6月6日

 リア左側だけジャッキアップし、タイヤも車体下に入れた状態で3日も放置していたロードスター。ようやく作業する時間を見つけたので、リアのローターとブレーキパッドを交換することができた。

 さっそく当たりを付けようと、ジムニーを放置してロードスターで仕事に向かう。ちょっとした直線でぐわっと加速し、急ブレーキ。タイヤがロックしかけて「きゅきゅ」っとタイヤが鳴る怪しい走り方をしばらく繰り返した。

 下りてリアの新品ローターを見ると、中央の部分だけパッドが当たっている感じだった。まだまだ踏み方が足りない。仕事を終えて、道中、急ブレーキを繰り返しながら、まずはいつもの中華料理屋へ。麻婆茄子丼を喰らって、午後10時ごろ、いつもの山道へ行く。

 夜になるとドリフターズがいるので、なかなか行かないのだが、やはり本格的にブレーキを踏むなら、走り慣れた道しかあるまい。当たりが付いていないためか、利きが一定じゃなく、同じ踏み方でも利かなかったり、ロックしたり。ローターを交換したこともあるかもしれないが、マツダスピードのパッドよりも利きが良いので、少し走り方がぎくしゃくする。

 途中、S14のシルビアとすれ違った。ドリフターズにしては群れていないし、スピードも出していないので、様子を見に来ただけなのか。他の車がいなかったので、安全に走ることができた。

 まだ体調がすぐれないので、全然乗れた気がしない。まったくひどい走り方ながら、少しの当たりは付いただろう、と1往復で下山することにする。

 仕上げに、と、女鳥羽川沿いの堤防道路で3速全開からのフルブレーキを繰り返す。山から下りてきたばかりのためか、2回目からなんだかブレーキの利きが怪しくなり、3回目は思いっきり踏んでもロックしない。さらに4回目をやると明らかにブレーキが利かない。フェードしていた。信号で止まると、もくもくとブレーキから煙が立ち上っていた。ブレーキが焼けた特有のにおいが鼻につく。怪しい車だ。

 少しやりすぎたかもしれないが、新ローターはきれいに当たりが付いていた。冷えてから1発目のブレーキは利かなかったものの、すぐに復活したので、大丈夫だろう。当たり出し作業は終わり。

 けれども、左コーナーでブレーキが鳴く、変な状態になってしまっていた。何がおかしいんだろう。

6月5日

 日本人の3割ぐらいは確実にテレビやラジオに釘付けになっていたであろう昨日の夕方、さすがに話の種として日本戦ぐらいは見ておこうと思ったのだが、5月に新任で長野に来たばかりのボスが顔を見にやってくるという、本当にくだらない会議のために、ささやかな希望も叶えられることはなかったのである。

 どうせ内容のない会議なのだが、いかにもしらけた場にしてしまうと、わざわざ遠く足を伸ばしてやってきた人に失礼というものである。あれこれとってつけたような意見を考え出して、それらしく話す。ささやかな苦労で会議らしい会議にはなった。

 夜開かれる会議だから、話が終わればそれでさようなら、ではないことぐらいは社会人の常識である。夜の帝王みたいな人だったら嫌だな、と考えつつ、恐る恐る出方を見てると、なんだか車でそのまま帰る雰囲気だ。

 松本の直属のボスの一存で近くのファミレスに行くことになった。おいおい、とこれまた冷や汗をかくことになる。いくらアルコール抜きの食事でもファミレスに行くことはないだろう。

 重苦しい気持ちでファミレスの席に座ると、長野のボス、「アルコール飲んで良いよ」と勧めてくる。どうも、帰るのではなく、飲んで松本に泊まっていくつもりらしい。それなら、最初から居酒屋へ案内したのに。

 まだ少し体調が悪い。ビールを飲んだら、せっかく沈静化している風邪ゲリラが活発になってしまうかもしれない。苦肉の策で、メニューに載っていなかったが、頼んで焼酎のお湯割りをもらう。

 1杯飲んだだけで、もうふらふらになってしまった。やはり体調が完全ではない。全身がだるく、頭もくらくらする。簡単に酔っぱらってしまった。正直、すぐにでもタクシーに飛び乗って帰りたかった。

 ところが長野のボスはまだ気が済んでいなかったらしい。そりゃあ、ファミレスでいくらアルコールを飲んだって、飲んだうちに入らない。物足りなさそうだったので、そのままさようならするわけにもいかず、次の店に連れて行くことになった。フォアローゼズのお湯割りをもらってちびちびやっているうちに時間も過ぎる。付き合いで飲む、というのは苦痛以外の何ものでもない。

 苦痛も終わったので、どうせタクシーで帰ることだし、仕事場の人といつものショットバーに行った。病人向けという、歯磨き粉のにおいと味のするカクテルを作ってもらい、1杯だけが2杯、3杯になっちゃった。

 体調が悪かろうがいつも通り飲んでしまったのである。だらだらとくだらないことを書いたのは、ただ単に、自分が飲んでしまった罪悪感を人になすりつけたかっただけなのかも知れない。

 人は毎日、言い訳ばかりして暮らしているのさ。

6月3日

 どうやらゲリラは休戦を迎えつつある情勢。夕方、リアのブレーキパッド&ローター交換作業をやったら、少々熱が出たかも。この季節、まだ夕方は涼しいねえ。

 ロードスターは左リアをジャッキアップしたまま放置。

6月2日

 昨日から、激しいゲリラ活動に襲われております。

 腹が激しいノッキングに見舞われるわ、吐き気するわで、さんざん。まだ松本にいれば薬もあるし、寝ていればよかったのだが、場所は奥三河。薬もなし、独り、ふとんに転がってじっとゲリラの嵐が過ぎ去るのを待つしかなかった。

 寝っ転がっているうんうんとうなっていて、どうも様子がおかしいのに気が付く。昼に大量のメシとビールを喰らったのがまずかったのか、と思っていたら、頭からもノッキングが出て痛みだし、体の節々はデトネーション気味でじんじん痛む上、寒気を覚える。どうも、風邪がお腹に来てしまったみたい。そういえば最近、喉が痛いことがあった。

 風邪なんか1年以上かかったことがない。「車馬鹿がフルブーストしている限り、大丈夫。馬鹿は風邪引かないから」と、周りの人にうそぶいていたのに、こんな季節はずれの時期にかかってしまった。

 朝、ゲリラは小康状態であったものの、いつ暴れてもおかしくない状態。今日は容赦なく仕事である。代わりの人がいないから、休みます、などという甘っちょろい弱音を吐くことは許されない。朝7時半に現地を出発し、国道151号のロング&ワインディングロードを飯田へ向かってひた走る。体力が弱っているため、重ステがつらい。

 仕事場に着いたら、気がゆるんだのか、一気に症状が悪化した。ソファに寝っ転がって、うんうんと苦しむ。体の節々、特に腰が痛い。汗が噴き出て、頭もがんがんと痛む。

 これはいかんと、薬を買って家で寝ることにした。昼までさぼっていても大丈夫だったからである。帰り道、日曜日にやっている薬局はほとんどなく、薬も売っているセブンイレブンで風邪薬を物色する。

 薬局なら薬剤師さんに相談してベストの薬をもらうのだが、ここは置いてあるだけである。以前、風邪を引いたとき、3本1000円ちょっとと少し高いがアンプルタイプの風邪薬が効いた気がする。

 しかし、「熱、喉の痛みなど風邪の初期症状の緩和に」という能書きが書いてある。完全に初期症状を通り越して、胃腸にまで影響が及んでいるので、ちょっと手遅れか。「発熱・ふしぶしの痛みに」という、今の症状にぴったりの能書きの「新ルル−K細粒」を購入する。

 風邪薬を飲むとき、一緒に栄養ドリンクなどを増量補正すると治りがよい気がする。子供用風邪シロップを一気飲みしたり、怪しげな漢方薬を試したりして薬をチューンするのが風邪引きさんの醍醐味だ。迷った挙げ句、2本で980円の栄養ドリンクも購入した。高い。

 家に帰って、ゲリラ活動に対処する薬と、風邪薬を口に含み、栄養ドリンクで飲み下して寝る。ついでに、栄養ドリンクのおまけに付いていた「牡蛎肉エキス」配合の怪しい栄養補助食品も一緒に増量補正。風邪薬がぴったり合ったのか、2時間も横になっていると、症状が緩和した。

 松本でエンジン作れないかも、なんて書いたからいけなかったんだろうか。車馬鹿さ加減を後退させると生きていけない体なのかも。

 けれども、座っているのもやっとな体調で、こんな馬鹿げた文章を書いているから、相変わらず、馬鹿なんだよね。

6月1日

 午後9時に仕事を終えて、愛知県の奥三河に向かった。

 タイヤがほとんどないため、乗り心地が悪く、ロードノイズもうるさい気がする。おにぎりを食べながら中央道を飯田までぶっ飛ばし、国道151号を駆け抜ける。

 やはり、ブレーキの遊びが増えてしまっていて、シフトダウンの時に、ブレーキとアクセルの位置が微妙にずれて少し違和感を覚える。ブレーキに足を当てる程度のブレーキングのときも、すかっと踏み応えがなく、拍子抜けすることもしばしば。踏み込めばカチッとしたタッチだし、利きもマツダスピードのパッドよりも増しているのだが、どうもこの遊びが、嫌だ。

 とりあえず、リアのブレーキパッドも換えてみて、タッチが変わらないようならば、エア抜き。それでも直らなかったら、組み直しだろうか。これまで10万キロぐらいはマツダスピードのパッドだったので、ブレーキパッドのタッチの差を知らないから、もしかすると、特性の差なのかも知れない。なんだろうなんだろう、と考えているうちに、この遊びにも慣れてしまうのかも知れない。

 3月に換えたFM901はほとんど溝がなくなり、後継タイヤ選びに頭を悩ませているところ。お金もない上、8月に引っ越すとなると、あと2カ月足らず。

 新エンジンを松本で組むのは難しいかも。

5月31日

 熊丼を喰らった。

 なぜか梓川の奈川渡ダムにある東京電力のPR施設で、同業他社の友達と会ったので、昼飯を一緒に喰らうことにした。

 トンネルばかりで何もない山の中、どこで食べようかと話し合い、とりあえず街へ向かおうと、国道158号を下っていく。友人が怪しげな食堂で車を止めた。

 古ぼけた食堂。スキー場の食堂のような雰囲気の場所で、入り口で目を引いたのが「熊脂あります」の看板。なんだそれは、と心の片隅で考えつつ、中に入り、壁にかけてあるメニューを見ると、「焼き肉定食」「うどん、そば」「トンカツ定食」「カレーライス」と並んで、「熊丼」「猪しし丼」の文字。「しし」がだぶっているんじゃないか、と思ったがそんなことはどうでもよく、熊の肉が食えるらしい。値段は1500円。なかなかの料金である。

 友人は「そばが食べたいんだけれど」と弱気なことを言うので、猪丼を注文してあげた。猪は松本市内で猪鍋を食べさせてくれる店があり、そこで2、3度食べているから、どんな味か知っている。野生の動物は「味」というよりは独特な「臭み」がある。猪は味噌でチューニングされた鍋でも、少し臭かったので、どんぶりにしたら露骨ににおいそうだな、と思う。

 熊は臭くないのか、と言えば、ある人から聞いた話だと、熊肉をもらってきて、鍋にぶち込んで煮たら、とんでもなく臭いにおいが漂って、とても食えたものじゃなかった、とのこと。鍋は洗っても洗ってもにおいが取れず、捨ててしまったという。よっぽど強烈なにおいだったんだろう。肉が少し古かったのではないか、とその人は言っていた。

 どんな強烈なものが来るんだろうとドキドキしながら待つと、シラタキやタマネギとともに、熊の肉が醤油ベースでおおざっぱに煮られてごはんの上にぶちまけられて出てきた。ブロック状に切られた熊肉は、黒っぽく、同じくブロック状の脂肪がへばりついていた。見るからにしつこそうである。

 一つを箸でつまんで口に放り込むと、それほど臭みもなく、ぱさぱさした感じでやわらかい。試しに友人の猪を喰ってみると、ゴムみたいに固く、しかも獣臭が強烈である。食べられないことはないけれど。

 熊の方がましであったか、と言えば判断に迷う。脂肪ブロックが強烈にくどく、口の中一杯に油が広がる感じ。お茶で流し込みながら、何とか飲み込んで平らげた。

 熊と猪を喰らったから、今度は鹿だな。

5月30日

 「そでどうしたの。真っ黒よ」。近くの中華料理屋で、ピリ辛のたれがかかった唐揚げの定食を喰らい、レジで会計をすませたら、中国生まれとみられるこの店のお母さんに、中国なまりでこう指摘された。見てみると、確かに真っ黒である。また、やっちゃった。爪も真っ黒だ。

 休みだったので、まずジムニーのタイヤの交換をすることにしたのだ。乗鞍スカイラインでは数日前に雪が1メートルほど降ったそうだが、さすがにこの時期までスタッドレスタイヤのまま放置されているジムニーを見ていると不憫に思えてくる。おもちゃと侮っていたわりには出動回数の多い電動インパクトレンチを駆使し、ちゃちゃっとタイヤを交換する。

 天気はそれほど良くはなかったが、ロードスターで美ヶ原へ上がることにした。そういえば、今シーズンになって、美鈴湖より上に登っていなかったのだ。

 8K6Kのバネはやはりうねった道には固すぎるらしく、途中で何度か車が飛び跳ねた。サーキット「も」走ることができる車にしちゃった宿命だから仕方があるまい。ぎりぎり我慢できる突き上げだから、足の仕様は当分このままになるだろう。

 武石村側に下りてビーナスラインを走ろうと思ったら、道が通行止めであった。欲求不満を感じながら同じ道を戻る。それでも、ブレーキパッドがそろそろ限界で、常に悲鳴を上げている状態だから、戻って正解だったのかも知れない。

 下界に下りて洗車をする。そして、フロントのブレーキパッドを交換することにしたのだ。

 エンジンの載せ替えは2回したけれど、ブレーキをいじったことはいままでなかった。エンジンは動かなくなっても危険はないが、ブレーキが壊れると危険だ。自分だけではなく、人を傷つけてしまう可能性がある。だから、これまでブレーキはディーラーに任せていた。

 と、言い訳がましいことを書いているけれど、エンジンだって走行中にブローしたら危険なわけで、ブレーキ整備に手を付けなかったからと言って、お利口さんなわけではない。ただこれまでにいじる機会と気合がなかっただけである。

 初体験のブレーキ整備。フロントをジャッキアップして、タイヤを外し、キャリパーのスライドピンを1本ゆるめただけで、パッドが剥き出しにできた。意外と簡単なのね。パッドは案の定、残り1ミリもなかった。

 シムや金具、針金のようなバネは錆びてボロボロになってしまっていたのだが、替えがないのでパーツクリーナーを噴いてそのまま再利用する。金具やスライドピンはグリスアップしておく。ピストンのブーツをめくると、中は錆びもなくきれいな状態。グリスを押し込んでおく。

 ピストンを戻そうとして困った。ウオーターポンププライヤーで戻した、という話を聞いていたので軽く考えていたのだが、ピストンに傷を付けてしまいそうだし、幅が広くてつかみづらい。ピストンを戻すSSTを買っておけば良かったかな、という考えがちらりと脳裏をよぎる。

 キャリパーを眺めていて、何か使える道具はないか、と考えた。何かが使えそうである。何だろう、としばらく考えて、そうだ、と膝を打った。

 バルブスプリングコンプレッサーである! あれさえ使えば、簡単に押し込めるじゃないか。古いパッドとリア用のパッドをあてがっておき、コンプレッサーをセットしてぎりぎりと締め上げていくと、簡単に引っ込んでいった。

バルブスプリングコンプレッサー

 意外と簡単だったパッド交換。グリスアップもして、ごきげんな利きになるかと思い、車を動かしてブレーキを踏むと、まったく踏み応えがなく、ペダルが床に付きそうなぐらいだった。へこへこっと何度か踏んでやると、少しだけ踏み応えが出てきたものの、遊びが大幅に増えてしまっている。奥まで踏めばちゃんと利いているので、危険ではないが、ちょっと気持ち悪い。エア抜きをすれば直るのかしら。

 ついでに2週間前に燃え掛かったオルタネーターのVベルトを交換。こんな作業を普段着でやって、その服装のまま中華料理屋へ行ったから、お母さんに不審に思われるのである。

5月29日

 8時前のあずさに何とか間に合って、揺られること2時間半。新宿に到着。憂鬱な気分になる。いつも北アルプスの山や、広い空を見ている人間にとって、東京の街並みは圧迫感を覚えるだけである。狭い空に、コンクリート、都会臭。田舎育ちの僕の体には、合わない。ジトジトっとした空気が体にまつわりつくようで気分が悪くなる。

 学生時代の先輩と赤坂見附で落ち合って、昼飯を喰らう。少ししゃれた感じの定食屋に入って、食べたのは、いわしのどんぶり。正午になった途端、えらく込み始めたので、スターバックスでコーヒーを飲む。見事にお上りさん風の行動を取ってしまった。

 先輩と別れて、なぜか霞ヶ関へ。眠たい思いをして、夕方、学生時代の別の友人の携帯に電話を入れる。神谷町が仕事場だというので、霞ヶ関から歩いて移動する。そういえば、東京タワーを近くでじっくり見たのは、生まれてこの方初めてのことかな、と思う。正真正銘の田舎者である。

 焼鳥屋に行き、ビール。午後8時半まで飲んで、新宿へ。帰りのあずさでは、ほとんど意識がなかった。あっという間にワープして松本に帰ってきた感覚を覚える。

 零時前に松本駅前にいるのだから、いつものショットバーに行かねばなるまい、と、しつこい客引きを振り払いつつ、向かう。ジュースのようなカクテル2杯。このショットバーで知り合った名古屋生まれの若者が偶然座っていた。先月、中央道の駒ヶ岳サービスエリア付近でタヌキに遭遇し、自損事故をしてしまったらしい。「ひいてしまえば良かったのに」と言うものの、人間、とっさのことには反射で動いてしまうものである。ぶつけてしまうのも仕方がないか。

 急ハンドルを切ってタコ踊りをして、中央分離帯に衝突。もう少しで死ぬところだった。この事故で営業職なのに会社の車に乗せてもらえなくなり、気まずくなって転職を考えているのだとか。何の仕事をしようか、と考え中という。

 東京にも住んでみたい、という。田舎が一番、と考えている僕は、やはり普通の感覚じゃないのかしら。

5月28日

 なぜか、また生康夫を見てしまった。なぜか、いつもの山道を一緒に走ってしまった。とはいえ、彼は知事専用のプリウスで、僕はジムニーだったんだけれど。火事に遭ったいつもの山道は、根が焼けてしまった木々が枯れ始め、赤くなって、ふもとから見てもとても目立つようになってしまった。枯れた木は伐採されると思うから、松本から見上げる浅間温泉の山々が、はげ山になってしまうだろう。復旧に10年単位で時間が掛かることを考えると、山火事の被害の大きさを改めて感じてしまう。

 明日は8時前のあずさに乗って、なぜか東京へ。友人と昼飯を喰らう予定。

5月27日

 半端じゃない台数のロードスターが集まった軽井沢ミーティング。そもそもミーティングに来る人たちは、相当の思い入れがあるに決まっているので、並んでいる車は多種多様。センターストライプやエアロ、全塗装、車高短、豪華アルミ、ロールバー、マフラーなどなど、手を入れられていないロードスターは探さなければ見つからないほどであった。

 そんな中、目を引いたのが、リアのコンビネーションランプをアルテッツァ風にした「ユーロテール」。1組3万円ほどの部品だが、これを付けている人の多いこと。個人的にロードスターのデザインの中で一番気に入っているのがコンビネーションランプなので、ユーロテールのロードスターは少しなじめないところもあるのだけれど、手軽に雰囲気が変えられるのが重宝されているんだろう。

 多種多様のロードスターが並ぶ中で、ぽつんとノーマル車高で外見ノーマル、しかもぴかぴかのロードスターがあると、とってもカッコ良い。改めてノーマルデザインのバランスの良さを感じてしまう。

 ミーティングのお楽しみの一つと言えば、掘り出し物の部品が転がっていないか、「軽井沢価格」でお得に買えるものがないかを探し回るショッピングである。今回、買うことを確定していたのは、ブレーキパッド。すでに左フロントが、悲鳴を上げているので、替えなければならないのだ。

 お得なブレーキパッドがないか探し回ったが、本当にお得なものというのは、たぶん朝一番で消えてしまうのだろう。見つからなかったので、新潟県長岡市のショップ「RSファクトリーSTAGE」のブレーキパッドを買った。新品で前後合わせてなんと13500円! もう2000円ぐらい上乗せして売っても、売れるだろうに、たぶん一定の利幅しか取らないんだろう。大変お得な価格である。リアの効きを強くして、バランスを良くした、というポイントが気に入って掘り出し物がなかったら購入することを決意していたのだが、予想外に安くてとても得した気分である。

RSファクトリーSTAGE

 温度の範囲は550度?までで、間瀬サーキットなら1分14秒台あたりまでの走りなら対応できるという。Sタイヤでも履かない限り、僕の走りにはほど遠いタイムなので、まったく問題ない。リアの利きが強いこともあって、減りもそれなりに早い、という話も聞いたけれど、何と言っても13500円。2回替えても、他のパッドの1回分なのだから、素晴らしい。

 その他、鏡面化工具と、怪しいビデオを購入した。怪しいビデオはモナコグランプリの前に堪能したのはいうまでもない。