富山で駆け出しの2人がそれぞれ、最初の宿直を迎えた。初々しくって、ああ、10年前は僕もこんな感じだったなあ、とふてぶてしい日頃の僕を反省する。
駆け出し後輩1人目が7日に最初の宿直を勤めるとき、午後9時ぐらいに「ご飯食べた?」と聞いたら案の定、「食べてません」という返事だったので、「じゃあ、お好み焼き食べよう」と勝手に僕が買い出しに行って、お好み焼き粉や豚肉、キャベツ、焼きそばなどを買い込み、ぐちゃぐちゃと生地を練ってホットプレートで焼いた。けっこういい加減に作ったお好み焼きだったけれど、上手にできてちゃんとお好み焼きの味がした。大好評。
で、8日は駆け出し後輩2人目が最初の宿直。1人目の最初の宿直でご飯を作ってあげたのに、2人目はスルーするとなんか差を付けてしまったみたいになるので、「肉喰うか?」と声を掛ける。「喰らいたい」というので、2日連続でホットプレートが活躍する。
買い出しに出掛けたら、焼き肉用牛肉がすべて国産だった。オージービーフをわしわし食べれば良いと思っていたので、ちょっとあてが外れた。どうしようか、と思ったら、オージービーフのステーキ用肉が1枚498円だったので2枚購入。焼き肉用国産牛は高いので1パックにとどめ、豚肉2パックにホルモン2パック、野菜大量に買い込んで戻る。
オージービーフのステーキはそれほどおいしくないに決まっているのだけれど、「今からこれを焼きます!」と、両手に2枚のステーキ用肉をでろんと持つと「うわあ、そんなお肉を焼くんですか!」と後輩どものテンションは最高潮に。野菜を切っている間に後輩に肉を焼いてもらったが、やっぱりオージーな物足りなさだったけれど、「お肉を食べているのだ」という雰囲気は盛り上がったので1000円でした演出にしては大成功であった。
新入り2人の後輩の心にアットホームな仕事場の雰囲気をつくることの大切さ、さえ伝われば良いかな、と思い、自腹切って食べさせている今日このごろ。飲み屋で食べさせるよりは大幅に安いという事実は、この場では伝えずに伏せておく。