9月27日

 素人のやることをまねしちゃいけません。

 読者から、1年前にやったヘッドチューンでカムプーリーの溝加工の方向が間違っているのではないか、との指摘を受けた。あれ、おかしいなと思いながら、面研をしてバルタイがずれる方向、エンジンの回転方向、カムを進めるためにどうずらせばよいのか、などをこの2、3日、思い悩んでいた。本当にわかりにくい。仕事も手に付かず、熱が出るくらい考え込んで考え抜いた結果、「やっぱり間違っているよなあ」が結論。

 参考書を見たはずだ、と思い、今朝に引っ越しの段ボールの奥底に入っていた本を引っ張り出して読んでみた。すると、削る方向は同じだったのだけれど、本に載っていたのはバルタイを遅らす加工。確か参考に見たはずだと東名のホームページを見てこれだ、と思った(無断リンク)。スライドカムギアの使い方で、どっちにずらすと進むのかを見た覚えがある。仕組みを知らなかったから、これでいいだろう、と一人合点してしまったみたい。

東名のホームページ

 4度進めて24度のオーバーラップ! と自信満々に書いていたにもかかわらず、16度のオーバーラップだったことになる。これでもまったく普通にエンジンは回っていたし、きれいに高回転まで吹けていた。案外、エンジンって回っちゃうものである。ただ、最初乗ったときに「あまり変わらない」と思ったことは確かだから、きちんと正しく加工できていれば、もう少しトルクフルなエンジンになったのかもしれない。結局、この仕様では5カ月半乗っただけですぐにエンジンを降ろしてしまった。その後はバルブタイミングをきちんと習って、測定して、スライドカムプーリーで調整しているからちゃんとバルタイは正確だった(と思う)。いまとなっては笑い話。このカムプーリーを使っている某氏は笑えない話だが。

 こんないい加減なページに書いていることは鵜呑みにしないように! いま書いているこの文章でさえ、筆者自身、正確かどうか分からないのだから。