんど目立たないくらいまで落ちた。これはいい。

 水垢クリーナーだけで十分輝いてきれいなのだが、少し目立つ傷をコンパウンドでこすって、ごまかした。その後は、シュアラスターを塗る。このワックスはにおいがいい。

 洗う前は、捨てられる寸前のポンコツ車に見えていたのだが、ワックスを掛けたらなかなかの艶が出た。エンジンのオーバーホールが終わったことだし、後は足回りを交換して、上質な乗り味になれば、まだまだ10年は行けそうである。

 光った愛車に満足して、家の中で晩飯を喰らうなどしていて、帰る時間となった。玄関をがらりと開けて、体中が凍り付いた。雨が降っていたのである。

 みぞれ交じりの中央道を走った我がロードスター。融雪剤によって、再び見るも無惨なポンコツ車に成り下がったのである。

1月29日

 雪国・松本から逃げ出して、名古屋で元ボスと飲む。イタメシをつまみに、ひたすらビール。帰ってきて、おもむろにPS2の電源を入れ、RX7を飲酒運転していたらいつの間にか意識を失っていた。松本でやったら凍死するかもしれない行為である。

 昨日、ロードスターの右後ろのサスペンションから、停止する直前に「ぎし、ぎし」という異音がしていた。耳をすまさなければ、分からないほどのかすかな音。タイヤの回転に合わせて鳴っているので、最初パンクかと思った。駐車して見てみたら、パンクじゃない。

 どこから出ているのかな、とジャッキアップして、タイヤを外そうとしてみて、すぐに分かった。ホイールナットがまんべんなく少しゆるんでいた。

 年末、実家でスタッドレスに換えたとき、エンジンを載せ替えた直後だったので、ちゃちゃっと工具をかき集めてトランクに積んだら、21ミリのソケットを入れ忘れていた。仕方なく、そこら辺に転がっていた車載用のレンチで交換したのだが、締め方が甘かったらしい。トルクレンチで増し締めしておく。他のタイヤはちゃんと締まっていたものの、非常に危ない状態だった。反省。少し走ったら、ちゃんと増し締めしておかないと危ないね。

 雪かきしたダメージがまだ体に残っている。背筋が痛い。

1月24日

 片道400キロをひた走ってたどり着いた大阪では、このページを通じて知り合った人と会った。志を同じくする(または、同じ嗜好を持った変態)が、距離を隔てていても、出会えるネットって素敵。一緒にトンカツを喰らった。

 お店では、店長の言うことを聞いているしかなかったのが少し悲しい。奥の深さではエンジンに引けを取らない足回りは、今後チャレンジする分野である。とにかく、届いた足回りを自分で取り付けることから始めるのだ。実は、エンジンはばらして組み立てて、降ろして載せたけれど、足回りはまだやったことがない。というか、ブレーキ整備さえやったことがなかったりする。このアンバランスさが素人の馬鹿さ加減である。

 店を後にして、大阪の某氏に僕の車を試乗してもらう。吹け上がりの良さに感動している様子だった。「踏め踏め8000まで回せ!」と助手席から怒鳴っていたけれど、遠慮して7000ちょっとしか回さなかった。遠慮なんて無用なのに。

 ファイナル4.3のNA8に試乗させてもらった。回りたがらないエンジンだけれど、やはり排気量が大きいことがあって、下のトルクが厚く、ノーマルB6よりもけっこう速いだろうな、と思った。でも、実用エンジンみたいに、全体的にもっさりしていることは確か。ROMで改善すべし。

 NB乗りの諏訪の某氏にも乗ってもらったら、やはり普段から145馬力に乗っていることもあって、さほど驚いた様子はなかった。速さだけ求めるなら、やはり新しい車を買うべきらしい。NB2に乗っている人が僕の車に乗っても「こんなものか」と思うに違いない。NA6乗りの人が乗ったら、感動するだろうけれど。

 足回りは3週間後ぐらいに届くらしい。早く来ないかな。

1月16日

 松本唯一の自動車専門工具屋さんから、2割引セールのメールが届いたので仕事をさぼって行ってきた。もう車を組み立ててしまったから、当面は追加の工具はいらないのだが、車の下に潜っていて、とっても欲しい物があったのだ。それは、ギアレンチである。

 ラチェットだと分厚すぎて入らないすき間のねじはそれほどあるわけでもないけれど、数カ所あるだけでとっても時間が掛かる。寝っ転がりながらメガネでちまちまやるのは、不器用でもあるし、頭に血が上っているしで、脳みその血管がぶち切れそうになるのだ。

 ギアレンチは、メガネの形で、ラチェット機構が付いているもの。とっても便利なはずだ。これを目当てに工具屋を襲撃する。

 いろいろ探してみるが、SIGNETのGEARWRENCHセットが目に付いた。メガネタイプではなく、コンビネーションレンチなのだが、10、12、13、14、17ミリの5本と小物が付いて、特価で4500円程度。安いけれど、ぴかぴかのメッキ仕上げで、KTCの工具を使っている者としては、まばゆいばかりの輝きである。ギアの動作も軽快な音がして気持ちがいい。買うしかあるまい。

 その他にも衝動買いしようと、店内をうろつく。Kokenのロングソケット1つと、KTCブランドのVISE GRIPが2000円に値引きされていたので、思わず手に取り、さらにギアレンチが増えた分、まとめておくものを一つと思い、USAGのレンチホルダー(650円)を選んだ。

 特価品が2つあって気が引けたものの、ダメで元々、怪しい眼光で「2割引ってメールが来たから、足を運んだんだよ」と言い放ったら、「このSIGNETのレンチセットだけはちょっと…」と最初とまどった店員さんだったが「ま、いいでしょう」と2割引いてくれた。言ってみるものだ。

 ちなみに、2割引セールはメールが届いた人のみ。松本近郊の人は、登録してみると得するかも。

1月15日

実家に戻っていたとき、庭にどこかで見覚えのあるオブジェが転がっていたので目を凝らしてみてみた。

 何と、パワープラントフレームではないか! 梅の木の枝の方向を矯正するためのおもりとして使われていた。ロードスターを1台解体したときに、記念にと車庫の壁に立てかけてはしご代わり(使いづらいけれど)にしていたのが、親父によって利用されていた。見事な廃物利用。あまたあるパーツの中で、この部品だけは再利用されることが少ない気がする。ここがゆがんでしまうような事故だったら、廃車に決まっているもんね。

 庭にただ転がっているのを見ると、肉体が朽ち果ててしまって背骨だけ残った動物の痕跡のようにも見えて、少しもの悲しい。

1月9日

 週末から始まる東京オートサロンで、ロードスターを改造してつくったCosmo21と、RSCoupeが出品される。みなさん知っていると思うけれど、Cosmoはコスモスポーツのボディーをそのままぱくったもの。リアのオーバーハングをわざわざ長くしてまで似せてある。ロータリーエンジン「RENESIS」が載れば、少しは売れそう。RSCoupeはロードスターのクーペバーション。クーペになったらロードスターじゃないんだけれど。NAのときも、発売が噂されたらしい。

 点火プラグとエアフィルタークリーナーを買いに、仕事をさぼってディーラーに行き「なかなか面白いよね」と切り出し、「Cosmoは評判が良ければ売り出すらしいけど」と話したら、「ないんじゃない?」とばっさり。「うちにそんな余裕はないでしょ」だって。全否定されてしまった。他の人は「RX8が発売されるのは来年春だと予想しているけれど、本社から何も言ってきませんね」。

 最近、新車の発売があまりないマツダ。もう少し元気出してほしいぞ。