後輩のプジョー206の助手席にちょっとだけ乗せてもらう機会があった。乗り始めて間もないので「フランスとかイタリアのラテン系の車ってお洒落な壊れ方をするんだよね〜」などと、冗談交じりに話しているかと思わせておいて、本気の脅しをかけてみる。
と、やっぱりこちらは冗談のつもりで言ったのだが、本気でお洒落なトラブルが発生。3人で乗ったのだが、倒した助手席が元に戻らない。角度調整のレバーは元に戻っているはずなのに、助手席の角度が固定されない。前に倒れてくる助手席につぶされる形で、なさけない姿勢のまま目的地に到着。晩ご飯を食べる。
帰り、やっぱり助手席が不調のまま。何が悪いのかしら、などと思いながら、角度調整のレバーをひねってみたら、何の前兆もなく、ぽろりとレバーが外れた。
ぽろ
「うわっ」と声を上げそうになったが、壊しちゃったことがばれるといやなので、だまったまま復旧を試みる。同じようにはめてみようと試みるものの、固定ができない。手探りで外れたプラスチック製のレバーを調べてみると、どうも軸の部分が折れているらしい手触り。仕方なく「折れちゃった」と白状する。持ち主、大パニック。スマン。それがフランス車というものさ。
うわっ
冗談で話していたことが本当に起こってしまい、当の本人がへこんでしまった。いちおう、直す努力をしなければならないと思い、調べてみると、なぜかこんな場所にトルクスのネジが使ってあった。
先進性?なのか、こんなところもラテン系である。