おやじとジムニーに乗って美濃市へ。仕事なのか遊びなのかよくわからない用事で出かけた。アユ釣り師であるおやじは、郡上八幡漁協にアユ釣り入漁券の1年券を買いに行ったのだが土曜日だったためか、休みであった。
大和町の道の駅で麦とろろメシを食べて温泉に入り、戻ってきたら夕方であった。おやじとあちこち行くのも久しぶり。たまにはつるんで遊ばないとね。
おやじとジムニーに乗って美濃市へ。仕事なのか遊びなのかよくわからない用事で出かけた。アユ釣り師であるおやじは、郡上八幡漁協にアユ釣り入漁券の1年券を買いに行ったのだが土曜日だったためか、休みであった。
大和町の道の駅で麦とろろメシを食べて温泉に入り、戻ってきたら夕方であった。おやじとあちこち行くのも久しぶり。たまにはつるんで遊ばないとね。
毎週金曜日は市場の日。難しいこと考えずにおっちゃんたちと軽口をたたいていられる僕にとっての癒やしタイムだったりする。車好きのおっちゃんに「早く乗ってきてヨ」とお願いされてしまった。
市場から仕事場に戻る前に鶴舞の南海部品に寄る。僕の車はまだファンネル剥き出しでエアクリーナーが付いていない。なくても普通に走るんだろうし、やはり若干抵抗になるんだろうから、付けなくても良いのだが、さすがに前のエンジンが壊れた理由が異物吸い込みによるものだから、そこら辺はやや神経質になるのである。そんじょそこらの車屋では絶対置いていないのだから、バイク屋ならばあるかもしれない、と寄ってみることにした。
店内にはさまざまなパーツやらグッズが並び、バイクに乗らなくてもなかなか楽しめる空間になっている。ガラスのショーケースの中に、普通にピストンやらシリンダーやらが並んでいるところはさすがである。車の場合は、チューニング専門店でない限り、なかなかピストンやコンロッドは展示していない。
が、捜し物はなかった。K&Nの高級なエアフィルターはあるのだが、ファンネルにかぶせるだけのお手軽ソックスは見あたらなかった。エアクリーナーの大きさに切って使うスポンジは売っていたのだが、そんなもの買って手間をかけるぐらいなら、7、8000円で通販で買った方がよさそう。
しばらく、エアクリレスで走ることになりそうである。
風邪気味で少々喉が痛かったのだが、午前5時に家を出て、市場へ。最近新しくした靴がどうも足に合わなくて、靴ずれ気味。よちよち歩く。
市場のおっちゃんと朝飯(彼らにとっては昼メシだ)を喰らった後、名古屋駅に行って午前8時8分のひかりに乗る。新大阪で降りて、向かったのは西宮。そして名古屋に帰ってきたのが、午後2時すぎだった。普段ならどうってことない日程だけれど、ちょいと体調不良でしんどい。
だから早く帰って寝るべきなのだが、新大阪駅のキヨスク本屋でCARBOYの新刊を発見してしまう。なんとDVDがおまけについていたので、午後9時半ごろ帰宅後、メシを喰らって我慢できずに見てしまった。
が、やはり体力が電池切れしたらしく、寝床に寝っ転がって、ドリフトのスキール音を聞きながら、意識を失った。
いつもよりちょっと早く起き出して、ロードスターに乗り込む。クランキング1発でエンジンは始動するが、アクセルをちょっと踏んでやった方がベター。ぎゅんぎゅぎゅんぎゅ、がろん、が、がろっ、ぼろっぼろっぼろろ、ぼっぼっぼっぼろっと怪しげな音が朝の住宅地にこだまする。仕事で松本に行くので、慣らしをかねてロードスターで行くことにしたのだ。午後から1時間ほどの仕事の予定だから、ちょっと早めに出て下道で行くことにする。
4連スロットルとポン付けではないちょいと作用角の大きなハイカムのエンジンの感想は? と聞かれたら、こう答える。「フツー」
強がりではない。本当に普通なのだ。異常なのは音ぐらいか。うるさい車は嫌いなのだが、勢いでこうなってしまったのだから甘んじるしかない。とはいっても、巷で言う「爆音」ではない。高回転で踏んだら、どうも爆音になりそうだけれど。
4スロで世間一般で言われている評価は、「高回転全開は良いのだけれど…」、「低速トルクすかすか」「アクセルワークがシビア」「低回転で気難しい」などなど、ちょっと普通の人では近寄りがたいものばかりだ。が、全然そんなことはなかった。きわめて普通に走ることができる。街中もまったく問題なし。5速2000回転で国道を走れるし、3速1500回転ぐらいでゆっくり走ることも可能だった。
僕も「4スロ難しい神話」を信じていた1人であったので、正直言って、今回付けてしまってどうしてもセッティングが取れなかったり、ツーリングで面白くないエンジンになってしまったら、シングルスロットルに戻そうと思っていた。が、そんな不安は一気に解消し、これなら乗っていても良さそう、と思えるぐらいである。我慢するのは音ぐらい。
まだ5000回転弱までしか回していないし、アクセルもほとんど踏んでいないからまだ評価が変わるかもしれないが、それでもアクセルに対してリニアにトルクが出てくるし、あまりぎくしゃくもしない。セッティングが煮詰まってこればかなりスムーズになりそうな予感である。
今まで回した4000回転までの話なのだが、確かにアクセルを踏み込むと、口径が大きすぎて吸気の流速が一気に落ちるのか「がぼぼぼぼ」と盛大な音だけしてあまり前に進んでいかない、という状態になるのだが、その状態になる前はちゃんとぎゅっとトルクが出てくる。
行きは高速と下道で、帰りはオール高速で走った。あまり踏まない回さない慣らしの運転で、セッティングが合っていなくて濃い空燃比という条件で燃費は正確には計算していないが、リッター11キロちょっといった感じ。極端に悪い、ということはなさそうである。サーキットで高回転を常用したらかなり悪くなると思うけど、それはノーマルエンジンでも同じこと。
とりあえず、月曜日に走り出してから、今日まで750キロ乗った。今回は慣らしをじっくりしようと思っている。
ホントに、車いじっていて良かった。今回、エンジンを積み替えて仲間のありがたさを身に染みて感じたのである。仲間。普段の仕事では絶対に得られないものである。
土曜日にも書いたとおり、今回はかなりアクロバチックに富山入りするつもりだった。ぎりぎりまで名古屋で飲んで、米原まで普通列車を乗り継ぎ、夜行の急行で寝台に寝っ転がって富山入り。午前4時半に到着して、待つのがいやだったらタクシーに乗って行ったかもしれない。車屋さんまで4、5000円はかかるだろう。午前6時の始発を待ち、近くの駅までいっても30分ぐらいは歩くのだろうか。とにかく近くに行けばなんとかなるだろう、といい加減に考えて、切符まで取っていた。
2次会で飲んでいたら、富山の仲間から携帯に電話が入った。「ちょっと早い時間に新幹線に乗って、特急加越に乗ったら金沢まで迎えに行くよ〜。うちに泊まっていき」とのこと。この上もないくらいありがたい言葉であった。遠慮なく泊まらせてもらうことに。寝台の切符を交換してもらい、しかも払い戻しまで受けた。
特急の乗り継ぎなのだから安心して寝ていられる。列車の中ではなるべく寝て体力を温存する。富山ではじけるために。
そうして、仲間の家におじゃまし、ビールを飲んで宴会した。翌朝はふらふらで、これなら体力を温存した意味がなさそうなのだが、そんな問題じゃないのである。
車屋さんのガレージでは多くの人がやってきて見守ってくれたし、しまいには脱着まで手伝ってもらった。僕が富山に何度も足を運ぶのは、ロードスターが好きだから、という理由だけではない。
そんな仲間と一気に会えるのがミーティングなのである。軽井沢に行くことにこだわったのは、そういう理由だ。とにかく、車が動くようになって一安心なのである。
きゅいぃぃぃ〜と、辺りにむなしくセルモーターの音がこだました。時間で1分ほどだが、これほど長く感じる1分というのも、ほかではなかなか味わえないであろう。
日曜日、富山の車屋さん宅に到着したのは午前9時ごろだったか。いよいよできあがったエンジンを積む日がやってきたのである。異物を吸って壊れてから2カ月弱。エスコートの81mmピストンで1722ccにボアアップ、面研1mmとシートカットのヘッドで圧縮比は11.7ぐらい、カムは戸田のin・272度、ex・288度。タペットはHLAから同じく戸田のインナーシムキットを組み込み、AE101の4連スロットルwith
Freedomコンピューターで回す、ノーマルにちと毛が生えた程度のエンジンである。吸気ポートはインレットのガスケットをちょっと拡大する程度。400番程度で鏡面にはしていない。そんなエンジンをしこしこと作ってきた。
4連スロットル回りの取り付けや配線も含めてやることがなくなったのは午後7時半ぐらいだった気がする。まったくの素人が、ときどき手伝ってもらいながらぼちぼちと作業を進めているので大変進行がのろい。2日酔いだったこともあり、夕方におにぎり2個を食べた程度。ほとんど飲み食いせずにずっと作業を続け、しかも重要で大変なところは車屋さんにやってもらっているのに、これだけ時間がかかってしまう。
バッテリーをつないだり、オイルや水を入れたりし、いよいよ、点火プラグを抜いたクランキングでオイルをエンジン内に回す作業である。
ヘッド載せ替え2回、エンジン載せ替え2回の計4回は同じ作業をしているのだから別にどうってことはない作業なのだが、内心、やはり緊張している。エンジンがようやく回るという期待と、回らなかったらどうしようという不安と。
点火プラグが抜いてあるからセルだけでもかなりの回転数でエンジンは回る。普通なら20秒ほど。油圧計の針が、ぴくっと動いてじわっと右に振れ始め、だいたい2キロぐらいのところまで動く。それを確認して、プラグを取り付け、点火する。これまでの4回は期待通りだったのだが、5回目の今回、やばいことになってしまった。
きゅいぃぃぃ〜とセルをいくら回してもいっこうに油圧がかからない。油圧センサーはけっこう壊れることがあるので、まずそれを疑うのが第一だ。配線を確かめると、きちんとつながれてある。ここで、油圧センサーを外してオイルが出てくるかを確かめる。ウエスを当ててセルを回すが、オイルが出てこない…。エンジン内部にオイルが巡っていない、ということである。
原因がまったく想像できない。オイルストレーナーか? 液体ガスケットを塗ってオイルパンのバッフルプレートを取り付け、オイルの吸い口であるストレーナを取り付けるとき、最後、ボルトをきちっと締めようとするとバッフルが浮き上がったり、ボルトでストレーナ全体が回されて、横にずれてしまう。ガスケットで張り合わせてあるので、ずれてしまうとあまりよろしくない。ずれるのを押さえつつ締め付けた覚えがあるし、ガスケットもちゃんと新品を使ったので、ストレーナーの取り付け不良とは思えない。が、油圧がかからないのだから、ストレーナー回りからエアでも噛んでいるんだろうと思うのがいちばんありそうなトラブルである。
あれこれ、頭の中で考えるのだが、重大なことが一つだけある。オイルポンプやオイルストレーナーを点検するにはオイルパンを外さねばならない。エンジンが車載のままでも点検できないことはないのだが、馬鹿みたいに大変な作業になってしまう。わざと回りくどく書いているのだが、要するにせっかく積んだエンジンをもう一度降ろさなければならないのである。一日の作業のかなりの部分をやり直さなければならない。
やばいな、と思った。もう一度脱着すること、ではなくて、迷惑をかけちゃうから。
が、そこに居合わせた3人は好き者揃いであったので、車屋さんの「よし、降ろすぞ」の声を号令に、ぱっと作業に取りかかる。目標は1時間半ぐらいでエンジンを降ろすこと。僕は下回りに入って、ミッションのボルトなどを外す。
死にものぐるいにボルトを外していく。車屋さんが一番複雑な吸気配線、配管側を、もう1人が排気側を。3人が物も言わずに、ばっと作業した。「よし吊るぞ」とエンジンを外して時計を見たら30分しかたっていなかった。でたらめに早い。
エンジンを宙ぶらりんにしたまま、タイミングベルト回りが外されていく。再びエンジンスタンドに固定し、ひっくり返してフライホイールも着いたまま、オイルパンを外してみると、オイルストレーナーはきちんと着いている。問題なさそう。次に疑われるのがオイルポンプ。ぱっと外すと、まず第一の不具合が、オイルシールが壊れていた。これもオイルを塗って丁寧にはめ込み、オイルポンプとツライチになるようにはめ込んだ覚えがある。組み込みが悪かったのか、ほかの原因があって壊れてしまったのかは定かではないが、オイルポンプに不具合があった可能性が高くなってきた。が、なぜオイルポンプに不具合が出たのかがいまいち納得できずに、ほかの原因もないか確かめてみる。
オイルポンプからはまず第一にオイルフィルターに向けてオイルが流れていく。ポンプからフィルターの場所までのオイルの通路をチェック。バッシュゥーとエアーで吹いてみて、異物が飛び出してこなかったのは良かったのだが、肝心のオイルも飛び出してこない。オイルクーラーも同じように詰まっていないかエアを吹いて確認すると、ドベっと黒い使い古したオイルが飛び出してきて顔にかかった。すると、オイルポンプがオイルを吸っていなかったということになる。
このオイルポンプは先のエンジンオーバーホールのとき、僕がばらして油圧のコントロールをするリリーフバルブ回りを交換して使った物。今回は、前回ばらしてビニール袋に真空パックのようにして入れてあったのを取り出して、そのまま取り付けた。ばらしてみると、ぱっと見では問題ないのだが、まずはトロコイドがべとべとしているはずなのに、オイルが回った形跡がない。リリーフバルブのプランジャーもバネを外して振れば出てくるはずなのだが、固くて上から押さないと出てこなかった。固着気味になっている。
とりあえず、原因はオイルポンプらしい、ということが分かったので、差し入れの吉野家の牛丼特盛りをオイルまみれの手ではしをにぎり食べる。自分のミスで2人に大変な作業をさせてしまったあまりの申し訳なさに、朝からおにぎり2個しか食べていなかったのに、食欲が出ない。それでも電池切れになると作業ができないから詰め込んで胃に収める。
午後10時前には再び作業を再開し、オイルパンやバッフルプレート、ブロックにこびりついた液体ガスケットをはがす。トヨタのシールブラックはなかなか落ちていかず、いらいらする作業だが、黙々とこなす。といっても2人に手伝ってもらっているからあっという間の作業である。オイルポンプはいつの間にか車屋さんが組み付けていた。
脱脂してシールブラックを塗ってオイルパンを張り合わせ、タイミングベルトを張る。タイミングベルトが外れたままクランクを回すとバルブとピストンががつんと当たってしまうので、注意が必要である。
その状態でオイルを入れ、クランクを回してみると、オイルフィルターの場所から豪快にオイルが飛び出してきた。さきほどは、ここまでもオイルが回っていなかったのだから、不具合はなくなったらしい。
再び積み込む。物も言わずに黙々と作業。僕は再び下回りではいずり回る。すべてが組み上がったのが、午前1時半ぐらい。エンジン脱着とオイルポンプの点検整備が5時間で終了したことになる。それも、馬鹿げたトラブルの処理も含んでいるから、スムーズに終わればもうちょっと早かったとみられる。空恐ろしいぐらい早い。
今度こそ、とクランキングすると10数秒で油圧がかかった。プラグを装着し、今度は火を入れる。ぎゅんぎゅんぎゅぎゅんと高い圧縮になった音がして、ばばん、ばんばんと初爆があったのだが、あえなくエンスト。今度はスロットルを開いてやって回してやるとぶぶーんと回った。アクセルに足を載せて小刻みにあおってやって止まらないようにする。回すこと10分ほどでアイドリングするようになった。4連スロットルにすると、第一課題はアイドリングさせることなのだが、オークションで手に入れたISCVのおかげで、かなり素早くアイドリングするようになった。工場内はオイルが燃えたにおいと、オーバーラップが広いエンジンに特有の生ガスのにおいでかなりやばめの空気である。
結局、オイルポンプの中にオイルが入っていなかったから吸えなかったのではないか、というのがいまのところの結論。エンジンから外してそのまま袋の中だったのだから、油膜が消えてなくなってしまったというのが良くわからない。手押しのポンプで水をくみ出す井戸も「呼び水」が必要なように、オイルフィルターの場所からオイルを強制的に送り込んでやったら、ポンプがオイルを吸い出せるようになって油圧がかかったかもしれない。とはいえ、開けてみて初めて原因が特定できたのだがら、何を言っても始まらないのである。
疲労困憊で2時すぎに家の中に入り、宴会をして4時前就寝。前日もほとんど寝ていないから、さすがに疲れた。
軽井沢ミーティングに我が愛車で行くためにはもうそろそろ車が動くようにしないといけない。だから、根性で仕事のスケジュールを調整した。本当は今日から富山入りして車を作りたかったのだが、さすがに義理は欠かせない。何とか月曜日が休めることになり、日、月と富山入りが可能に。今度こそは、ロードスターに乗って帰ってくることが目標だ。
前回はエンジンパーツなどさまざまな部品を持っていくためにジムニーで出かけたが、今回は乗って帰ってくるのが目標なのだから、どう考えても列車で行かねばならぬ。一番近いのは高山経由でワイドビュー飛騨に乗るルートだ。
しかし、一番早いワイドビューに乗っても富山に着くのは昼過ぎ。これでは半日が無駄になってしまい、少ない時間を有効に使うことはできない。新幹線を使って米原や京都に行き、そこからサンダーバード、しらさぎに乗るコースでも10時20分が最速である。これでもちょっと遅い。
夜行バスがないかしら、と探したが、さすがに九州方面や東京と結ぶものはたくさんあるのだが名古屋−富山間はなかった。そうだ、レンタカーを借りて富山で乗り捨てれば車内で寝ることも可能だな…と考えたが、乗り捨て料金がよく分からない。あるサイトで見積もりを出したら、軽自動車が24時間6000円程度なのに対し、乗り捨て料金が23000円…。10キロにつき1000円ぐらい取っているらしい。問題外。
いろいろ探して見つけたのが、急行きたぐにである。名古屋を午後11時前に出れば米原で乗り換えて、富山に4時30分。地元の列車の始発が午前6時だからちょいと待つ時間が多いが、このルートで入れば午前7時すぎには到着できる。二次会最中ぐらいに抜け出さなければならないのがちょっと引っかかるが、車と義理とを天秤にかけてもっともバランスさせられるのがこの行き方だろう。寝台車で寝ることもできそう。
ということで今から結婚式2次会なのである。
毎週恒例の市場に顔を出し、クルマ好きなおっちゃんにエンジンの進ちょく状況を報告する。今度乗ってきて、100メートル道路をぶっ飛ばそうと約束する。
この土日に再び富山に乗り込んで、エンジンを積んじゃおうと思っていたのだが、土曜日に友人の結婚式の2次会があるという、どう考えても外せない予定が入ったので、あきらめる。翌週は車屋さんが新潟遠征に出てしまうし、すると、軽井沢まで間に合わないのではないか、と焦る今日この頃である。
夜は仕事場の人と久しぶりにのみに出る。ふらふらになって帰宅。
東京に行く用事があったので、松本時代、一緒に仕事をしてその後甲府に行き、この5月から東京で仕事をすることになった友人に電話を入れた。仕事の前に昼メシでも食おうと、東京駅の新幹線の改札口で待ち合わせをすることに。松本時代は晩飯を喰らったり、ビリヤードにいったりと散々遊んだ友人である。
本当なら、異動前に甲府に行く考えだったのだが、ロードスターが動かない状態ではそれもかなわなかった。名古屋から見れば、甲府より新幹線で行ける東京の方が近い。今後もたびたび会うことになるだろう。
名古屋では分厚い雲がたれ込める悪天候だったのだが、東京は晴天であった。それぞれ別の改札口に向かってしまい、危うくすれ違うところだったが、携帯があるから便利な時代である。久しぶりに会ったのでさまざまな話をする。アンマンで迷惑をかけた某氏と知り合いなのだそう。ものすごくいい人なんだって。
1時間ばかり暇をつぶして、霞ヶ関の某所に行く。6階にある某所へ行ったところ、異常な蒸し暑さ。仕事は汗をだらだら流し、机上に置いた書類が汗にまみれるぐらいであった。建物に熱気がこもってしまっていた。
さんざん汗をかいて要件が終わり、「どうもこんな暑い場所ですみませんでした」と相手が説明するには、「上の階が環境省だから、あまりクーラーを効かすことができないんですよ」とのこと。さすが、二酸化炭素削減の旗振りをしているだけあって、自ら手本を示す、ということなのであろう。妙に納得行く説明であった。
4時10分ごろ表に出て、4時26分のひかりに飛び乗った。6時半には仕事場に到着し、会議へ突入。3日間のエンジン製作の苦行のダメージが残っていることもあって、さすがに体にこたえた。
朝7時に富山を出発。昨日まで白い人たちがいた場所近くに向かう。プライベートな用事と仕事をドッキングさせてしまう僕の得意技である。本当なら昨日は作業を早めに切り上げて帰宅しなければならなかったのだが、帰り道に仕事を作ってしまえば、帰る手間と仕事へ行く手間が省けるという寸法だ。これで会社に仕事の往復分の交通費を請求してしまう、という話はやばいのでここでは言うまい。
国道41号に抜けるまでの新しいルートを発見。何回か信号に引っかかる場所を通らなくて済むようになり、10分は時間が短縮できるようになった。また、富山が近くなったぜ。
高山と郡上八幡を結ぶせせらぎ街道という道をひた走る。街道の名の通り、川の横を走るとても気持ちの良い道で、ジムニーで走っているのがとても残念であった。標高7、800メートルぐらいでまだ午前9時ぐらいだったから風が冷たく、肌寒いほど。1枚多めに着こんで、ヒーターを付けながら、ひんやりとした風と斜めから照りつけるお日様の暖かさを感じながら走るのが、ロードスターでもっとも気に入っているシチュエーションである。夏の午前5時ぐらいも気持ちが良いが、8時ぐらいになった途端に空気が重苦しく暑くなってきて、不快だからやはりこの時期の午前中がよろしい。
なぜか、とあるワサビ田に行った。長靴を履いて、けもの道を歩き、岩を伝って川を渡り、400坪ほどの広さのワサビ田に至る。脱サラした人がやっている場所で、話を聞いているといかに自然を愛しているかが伝わってくる。営業成績を競う生活から、ガマガエルやアオダイショウ、イノシシ、猿、カモシカ、イワナとおつきあいする生活に飛び込んだのである。なかなかできることじゃないね。
山菜のレクチャーを受けた。周りの斜面を歩いて、トウキチロウと岐阜では呼ばれているモミジガサという山菜をぷちぷちと採って回る。木下にたくさん生えているから木下藤吉郎。豊臣秀吉の若いときの名前をもじったしゃれたネーミングである。このほか、山ウド、フキなども採って全部もらった。
恐縮なことに栽培していたワサビも、もらってしまった。配っちゃったら商売にならないのに。