9月18日

 Freedomの調子を心配してくれている人がいるかもしれない。

 エンストするだの、空燃比がずれるだの、アイドリングが不安定だのといろいろ書いているから、さぞかし不便になってしまったと思われているかもしれない。心配無用、異常に調子が良いのだ。まったく別のコンピューターに差し替えて1からセッティングをしているにしては、という注釈はつくけれど。やはり、純正ECUの安定性にはかなわない。

 アイドリングは少々不安定であった。いろいろ調べてみると、空燃比計連動機能の学習が働いて、薄すぎるぐらいまで勝手にマップを書き換えてしまっていた。手打ちで濃くしても、しばらくは良いのだが、そのうち、空燃比がぶれだしてきて、16あたりまで薄くなってストールしそうになる。回転の上下動が激しくなっていき、最後にはエンストしてしまう。

 まず、不安定要因となってしまう、外気圧補正の学習をカット。手打ちで適当な数字を入れておく。そのほかにも、いろいろ試してみたのだが、うまくいかないので、裏の機能だと思われるが、アイドリング時だけ学習しないようにしてやった。O2センサのフィードバックはちゃんと動くので良いところに空燃比が安定した。

 しかし、空燃比は安定しているのだが、回転の上下動がなかなか直らない。一定のリズムで回転が上下する。これは気に入らない。アイドリング安定化補正の数値をあれこれ変えてみても良くならない。

 仕事中に暇を見つけて、フリーダムの制御ソフトである「サポートシステム」の起動してあれこれ設定できる箇所を調べていたら、点火時期の設定のところにも、アイドリング安定化補正の設定があった。積極的に点火時期が動く数値に変えてやったら、かなりアイドリングが安定。満足できるレベルになった。

 これで、不満なところはなくなった。というよりも、5000回転からの吹け上がりが素晴らしい。レスポンスもROMチューンと遜色ない。軽量フライホイール以外に手が入っていない圧縮比9.4のレギュラーで回しているエンジンなのに、コンピューターを変えただけで、爽快な吹け上がりが実現してしまった。全域でトルクが増している。「速いな」と実際感じる。そこらのNA8Cだったらぶち抜けるんじゃないかしら。

 エアフロを取ったから、という安易な考えはないけれど、ROMチューンと点火時期、空燃比ともそれほど変わらない数値なのに、この吹けの違いは不思議。ぜひ、他の人にも乗ってみてほしい。

 セッティングの課程をどんどん「日常」に書いてしまっているのは、本編を書くときに忘れちゃっていると困るから。早く更新しなくては。