親父から「水曜日夜に行くから」と電話が入る。去年、神通川で鮎釣りをして「すっごくたくさん釣れた」と喜んでいた。決して、息子の顔を見たいのではなくて、宿を当てにして鮎釣りに来るのだ。鳩さんのおかげで忙しい日だったけれど、うわっと仕事を片付けて午後8時すぎに時間つぶしでスーパー銭湯へ行っていた親父と合流し、すし屋へ。ノドグロを焼いてもらって、アオリイカにバイガイ、刺身ににぎり寿司にと幸せなおつまみとともに、ビールを大量摂取。親子だから、実にペースがぴったりと合って笑えた。
すしをおごってあげたので、「釣った鮎はすべて置いていってもらおうか」と身ぐるみはいでみることにした。「今回はあまり釣れなかった」と親父。自動車に戻ってクーラーボックスを持ってきた。ぱかっと開けたボックスの中には30匹ぐらいの鮎。たくさん釣れてるじゃん。長良川が主戦場の親父にとって、神通川は2度目の完全アウェーなはず。それでも、それだけ釣ってきて「釣れない」とぼやくということは、うまいのか? 親父。
親子そろって趣味に打ち込んでいるんだから、血は争えない。
全部を一気に消費するのは難しそうだったので、半分は冷凍して、残り半分は、カントリーレストハウス二上で焼いてもらうことにする。せっかくの鮎だから、きちんと焼ける人にお願いする。電話でその旨伝えると、二つ返事の快諾。山菜料理も出してもらうことにして、仕事が終わって夜に二上山へ登る。
15匹ぐらいだから、3人集めて喰らう。どちらかというと小ぶりなのが多かったので、ひれだけむしって頭からがぶりと。山菜に松茸ご飯、松茸の土瓶蒸し。最後は鮎雑炊でしめて、デザートはもちもち杏仁豆腐。大満足のご飯でした。