2月1日

 日曜日からロードスターに乗っていないので禁断症状が出た。と、2週連続で同じ事を書いてみたりする。実際、乗りたくてたまらなかったので、ロードスターで出勤。仕事場とは逆の山側に行きたい気持ちを理性で抑えた。

 アイドル時の振動と、うるさい吸気音と引き替えに得たトルクが、僕の右足の理性を奪う。3000回転あたりから突然立ち上がるトルクは、6000回転までフラットに吹け上がり、そこからもう一段、パワーバンドがある。7000回転ぐらいで急に頭打ちしてそれ以上回すのが嫌になるのは、マフラーが詰まっているからかもしれない。

 とにかく、踏んでしまう。3速に入れてもまだトルク感があるから、踏んでしまう。とても街中で出すスピードではなくなってしまったところで理性が右足にブレーキをかける。

 とこうやって書くと、恐ろしく速くなってしまったようだけれど、NBノーマルには太刀打ちできないと思われる。吹け上がり感、トルク感といったフィーリングは良いのだが、所詮、「感」だ。そんなものを感じさせなくても、NBは速い。

 やっぱりエンジンって排気量ですべてが決まる気がする。B6エンジンとBPエンジンの排気量の差は約240ccだ。この差はでかい。セッティング次第で、馬力自体はNB1ノーマルの145馬力に近づけられるのだが、最大トルクを見ると14kgm台だったりする。しかもそれが6000回転以上で出ているような感じ。一方、NB1-BPの最大トルクは16.6kgm/5000rpmである。2kgmの差がでかい上、それがかなり低い回転で出る。走ると、このトルク差をとっても感じる。エンジン性能を比べるとき、最大馬力に目がいきがちだけれど、実際速さを決めるのはトルクカーブだったりする。

 たぶん、最新のロードスターを買った方が安いし速いし快適なのだ。しかし、無駄遣いと分かっていても今のNA6CEで勝負を挑むことにこだわってしまう。

 病気なのだから仕方がない。