今朝、市場へ行ったらおもしろいものを見つけた。その名も「フリーダム」。
なんとキュウリの新しい品種の名前なのだ。キュウリにつきものの表面のぶつぶつをなくし、味と食感を良くしたのだという。今一番頭を占領しているものと名前が一緒なんて、因縁深い。
市場のおじちゃんによると、現在流通しているキュウリは昔のキュウリに比べて味が劣っているんだという。これは、見た目と保存期間の長さが優先されたため。
昔のキュウリは白いロウの粉を吹いていた。「ブルーム」と言って、キュウリの生理現象らしい。しかし、白い粉が農薬に間違われて嫌われるようになってきたので、品種改良をして新しく「ブルームレス」というタイプを作った。これが瞬く間に市場を席巻したのだという。それ以前のキュウリに比べて皮が厚く、果肉が柔らかい。味も薄いのだけれど、見た目重視なのだそうだ。キュウリも、最近の風潮に迎合しなければいけないんだな。
ぶつぶつをなくして漬け物やサラダ業者の加工の手間をなくして、食感とキュウリ本来の味を出したのだフリーダムだそう。一見、よいことずくめに思えるのだが、これが、一般家庭に浸透するかどうかは分からない、というのが難しいところ。
なんだか、フリーダムコンピューターの説明みたいだ。