自宅1階の仕事場に置いてあるデスクトップパソコンの調子がおかしい。1階で仕事することは少ないし、仕事に使うパソコンじゃないからなくても困らないのだが、音楽をかけたり、CDを焼いたりできない。なにより、メイン機が壊れたときのバックアップとしてはきちんと動く状態にしておきたい。
一番調子が悪いのはディスプレー。11年前にPC9821As2と一緒に買った飯山電機のMF-8615だ。それまでPC8801MA用に買ったNEC
PC-KD855の14インチモニターしか知らなかった。ドットピッチ0.41mmだとか0.39mmだとかいうのがモニターの美しさの指標だったような気がする。それまで640×200とか640×400ドット、512色中16色の世界しか知らなかったのに、Windows3.1で突然1024×764、256色の世界が映し出されて感動したものだ。
ところが、11年の使用でフォーカスが甘くなってきて、さらに時代はブラウン管から液晶ディスプレーの時代に移行、どうひいき目に見てもきれいな画面とは言えなくなった。さらに悪いことに、長年の酷使により、パソコンに接続する側のコネクターの根元が断線。突然画面が真っ赤になったり、真っ黄色になったりする。
多くのディスプレーはケーブルが付け替えできるようになっているのだが、このモニターは廉価版のためか、本体から直接ケーブルが出ていて、付け替えができない。画面がおかしくなるたびにコネクターの付け根を正常に戻るまでいじって、だましだまし使っていたのである。
1年ぐらい前にそんな状態にがまんできなくなって、電子部品屋でコネクターの部分だけ買ってきて、自分で配線を半田付けしたら、調子が良くなったのだが、いい加減に半田付けしてあるものだから最近になって再び断線。オリジナルのコネクタ部分を捨てちゃったものだから、配線の仕方も分からなくなった。試しに、本体側を分解してみて、別のケーブルに交換できないかと調べてみるが、見たこともないコネクターが使われていたり、直接本体に半田付けしてある部分もあったりして、自分では修理は不可能とあきらめた。
仕方なく、画面が真っ黄色状態で使っていた。真っ黄色でもCDを入れれば自動で演奏が始まるからCDプレイヤーとしてなら問題なく使える。が、追い打ちをかけたのがHDDの故障。BIOSが40GBのメインハードディスクを認識しなくなった。認識することもあるのだが、起動の途中に止まってしまったり、起動したと思ったらフリーズしていたりとだんだんおかしくなり、最近では認識すらしない状態。原因を調べようにも、ディスプレーが真っ黄色なので、BIOSの設定画面すらよく見えない。いらいらが募ったので、HDDとディスプレーはあきらめることにして、近くのヤマダ電機に走る。
なぜか、江南にできたばかりのこのヤマダ電機は、中古品が充実している。ノートパソコンあたりはちょっと高くて買う気はしないのだが、中古の液晶モニターがいくつか置いてあるのである。
どこかの企業にリースされていたらしいモニター。富士通やIBM製が中心。その中でDELLのモニターがアナログとデジタルの2系統の入力を備えているし、デザイン的にも良さそうである。17000円ちょっと。ハードディスクはメルコとかの箱入りしか置いていない。80GBで1万円ぐらい。80GBもいらない。
もう少し安いのはないかと、一宮のGOODWILLへ。ここはバルク品が豊富にある。値段表を見てびっくり。80GBでも6500円ぐらい。ちょっと昔のフロッピーディスクドライブの値段だ。40GBでも値段はそれほど変わらないから、SEAGATEの80GBをチョイス。ここにも中古のディスプレーがいくつかあり、値段も1万円前半と安かったが、アナログ入力しかなかったので、DELLのモニターを買うことに決定。合わせて24000円程度。月3万円のお小遣いなので、けっこう厳しい出費。
同じく中古で売っていたデジタル出力対応のビデオカードを買っていこうかと思ったのだが、アナログでどれくらいの画質で映るのか試してからにしようと思い、帰っておもむろにHDDとディスプレーを接続。BIOSの初期画面が出た瞬間にそのきれいさに感動した。これなら別にデジタルで入力しなくても十分きれい。
OSなどを入れて使えるようにするまでがまた面倒くさい。んが、モニターが変わってくっきり映るようになっただけで、なにやら別のパソコンみたい。再び愛着がわいてきた。