4月20日

 春の陽気がたまらなかったので、休みだったはずの体育会系後輩を無理矢理出勤させて、さらに宿直まで押しつけて、1日時間をつくって信州に出掛けた。こういう無茶を押しつけたいときは、日ごろがんがん飲んで築き上げた人間関係がモノを言う。

 1人で1台しか同時には車に乗ることができないのに、3台目の車として元祖雅号を2月に復活させたのは、何よりも春の信州を走りたいからだった。桜前線は南から北へと移ろっていくが、平地から高地までへと標高の低いところから高いところへも移ろう。富山で桜が終わってしまっても、信州に行けばまだ咲いている。長野市で標高300メートルちょっと、ここはあまり季節は変わらないが、美ヶ原まで上れば標高2000メートル。まだまだ冬だ。

 いつもなら下道なのだけれど、時間を稼ぐために高速で信濃町へ。野尻湖を横目に見て、戸隠に登り、戸隠神社なんかを参拝して、そばを喰らって、七曲がりから善光寺を攻める。戸隠ぐらいの標高が今、桜が満開だった。松川や高岡城址公園のような桜も良いけれど、道ばたに1本だけ、小さな桜が、一生懸命花を付けているのもなかなか良い。

 善光寺は7年に1度のご開帳ということもあって、全国から人が集まっているようで、うんざりするぐらいの人込みだった。

 日が明るいうちに標高2000メートルまで行かねばと、高速で豊科へ。松本トンネルの登り口から、安曇野を眺めながら松本市に攻め入り、里山辺からよもぎこば林道。ビーナスライン。標高2000メートルはまだ寒かった。雲が出てきたので、視界があまりなかったのが残念。立山を反対側から拝みたかったのだけれど。

 ビーナスラインを霧ヶ峰へ。諏訪湖に降りて、温泉施設で湯船に浮かぶ。再び松本に戻ってなぜか晩ご飯に辛いタイ料理をを食べ、国道158号から高山。東海北陸道で戻ってきた。朝に出発し、日付が変わってようやく帰ってきた。