エンジン

7月24日

 オイル消費がただ事でない事態であることが分かってきた。

 間瀬や富山に行って、オイル量を注意していた。間瀬でレベルゲージを見てみたら、ほとんど減っていないように見えた。けれども、レベルゲージは測ったときの状況で増えたり減ったりと誤差が大きいから、正確には分からない。富山に行く途中の高速で、マフラーから白煙が出ているか見てもらおうと、アクセルオフからのフル加速をしてみたら、やはりかなりの量が出ているとのこと。どうやら、高負荷時に一気に消費する傾向があるらしい。

 オイル消費が、ピストンリングの摩耗による「オイル上がり」だったら、気が楽。これからオーバーホールをするのだから。しかし、組んだばかりのヘッドから「下がっている」ということになると、少々やっかい。組んだ行程を思い出してみても、漏れる場所が思い浮かばない。一番最悪なのは、バルブステムかバルブガイドが摩耗してガタが出て、そこからポート側にたれているというケース。漏れている場所がわかれば、そこだけバルブやバルブガイドを交換すればいいのだが、分からないと16カ所全部のバルブガイドを打ち換えるということになる。こんなお金のかかることはできないので、せっかくぴかぴかにポートを磨いたヘッドとおさらばする羽目になっちゃう。「バルブシールを1カ所付け忘れていました」といった間抜けなエラーだったらいいのだけれど。余った記憶がないので、それもあり得ない。

 富山の車屋さんのご厚意で圧縮を測ってもらったら、全気筒とも圧縮圧力がそろっていた。バルブのすりあわせがきちんとできていた、ということの裏返しでうれしくはあるのだが、腰下が原因だとは考えにくくなってきた。

 こうなってみると、もう開けてみるしかない。9月には初サーキットにチャレンジしてみたいのだけれど、それまでに直せるかしら。

 外したヘッドをもう1回積めばノーマルエンジンとして復活するな…。

7月19日

 ロードスターのエンジン、調子がいい。3000回転から7000回転までちゃんとトルクが出てるし。今日も、7500回転ぐらいまで回したけれども、後ろに白煙が上がっている様子もない。だれかと一緒に走ってもらって白煙が上がっているか見てもらわないと。

 とりあえず、トランクにWAKOSのオイルが4リットルも入っているから、安心。様子を見るしかなさそう。

 明日は、間瀬に写真を取りに行くのだ。

7月18日

 調べれば調べるほど、今回のトラブルの原因がよく分からない。

 プラグを外してみる。どれもこんがりきつね色。これならもう少し燃調を薄くできるか。ではなくて、オイルの付着はなさそう。吸気側のバルブシールではないのかな。エンジンをかけ、しばらく様子を見るが、排ガスは正常なにおい。エンジンの回転を上げると、ときどき白いものが交じるが、大胆にオイルが混じっているわけではなさそう。出口も油っぽくない。

 トヨタの純正オイルが混ざった状態でも気持ちが悪いので、とりあえず、ディーラーに行って、オイルを交換する。次にオイルが消費した場合に備え、オイル缶を持って行く。

 ディーラーの店長曰く「大丈夫なんじゃない」。少なくともオイル下がり&上がりはなさそう、とのこと。ブローバイのパイプを外してみるが、気になるほどの量が出ているわけでもない。

 どこからか漏れているのか。とりあえず、今は様子を見るしかなさそうである。トランクに4リットルも積んでいるので、少々のオイル消費なら安心である。

 というわけで、すぐ分解、ということではなくなったかな。

7月17日

 シリンダーヘッドを分解する必要に迫られてしまった。

 昨晩、油圧がおかしくなり出したので、出勤前、オイルレベルゲージを外してみると、何も付いていない! これはまずい、とエンジンを組むときに使ったトヨタ純正オイルを注ぎ込むと、半分、約2リットルぐらい入った。オイルが入ってなければ、そりゃあ、油圧だっておかしくなるに決まっている。

 と、のんきに書いているけれど、もう少しでエンジンが焼き付く寸前の、かなりやばい状況だったことになる。機械式の油圧計の表示がおかしくなり出してから、20キロぐらいで自宅に着いたのが不幸中の幸いか。タペット音だって出るに決まっている。HLAに十分に油圧がかかっていなかったんだから。

 どこから漏れているのか、見当も付かない。一度、他の人に乗ってもらったとき、豪快に白煙を出していたのを思い出した。そのときは、エンジン始動直後だったので、マフラーにたまった水分が吹き飛んだんだろう、と楽観視していたのだが、オイル下がりだったらしい。

 しかし、オイル交換してまだ1000キロちょっとしか走っていない。500km/Lが燃費だったら、ものすごいことだけれど、オイル消費だったらしゃれにならない。2サイクルエンジンじゃないんだから。

 マフラーに手を当ててみると、オイルの飛沫が付いた。排ガスはオイル臭くないので、排気側のバルブ回りがおかしいのだろうか。

 バルブシールもきちんと付けたし、どこから漏れているのか全然見当が付かない。排気ポートの肉盛りを削りすぎて、バルブにがたがでてきているのか。すると、バルブとバルブガイド交換となる。

 ヘッドを外すぐらいで簡単に直ればいいけれど、致命的な欠陥を抱えていたら、せっかくパワーの出るヘッドを作ったのに、もう一度最初から作ることになってしまう。

 素人作業だから、こんなものか。しばらくオイル足しながら走るべ。

7月16日

 実は今日も仕事が休みだったのだが、仕事場を見回すと激多忙。独り、のほほんと休みを享受したら、闇夜に襲撃されそうなぐらい殺気だった雰囲気なので、仕方なく「サービス出勤」。

 それでも、午後からは遊ぶのである。下品になったエンジン音を味わいに、午後2時半ごろ、開幌状態で出発。標高2000メートルの峠を越え、東信地域の丘陵地帯を抜ける、いつものコースをひた走る。薄曇りなのがちょうどいい。2日連続で焼いたら、皮膚ガンになっちまう。

 佐久市でふと思い立って、コスモス街道に進路を取る。峠の向こう側は、群馬県下仁田町。なぜか、スライドカムプーリーを手に入れた。一つ6000円。

 カム回りのトルク管理に甘さがあるのは、致命的にまずいことが判明。せっかく、トルクフルな「実用エンジン(涙)」になったのに、壊れちゃったら意味がない。スライドカムプーリーの組み込みとともに、もう一度組み直すことを決意する。今のところ、トルクの出方に不満はないので、しばらくノーマルカムで行くことになりそう。

 帰り道、不安な事態となった。ノーマルの油圧計は、5000回転あたりで、0kg/cm2を指すという致命的な故障があったのだが、大森の機械式油圧計の様子もおかしい。もしかすると、本当にエンジンの油圧が不安定になっているのかもしれない。これは、まずい。

 コンビニに寄り、エンジンを始動したら、「カシャカシャ」っとタペット音がした。こんなことは初めて。やはり、油圧に問題が出ている可能性がある。

 とりあえず、オイル交換。それでも油圧計の表示がおかしかったら、ノーマルの油圧計を正常なものに付け替える。それでも油圧が変だったら、もう専門家に見せるしかない。それまでに、エンジンブローするかも。

 「素人のエンジンチューンは2000キロで失敗に終わりました」ってなことになってりして(涙)。

6月27日

 朝、珍しく早起きした。ネクタイしたまま友達の家の小さなソファーで寝ていたら、体温が異常上昇したらしく、寝汗でものすごいことになっていた。

 中央道に乗って松本へ向かう。途中、滝のような雨。ぎゅーんだとウエットな高速は少し心許なかった。新ヘッドでこれまで計650キロ走行したけれど、問題なし。すこぶる調子がいい。やはり、自分で組んだエンジンで動いている愛車は、これまでよりも思い入れを感じる。ああ、幸せ。

 だらだらと仕事をした。なぜか別所哲也と会った。とってもでかかった。

6月26日

 休みだったが、仕事のからみで人に会うことにする。長野県の南端に近い泰阜村というところまで行った。

 ガソリンがほとんどなかったので、給油する。40リットルも入った。走行距離は280キロちょっとだから、リッター7キロということになる。新しいヘッドを載せたばかりなのに、踏みすぎ。トルクの出方を確かめようと、アクセルのオンオフを繰り返したり、山道を中心に走ったりしていたので、ここまで悪化してしまった。反省。「慣らし」なんて言葉は僕の脳みそには記憶されてないらしい。

 給油後、新ヘッドで初の高速道路。塩尻インターから長野道に乗る。このインターから東京方面に向かうと、かなりの上り坂となる。ここで、全開テスト。3速8000回転近くまで回す。さすがに3速7000回転ぐらいになると、かなり苦しそうな回り方となる。6500回転から上の領域はこれまでとあまり変化が感じられない。それより下の領域だとかなりトルクフルになった気がするのに。実際は馬力が出ているのかもしれないけれど、体感的な違いが薄い。この領域を分かるぐらいに変えたければ、やはりカムを変えるしかないのか。

 一定の速度を維持するのに、アクセルの踏み方がこれまでより少ない気がする。負圧計が付いていないので、実際どのくらいの違いがあるのか数値としては表れないのが残念。とっても暑かったのでクーラーを付けながらの走行。高速を約90キロ走って中央道飯田インターで下りる。燃費は載せ替え前とあまり変わらない感じだ。

 用事を済ませて、飯田にいる友達に電話する。飯を一緒に喰らおうと思ったのだが、やはり仕事だとのこと。夜なら空いている、というので、3時間あまりをドライブして過ごすことにした。

 国道153号を愛知県稲武町まで走り、面の木峠という山道を超え、国道151号に乗って、再び飯田に戻るコースを取った。距離にして150キロぐらいか。ずっと山道。途中、とても細い峠道となる。

 実際、ドライブして分かったが、やはり新ヘッドを積んだおかげでトルクフル。アクセルを踏むと、これまでよりもぐっとトルクが出るので、かなり楽ちんに走ることができる。これまで2速に入れていた速度でも、3速のまま踏めば、十分気持ちいい加速をする。ハイコンプで値段が1割も高いハイオクを入れているのだから、こうでなくちゃ。

 今から、友達の飲みに入る。松本に帰るのは明日の朝。仕事なのに。

6月25日

 朝4時30分、なぜか仕事場で目覚め、はたまたなぜかROMチューンセットがそこにあったので、ROMを2種類焼いて、いつもの山道に行った。

 6500回転から上が苦しそうに回っていたので、高回転高負荷の領域の点火時期を少し遅らせたら、7500回転まではいい感じに吹け上がるようになった。しかし、もうちょっと高回転でパンチ力が欲しいな。

 やはり、カムを変えるしかないのか。

6月24日

 今日も出勤な日だったのだが、やる気がなかったので朝から洗濯。エンジンばかりに時間を費やしていたので、たまりにたまっていた。

 ヘッドカバーとインマニが輝いた(まだ磨きが足りないけれど)のを機に、フィルターとスロットルをつなぐインテークのパイプを金属製に替えたい。ノーマルのやつは何とも頼りない樹脂製で、つなぎ目なんて「全開時につぶれちゃうんじゃないの?」と思うぐらい頼りない。つぶれたような形も気に入らない。

 今、候補となっているのは、クスコのアルミインテーク(約2万)とARCのインテークチャンバー(約3万)。クスコはφ61mmのパイプ。ARCはパイプの途中をふくらませて空気だまりがつくってある。

 吸気管はかなり奥の深い部分で、慎重になってしまう。でも、スロットルの前にチャンバーがあっても効果があるのだろうか。アクセル開度を変えたとき、エアフロの計測値と実際に燃焼室に入る空気の量が微妙に変化して、燃調が薄くならないかしら? ネット上のレポートを見ると、中低速のトルクが上がっただとか、高回転が良くなったとか書いてある。少なくとも、中低速は細る気がするんだが。

 でも、ノーマルの樹脂製の吸気管を見ても、途中に変な部屋がつくってある。すると、吸気管途中にチャンバーを設けると、アクセルを踏んだときのレスポンスに関係するのだろうか?

 複雑すぎてわからないや。

6月23日

 飲んで午前3時ぐらいに帰って、8時半すぎ起床。そのまま出勤だ。いい加減、ちゃんと休まないと死んじゃうかもしれない。今日はちゃんと寝よう。

 久しぶりにジムニーに乗る。今日はロードスターに乗っていない。点火時期を煮詰めていきたいのだけれど、しばらく暇がなさそう。

 HKSのフライホイールを密かに狙っていたのだが、生産中止で在庫もなくなったため、もう手に入らないらしい。5.0kgという理性的な重量(ノーマルは確か8.1kg)と、なによりも34000円という良心的な値段で、クラッチを替えるときには絶対付けてやろうと狙っていたのに。また、違う部品を物色せねばならない。腰下の積み替えと同時にやろうと考えているので、来年のことになるかもしれない。

 HKSのカタログを見ると、「在庫がなくなり次第、販売中止」という部品がけっこうある。NA6CEも古い車の部類に入りつつあるから、仕方ないところか。要望を出しまくれば、また生産してくれるのかな。