ウイルス蔓延、というニュースを横目で見ながら、いつものようにパソコンを使ってインターネットを利用していた。作業が終わって、ブラウザとメーラーを閉じ、ダイアルアップ接続を切ろうと思ったら、なぜか異常なトラフィックが。何もしていないのに、回線を何らかのデーターが行き来していた。なんだろう、と思ってニュースを思い出し、はっとした。あわてて、一度回線を切断し、再起動。怖かったがまたネットに接続して、ノートンアンチウイルスのライブアップデートでウイルス定義ファイルを更新した。さらにもう一度、再起動してから、ウイルスチェックを実行した。
「W32.Nimda.A@mm」
こんな表示がずらりと出てきた。実に35個。ファイルの修復ができないらしく、コンピューターのある領域に閉じこめておく「検疫済み」という状態になった。不審なメールを受け取ったわけでもないし、怪しげなファイルの実行もしていない。普通に使っていただけなのに、ウイルスが侵入してきた。どこから侵入したのかが分からないのは、恐ろしい。
今のところ実害はない。僕のアドレスでウイルスを誰かに送ってしまった可能性があるけれど、方々に聞いても届いていない、というから、気付くのが早く、まき散らす前に殺したんだろう。僕から届いた人がいたら、ごめんなさい。お詫びにシステムの復旧に伺います。
とりあえず、セキュリティーホールをつぶすために、InternetExplorerをアップデート。さらに、今までシステムが重くなってしまうので敬遠していた、ノートンアンチウイルスの「リアルタイムスキャン」機能をオン。がちがちにガードを固めた。
うちの社でも、かなりの被害があったらしい。パソコン雑誌を作っている友人に電話したら、その社でも大混乱だという。「ネットワークケーブルを外してください」というおふれが出ているとか。一番ウイルスに強そうなところなのに、案外、弱いのね。
かなり悪意のあるウイルス。米中枢同時テロと関係がある、という報道もあるけれど、話ができすぎている。
ネット社会は便利だけれど、備えも必要。