
2度、エンジン不調に陥ったバモちゃん(ホンダバモスHM4・2008)。昨年親父から譲り受けてから手がけた整備はオイル交換とオイルフィルター交換ぐらいで、イグニッションコイルを触ったのは初めてだった。気になったのは、プラグに接続する先の部分がオイルで汚れていたこと。プラグを外してみると、ねじ山がオイルで濡れている。リークを起こすし、コイルの故障の原因になる。
B6エンジンしかいじったことがないので、「ああ、あれね。パッキン不良ね」と早合点して、E07Zエンジン用のヘットカバーパッキンを注文する。送料込みで1400円ぐらいで安いもんだ。昨日、仕事の合間にさくっとヘッドカバーを外す。ヘッドカバーがオイルでどろどろなので、パーツクリーナーで洗浄を試みるも、クリーナーが何本合っても足りない感じで汚れが落ちない。なので、

どりゃー、と洗濯に使う酸素系漂白剤に漬け込むことにした。社宅の台所を使って勤務時間帯(いちおう休憩時間)にエンジン部品を洗浄する社員は、僕が経営者ならクビにする。
ワイヤブラシでこすってかなり良い感じにきれいにはなったが、ブローバイの経路にある鉄板の表面が変色したのであまりまねしない方がいいかもしれない。
これで新しいパッキンを装着すればプラグホールへのオイルリークはなくなるよね、と安易に考えていた。
ところが、パッキン交換の手順を調べていたら、ホンダのこの時期のエンジンの持病として、タペットホルダーのヘッド側のOリング劣化というのがあることを発見。外したパッキンは交換歴があるらしくまだ柔軟性があったし、オイル漏れの原因はそれに違いない。いきなり難易度が上がって尻込みしたが、まあ何とかなるでしょうとOリングを発注。タペットサーキュラーという部品もオイル漏れの原因になるらしく、注文する。少し高くつくけれど、簡単に翌日にパーツが手に入るのはいい時代だ。
今日、早起きしてまずやったのはバルブクリアランス調整。ロッカーアーム式のエンジンで、10ミリメガネとマイナスドライバー、シックネスゲージがあれば簡単に調整できる。しかし、ほぼ基準値のいちばん狭めにそろっていた。恐らく、2年前にタイミングベルト交換をしてあるのでそのときに調整したんだろう。吸気側を何カ所かいじっただけであまり調整する必要もなかった。
いよいよ、タペットホルダーの取り外しへ。13本あるボルトを指定通り緩めていく。ロッカーアームがばらばらにならないように針金でボルトを締め上げる、というノウハウが書いてあってその通りにする。外して裏返したのが最初に貼った画像で、三つのOリングが硬化してしまうのが、プラグホールへのオイルリークの原因になるという。

想像通り、Oリングはプラスチックのように硬化し、少し力を入れたらパキッと割れた。タイミングベルトを交換したのなら、Oリングも交換してくれれば良かったのに。タペットホルダーがばらばらになりそうになるトラブル(なぜ針金でボルトを連結して締め上げるのかがよく分かった)があったが、何とか元に戻して無事エンジンが始動した。

バモちゃんはミッドシップ四駆のスーパーカーなのだが、荷台のふたを開けてエンジンを整備するので、非常に腰がやられる。汗だくになりながら、何とか作業を終わらせた。