7月2日

 スロポジが届いたので朝メシを喰らってさっそく取り付ける。ねじ2本で留めれば良いだけだから簡単な作業。ぱちんとコネクターで配線してはいおしまい。

 で、大変なのがここから。スロポジの位置決めをしないといけない。B6ノーマルエンジンであれば、テスターを使ってアイドル接点がほど良い位置にきているかを調べてやる。全閉と全開にしか接点がない代物だから大した作業じゃないのだが、なかなか鬱陶しい。電圧でどれだけ開いているかを検知しているリニア式のスロポジだとどうやればよいのだろうか。アイドル接点だけ見れば良いのか。アイドル接点がないスロポジだと…。

 が、Freedomであればとっても楽だ。エンジンルームにコンピューターを持っていき、画面上で示されているアクセル開度を参考にずらしてやれば良い。リニア式だとどれだけずれているかも分かるし、アイドリング接点が出てるかも、アイドリングの補正が入っているかで判断できる。ぱぱっと終了。

 で、やっぱりスロポジがあった方がレスポンスが良い。ISCVの学習も入ってアイドリングが補正されるようになった。アイドルのベースカウントが50ぐらいになるようにスロットルのアジャストスクリューを回す。4つあるからなかなか難しい。本当なら、同調を取ってやると良いのだけれど、工具が7000円ぐらいするので、今度借りることにしよう。

 朝から車をいじってご機嫌で出社。時間は11時前であった。

7月1日

 岐阜に行く仕事があったので、ちょうど良い時間に現地に到着するよう、家を出る時間を遅くした。大雨が降っているのに、わざわざ仕事場に顔を出す必要もない。

 玄関を出て気が付いた。仕事道具の一つが仕事場に置きっぱなしだったのである。時間ぎりぎりまでのんびりすごしてしまったのだから、仕事場に取りに行く余裕はない。仕方がないので、ロードスターで出かけることにする。

 我がロードスター、たたき壊してしまったので現在スロポジが付いていない。Freedom上ではアクセル開度は124%ぐらいを示している。もちろん、アイドリングの認識もしない。が、移動に使う分には支障がないぐらい普通に動く。マップがきちんとつくってあったから、アイドル付近の空燃比も狙い通り(それ以外は滅茶苦茶)。スロポジがないと、非同期噴射がなくなってしまうから、かなりアクセル踏み始めのレスポンスが悪くなりそうだったが、アクセルオフでも燃料カットしないので、思ったよりもレスポンスの悪化が少ない。

 困ったことと言えば、配管がスロットルリンケージに引っかかっているらしく、半分ぐらいまでしかアクセルが動かないことである。雨だから直すこともできない。

 出来町通りのバスレーンを西に暴走していたら、辺りが暗くなって、ワイパーも追いつかないぐらいの土砂降りとなった。どうも、幌回りの排水がうまくいっていないらしく、一定量以上の雨量となると、雨漏りがしてくる。雨で視界が悪くなっている中、あちこちを拭きつつよそ見運転しているのだから大変危険である。

 雨はだんだんひどくなっていき、道路に水たまりができだした。ロードスターの場合、一番怖いのが、対向車線や隣の車線を走っている車からの水しぶきである。

 冷や冷やしながら走っていたら、対向車線に路線バスがやってきやがった。わだちに豪快にたまった水たまりにぶっといタイヤが突っ込み、水しぶきと言うよりは津波のような水の固まりが押し寄せる! ばっしゃーんとかかると、反射で中に乗っている人間まで顔を背けてしまう。普通の車ならこれで終わるのだが、ロードスターだと、ばっしゃーんと、実際に顔に水がかかるのだから笑えない。

 仕事場に寄り、国道22号を岐阜へ向かう。4連スロットルの調整は大変効き目があり、1050回転に誘導してどろどろしていたアイドリングが、850回転でも普通に回っている。さすがにどろどろといった震動があるが、1050回転のときと同じぐらいの不快さ。アイドリングが安定している証拠に、がらがらとミッションから出る歯打ち音が止まっている。排気音も小さくとっても快適。900回転ぐらいに誘導すればかなり快適なアイドリングになりそう。スロポジが付いておらず、Freedomにとってはいつでも全開状態だから、学習はしてくれない。

 エアコンの作動時も快適になった。調整前は、エアコンが入るとぶわんと一度回転が大幅に上がった後、なぜかアイドリングの回転数が低くなるという症状だったのだが、まともにアイドルアップするようになった。

 エアクリーナーがついて吸気音が若干小さくなった。音質も変わった。なかったときの方がレーシーであったことは言うまでもない。たった1センチ厚ぐらいのスポンジをかぶせただけなのにけっこう変わるものだ。 

6月30日

 パソコンに拡張ボードを取り付けてテレビを見られるようにしたから、ようやくF1が自分の部屋で見られるようになった。これでのんびりと観戦ができるわい、と思っていたら、ライコネンのエンジンがブローした場面を最後に記憶がとぎれてしまった。翌朝、ラルフが優勝したことを知る。

 市内で仕事があったので、地下鉄で移動する。去年は6月からかなり暑い日があった気がするのだが、今年はそれほどつらい日はない気がする。なにより、夜が過ごしやすい。今日も薄曇りで湿気も少なかったから、街を歩いていてもそれほど苦にならなかった。

 夕方仕事場に戻ると突然の眠気が。ハードに居眠りしていたら、上司のケリが飛んできた。

6月29日

 べろべろに酔っぱらって帰ってきたのに、朝7時半に目が覚めてしまった。老化現象だろうか…。

 とっても良い天気だったので、おもわずツーリングに行きたくなったのだが、4連スロットルの調整をしておかねばならなかったので、朝飯前におもむろに作業に取りかかる。

 E&EシステムのインマニアダプターでトヨタAE101の4連スロットルをインマニごと取り付けると、キャブのようにインテーク部分が長くなって、スペースの問題が出てくる。ブレーキのマスターシリンダーの配管と4番のファンネルがかなり近い。スロットルの加減によっては当たっているかもしれない。

 よってスロットル回りの作業はとてもやりづらい。ファンネルを取り外すのでさえ、手こずってしまう。六角レンチを使うのだが、レンチの角度をきちんとしないと入らないし、狭いしでエンジンが降りてさえいればとっても簡単なことでも、大変手間取るのである。

 狭い中、短いレンチ。注意深く作業を進めなければならないシチュエーションなのだが、案の定やってしまった。フルパワーを入れたらゆるんだ瞬間、右手親指を激しくスロットルボディーに打ち付ける。ザクッと指の甲側が切れてしまった。けっこう深い。あっという間に血が滴ってくる。

 ま、車いじっていればいつも生傷とは隣り合わせであり、多少深くてもそんなに慌てることはない。浅ければほっておけばよいけれど、そんなわけにはいかなさそうな深さだったので、時間が取られることを残念に感じつつ、とりあえず、流水で洗う。輪ゴムで指を縛る。軽く抑えてから、消毒クリームを塗ったら血は止まった。後はなるべく指を折り曲げないように気を付けて、ほかって置けばよい。朝飯を喰らって作業続行。

 が、作業をすれば問答無用で手は使うに決まっているのであり、特にごちゃごちゃしているインテーク回りをいじっていれば、傷口があちこちに引っかかる。あっという間に傷が開いてしまった。もう放置、油まみれ状態。

 今回の作業はアイドリングの調整である。4連スロットルを組んだとき、大変なのがエンジンをアイドリングさせること。だが、僕のエンジンには各スロットルに空気を供給してやるISCVを取り付けてあったから、ほぼ1発始動だった。ISCVの仕組みを説明すると、スロットルとは別に専用の空気の通り道があって、その中に4つの穴があり、それぞれのポートに空気を供給している。もう一つのスロットルがあるようなものだから、ぼばん、と始動してアクセルでちょちょっとあおってやり、3分ぐらい足を載せたまま待ち、そっと足を話したらきちんとFreedomがISCVを動かして空気量を調整し、アイドリングしていた感じ。

 だから、何の苦労もなくアイドリングをした。が、スロットルとは別の経路からけっこう多くの空気を吸わしてやっている状態。ちょうどシングルスロットルのインマニのようなものが組み込まれていると考えてもらえばよい。あまりISCVに頼ると、ハイカム特有の空気の吹き返しの影響が他の気筒に及んでしまう。アイドル状態で安定した空気が供給されないことになるので、必要以上にどろどろと不安定なアイドリングとなってしまう。アイドリング以外のときでも、スロットル途中から余分な空気が大量に入るのはあまり良い状態とは言えないだろう。ISCVの経路は負圧を集める場所でもあるので、Dジェトロの制御だと影響をもろに受けそうである。

 だから、ISCVになるべく頼らないように調整してやることが安定したアイドリングと制御につながるのだ。どうやるかと言えば、アクセルを踏んでいない状態でも、ほんのちょっとスロットルが開いているようにする。とってもシンプルで分かりやすい。

 スロットルには全閉の位置を決めるストッパーが付いている。位置はねじで調整できるようになっている。ねじの突き出し量を変えればおのずとスロットル全閉の位置が変わるわけ。

 がしかし、ただでさえ手を入れにくい場所で工具も入りにくい。1、2番気筒ならばそれほど難しい作業じゃないのだが、3番、4番となってくると手前から手を入れてアクロバチックな態勢でやることになる。慣れていない最初は、4番の調整は不可能かと思われた。

 が、人間、試行錯誤していれば学習していくもので、工具の入れ方や角度などを試しているうち、なんとか4番気筒も作業ができるようになった。

 付き出し量をあれこれ変えるわけだが、なかなか難しい。すべてのねじを外して同じ付き出しに調整して組んだのだが、最初は開き過ぎてISCVをいくら絞っても1800回転ぐらいになってしまった。これはいかん、と再び面倒な作業を経て付き出しを少なくしたら、今度はごほごほっと600回転ぐらいの止まりそうなアイドリング。またまた調整してやったら、再び1200回転より下がらなくなったり。5回ぐらい繰り返して、最後はあきらめて、スロットル上部についているアジャストスクリューを回して別経路から空気を供給してやり、ようやく納得いくぐらいに調整できた。FCSSの画面でみると、スロットル開度が3.5%ぐらい。

 でも、なんとなくアイドルの調子が悪い。各気筒で空気の吸い込む量がばらついているに違いない。各気筒を手で塞いでやると、2番気筒を塞いでやったときにエンジンが止まりそうになって調子が悪くなる。そこで、2番気筒の開き加減をもう少し絞ってやることにした。

 すると、回転数がかなり落ち込んだ。各気筒のアジャストスクリューや、ISCVの開き具合を調整してやったら、900回転ちょっとのところでかなり安定したアイドリングとなった。ISCVのカウント数(スロットルの開き具合と思えばよい。最大250)は60ぐらいで落ち着いた。

 3.5%ほどずれたスロポジを修正しようとしたら、ミスった。片側のねじがなめかけていたので、片方のねじだけをゆるめてプラハンでたたいて修正していたら、なんだか様子がおかしい。それでもかまわずたたいていたら、スロポジがぼっきり折れてしまった。折れるような形状じゃないんだが、ハードにたたきすぎちゃったんだろう。失敗。あわてて富山に電話をし、スペアを送ってもらうようお願いした。(いつもお世話になっています)

 ファンネルを取り付ける。いままで4000キロちょっと走って、エアクリーナーを付けていなかったのだが、ここに来て付けることにした。マルハのファンネルソックスである。ファンネルを取り付けてからではとってもソックスが入りそうになかったので、ファンネルにソックスをねじ込んで置いてから、スロットルボディーに取り付けた。

 あれこれ作業していたら、いつしか夕方に。本当は午前中に作業を終わってツーリングに行きたかったのだが、素人の作業だから思いの外時間がかかる。その上、スロポジが壊れてしまったのだから走りに行くのはおあずけかと思っていたが、だんだんむらむらっとしてきたので、走りに行くことにする。スロポジがなくたって、ちょいとレスポンスが悪く、空燃比がおかしくなるぐらいで、普通に走る分には困ることはない。アクセルオフにしても燃料カットしないから、エンジンブレーキがきかない。

 瀬戸方面を走ってきた。スロットル回りの配管が邪魔してアクセルが半分ぐらいしか開かない。それでも十分速く車は走った。アイドリングはおどろくほど安定している。

6月28日

 やりかけの仕事があるので、休むべき土曜日に出勤。とはいえ、昼まで家でごろごろしていたのだから、まったくやる気はない。

 だらだらと仕事場で過ごして、高辻にあるスタジオに向かう。でっち奉公しているビートルズバンドの練習に顔を出して見学。と、思ってたら仕事で来られないボーカルの当て馬として歌わされてしまった。「While
My Guitar Gently Weeps」「Two of Us」「Let It Be」「You Never Give Me Your Money」などなど。声が出なくてさんざんだった。

 ビートルズと言えば、本屋で「これがビートルズだ」という本を見つけて読んでいる。講談社現代新書というメジャーなところから出ているにもかかわらず、全曲が頭に入っていないと読んでも意味があまり分からないというマニアックさ。もちろん、僕は書いてあることのだいたいのことが、曲を聴き直さなくても理解できる。

 本の至る所にビートルズの天才さ加減がちりばめられている。ポールマッカートニーは「I’ve Just Seen a Face」「I’m Down」「Yesterday」の3曲を1日でレコーディングした。「I’m
Down」なんて、ものすごく格好良くシャウトしているのだ。普通なら声がかれてしまうに決まっているのだが、その後にあの「Yesterday」の甘い歌を録音したのだ。この「Yesterday」はポールマッカートニーが朝起きたら頭の中でメロディーが鳴っていたのだという。本人もどこかで聴いた曲じゃないかしら、と思ったぐらいらしい。神がかっている。

 もちろん、超有名人につきものの、「伝説」かもしれないが、やっぱり事実じゃないか、と思わず納得してしまうものが彼らにはある。曲がそれを証明している。

6月27日

 4連スロットルの調整がまだ全然できていないことを知ってしまった。どろどろと怪しいアイドリングなのも、負圧が全然出ていないのも、まだ改善できそうである。試しにいじってみたら、アイドリングを100回転下げて950回転でも、きれいに回るようになった。

 各スロットルのバランスを見るやつが欲しくなってきた。明日にでも、アストロへ行って買ってこよう。うまいこと行くと、今のセッティングでいまいちなところも、改善されるカモ。

 すると、せっかく詰めてきたセッティングが、ちょっと後戻りすることになる。また、名古屋高速をぐるぐる回る日々が始まりそう。

6月25日

 新幹線で東京へ。東急田園都市線の用賀駅周辺で用があったので、新横浜から横浜線と乗り継いだ。

 ちょいと時間が余ったので、駅ビル内のドトールに入る。普段はあんまり入らないので、まったく勝手が分からない。列に並んで前の人に習ってアイスコーヒーを注文する。「大きさは」と聞かれて、喉が渇いていたので「大きいの」と答えたら、ばかでかいコーヒーが出てきた。

 少し飲んだだけでお腹いっぱい。それでもわざわざ大きいやつを頼んで置いて、残したら馬鹿にされてしまうので、無理してがぶ飲みする。お腹だぶだぶ。

 げっぷしながら立ち上がり、カウンター越しに店のおねえさんにグラスの載ったトレーを手渡して店を出ようとしたら「あちらにお願いします」と店の奥の方の食器返却棚を指さした。見事なマニュアル化。ま、280円だから大きなことも言えないんだけれど。すごすごと引き返してトレーを置く。

 帰り同じ駅でメールチェックしたら、待ちに待った相手から届いていた。もし届いていなかったら、名古屋にとんぼ返りしてその人のところに行くという仕事が余分に増えてしまったのだが、ようやく届いて一安心。スケジュール的に押している仕事だったので、その場であれこれ加工して、ネット経由で仕事場に送ったときには、すでに1時間近く経過していた。

 再び新横浜から新幹線で名古屋へ。ふらふらと仕事場に戻ったら、「おい、飲みに行くぞ」と上司にひざげりをくらい、そのまま居酒屋に拉致された。明日も早いのに。

6月24日

 普段何気なく食べているもやし。もやし炒め、もやしラーメン、ナムルなどなど。もやしはもやしであって、別に原料がなんだとか、どうやってつくられているか、とか思いをはせることはなかなかない。

 野菜であって、野菜じゃないのである。ようやく最近になって晴れて野菜となったようだが、つい最近までは工業製品の扱い。つまり、工場で生産される「加工品」だったらしい。

 もやしの栽培には土は使わない。想像の中では、なにかスポンジのようなものの上に豆を巻いてそこから生やすようなイメージがあるが、まったく違った。ちょっと大きなバスタブを想像してもらえばよい。バスタブの底は小さな穴がたくさんあいていて、水がたまらないようになっている。そこに、原料である豆を50kgほど投入する。バスタブの底の方に豆がたまっている姿を想像してほしい。あとは暗い場所で定期的に水をかけて7、8日間ほどすると、バスタブいっぱいにもやしが生長しているのである。7、8センチほどに伸びたもやしがバスタブのような容器にぱんぱんに詰まっている姿はなかなか迫力がある。

 スーパーに並んでいるもやしもさまざまな種類があることに気が付く。緑豆もやし、大豆モヤシなどなど。緑豆、大豆はもやしの原料となった豆を表す。とにかく草でも豆でも良いから日の当たらない暗い場所で発芽させれば、もやしなのである。緑豆、大豆、ブラックマッペなどなど、パッケージの裏に書いてある原料を調べてみるとさまざまな豆が使われていることが分かる。

 土を使わないから農作物じゃない。栽培方法も通常の野菜とまるで違う。だから野菜であって野菜じゃなかったらしい。

 そんな工場を見学させてもらった。白衣を着、帽子をかぶって、内部にはいるには手を洗ってアルコールで殺菌。なかなか厳重である。あの見慣れたもやしも山のように積まれて、わらをすくうようなフォークでがさがさと袋詰めの機械に投入されているところを見ると、さすがに仰天する。

 けれども、栽培には水しか使わない。水をかけるのは、まさしく水くれをしてやる意味合いと、さらにもやしが発芽するときに出す熱を冷ましてやる効果があるのだという。さましてやらないと、腐ってしまう。

 特殊な条件で発芽させているから、普通の野菜とはちょいと違った栄養素が含まれているとか。工場の一角に置かれたバスタブに、ぱんぱんに詰まったもやしを、上からちょいとつまんで食べてみたら、甘くてこれがまたなかなかおいしかった。

6月23日

 ある人が所有するB型エンジンのコンロッド大端部の画像である。パッと見て違和感を感じた人はかなりのエンジンマニア。

 写真の上側、すなわち大端部のキャップ側が軽量化のためかなりの加工を受けているのだ。約540gある重量を45g軽くする加工だ。1割ほど軽くなるから、効果はありそうだけれど、どうなんでしょう。加工をしてくれるところは力がかからない場所だから強度は問題がない、とのこと。ちなみに、ボルト側を下にして置くと、コンロッドが立ちます。

 ここが壊れちゃったら間違いなく次の瞬間エンジン丸ごとぶっ壊れるので、僕は使う度胸がない。加工を頼んだ本人も、届いた直後は絶句したらしいが、あれこれ悩んで自分の組むエンジンに採用することを決めた。というか、もう組み込んじゃった。

 来月あたりに動くそうだが、どうなることやら。高回転まで回すのがとってもスリリングなことは間違いがない。

 そのエンジンに試乗したら、またレポートしよう。

6月22日

 久しぶりに土曜日に出勤した。5月、6月はエンジン製作に軽井沢ミーティング、新潟遠征、ジムカーナ参戦と遊びに遊びまくったので、「土曜日に来るなんて珍しいな」と仕事場のボスにイヤミを言われた。「いや、土曜日に来るなんて人として間違っているから、本当は休もうと思っていたんですがね」とこちらも負けずに減らず口をたたく。

 なぜか午前5時半に起きての仕事だったので、一仕事を片づけたらほかの仕事はまったく手に付かず、というか、机に座って意識を失い、気が付いたら30分経過していた、というようなことを繰り返していたら、いつの間にか夕方になり、夜になってしまった。せっかく梅雨が一休みしているというのに、冷房の効きすぎた場所で座って過ごす羽目になってしまった。残念。

 日曜日なのになぜか一つ仕事があった。昼には帰ってきて、部屋の片づけ。実家に戻ってから1年弱。まだ僕の引っ越しは終わってはいない。