ぶっ倒れて死ぬんじゃないかしら、なんて思っていたけれど、何とか乗り切ってしまいそうな投票日前日。明日、有権者の皆さんは午後8時までがお仕事。僕らはそれからがお仕事。
新型インフルエンザの流行まで全国に遅れがちな富山県だけれど、今回は接戦の選挙区が2つもあるためか、あそうさんに、はとやまさんまでが来県した。まさに流行最先端。2人とも演説を聴いて写真を撮った。二大政党のトップだけあって、どちらもさすがだった。
さて、富山市の選挙と言えば、大臣まで務めた人が、個人演説会で土下座。選挙戦で動きまくってやせて小さくなって、街頭に立ちすぎで日焼けをしているから余計に小さく見えてしまう人が、演説の最後にぺたんと板張りの地べたに土下座して頭を下げる姿は、正直、美しくはない。特に、自民の演説会に動員される人は年寄りばっかりなこともあり、若人ばかりであれば、板張りの床に座らせておけば良いのだけれど、足腰が悪くなった人が主とあらば、会場にはいすが並べられる。いすが並んだ会場の最前列で土下座をすると、はっきり言って、最前列の人は土下座をした人よりも目線がかなり高くなって見下ろす形になってしまってばつが悪いし、2列目以降の人は、土下座した姿が前の人に隠れて見えないしで、果たして土下座する意味あるのかよ、な図になってしまう。とにかく、ここに来て、どぶ板選挙が甚だしくなって、さっき午後11時半ぐらいに城址公園前のセブンイレブンに行ったら、城址公園の角に選挙カーを止めて、その下で大声を出しながらまだその大臣経験者が手を振っていて、かなりどん引きしたのだが、そんな努力も吹き飛ぶ民主の風よ、という結果になりそうである。
偉い人が土下座をしていると聞くと「そこまでして権力の座に居座りたいのかよ」と思う人がほとんどだと思うけれど、実際に見ている僕としては、たぶん、郷土・富山のために働きたい、という強い思いもあり、周りから「土下座しられよ」と、し向けられていることもあるんだろうと思う。いやいや、代議士のお仕事も本当に大変。
同情する僕もいて政権変わっちゃえ、という僕もいる。明日の投票所に行き、投票用紙を前にしながら、どちらの名を書くか決断しよう。