下位に沈んで良いところがなかった金魚決戦。だけど、僕はこれで良いと思っている。悔いが残ると言えば、車の状態からは目標の30秒台に入りそうだったのに、限られた走行時間の中でそれが達成できなかったことか。
それが今の僕の走りに対するスタンス。
さかのぼること5年前の筑波決戦。初参加だった前年はぱっとしないタイムだったので、せっかく走るのだからと気合いを入れていった。ノーマルエンジンからボアアップ、4連、ハイカムエンジンに(壊れたこともあるけれど)。タイヤは15インチ旧ネオバから15インチ048に。足回りはちょこっとレートアップして12K10Kにしたけれど、それほど変化はない。
で、突然6秒以上のタイムアップで上位に。コースから出て車から降りたとき、足ががくがくと震えるぐらいだったから今から思えばけっこうがんばって走っていたんだとは思う。が、最初に思ったのが「つまんないな」ってことだった。
車が速いだけでドライバーが速いんじゃない、と。大好きな車でぶんぶん走るんなら、やはり腕で速くなりたいと思った。
そこから急転直下、鈴鹿FJ1600参戦ということになって、再び急転直下、家庭の事情でやめる状況になり、逆ギレ状態で走りから遠ざかっていて、昨年8月に富山に異動になって再び走り始めた。そして選んだのが間瀬耐久参戦。枠内の中で車を作って同じ条件で勝負できることもあったし、ノーマルNA6CEでどこまでできるのかも興味があった。そしてつくったのが雅久号。エアコン、パワステ、幌、内装を撤去して足回りとマフラーを交換しただけ。付けたのはロールバーと4点式ベルトと水温計とLAPSHOT。
昨シーズン最終戦から4戦出場して、間違いなく走りが速くなった。路面にタイヤがどうグリップして、それを伝えるバネとショックがどうなってと前よりも走りが分かるようになった。今の僕には絶対的なタイムはあまり重要じゃなくて、手持ちの道具からどう引き出すか。タイムは結果、出たという感じ。
チューニングを否定しているんじゃなくて、どこに喜びを覚えるかということだと思う。雅久号だってけっこうお金遣っているし。結局は自己満足の世界で、どこにお金を掛けるかだと思う。
枠の中でどうがんばるかを追求したい。で、来年の枠を何にしようか、今シーズンを終えて考え中。