3日連続、仕事場の内側で過ごしてしまった。人民食堂という名の社食で150円のラーメンをすすり、人の行き来がたくさんある自分の席に座っていると、頭がおかしくなりそう。
明日は、外の仕事があるので、床屋でも行こう。ロードスターのタイヤ交換もしようかしら。
3日連続、仕事場の内側で過ごしてしまった。人民食堂という名の社食で150円のラーメンをすすり、人の行き来がたくさんある自分の席に座っていると、頭がおかしくなりそう。
明日は、外の仕事があるので、床屋でも行こう。ロードスターのタイヤ交換もしようかしら。
家に帰って晩飯を喰らい、おもむろに玄関でメタルクリーンに漬け込んであるヘッドを取り出した。
びっくり仰天! 排気ポートや燃焼室のカーボンが落ちているじゃないですか。これまで2回メタルクリーンを使ってヘッドを洗浄したけれど、ここまできれいになったのは初めて。
なぜ、これまでよりきれいになったのか。それは、これまでメタルクリーンの箱に書いてある裏書きを読んでいなかったから! 20Lに1箱を使うのが正しい濃度みたいなのだが、これまでお湯に適当な量を混ぜて使っていた。かなり薄かったらしい。今回初めて、かなり濃くする必要があることを知り、一袋の4分の3を混ぜたのだ。一袋1300円ぐらいするのだから、ケチりたくもなる。
それにしても、カーボンがこびりつくのもうなずける排気側より、吸気側の方が落ちが悪いのはどういうことだろう。
その吸気側のカーボンを落とそうと、再びメタルクリーンに漬け込むことにした。溶液の温度が温かい方が効き目があるようなので、鉄のバケツに汚れたメタルクリーンを入れて、ストーブの上に載せて温めた。
きれいになったヘッドを眺めていると、燃焼室の形やら、ポートの形状やら、鋳物としての出来は、前にいじったヘッドより良いらしい。スキッシュの形のばらつきもないし。ヘッドガスケットの残りかすがこびりついていたので、オイルストーンとペーパーできれいにしておいた。もし、面研することになれば、まったく意味のない作業である。
さて、再び漬け込んだヘッド。どこまできれいになることやら。
今日が正式な仕事始めに当たるのだが、相手がある商売なので、アポを取らないと仕事にならない。一つ、アポを入れたのだが、当然、後日に会うことになるので、この2日ほどは暇なのだ。いや、こう言っては語弊がある。とりあえず、暇になるようにアポを入れていない、というのが正しい。
なので、仕事中にも関わらず、パソコンに保存してあるFreedomのデータをのぞき見していた。基本的にテキストファイルであるから、テキストエディタがあれば簡単にいじることができることを知る。それならば、と、噴射量マップの吸気圧ピッチの変更にトライしてみる。
Freedomの噴射量マップは、回転数18レベル、負荷軸32レベルの計576のデータで構成されている。これだけ書くと、なんだか、訳が分からない。
Freedomは燃料を噴射する量を決めるのに、回転数の軸と、吸気圧(負荷)の軸からなる2次元のマップを使っている。例えば、3000回転のときに、吸気圧が500mmHgだったら、この量のガソリンを吹く、といちいち指定してあげるのだ。18×32で576ものデータを覚えられるのだ。詳しくはここを見てほしい。
回転数は500回転ごとに18レベルだから、500回転から9000回転まで、吸気圧は50mmHgごとに32レベルだから、50mmHgから1600mmHgまで用意されている。
ところが! 大気圧は標高0メートルで快晴の日だと、765mmHgぐらい。自然吸気(NA)エンジンでは、アクセルを全開にしても大気圧+αの吸気圧しか得られないわけで、800mmHg以上のマップはまったく使っていないことになる。半分しか使っていない。なぜ、1600mmHgまで用意されているかと言えば、ターボやスーパーチャージャーなどの過給器を使うときのためにあるのだ。
せっかく用意されたマップが半分しか使われていないのはもったいない。今現在、ターボ化する予定もない。だったら、50mmHgごとのピッチを25mmHgごとに変更すれば、32レベルある吸気圧の軸をすべて使うことができる。これまでよりも倍、細やかな制御ができることになる。
エンジンがシングルスロットルの場合は、50mmHgのピッチでもまったく問題なくスムーズにエンジンは回るのだが、今回の変更は4連スロットルを付けるときのための準備的な作業だ。4連スロットルは、シングルスロットルよりも、ハーフスロットルの領域での制御が難しいらしい。理由は、アクセル全開のときの吸気圧と、ハーフスロットルのときの吸気圧があまり変わらない数字が出てしまうからなのだが、難しいことは4連を付けることができた暁に本編で書くことにしよう。ピッチを細かくすれば、それだけハーフスロットルのときの制御が細かくできるんじゃないか、と予測した。まったく無意味なことをやっているかもしれない。もし、予測通りに事が運んでくれたら、シングルスロットルの段階できちんと噴射量マップを作っておいた方が、4連に移行したときにやりやすいと思われる。
噴射量マップの800mmHg以降はターボ用の領域であり、NAでは考えられないほど濃い数字が羅列(インジェクターの能力を簡単に超えている)されている。ピッチを変えてもデータの中身までは変わらないので、まともに動かしたかったら、あらかじめまともな数字を入力しておく必要がある。エンジンを動かしながら、パソコンでぱちぱちと入力していたのでは気の遠くなる時間がかかるので、データのうち、噴射量マップのデータをテキストエディタの秀丸やらエクセルでちょいちょいと作成する。点火マップも同じようにデータを作成する。空燃比計を付けたときの空燃比マップも作成する。
とりあえず、パソコン上でこれだけの作業をやっておいた。言うまでもないが、仕事中である。同僚の人が僕のパソコンの数字の羅列を見て、「なにこれ」と聞いてきたが、まさか正直に答える訳にもいかず、「某国がラジオ放送で送ってくる暗号を解読するための乱数表です」とごまかしておいた。
作っちゃったら早く動かしたくなるもので、4時すぎに黙って仕事場を上がり、帰宅してFreedomにデータを転送。転送中にエンストしたが、再始動したら問題なく動いた。変更前とまったく同じように回っている。マップが倍のデータ数になったので、変更が大変かと言えば、空燃比連動機能を使って、勝手にFreedomが学習してくれるのでそれほどの労力は必要ないと思う。
問題と言えば、古いパソコンなので噴射量マップの全体を見るときに、スクロールに時間がかかることぐらい(だと思う)。
早く帰宅したのは、アストロへ行きたかったからでもあった。アストロに行き、メタルクリーンを購入。外してバルブをばらしてあるヘッドを洗浄した。
新春早々、車三昧な日々なのである。
やはり、今回の寒波はかなり本格的なものらしく、名古屋でさえ雪がちらついている。積もることはないだろうけれど。東海北陸道も郡上八幡以北で通行止めとなったらしい。やっぱり真冬には富山に行けないみたい。
昼過ぎに起きたものの、やることがない。それならば走りましょうと、近所のモーターランド鈴鹿に行った。2003年暫定仕様のエンジンがどれだけ速いかを調べるためだ。2週間前に初走行したばかりのサーキットなので、タイム差が出たとしたら、それがエンジンのポテンシャルの差ということになる。
このサーキットは1時間ごとの時間貸し。2時からはドリフトクラスといって、AE86やらシルビアやら180SXやらがカニ走りをする時間帯であり、間違ってもこんな枠で走ることはできない。3時からの枠が空いていたら良いな、と期待を持ちつつ、到着すると、前よりも込んでいた。
受付で聞いてみると走行OKだったので早速エントリー。5000円+計測器代1000円の6000円で50分間走ることができる。
2回目だからさほど緊張感もなくコースイン。しかし、まもなく恐ろしく速いターボ車軍団やらインテRやらが団子になって後ろから迫ってきた。とても普通に走れる状態じゃない。
少し様子を見て再び走り出す。やはり、2003年暫定仕様エンジンは、ノーマルエンジンとは比べものにならない加速をみせる。しかし、高速コーナー前で3速に入ってしまうようになったため、シフトダウンで挙動を乱したり、4速に入れちゃったりと、素人丸出しのミスを連発。反省。
走っているうちに、シリーズ2のロードスターと一緒になった。加速は互角。各コーナーでもだいたい互角。ブレーキのタイミングをいろいろ変えてみると、差が縮まったり、伸びたりする。とりあえず、加速性能は同じみたい。
ちょいと僕の車は車高が高いせいか、高速コーナーではロールが大きくぐらりと出て、アクセルが踏めない。もちろんびびっているのもあるけれど。指1.5本分ぐらい車高を下げて、アライメントを取ることを次の課題としよう。
僕がシリーズ2を従えて走っているうち、インテRを追う形になった。さすがにヘアピンからストレートへの加速は別世界で、どんどん離れていくのだが、高速コーナーをすぎて、次のヘアピンのブレーキングでかなり追いつく。次のストレートで再び差が付き、インセクションで完全に追いつく、という感じ。ストレートが長いコースだから、ロードスターでは絶対前を走ることができない感じだ。
そのままの状態で2、3周走っているとインテRがインセクションへのブレーキングで失敗したみたい。団子状態でヘアピンへ突入すると、ヘアピンではアクセルをが踏めなくなってしまう。レースでもなし、インを差して抜くわけにもいかない。することがなくなって暇になったので、リアを流してドリフト状態で追っかけていたら、道を譲られた。
前に出たってストレートであっという間に追いつかれてしまうのだから、所詮太刀打ちできない相手である。次の周で抜いてもらい、クールダウンに入る。
前の走行ではインテRなど、あっという間に差がついて消えてしまっていたのだが、今回は差が縮まった気がする。2003年暫定仕様エンジンはなかなか速いらしい。とはいっても、ライトチューンのシリーズ2と同じというのが笑えない現実なのだが。
今回は他車とからんだ追いかけっこばかりやっていたから、各コーナーの練習にはならなかったかも。インセクションへの進入では、ブレーキングドリフト気味に進入していって、減速とともに向きを変えて置くと、次の左コーナーが楽になりそうなのだが、前や後ろに車がいる状態だったから、なかなか大胆に滑ることもできなかった。
インプレッサの後ろに付いたとき、そのトラクション性能にうらやましい思いがした。こっちがアクセルを踏めない段階なのに、かまわずバッヒューンと加速していくのはやはり4駆ならではである。
走行を終え、タイム表をもらう。不満だった前回のタイムより1秒5も速くなっていた。やっぱり前のエンジンは遅かったらしい。HLAあたりがへたっていたのか。
走行後、NA8Cの人と言葉を交わす。このページのURLを教えたから、この文章も読んでくれるかもしれない。掲示板に書き込んでね!
将来、最速のドライバーになる予定の赤ちゃんを見に行こうと、富山に行こうかな、と考えていたのだが、予報によると大雪なのでやめてしまった。夏、ロードスターで向かえば3時間で行けるのだが、飛騨の峠で1メートル近い降雪があったとすると、まずロードスターでは走ることができない。家にあるジムニーを借りていけば、何とかたどり着けるかもしれないが、大雪で大渋滞の中をいったいどれだけの時間走れば到着するのか見当が付かない。さらに、東海北陸道が通行止めにでもなったら、とっても険しい山道をひたすら走る羽目になってしまう。もし、国道が事故で通行止めにでもなったら迂回できる道もあまりない。弱虫だから行けないのだ。
仕方がないので、昼ごろロードスターに乗って出勤した。よく考えてみると、29日から3日まで6連休を取っていたことになる。就職して、松本に行ってから、最高は4連休ぐらいでそれも、ちょこちょこと仕事をしていたから、本当に何もしなかった6連休は初めて。年越しを家族で過ごしたり、元日からエンジンをいじったりと、世間並みの年末年始を久しぶりに過ごすことができた。これだけ仕事をしていないと不安になってしまうサラリーマンの悲しい性で、ちょいとだけ仕事を片づけることにした。
そういえば、ヘッドを載せ替えてから、アイドリングを調整したぐらいで、Freedomの設定をほとんど変えていないから、まずはハイカムで空気を吸うようになったと思われる高回転でガソリンを多めに吹くように設定。
効果はてきめんで、3000回転から全域にわたってトルク感がアップした。特に、6000回転からのトルク感がたまらない。普通なら頭打ちになる回転数なのだが、ハイカムのおかげでそこからまた車が前へと押し出される感じが出た。街中なのに凶暴な加速をしたくなるエンジンになってしまった。
暗く前に仕事場を出て、アイドリングの調整をしながら帰宅。夜は、家の玄関で外したヘッドをばらしていた。バルブを16個も外すのはとても大変な作業であることを思い出した。ヘッドをメタルクリーンに漬け込もうと思ったら、メタルクリーンが見あたらない。明日買ってくるか。
富山で遊んでくるスケジュールがつぶれてしまったので突然、明日が暇になってしまった。どこか、走りに行って来ようかしらん。
バルタイを取った車は早く走れるようにしなければならなかった。だって、夜、友達の家に呼ばれていたんだもの。組み立てなければ、行くことができない。ちゃんと組まなければ、途中で壊れてしまう。急げばミスを誘発し、急がなければ、おいしいお酒が飲めない。このもどかしさ。
とりあえず、作業が終わったのだが、けっこう細々としたことが残っていてなかなか出発できない。完璧、と思っていたのだが、純正の水温計が動いていなかったので、熱したクランク角センサーの下に手を突っ込み、熱い思いをしながら配線をする。点火時期も合わさなければならない。
走り出すと、やはり圧縮比が上がった上、ハイカムが入っているので、ちゃんと速くなっていた。すでに組んで1万キロを走行したシリンダーヘッドであるので、慣らしなんて無用である。7000回転までぶん回す。でも、セッティングがまったく取れていなく、高回転では燃調が薄くなっているだろうから、あまり無茶なことはしなかった。
今回は4月にエンジンから取り外してあったシリンダーヘッドASSYをそのまま取り付けただけ。カムやカムプーリーなどなど、ごっそりすべての部品が付いていたから、本当にポン付け。シール類なんかもそのまま使ったから、かかったお金と言えば、松本のディーラーで買ったヘッドガスケットの部品代だけである。これもデッドストックで落ちていた物を安く譲ってもらったので1500円だ。
友達の家は、豊田である。トヨタ自動車本社の南ぐらい。時間がなかったので名古屋インターから東名高速に乗ろうとしたのだが、渋滞の案内が出ていたので急きょ、下道から行くことにする。
オーバーラップ48度と、実にライトなバルブタイミングであるにもかかわらず、やはりシングルスロットルでは厳しいのか、しょっちゅうエンストをする。下手をすると空ぶかししたり、クラッチを切るだけでエンジンが止まる。Freedomの設定で何とかなればよいのだが、とりあえず、アイドル回転数を950回転にしてしのぐ。どこかの設定でなんとかならないものか。
バルブタイミングの問題だと思うのだが、吸気音がものすごい。全域でトルク感が増し、壊れそうに回る怪しげなフィーリングがさらに怪しげに研ぎ澄まされた。やっぱり、ハイカムってかなり効くんだなというのが今回の実感。面研して圧縮比を少し上げただけのエンジンにも乗っているから、余計にそう思う。
何とか無事、友達の家に着き、奥さんの手料理で宴会。奥さんがロードスターに乗りたいというので、開幌状態にして、国道248号をぶっ飛ばした。かなり喜んでもらえたみたい。
この友達夫婦。外科医と看護婦である。とにかく酒を勧めてくる。「いやさ、病み上がりでそんなに飲めないんだヨ」と言っているのに、飲め飲め。友達曰く、「ぶっ倒れたら、点滴打ってやるから。すっきりするぞ」。おもむろに引き出しを開け、点滴と輸液のルートセットをわざわざ見せてくれる。奥さん曰く「私も最近また勤めだしてかなり勘が戻ったから大丈夫よ!」。夫婦そろって、たちが悪い。
友達が作ってくれるカクテルをがぶ飲みして夜が更けていった。
そして今日である。今日も名古屋駅付近で新年会。「やぎや」というアジアンテイストの怪しげな店でベトナム手羽先を食べながら、再びお酒をがぶ飲み。終電で帰ってきた。
午前中、目を覚ましたものの、体中が痛い。特に首、肩、腰。腰が一番ひどい。やはり、なまりきった体でハードな作業をいきなりやると、てきめんに体に出てしまう。整備士さんの苦労がよく分かる。
昼ごろ起きて、昨日の続きをする。まず、ホームセンターに行き、針金とクーラント。廃油捨て箱を購入。昨日、抜いてあった廃油を処理して、バルタイ設定に取りかかる。
針金をダイヤルゲージに取り付けて、うまいことカムの隙間からリフターに差し込むのが難しい。調整時間よりも、マグネットベースとダイヤルゲージの取り付けの方に時間がかかっている。
クランクをクルクルと回し、インテーク側の中心角を測定すると、105度ぐらい。勘で取り付けた割にはいいところへ行っている。これを108度あたりに設定する。
次は排気カム。測定するも、測定不能なバルタイであった。どうやら、カムプーリーを一山分ずらさなければならない。
ずらす、と書けば簡単だが、タイミングベルトテンショナーをゆるめて、タイミングベルトを外さなければならない。もたもたやっているうちに、タイミングベルトがゆるんでしまい、インテーク側の位置関係もずれ、最初からかけ直す羽目になった。
クランクの角度と、2つのカムプーリの位置関係を微妙にずらさないとうまいことベルトは掛からない。慣れればすぐにできるのだが、久しぶりなので手間取ってしまう。
何とか排気側も108度あたりにできたと思ったら、今度は吸気側をベルト一こまずらしてかけていた。今度は排気側をずらさないように慎重にずらす。
Vベルトなんかを付けて、まずは点火プラグを外したままセルを回す。今回は壊れていた油圧計を交換した。ちゃんと正常な数値を指し示したので、うれしい。点火プラグを付け、冷却水を入れていよいよ火を入れる。
ぎゅぎゅぎゅ、といつもより少し苦しそうな音がしたが、ぶわんと一発でエンジンがかかり、ちゃんとアイドリングした。Dジェトロだから苦労するか、と思っていたので拍子抜け。いつも通り、HLAがものすごい音を立てるが、そのうち消えるだろう。
264度のカムで、吸気側排気側ともに108度のバルタイは、ノーマルECUではほとんどアイドリングしない。Freedomではアイドル回転数を変えたり、なんとでもなるので、いよいよ真骨頂である。言い換えれば、ようやくFreedomの利点が生きたということになる。
排気音が少し図太い。空ぶかしすると、ばん、と吸気音も野太くなっている。
水温が一定になったところでエンジンを停止し、オイルを抜いた。バルボリンの「ターボフォーミュラ」という15W-40、1リットル弱398円という笑える価格のオイルの新品を入れたのだが、20分程度のアイドリングで捨てられることになってしまった。少々かわいそう。
近くのホームセンターに行き、カストロールのGTXというこれまた1リットル弱398円の怪しげなオイルを購入。慣らしの間はこいつを使おう。10W-40で、「北アメリカでのみ使ってください」という注意書きがある。アメリカではミアータが走っているのだから、ロードスターに入れたってまったく問題はなかろう。
圧縮比10.2ぐらい、264度のカムと、少々チューニングエンジンになった。少しは速くなってくれると良いのだが。
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。
起きたら昼前。初夢も覚えていない。この歳ではお年玉ももらえない。ゲリラ活動も終息したようなので、雑煮を喰らう。雑煮に載ったイクラ以外、元日の風景を彩る物は何もない。
新年1発目の作業が、ヘッド載せ替えである。作業着に着替えて、がしがしと部品を取っ払っていく。やっぱりインマニ取り外しが大変だ。燃料ホースとそれを止めるクリップがとても邪魔。工具の入れ方をあれこれ工夫しながらたくさんあるボルトを一つ一つ外してゆく。
インマニ、エキマニを取り、ヘッド本体へ。12mm12角のソケットがなく、あちこちを探し回る。引っ越しのどさくさでどこかに紛れ込んでしまった。さらに、9.5mm角のソケットを12.7mmのブレーカーバーに付けるためのアダプターがないことに気が付いた。TONEのアダプターを持っていたのだが、これもなくしてしまったらしく、KTCのものを買ってきてあったのだが、フルパワーでタイヤ交換したら、砕けてしまったのだ。もちろんTONEのアダプターは何度もそんな使い方をしたけれど壊れなかった。もうKTCのアダプターは買わない。
仕方なく、KTCのトルクレンチでヘッドボルトを外すことにした。最大トルクの10キロに合わせておけば、普通の工具のように使える。2万ちょっとする測定器具を、工具として使ってしまうとはなんと贅沢な!
ヘッドボルトを外したところで、元日なのに親父が外出しやがった。ヘッドを持ち上げるのを手伝わそうと思ったのに。仕方なく、独りで交換することにする。外したヘッドをフルパワーで持ち上げる。これはラジエーターの上に新聞紙を敷いておき、ヘッドを片手で持って手前に引っ張るようにしてやれば何とか持ち上げることができる。
問題は積み込みだ。カムとカムプーリー、クランク角センサー、点火コイルまで付いているので、とっても重い。そんな重量物を最初から独りでぴったりとノックピンに合わせて合体させるのがとても無理だが、フルパワーで持ち上げて何度か休憩しながら、何とか積み込んだ。
見事に積んだ写真をば。
ちょっとユニークな方向に付けてしまったみたいだが、ま、動くだろう。
再び外した部品を付けていくという不毛な作業を進めていき、最後、バルブタイミングの設定となったところでつまずいた。ダイヤルゲージに取り付けるのに適当な針金が見あたらなかったのだ。すでに暗くなり、照明とストーブを使いながらの作業だったのだが、寒くなってきたので作業中止。明日、朝に針金を買ってきてちょちょいと組み立てよう。
ところで、外したヘッド。燃焼室がとってもきれい。冬で始動直後に異常に濃い燃料を送り込んでいるからか、少しだけカーボンがたまっていたが、排気バルブがと点火プラグがきれいにやけていた。燃焼室の形も良いし、ポート形状も良ければ当たりのヘッドかもしれない。
調子の良かったエンジン、ヘッドを付け替えて絶不調になったりして…。
一晩寝て過ごしてもまだゲリラ活動は終息に向かわず、暴れ回って腸は活動停止状態。メシも食えない状態で、午後まで寝転がっていた。
ゲリラ薬&風邪薬の大量投与により、夕方近くになってようやく楽になってきた。動けるようになったらやることがある。ヘッド換装の準備である。
自分で組んだチューニングエンジンを積んだのがちょうど1年前だった。4カ月、1万キロでオイル上がりが発生し、軒下に転がっていたノーマルエンジンに積み替える羽目になってしまった。腰下は作り直さなければならない状態だったが、ヘッドならそのまま積むこともできる。9カ月近くほったらかしにしてあったチューニングヘッドを、もったいないからこの休みに積もうと考えているのだ。
オイルが燃えたせいで、燃焼室に堆積したカーボンを削り、パーツクリーナーで汚れを落とす。完全には落としきれないが、エンジンに火を入れればそのうち吹っ飛ぶだろう。ヘッド下面を1500番のペーパーで磨いて、へばりついているガスケットのかすを取る。
カムは吸排気側とも264度が付いているのでバルタイをきっちり取らないといけない。バルタイを測定するために、クランクプーリーにヤスリで印を付けた。
大晦日にまでこんな作業をやらなくて良いのに、と自分でも思う。今年も最初から最後までエンジンをいじっていたことになる。4月に間瀬サーキットの走行会でオイル上がりが発覚。ノーマルエンジンに換装して、8月にFreedomを取り付けた。名古屋に引っ越しさえしなければ、今ごろ新エンジンを組んでいたかもしれない。来年もハードに車をいじって走りまくる1年になるんだろうか。
このサイトを作ってから2度目の年越し。来年もまた、どっぷり車世界に浸かった1年となることを宣言してこの1年を締めくくろう。今年も素晴らしい出会いが会ったことに感謝しながら。
松本の仕事場でいつもともに酒場へ入り浸っていた人が1月1日付という変な時期に異動することになったので、昨日「夜飲みましょう」と電話を入れた。OKだったので、松本に向かう。
天気予報を見ると29、30日と晴れらしい。それなら、スタッドレスに換えることもないだろう、と乗り心地の悪い15インチのネオバのまま向かう。
空きっ腹に日本酒を大量に流し込み、3軒はしごしたため、今日は朝から調子が悪い。腹の中でゲリラ活動が活発化してしまった。
何とか自宅に戻り、熱を測ると38度…。しつこい風邪がまだ治っていなかったんだろうか。
寝正月ならぬ寝込み正月にならなければよいのだが。