9月4日

 北陸のロードスター乗りならば、おわらと言えばおわらサーキットのこと。が、全国的には民謡行事の「おわら風の盆」ということらしい。

 とにかく、知名度が上がってきて、全国から人が来るようになったものだから、その混雑ぶりも有名になってしまった。9月1日から3日間の行事に、20万人以上が訪れるという。八尾の街中の狭い通りを使って踊っているのに、ギャラリーが万単位で訪れればどんなことになるのかは想像に難くない。とにかく、車で行こうものなら渋滞で駐車場にたどり着くまでに大変な思いをし、駐車場から町まで歩くのに大変な思いをし、たどり着いてからも細長い町は意外に懐が深く、坂道を歩き回らねばならない。とにかく大変で、気軽に見に行こうというものではないのだ。

 そんな感じで、ことしも行けないな、と思っていたのだけれど、ふと考えると、来年9月に富山に住んでいるかは分からないのだ。仕事が終わってふらりと行く、ということはできなくなるのだから、無理をしてでも行ってみようと、車で向かう。

 到着した3日午後11時は、ちょうど公式には行事が終わる時間。が、観光客でごった返す中の踊りで飽き足らない人たちは、夜中に自発的に出てきて踊っていて、それこそ風情があるという。次の日も仕事なので深夜までいるわけにはいかないが、それぐらいの時間に行けばまだ踊っているだろうし、観光客も引けてきているだろうしと期待して八尾の街中にたどり着くと、なんのまだまだ観光客でごった返していた。

 激しく興ざめだったけれども、それでも胡弓と三味線、太鼓に唄い手と囃子の声の哀愁を帯びたハーモニーに勇壮な男とたおやかな女の踊り手。多くの人が見に来たがるのも分かるなあ、と納得。

 人の家の軒先に寝っ転がってまで夜中の踊りを見たい(撮りたい?)気持ちはあまり分からなかったが、また行きたいと思わせる街並みだった。また、散歩にでも出掛けよう。

9月3日

 フィジコがフェラーリに移籍するなんて、という、遅咲きシンデレラストーリーに胸が高鳴る今日この頃。ジョーダン時代からずっとウオッチしてきたドライバーなので、イタリアンにとって本望なチームで走ることができるというニュースは、とってもうれしくなる一報。シューマッハの復帰にはかなわないけれど、耳目を集めるニュースだ。

 ティフォージからのプレッシャーは大変だと思うけれど、うまく立ち回ってほしい。間違っても事故とかはなしで。

 最近、F1でおっさんが活躍しているニュースを聞くと、うれしくなる自分がいる…。

8月31日

 仕事終わって仕事場でぷしゅっとビールを飲んで、みんなが帰ったのでソファーに寝っ転がって選挙番組からチャンネルを変えたらF1がやっていた。ライコネンをフィジケラが追いかけていて、「ありえねー」と思った次の瞬間には意識を失い、次に意識を取り戻したのは朝。朝までがあまりにも瞬間だったので、あまり寝た気にならなかったけれど、県庁に出掛けたりしてお仕事に没頭。

 期間中の緊張感からは解放されて、なんだかんだと夜まで仕事をしていたけれど、気分的には楽。体はぼろぼろ。

 温泉にでも入りに行くかね。

8月29日

 ぶっ倒れて死ぬんじゃないかしら、なんて思っていたけれど、何とか乗り切ってしまいそうな投票日前日。明日、有権者の皆さんは午後8時までがお仕事。僕らはそれからがお仕事。

 新型インフルエンザの流行まで全国に遅れがちな富山県だけれど、今回は接戦の選挙区が2つもあるためか、あそうさんに、はとやまさんまでが来県した。まさに流行最先端。2人とも演説を聴いて写真を撮った。二大政党のトップだけあって、どちらもさすがだった。

 さて、富山市の選挙と言えば、大臣まで務めた人が、個人演説会で土下座。選挙戦で動きまくってやせて小さくなって、街頭に立ちすぎで日焼けをしているから余計に小さく見えてしまう人が、演説の最後にぺたんと板張りの地べたに土下座して頭を下げる姿は、正直、美しくはない。特に、自民の演説会に動員される人は年寄りばっかりなこともあり、若人ばかりであれば、板張りの床に座らせておけば良いのだけれど、足腰が悪くなった人が主とあらば、会場にはいすが並べられる。いすが並んだ会場の最前列で土下座をすると、はっきり言って、最前列の人は土下座をした人よりも目線がかなり高くなって見下ろす形になってしまってばつが悪いし、2列目以降の人は、土下座した姿が前の人に隠れて見えないしで、果たして土下座する意味あるのかよ、な図になってしまう。とにかく、ここに来て、どぶ板選挙が甚だしくなって、さっき午後11時半ぐらいに城址公園前のセブンイレブンに行ったら、城址公園の角に選挙カーを止めて、その下で大声を出しながらまだその大臣経験者が手を振っていて、かなりどん引きしたのだが、そんな努力も吹き飛ぶ民主の風よ、という結果になりそうである。

 偉い人が土下座をしていると聞くと「そこまでして権力の座に居座りたいのかよ」と思う人がほとんどだと思うけれど、実際に見ている僕としては、たぶん、郷土・富山のために働きたい、という強い思いもあり、周りから「土下座しられよ」と、し向けられていることもあるんだろうと思う。いやいや、代議士のお仕事も本当に大変。

 同情する僕もいて政権変わっちゃえ、という僕もいる。明日の投票所に行き、投票用紙を前にしながら、どちらの名を書くか決断しよう。

8月28日

 瞬間湯沸かし器な上司の下で、怒られまくっている今日この頃。まあ、僕がミスをするからいけないのであって、ミスを正してくれ、いさめてくれる上司というのはとてもありがたい存在なんかも知れない。10年前には、仕事上、あれこれうるさい人がけっこういたのだが、最近の上司というものは人当たりが良く、指導する、という面では物足りない。

 そんなにミスがある方じゃないのだけれど、休みもなく、毎日、一杯一杯で仕事をこなしているから、どうも頭が回転していないみたい。間違いない!とチェックした仕事なのに、間違いがある、と指摘されて、それが本当だったから、深刻にとらえている今日この頃。頭が膿んでるのだから、膿んでるなりにきちっとちゃんと気持ちを新たにして仕事を確認する作業が必要なのである。

8月27日

 選挙も終盤戦を迎えて、人材不足の中、何とか乗り切れそうなところまでこぎ着けた。1カ月間で休みが打ち上げをやった1日だけってどうよ、と思いつつも、まあ、仕方がないのでいくらこなしてもなくならない仕事を淡々とこなす。

 悲劇的なのは、選挙が終わった後の方が忙しいかもしれないことだったりする。適当にさぼって、最終戦に向けてクルマを造るべ。

8月12日

 16日に長岡の助っ人ドライバーT氏がお盆にある耐久打ち上げに参戦するというので、我がチームのスポンサーでもある名古屋の魚屋さんに「バーベキューやるからなんか、送ってちょ」と依頼する。「OK」というとても気持ちが良い二つ返事が帰ってきて、何が届くのかをどきどきと待つ今日この頃。

長岡の助っ人ドライバーT氏

 んが、実は打ち上げに出られるのかどうかも不透明な僕がいたりする。選挙に異動を重ねた会社のせいでなんだか最高に忙しい毎日。下働きをして、中間管理職的な働きもして、というなんだかとってもあわただしい日々。ある仕事を片付けても、次にやる仕事が山積みになっている状態。7月の最後の土曜日以来、休んでいない。

 ひどい仕打ちを会社から受けているけれど、まあ、だまって、しのいでいこう。はたらいているおかげで、ロードスターを所有できてレースにも出られるのだから。

8月8日

 富山で駆け出しの2人がそれぞれ、最初の宿直を迎えた。初々しくって、ああ、10年前は僕もこんな感じだったなあ、とふてぶてしい日頃の僕を反省する。

 駆け出し後輩1人目が7日に最初の宿直を勤めるとき、午後9時ぐらいに「ご飯食べた?」と聞いたら案の定、「食べてません」という返事だったので、「じゃあ、お好み焼き食べよう」と勝手に僕が買い出しに行って、お好み焼き粉や豚肉、キャベツ、焼きそばなどを買い込み、ぐちゃぐちゃと生地を練ってホットプレートで焼いた。けっこういい加減に作ったお好み焼きだったけれど、上手にできてちゃんとお好み焼きの味がした。大好評。

 で、8日は駆け出し後輩2人目が最初の宿直。1人目の最初の宿直でご飯を作ってあげたのに、2人目はスルーするとなんか差を付けてしまったみたいになるので、「肉喰うか?」と声を掛ける。「喰らいたい」というので、2日連続でホットプレートが活躍する。

 買い出しに出掛けたら、焼き肉用牛肉がすべて国産だった。オージービーフをわしわし食べれば良いと思っていたので、ちょっとあてが外れた。どうしようか、と思ったら、オージービーフのステーキ用肉が1枚498円だったので2枚購入。焼き肉用国産牛は高いので1パックにとどめ、豚肉2パックにホルモン2パック、野菜大量に買い込んで戻る。

 オージービーフのステーキはそれほどおいしくないに決まっているのだけれど、「今からこれを焼きます!」と、両手に2枚のステーキ用肉をでろんと持つと「うわあ、そんなお肉を焼くんですか!」と後輩どものテンションは最高潮に。野菜を切っている間に後輩に肉を焼いてもらったが、やっぱりオージーな物足りなさだったけれど、「お肉を食べているのだ」という雰囲気は盛り上がったので1000円でした演出にしては大成功であった。

 新入り2人の後輩の心にアットホームな仕事場の雰囲気をつくることの大切さ、さえ伝われば良いかな、と思い、自腹切って食べさせている今日このごろ。飲み屋で食べさせるよりは大幅に安いという事実は、この場では伝えずに伏せておく。

8月7日

 仕事で撮った写真で失敗。演説している人なんだけれど、アップで撮った写真がみんな目を閉じてる。撮影時は使うつもりじゃなかったので、けっこういい加減にぱしゃぱしゃしてた。

 2人並べるので写真がないわけにはいけない。なので、引いて撮った写真からトリミングしてしのぐことに。「ピンぼけみたいににじんでしまうな、仕方がないな」と思いつつ、表情があるカットをトリミング。普段から「M」サイズで撮っているので、3168×2112ピクセルの横位置の写真から、528×821の縦位置の写真へとトリミング。あーあ、ピンぼけ写真、申し訳ない。

 やってみて、驚いた。十分使えるくっきりさ。出力する媒体ではそれほどの画素数はいらないので、大きく張らなければこれで十分なデータ量。

 トリミングに耐えるフルサイズのセンサーということもあるけれど、たぶん、レンズが良いんだな、とEF24-105mm F4L IS USMの実力に素直に感動した。写真は道具ではないと常々思っているけれど、道具で救われることもある。

7月29日

 マッサの代わりがシューマッハかよ! と思わずつぶやいてしまった。

 F2レースでクラッシュしたマシンから外れたタイヤがコース内に進入してきて、不運にもヘンリー・サーティースの頭に直撃して死亡した事故は衝撃的で痛ましかった。FJで走ったこともあるので、リアルに怖いと思った。F1のクラッシュでもたびたびドライバの頭が危ないシーンはあったけれど、死亡事故は起きていない。何か起きるたびに「何か対策する必要があるんじゃね?」という声が出たが、そのまま来て起きてしまった今回の事故。

 で、その次のF1の予選中、フェリペ・マッサの顔にブラウンGPのマシンから外れたバネが直撃。命に別状はなかったけれど、数レースは欠場する結果になってしまった。普通に走っていてバネが外れて転がっていくのもどうかと思うが、とにかく、時速300キロ以上も出るF1、いや、フォーミュラという競技全体で、頭がヘルメットだけでむきだしになっているのは危ないのではという議論が一気に高まった。セナが死んでしまったときも、前日にも死亡事故が起こったので、こういう事故って偶然ながら重なることが多い。セナが死んでF1の安全対策が次々と取られたように、今回もなにか対策が取られることになるのだろうか。(よく考えたらセナが亡くなった週にバリチェロも病院送りになっていたので、15年も隔てて2つの問題提起に絡む人もスゴイ)

 F1のコックピットの前にちょこっとある風切り用の透明な板をでっかくするとか、戦闘機のキャノピーみたいにするとか。前に板を設けただけではマッサの事故は防げても、横や斜め上から飛んできたタイヤは防げない。キャノピーみたいなものを設けると、今度はクラッシュしたときに速やかに救助できない。どうなるにしても、かっちょ良くなるよう希望。

 驚異的な回復をしているマッサだが、頭蓋骨骨折もあるから、しばらくは出場できない。で、タイヤが外れてしまったミスのペナルティーで次戦で出場停止処分になってしまったルノーからアロンソが乗るだとか、いろいろなウワサが巻き起こり、それはそれでおもしろい話題だったのだが、結論がミハエル・シューマッハの復帰。ドライバーとして適しているかどうかは別として、話題としては最強だ。FIAもスーパーライセンス即発行みたいな。ドキュメンタリーも撮影させて放映権料でもうけるフェラーリとか。

 これで馬鹿みたいに速かったらどうしよう、と焦るキミ・ライコネン。やっぱりシューマッハの前でゴールできないバリチェロ。