3時すぎに仕事を切り上げて、昼飯を喰らい、そのまま工場へ。組みかけのエンジンを完成させたい。
工場とはいえ、露天での作業だから、日没にて終了となる。エキマニ、ヘッドカバー、インマニなどなどがしがしと取り付けていって、配線や配管をやっているうちに暗くなった。ほぼ、エンジン始動のめどが付くところまで来ていたので、携帯の照明で照らしながら、何とか終了。暗くなるとやっぱり突然作業効率が落ちる。
一通りチェックをして、ラジエーターに水を入れ、点火プラグとクラセンの配線を付けない状態でセルを回す。きゅうんきゅうんきゅうんきゅうんと10秒ぐらいクランキングしていたら、油圧がじわっと上がっていった。プラグとプラグコードを取り付け、エンジン始動。
ずぼばん、ずぼ、ずぼ、ずぼ、ずぼぼぼろぉぉぼろっぼろ。
エンストしそうな状態で回りながら、何とか持ちこたえたものの、なんだか変だ。とりあえずすでに暗くなっている時間帯なので、スロットルを開けてみるのも気が引けるのでエンジン停止。
携帯の照明で照らしながら、配線や配管をチェック。インマニとチャコールキャニスターを結ぶ配管を取り付けるのを忘れていた。真っ暗なのだから、チェックしたと言っても見た目を確認するわけじゃなくて、頭の中に入っている箇所を照らして確認するんだから、まあ、仕方あるまい。
気を取り直してエンジン再始動。今度は、ぶううんと回ったが、なんだかやたらと音が大きい。2寸管ってこんなに音が大きかったっけ?と思ったが、気温が一ケタ台だから、アイドリングの回転が高いことに気づく。それでも、暗くなってしんとした一帯で重低音を響かせるのはちょっと気が引ける。
排気管からはもくもくと水蒸気が吹き出しているし、エンジンの音もタペット音がちょっと大きいぐらいで問題なさそう。軽くスロットルをあおってやると、回転落ちが悪いのが少々気になったが、点火時期もまだ合わせていない。タイミングベルトの掛け方が間違ってるわけもない。しばらく回してエンジンを止めた。明日にでも確認して、配線や配管をきちんとしよう。
ばらばらのバルブを組んでヘッドを積むまでの作業が、仕事を数時間ずつさぼって2日間でできてしまった。やっぱり人間って進歩していくもんだ。