7月26日

 せっかく長野に来ているのだから、夜は遊ばねばなるまい、と意気込んでいたのだが、長野の仕事場のボスから不吉な電話が入った。出たとたん、「仕事はいつ終わる?」という質問だから、だいたいピンとくる。いや、今やっている仕事を片付けて、その後にまだちょっとあるから8時半ぐらいですかね、と思いっきり嘘を付いたのだが、ボス曰く「メシを食いに行こう。待っているから電話ください」。長野の最後の夜が、堅苦しいものになってしまったのである。

 メシを食うというのはすなわち、飲むということであるから、当然居酒屋に向かう。ほどほどにして仕事場に戻り、他の人と飲みに行こうかな、とたくらんでいたのだが、このボス、ペースはそれほど速くはないのだが、けっこう飲む飲む。付き合わないわけにはいかず、結局生ビール5杯飲んじゃった。

 これだけ飲むとさすがに体がぐったりくるから、わざわざ仕事場まで歩いて戻って、飲み直そう、という気力もわかず。そのままホテルに向かい、ベッドにぶっ倒れて意識不明に陥った。

 しばらく長野に遊びに来ることもなさそうなのに、せっかくの遊ぶチャンスがおつきあいで終わってしまった。不覚。