6月9日

 家の近くで午後3時から仕事が入っていた。名古屋の仕事場までドアツードアで1時間。そしてまた戻ってきて45分。1時間45分移動に使うぐらいなら、そのまま家に引きこもって午後2時半ごろ出勤した方が時間が効率的に使える! と、自分を言い聞かせて、昨日のロングツーリングの疲れを癒していた。ま、どうせ家にいても仕事はできるからわざわざ名古屋の中心の方まで行くことはないのだけれど。

 昨日は、久しぶりにロードスターでロングアンドワインディングロードを走ることができたからか、完全にサル状態であった。家に帰ってから気が付いたのだが、朝から飯を喰らっていなかった。メシも喰わずにひたすら走っていたのだからその馬鹿ぶりがよく分かる。

 自宅から歩いて仕事先に向かう。小一時間ほど仕事して、再び自宅へ。途中、本屋に寄ってホットバージョンと「RX-8甦ったロータリー」を購入。ホットバージョン見ながら、ちょこっと仕事して、ロードスターに乗って午後7時すぎに仕事場へ。

 仕事場でもちょこっと仕事をして、そそくさと退社し、名古屋高速へ。スロットル開度補正マップをつくるのだ。

 まず、噴射量マップの全開部分を完成させる。一人ではやはり学習を使わなければ怖い。3速で8000近くまで回すと、ちょっと言えないスピードになってしまうから道がすいているときを見計らって。なから良い加減の空燃比となったら、スロットル補正の学習を入れる。今日走って、なんとなく傾向がつかめた。

 環状線を10数周走って、かなりセッティングが進んだ。1回乗るだけで650円もこうやって使えばお得な気持ちになれる。

6月8日

 土曜日に友人の結婚式に呼ばれたので長野市に向かう。この友人、同じ会社でいまは同じフロアが本拠地なのだが、なぜか名古屋でなく、長野の善光寺で結婚式を挙げやがった。行くだけで大変なのだが、友だちの一生に一回の日であるので、ロードスターで向かうことにした。

 ここで得意技の仕事づくりが炸裂する。途中、高速を松本で降りて小一時間ほど仕事をしてまた向かう。これで松本までの電車賃を請求してやるのだ。

 二次会はアットホームでなかなか良かった。三次会、四次会となだれ込み、気が付いたら午前4時。よちよちと千鳥足でホテルまで歩いて、ベッドに倒れ込んだ。9時半に起きてシャワーを浴びる。

 頭が痛かったのだが、せっかく長野に来ているのだから高原ツーリングをしない手はない。下道を走って野沢温泉村に行き、スキー場の斜面を登って奥志賀林道へ。ここは若干幅が細いのだが、50キロぐらいの道のりを延々と走り続けることができるお気に入りのコースなのだ。

 Freedomの外気圧補正の方向性を打ち出したかった。とりあえず、4連スロットルで外気圧補正がない状態では、まったく乗れたものじゃない。地上760mmHgある気圧も、標高1500m前後の奥志賀林道では640mmHgぐらいしかない。スロットルを全開にしても640mmHgのマップ(地上ではアクセルを開き始めたぐらいの吸気圧)しか読まないわけで、燃調が激薄でエンジンが回らないのである。これを補正でなんとかしなくてはならぬ。

 あれこれいじりながら走り回るが、フィードバック補正をいれないことにはまともに走れない。フィードバック制御を入れるとどうしてもギクシャク感が出てしまうので走っていても気持ちよくないのだ。アクセルを踏んだのにトルクが立ち上がるのが1秒ぐらい遅れてしまう。とても耐えられないのである。

 白根山のあたりまで行き、すでに標高は2000m。外気圧も590mmHgにまで下がり、地上でのアイドリングの吸気圧とそれほど変わらない状態。負圧も出ない。まあ、地上でも260mmHgあたりを指しているんだけれど。

 燃調はぐっちゃぐちゃで、フィードバックを外すと空燃比が17とか18になったりして、とても走れたモノじゃない。外気圧補正マップをいじって燃料を2倍増量してやってようやく走るぐらい。

 これはなんともならないと思い、路肩に止めて外気圧補正を考え直す。最後の手段を試す。外気圧補正のマップ方式から吸気圧変換方式に変更するのだ。

 吸気圧変換方式では、昨年9月に痛い目にあっている。富山へ行ったとき、途中の飛騨清美で燃調が濃くなりすぎてエンジンが動かない、という状態になったことがある。最初はまったく原因が分からず、標高が上がると不調になるのだから外気圧補正のいたずらだろうと思い、マップ方式に切り替えたら、普通に走り出した。だから、この方式は「使えない」と勝手にレッテルを貼っちゃったのである。

 一か八かでやったはずなのだが、ものすごく調子よくエンジンが回り出したので拍子抜けした。空燃比こそ高回転で10台を指すものの、まだ何とか吹ける範囲で収まり、地上に近いレスポンスが帰ってきた。もしかして、ほかのFreedom使いの人たちは外気圧補正で悩んだことがないのかもしれない。半年以上、悩んできたのは何だったんだろう。

 フィードバックを外しても濃いめの燃調だが普通に走る。素晴らしい。外気圧補正がうまく設定できなかったら、スロットル制御を試していたところだが、こんなにきちんと動くなら、もうDジェトロを捨てることはない。エンジンに問題がなくなり、ようやくツーリングを楽しめるようになった。

 山から下って気圧が上がっていくときに問題が出ないかをチェックしながら走っていく。白根山方面から軽井沢へ抜ける浅間白根火山ルートを転がり落ちるように下る。快調に走っていたら、万座ハイウエイの料金所前で突然、燃調が異常に濃くなり、エンストした。昨年9月と同じ症状である。外気圧補正の数値が異常であることは間違いない。

 調べてみると、外気圧補正ゲイン670mmHgの数値が1.6332というあり得ない数字が入っていた。ちなみに、610mmHgの補正値は1.1900である。どんなにおかしな数値か分かってもらえると思う。

 ほかにもおかしなところがないか調べてみると、690mmHgでは2.4100なんていう数値になっている。気圧が690mmHgに近づいたら燃料を吹きっぱなしにするような設定になっていたわけで、これじゃあエンストするに決まっている。なぜ、こんな異常な数値が入ったのかよく分からない。バグか? 昨年9月にこの異常に気が付いていれば、外気圧補正で悩むことなんかなかったのに。それでも、外気圧補正がまったくない状態で走った経験は、Freedomについての理解をより深める結果となったのだからよしとしよう。実際、トラブルが出たらすみやかに対処できたのだから。

 まともな数値を入れたら再び快調になった。松本に住んでいたときは、有料なので敬遠していた万座ハイウエイだが、次にいつ来られるか分からないから走ることにする。新緑の中を突っ走るとっても気持ちよい道。集団でのツーリングにはもってこいだが、料金は高め。

 浅間山を右手に眺めながら軽井沢へ。そういえば、先週がミーティングだったんだっけ。2週間連続。

 千曲ビューラインを走り、諏訪に向かう。和田峠を越えてそのまま諏訪の街に入ると込んでしまうので、扉峠からビーナスラインに乗る。ぜったい遠回りなのだが、エンジンが快調に回っているので浮かれていた。

 再び標高1500mの世界になったが、調子よく走る我がエンジン。ますますFreedomが好きになってしまった。すごい。

 諏訪に下り、高速代を少しでも浮かそうと国道152号へ。高遠に至り、長谷村から駒ヶ根方面に下って、天竜川沿いの細い県道を南下。飯田に至る。ここら辺で日没。

 さすがに、奥志賀林道から志賀高原、火山ルート、ビーナスラインなどなど、狂ったように走った疲れが出てきたので高速に乗ることにした。多治見まで高速代2500円。恵那山トンネルを通るとどうしても高い。

 今日一日で500キロぐらい。昨日と合わせて770キロぐらい走った。満腹。

6月6日

 午後5時すぎに電話が入り、ナゴヤドームのチケットが余っているから来い、とのこと。今日はささっと帰ってオイル交換し、名古屋高速でセッティングを進めてから明日の長野入りに備えようと思っていたのだが、急きょ予定変更である。

 ナゴヤドームに行くのも7年ぶりぐらいだ。ナゴヤ球場へは良く行ったのだが、ドームになってからは仕事もあってあまり行っていない。蒸し暑いものの、お空が見えて時折そよ風が吹いて来て開放感のあるナゴヤ球場は好きだったのだが、ドームはなんだか体育館にいるみたいであまりワクワクしない。

 今日は中日−広島戦。中日山本と広島鶴田が先発。鶴田はちょっと前まで中日にいたはずの選手である。4−3で中日が勝ったのだが、観戦しても勢いというモノが伝わってこない。たぶん、今シーズンの阪神戦を見に行くと、とっても面白いんだろう。やっぱり、どれだけわくわくどきどきできるか、だと思うのだが。

 池下のレストランバーに寄って帰宅。合格点のお店だった。

6月5日

 携帯電話のアラームで目を覚ましたら午前4時45分であった。前日の飲みではビールだけにしておいたのが正解で、少し残っていたものの、何とか起き出すことができた。

 外はもう明るい。さすがに夏至が近づいているだけあって、日が昇るのがかなり早くなった。天気も良いので、仕事なんかほっといて、ロードスターでツーリングに出かけたい気分になる。

 しかし、市場のおっちゃんが寂しがることを考えると行かねばならぬ。暴走軽トラやフォークリフトが行き交う中を命からがら歩き回る。冷凍マグロ。養殖鮎。ウナギに、サワラ、太刀魚などなど。イサキが旬らしく、イサキの入ったトロ箱がものすごい量積まれていた。

 おっちゃんとともに魚の煮付けの朝食を喰らい、8時前にいの一番で仕事場に上がる。だれもいないフロアの片隅にあるソファに寝そべって本を読んでいたら寝不足がたたってそのまま10時すぎまで記憶が途絶えた。

 「あいつは朝から寝てばかりいる」。近くを通りかかったお偉いさんは、あんぐり口を開けていびきをかいている僕の間抜けな顔を見て、左遷スケジュールを練り上げたに違いない。

6月4日

 慢性的にγGTPが高い(3桁)という上司に声をかける。もちろん、居酒屋へのお誘いである。最近の血液検査でやっぱりγGTPが高かったので、肝臓を破壊してあげようと思った。

 と、いいつつ、僕は左足の中指に依然として違和感があり、ハイ尿酸値である可能性が高いのだから、プリン体ヘブンである居酒屋へ自ら出かけるのは自殺行為に等しいのかもしれない。もう、そこら辺はあきらめており、ビールを飲んで立ち上がれないほど足が痛くなればやっぱり通風だったことが証明されるのだから、気にせず飲みに行ってしまうのである。

 池下の居酒屋に入り、枝豆、刺身、ナス田楽に焼き鳥というきわめて正しいオーダーを出し、ひたすら僕は通風危険因子ナンバーワンの高プリン体飲料であるビールをがぶ飲みする。

 翌朝は午前5時に家を出なくてはならないのだから、あまり飲み過ぎてはいけないはずなのだが、1杯飲んでしまうと頭の中のねじが2、3本欠落してリミッターが外れるらしく、加速補正ばっかりかかってビールを体内にインジェクションしてしまうことになる。気が付いたら、ブロー寸前、ジョッキ5杯。頭は若干ノック気味。時間は午後11時を回っていた。

 家人が寝静まった我が家に戻り、そのまま布団に倒れ込んだのである。

6月3日

 仕事で刈谷市の畑に行くことになった。本当なら公共交通機関で行かねばならないのだが、一度名古屋に出てから向かうよりも、家から直接マイカーで行った方が手っ取り早い。ロードスターを開幌にして出かけることにする。

 どうも、オイルの減りが早いみたいので憂うつな気分になっていたのだが、出発前に調べてみたら、軽井沢でオイルをつぎ足したときより、若干増えていた。きわめてオイルが落ちてくるのが遅いみたい。今入れているオイルの特性なのか、HLAを廃止した影響なのか。軽井沢からの帰り、ワインディングを駆け回ったり、標高2000mまで駆け上ったり、高速道路で8000回転まで回したりと、エンジンにとってはかなりハードな使用状況だったにもかかわらず、ちょこっと増えているぐらいなのだから、オイル食いで問題が出ることは、しばらくないだろう。

 日差しはすでに真夏ぐらい強く、少し走っただけでひりひりするほど。スーツ姿で畑に行くわけにもいかず、ジーンズ姿だから、だれも仕事に向かうのだとは思わなかったに違いない。

 ちゃちゃっと仕事を終えて、国道1号を走り、星崎から名古屋高速に乗る。名古屋高速は都心部が環状になっている。おお、これはセッティングにぴったりではないか、とぐるぐる回り出した。仕事時間にもかかわらず、セッティングにいそしむ僕。しかも、名古屋高速からは仕事場が見える。ぐるぐると仕事場を横目に見つつ、セッティング。パソコン画面をにらみながらの危険運転。思い出したように爆音を発して猛烈な加速をする怪しいロードスター。

 結局十数周してから降りた。軽井沢への往復と、今回の名古屋高速でどうセッティングしていくか、方向は固まった。そろそろスロットル補正に入ることができそうである。

6月2日

 なんでそんなこと知っているんですか!

と、驚くことが最近良くある。特にロードスターつながりで初対面の人とお話しすると、僕の住んでいる場所だとか、アイドリングが2000回転になっちゃったこととか、遊びに行く先々で仕事を作って出張にしてしまうこととかを知っていて、しかも細かいことまで知っているので、びっくりしてしまう。アナタは諜報機関のスパイ? もしくは超能力者? と一瞬恐怖すら感じてしまう。

 ここを読んでいれば知ることができる情報なのだが、僕は書いた端から書いたことを忘れてしまっているので、初対面の人や時々会う人の口から、僕についての情報が出てくると驚いてしまう。そんな調子なので、熱心に読んでくれている人がいるとすれば、僕より僕のことに詳しいかもしれない。

 軽井沢ミーティングでも何度かびっくりした。裏を返せば、こんなくだらない文章を見てくれている人がいるわけで、最近たまってきたネタもちゃんと文章化して更新しないといけないな、と身も引き締まる思いなのである。新エンジンにFreedom。もう盛りだくさん。

6月1日

 ミーティングの一番の目的は、やっぱり数多くの車の知り合いに、いっぺんに会えることである。広範囲に広がっている人たちであるから、もしミーティングがなければ2度と会えない人がいるに違いない。無条件に集まることができる機会は大切にせねばならない。

 今年のメインのイベントは、当日ではなく前日夜であった。ありとあらゆる「濃い」メンバーたちが集まり、マニアックな談義に花を咲かせる飲み会が催されたのである。こんな集まりに参加できる、この幸せ。

 去年は松本に住んでいたのでとっても近かった軽井沢であるが、今年は名古屋からの参戦である。若干遠くなった気もするが、誤差の範囲内であろう。大阪の某氏と一緒に行くことに決めて、地下鉄・藤ヶ丘駅に来てもらって名古屋インターから高速に乗る。雨が降っているのが非常に残念であった。

 松本までの200キロの道のりは、一人で走ると後半部分で退屈だったりするのだが、二人で乗っているとあれこれマニアックな車談義に花が咲き、それほど苦にならない。あっという間に松本に到着し、富山組と合流する。

 去年と同じ道を案内して軽井沢入り。ミーティング会場でしばらく過ごして、いよいよ地獄の飲み会本番である。みなさんの夕食を買いに外へ出かけて、戻ってみたら、20畳の部屋に30人ぐらいが集まっていたので面食らった。ものすごい人口密度と熱気である。臆病で小心者の僕ではなかに入っていけない。

 スタートで飲み過ぎてあっという間にぶっ倒れてしまったら、いつまでもだらだらと飲んでいるに違いない「濃い」メンバーと濃いお話をすることができなくなってしまうので、最初は慣らし運転する、名古屋弁で言うところの「こすい」作戦を選択した。

 目論見通り、午後10時ごろにはかなり濃いメンバーどもだけが残って依然とハイペースの飲みを続ける結果となったので、その中に交じったのであるが、そのときいた面々のなかでもっとも「薄い」と思われる僕は、迫力に圧倒されるばかりであった。

 酔いを醒まそうと風呂に入ったら、余計に酔いが回って地球の自転を感じるようになったので、布団に潜り込んで意識を失った。

 そんなわけで、ミーティング当日は力が入るわけもない。のろのろと会場を回って、各ショップやフリーマケットを冷やかして、閉会式の前に会場を後にしてしまった。このページを見ていて声をかけてくださった人が2、3いたのだが、あまりお話をすることもなく、つれない対応をしてしまった。前日に燃え尽きてしまったのだから、致し方ない。

 帰りは、佐久平から諏訪に向かえば近かったのだが、大阪の某氏に松本の良さをしってもらおうと松本経由で帰宅。標高2000mに寄り道して帰宅した。

5月30日

 台風が来やがった。ワクワクしながら走る、会場までのツーリングがミーティングの楽しみの大きな部分を占めている気がするのだが、行きについては大人しく風雨の中を走っていくしかなさそうである。下道を走って峠を通る人たちは、もしかすると雨量規制で通行止めがあるかもしれないので注意が必要だ。

 台風も速度がけっこう速いみたいで、びゅーんと通過していきそうである。西にそれてくれれば、雨が降るのは日曜未明までで、ミーティングが始まるころには一気に晴れ上がるという予測をしているのだが、甘いかな。

 この日のために仕事をノラリクラリと受けないようにしてきたのである。まだ午後7時前なのだが、もう帰る気満々。9時間は労働したのだから十分だろ。帰って洗車しよう。

5月29日

 アイドリングが勝手に2000回転になってしまった。

 ISCVのおかげでとっても楽にアイドリングし、エンストもあまりしないエンジンになったのであるけれど、エアコンを入れるといまいち調子が悪かった。エアコンが入った途端、1100回転ぐらいだったアイドリングが850回転ぐらいになってしまうのである。もしかすると、これはエンジンの仕様であって、エンストしないだけマシだと思ってそのまま乗っていれば良かったのかもしれないのだが、そこはFreedom、じたばたする余地がいろいろあるので、パソコンでぱちぱちといろいろ設定を変えていた。

 ところが、余計に調子が悪くなった。アイドリングが2000回転になったり、1200回転になったりと、周期的にエンジン回転数が上下するようになってしまった。信号待ちではぶおんぶおんと勝手にレーシングしてしまうため、周りにいる車はさぞかし不愉快に思ったに違いない。もし、近くに走り屋さんややくざやさんがいたら、いちゃもんつけられぶん殴られていたと思われる。

 普通ならそんな症状が出ればすぐにでもパソコンを取り出し、あれこれ設定を見直すのであるが、ちょうどそのとき、職場の上司を助手席に載せて帰宅する途中であった。アクセルを踏んでいるわけでもないのに、勝手にぶおんぶおん言っている車を見て、いかに僕が車変態であるかを実感し、いよいよ僕の左遷スケジュールを決定したに違いない。

 左遷されようが殴られようがかまわないのだが、さすがにアイドリングが滅茶苦茶なのは困ってしまう。人生の一大事なのである。

 ぶおんぶおんと一定周波数でエンジン回転数が上下していたのが、ある拍子に2000回転アイドリングとなって落ち着いた。いや、信号待ちで常に2000回転であるのもなかなか鬱陶しいのだが。

 あれこれパソコン画面で調べてみるも、原因がよく分からない。分かっているのは、ISCVのカウント数が255のまま張り付いているということである。かみ砕いて言えば、ISCVが全開になったまま固まってしまったということだ。いろいろ試してみるが、255の数値は変わらない。エンジンが止まっているときにも255とう数字が表示されるのだから、もう壊れてしまったのかもしれない。

 軽井沢で妙にアイドリングの回転数が高いNA・Vスペシャルがいたら、ほぼ間違いなく僕のクルマだと思って良いだろう。