9月27日

 車屋さんと合流して一路、富山へ向かう。積載車の後ろに付いていれば良い楽ちんな走行だったので、膝の上にパソコンを載せて、スロットル補正マップを修正。踏み始めが若干濃くなる以外は、だいたい良い具合になった。たまにはのんびり走るのも良いものだ。

 外気圧補正もいろいろ試してみる。吸気圧変換方式でゲインと切片をあれこれと。これまで切片は0にしておき、ゲインだけで調整していたので、切片にさまざまな数値を入れるが、あまり良い具合にならない。試しにマイナスの値を入れたら、明らかに変な挙動をした。切片は0にしておき、ゲインだけの調整でだいたいOKみたい。ちなみに、ゲインは750mmHgは1.0000で、730mmHgは1.0250。710mmHgは1.0500と、外気圧が20mmHg低くなるごとに、0.0250を加えていくぐらいが具合がよい。それでも、高山あたりではちょいと濃い燃調になる。0.0250をもう少し低くするぐらいが良いかもしれない。まあ、ふけが極端に悪くなるほどではないので、濃いぐらいがちょうど良いだろう。

 富山には午後11時ごろ到着。車屋さんの宴会ルームにて、阿鼻叫喚飲み会は佳境を迎えており、みなさんフルブーストでビールを流し込んでいた。広い部屋に座る場所がないぐらいの人、人、人。すでにブローしている人間もちらほらと。

 顔ぶれがものすごい。富山から来た人が中心なのは当たり前だが、新潟、三重、群馬。みなさん、距離の感覚が壊れてます。僕はあっという間に撃沈してしまった。気が付いたら座っていた場所で横たわり、布団を掛けられていた。

 サーキットへ。走行会は3回目。ジムカーナ大会も4回ほど開いているメンツなので、あうんの呼吸で準備が進められていく。だれかが命令しているわけでもなしに、それぞれが自分のできることを見つけてちゃちゃっと片づける。一緒に作業していて、気持ちがよい。

 今回は、写真撮影をしっかりしておこうと思って、フィルム8本を持ち込んだ。むさ苦しい容ぼうの怪しい男が、ごついカメラをぶら下げて歩く姿はまさにオタク。車オタクにカメラオタク。そうさ、僕はオタクさ、八郎さ。

 一発目の走行では、とりあえず先週走ってうまく行ったときの感覚を取り戻すことにする。スタート直後は込んで思うように走れないので、同じクラスの人の写真を撮った後、10分ほど経過したところでコースイン。アクセルを踏む時間を長くするために、どう走ったら良いか、イメージをつかむ。それにしても、新ネオバのグリップは素晴らしく、他のタイヤの車と比べても明らかにアドバンテージがある。

 10分ほど走って戻ってみると、先週より若干タイムアップ。空気圧が高かったので調整したところで残り3分ほど。1周ならタイムアタックができそうだったので、すかさずコースイン。タイム計測できない1周目から全開で行き、2周目をクリアで回ったらチェッカーとなった。タイムを見ると、0.5秒上がっている。いい感じ。

 写真を撮ったり、炭火をおこしたり、走ってみたりと、忙しくすごして時間は過ぎてゆく。午後は軽く1本走り、写真に精を出す。車を休めて、タイムアタックでベスト更新を狙うのだ。

 タイムアタックは気合いを入れて、前のクラスの走行が終わる前からピットに車を進めて、車を暖機して待つ。1番最初にコースインし、いま持っているすべての技術を駆使して愛車を操る。一カ所だけパワーバンドから外れるコーナーがあって「ふごっ」と息つきして、もたつくので、見よう見まねでクラッチ蹴り。ぎょん、とリアが流れ出すおまけもついてなかなか具合が良かった。

 7、8分走って、ピットインし、雨水タンクの水でタイヤを冷やす。気合い入りまくりである。再びコースインして攻めまくる。走っていたら、知り合いの人が前を走っていたので、そのまま追撃モード。タイヤの差で有利に走ることができた。

 これだけの気合で走れば、午前中に出したタイムぐらいは出ているだろうと、高をくくっていたら、1秒近く遅かった。反省会での結論。

 あれはまぐれだった。