8月4日

 長野と松本で仕事をすることになったので、ロードスターで出勤。どうせだからと、前日から信州入りをすることにし、深夜に愚痴の電話を入れてきた友人Kに酒でもおごってあげて慰めてあげることにした。5時すぎには仕事を切り上げて、まず自宅に戻って着替えなどを持ち、名古屋インターから高速に乗る。

 風船状態になっていた幌は接着剤がしっかり付いているようで、とても良い按配。しかし、小さく開いた穴をふさいだパッチはゴムのりが弱かったらしく、吹き飛んでしまった。穴が復活し、そこから空気が吸いだされてうるさい。幌の中央部は負圧になっているらしく、空気が入るのではなく、吸い出されるのだ。雨が降っても走っていれば雨漏りすることはない。

 どうも、今のエンジンは高速道路が苦手だ。100キロ程度で走っていれば問題がないのだが、それ以上になってくるとつらいのだ。5速4000回転弱ぐらいだと、踏み込んでもあまりトルクが出ない。あ、間違ってもらって困るのは、シングルスロットルに比べたら踏む量は少ないということだ。4つもスロットルがあるのだから、ちょっと踏んだだけでかなりの面積が開いてしまう。アクセル開度20%でけっこうなトルクが出る。だから、ここでいう「踏み込んでも」というのはアクセル開度50%程度ぐらいだと思う。

 とはいえ、踏んだだけリニアにトルクが出ない、というのはかなり気持ちが悪い状態で、僕のエンジンでは3000〜4000回転ぐらいまで吸気管の太さと長さとバルブタイミングの関係からか、ちょっと踏み込むだけですかっという感じでそれ以上トルクが出なくなる。吸気音もすばばばば、という感じでいかにも空気を吸えていない感じになるのだ。ま、シングルスロットルだって、4速とか5速ではアクセルを踏み込んでも、その分トルクが出てくる訳じゃないから、程度問題なのだが。

 この現象が高速道路では非常に気持ちが悪い。だから、少しでも改善しようと、点火時期を進めてみた。マップを久しぶりに眺めてみたら、アクセルを少しだけ踏み込んだ領域が、新エンジンを積み込み、慣らし運転のときにいじったビビッたーをかけて遅らせたままになっていた。ちょちょいと進めると、少しはましになった気がするが、依然として気持ち悪い。なぜか。たぶんアクセルワイヤーのとりまわしが悪くてアクセルが重いことと、踏むとうるさいのでそんなに踏みたくない、ということが原因のような気がする。

 音についてはあきらめるしかないが、アクセルの重さに付いては要改善。今書いている話はすごく微妙な世界の話であって、好き嫌いの問題だから、文章ではなかなか伝わりにくい。

 そのうち松本に到着。友人Kが勤めるホテルにチェックインして、駅近くの居酒屋で飲む。同業他社の友人も来た。あれこれくだらない話をしているうちに、夜はふけて日付変更線近く。もちろんこのまま帰るなんてことはなく、いきつけのショットバーで飲む。午前2時にホテルに戻って何を思ったのかビールを買ったのだが、飲まずにズボンだけ脱いでベッドに倒れこんで意識を失った。