レースが近づくにつれて、何となく高まる緊張感。徐々に仕事に手が着かなくなる中、何とか仕事は片付けた。明日、富山入りして車を整備して間瀬に向かっておっかけっこするだけ。車載映像を見比べたりしたいんだけれど、さすがに会社では難しい。
で、実はレースのほかに、大きな懸案があったりする。23日から10月3日まで、イタリアに行ってくるのだ。
実はイタリアフリークな僕。さかのぼれば、2005年の愛知万博だ。多くの人は忘却の彼方だろうイベント。名古屋オリンピック誘致失敗に始まる開催の経緯は、もろに高度成長時代の幻想を引きずっているのに、「環境」をテーマにして何となくうさんくさいイベントになってしまった。そんなイベントにイタリアは本物の文化財「踊るサテュロス」を持って来てくれる力の入れようで、さらに感激したのが文化講座みたいなのを開いていたことだ。
そこで、スローフード発祥の地として、第一人者がオリーブオイルについて語ったセミナーを見学したのだけれども、イタリア料理の奥深さに触れることができ、それ以来、自分でもパスタを作るようになったりして、イタリアびいきになったというわけ。
で、いつかは現地に行って本物のイタリア料理を食べたいと思っていた。もしかしたら自分で作ったパスタの方がおいしいかもしれないけれども、それはそれで現地に行ったからこそ分かることだ。
普段仕事があったり、休みがあれば富山に行っていたりと、まったく旅行慣れしていないので、どうしたらよいのかしばし悩む。せっかく行くならば、せわしなく都市を移動して「見たつもり」になるより、ローマ辺りに数日間滞在して、狂ったように歩き回りたい。が、そんなツアーはない。
良く分からないから、友人のいとこが旅行会社に勤めているというので、連絡してみる。ローマに滞在して、せっかくだから、愛知万博で感動させてくれたシェフのレストランに行ってみたい、と注文を付けた。レストランに近い主要都市のナポリにも宿泊、とも。
が、出てきた回答はなんとなく残念な内容だった上、お願いした日があまりにも旅行日程に迫っていたので、飛行機が取れなかったとのこと。前後1日ずつ短縮した日程になってしまっていた。さらに、レストランの予約までは取ってくれないんだって。
う〜む、使えないなあと思いつつ、ネットで調べてみる。まず飛行機を調べてみると、楽天にてキャセイパシフィック便が希望の日程で押えられた。ぎりぎり3席余っているだけだったけれども、やればできるんじゃん。
次はレストラン。調べてみると、南イタリアでは超有名なレストランらしく、たぶん値段も相当張るだろうことが分かったのだが、まあ、せっかく行くんだし、ということでネット予約してみた。英語で予約受け付けました、って返信が届いたから、たぶん大丈夫なはず。ついでに宿泊もしよう。2人で宿泊400ユーロ…。食事代は出てないから分からない。
結局、旅行会社にはローマとナポリのホテルの予約だけ任せた。本当ならば、空港まで迎えに来てくれたり、レストランまで案内してくれるガイドを雇うところなんだろうけれども、かなりお値段も張りそうなので、行き当たりばったりで行ってみる。「地球の歩き方」があれば大丈夫でしょう。イタリア語どころか、英語も話せないんですが。
実は出国まで1週間を切っていたりして、準備をしなければならないのだけれど、やっぱりクーマックカップのことで頭がいっぱいなので、イタリアそっちのけで間瀬サーキットを思い浮かべて脳内イメージトレーニングに励んでいる僕なのであった。