9月7日

 エンジン加工部屋を片付けた。

 松本も夏は暑い。冷房器具のない我が家では、暑さのピークを迎える時期は午後9時ぐらいにならないと、家に入る気にならない。

 暑い暑いと思っていたら、あっという間に涼しくなった。ようやく昼間でも部屋にこもって作業ができるシーズンとなった。いよいよ腰下に着手できる。

 が、その前にやることがある。夏の間、「開かずの間」となっていた加工部屋を片付けなければならない。シリンダーヘッドやカムカバー、インマニを削った粉が床に堆積した状態。紙ヤスリのカスやら、ボロボロになった新聞紙、布といったものがごちゃごちゃになって落ちている。電気スタンドや工具にもアルミの粉がこびりついている。こんな状態では、腰下をばらすことすら、ままならぬ。

 さまざまなゴミを袋に詰めて(ちゃんと分別してます)、掃除機をかける。加工部屋がきれいになったところで、今度はヘッドを組み立てた部屋も片付ける。あまりにも汚い加工部屋に、取り外したヘッドを置くのも気が引けたので、畳の上にヘッドが転がっている状態だった。今度、親が来る、と予告してきていて、寝る部屋を確保しなくてはならないので、ちゃんと片付けるのだ。

 2時間ぐらいかけて、ゴミを追い出し、削り粉を掃除機で吸い、散らばっていた工具を棚に押し込んで、なんとか片付けが終わった。さすがに汗が出たので、最近我が家にやってきた冷房器具で体を冷やす。

 いくら片付けが終わったところで、腰下が部屋の真ん中に鎮座している光景はやはり異様。以前、親がやってきたときには「鶴が機を織っているから絶対に開けてはダメ」と言って、うまいこと?加工中のヘッドを発見されずに済んだが、今度は何と言い逃れよう。 

 「鬼婆が包丁研いでる」かな。