普段メインで使っているDynabookがエキセントリックな壊れ方をした。普通に使っていたのに、ふたを閉めてレジューム状態にし、20分後に開けたら、突然プログラムの一つが強制終了した。変だな、と思い、再起動したら、「システムディスクが見つかりません」といった意味のメッセージが出て、起動しなくなった。
パソコンはときどき、お茶目なさぼり方をすることがあるので、しばらく 放置したり、分解してハードディスクを外して振ったりして、様子を見たが、起動しない。結局、これはハードディスクの起動を司る部分が壊れちゃったのだな、と判断した。あくまでソフト的な壊れ方。データはそのまま残っているはずなので、怖がることはない。
どうやって復活させようか悩んだが、結局、ハードディスクだけ摘出してかつてのメインマシンThinkpad535にPCカード経由で接続し、DOSプロンプトからSYSコマンドで強引にシステムを転送した。バージョンが微妙に違っていたみたいだけれど。
ハードディスクを埋め戻して起動。途中で、NortonSystemworksのファイルの一部が見つからない、というエラーが出た。様子が変。エラーを無視して起動してみると、壁紙が現れた直後あたりでエラーが。なにやらWindowsの起動に必要なプログラムが動かない、というエラーが出た。
問題があると指摘されたファイルをコピーしてもう一度Windowsを起動。 しかし、壁紙が出た直後のエラーはなくならない。いろんな策を弄したが、エラーが消えることはなかった。起動すらしないぜ。
仕方なくWindowsの再セットアップ。Windowsは起動するようになった。しかし、いろんなファイルが次々に壊れていく上、仕事で使うソフトが動かなくなってしまった。パワーマネージメントのソフトも、死んじゃった。再インストールが必至な状態に追い込まれた。
それでも、電子メールのチェックなどにDynabookを使っていたが、使えば使うほど、壊れるファイルが増えていく感じ。書いた文章の一部や、デジカメの写真がフォルダごと消えた。NortonSystemworksも、Scandiskも「ディスクには問題ない」と言っているのに。何がおかしいのだろう? これ以上、大切なデータが消えることをおそれ、Dynabookは使わないまま放置しておいた。
仕方なく昨日、再セットアップをした。せっかく手間暇かける(といって も仕事中にやったのだけれど)のだから、ハードディスクの容量を増やしたい、と思ったので、近所のヤマダ電機でIBMの10GBのやつを買ってくる。約15000円。一時期と比べると、夢のような価格。たしかThinkpad535をメインで使っていた1997年ごろ、12.5mm厚の2GBのハードディスクが5万円ぐらいした覚えがある。
使っているDynabookSS3300のハードディスクは8.45mm厚。けれども、この厚さのハードディスクはもう売っていない。東芝の技術力を駆使して9.5mm厚より薄いものを作ったはずなのに、いつの間にか東芝も9.5mm厚しか作らなくなっていた。ポリシーがない。
さて、増えた1mm分を削らないと、本体の中に入らない。ハードディスクを摘出してのぞくと、シリコンのようなものでできた緩衝材のようなもの4カ所でハードディスクを支える形になっていたので、問答無用ではがした。変な角度で落とさない限り、大丈夫だと思う。
さて、内蔵はできるようになったものの、次なる問題が。このパソコン、ハードディスクは8.4GBまでしか認識できないのだ。1.6GBも損してしまうことになる。どこで聞いて知ったのか忘れたが、うすうすそんなようなことを覚えていたので、5000円足せば20GBのハードディスクが買えたのだけれど 10GBでがまんしたのだ。しかし、8.4GB以上の領域を認識させる方法もあるらしいことも聞いた覚えがあったので、希望をつなぐ。さてその方法をどこで調べるか。
刹那的にある友人の顔が浮かび、次の瞬間には携帯に電話していた。案の定、認識させるソフトウエアがあることを聞き出し、インターネットでさっそく入手。
これで解決だわい、と思うのもつかの間、次の問題が。このソフト、フロッピーディスクから起動して、ハードディスクを認識させる仕様なのだが、我がDynabookはフロッピードライブが壊れている。さて、困った。
忘却の彼方に消えかけていたDOSの知識をフル動員し、ハードディスク上から起動できるように設定。英語のソフトなので苦労したが、どうやら10GB全部を認識させることができた。どういう仕組みで認識させているのかはよくわからん。
あとは、バックアップしておいたソフトを次々と放り込んでいくだけである。だけである、とは言うものの、膨大な量のデーターをコピーしなければならない。アプリケーションのインストールや設定をやり終えたのが午前5時すぎ。ビールを飲んで布団に倒れ込んだ。
今日一日、半分寝ながらの仕事でした。